TRIGGER制作のオリジナルアニメ「リトルウィッチアカデミア」のTVシリーズがいよいよ放映となりました!今回はTVシリーズ、アニメミライ版、劇場版のストーリーと、それぞれの違いについて述べていきます!
幼いころ、魔女・シャイニィシャリオの魔法ショーを見たことがキッカケで魔女学校へ入学した主人公・アッコが、友人のロッテ、スーシィと共に繰り広げる学園ファンタジー。登場人物たちは全作品で共通しているが、アニメミライ版、劇場版が入学後の時系列であるのに対し、TVシリーズは入学直前からのストーリーとなっている。
目次
アニメミライ版
あらすじ
忘れないで。
信じる心が、あなたの魔法よ。
「アニメミライ2013」の参加作品。
魔女学校へ入るも、元々魔女の家系ではないアッコは失敗ばかり。おまけに入学のきっかけとなった憧れの魔女・シャイニィシャリオは、魔女界からは「子供だまし」「インチキ魔法」「魔女のあやまったイメージを広めた」と言われて評判が悪く、クラスメイトの優等生・ダイアナからはミーハー扱いされ、見下されてしまう。
そんな中行われた実践訓練。
古代の迷宮を宝探し中、最深部まで潜ったダイアナは、封印されていた「いにしえの龍」を復活させてしまう。最初は小さなトカゲの姿をしていた竜だが、魔法の力を食べてどんどん巨大化。ついには魔力の源である魔導石まで喰らおうとする。
迷宮のガラクタ置き場からシャリオの「シャイニィロッド」を見つけていたアッコは、アーシュラ先生の助言を受け、友人たちの助けを借りながら魔導石の元へ。するとシャイニィロッドに付随する七つの魔導石、「七つ星」に大量の魔力が流れ込む。が、箒が乗れないアッコは空飛ぶ竜に翻弄されてしまう。
諦めかけていたアッコに、憧れの魔女・シャイニィシャリオの声が聞こえる。彼女の声に励まされ、かつてのシャリオのようにロッドを光の弓に変えたアッコの一撃で、いにしえの竜は滅び去った・・・。
感想
アッコとシャリオが中心となったストーリー。ダイアナがメインキャラ的な立ち位置となっており、作中ではアッコとダイアナのいがみ合いやが描かれる。また後述の劇場版ではシャリオの正体についてはあまり語られないが、アニメミライ版では明確に描写される。
劇場版「リトルウィッチアカデミア~魔法仕掛けのパレード」
あらすじ
年に一度のお祭りの日。
何かとお騒がせの3人組・・・アッコ・ロッテ・スーシィは、問題児三人組のアマンダ、コンスタンツェ、ヤスミンカをあわせた6人で、お祭りの魔女パレードを担当する事になる。しかし、そのパレードはかつて行われていた「魔女狩り」・・・魔女の迫害の歴史が再現されたもの。アッコは暗く陰湿なイメージのパレードを、かつて見たシャイニィシャリオの魔法ショーのような、ハッピーで華やかなものにしようと画策する。しかし暴走気味のアッコはロッテが大事にしていた楽譜を破き、ロッテとケンカ。さらにスーシィとも絶交してしまう・・・。
町の悪ガキたちからもからかわれ、一人落ち込むアッコ。
だがダイアナの言葉で、憧れのシャリオが教えてくれたような「魔女の素晴らしさ」を伝える為に奮起。ハッピータイム計画を練り上げ、各メンバーたちに計画書を送る。
アッコが考えた「計画」とは、
町の外でも大きな魔法が使えるよう、魔導石からシャイニィロッドにありったけの魔力を供給し、その力でかつてのシャリオのような、夢と光に溢れたパレードを開催するというものだった。だが、パレードの直前になってもロッテとスーシィの姿が見えない・・・。
2人を欠いたままパレードはスタート。
だが、悪ガキたちによってシャイニィロッドを盗まれてしまう。さらに、数日前に市長の再開発計画で解けかかっていた封印が、ロッドの魔力に反応し完全に解け、その昔大魔女ジェニファーによって封じられていたいにしえの巨人が復活。街で暴れだしてしまう。
アーシュラ先生の機転により、「これもパレードの一貫」としたことでパニックを防いだが、ダイアナの魔法攻撃は効かない。巨人の腕につかまれていた悪ガキをアッコが力づくで助けるも、飛べないアッコはまたもや落下してしまう。
そこへ箒に乗ったスーシィがあらわれアッコを救う。さらに、暴れていた精霊たちはロッテが「魔法の歌」で鎮めてくれた。
実はロッテはパレードを成功させようと頑張っていたアッコのために、シャイニィシャリオの象徴である白帽子を手作りしていて遅れていたのだった。泣き出すアッコ。3人は無事、仲直りできた。
しかし巨人の暴走は止まらず、腕だけだった巨人はついに完全体となって姿を現す。3人はアーシュラ先生の助言により、心を調和させた魔女だけが使える「ルーラ・ナーラ(無効化魔法)」を唱えるが、巨人の力が強すぎて押し負けそうになる。
だが街の人たちの応援が力となり、ついにいにしえの巨人を再び眠りにつかせることに成功した・・・。
感想
アニメミライ版の後の時系列となっており、以前のレギュラーキャラに加え、おちこぼれ扱いされていた、アマンダ、コンスタンツェ、ヤスミンカの3人が新たに登場する。
劇場版では、アッコの一人よがりになりがちな性格がクローズアップされ、ロッテとのケンカから、3人が仲直りするまでの友情物語となっている。また、前作では描かれなかった学校外の様子から、町の人間は魔女に対していまだ偏見をもっていることも示唆され、異端と呼ばれていたシャリオのショーが魔女の偏見を消すことにあったことや、アーシュラ先生も、騒動を利用して住民の魔女へのイメージを変えようとしていたことも描写される。
長編なだけあって前作よりも友人2人がメインキャラとなっており、特にロッテは歌に関する能力など大幅に描写が増えている。
TVシリーズ
1話のあらすじ
アッコが入学式へ向かうところからのスタート。
憧れのシャイニィシャリオが学んだ聖地に足を踏み入れ喜びに胸躍らせるアッコだが、ルーナノヴァ魔法学校行きのバス停を見つけられず、途中で出会ったスーシィには魔法であしらわれてしまう。
ようやく見つけたルーナノヴァ学校の上級生たちに、学校までは、箒でレイラインという魔力のエネルギーの流れに乗っていかなければいけないこと、始業の儀式に遅れれば魔法界から永久追放されることを知り焦ったアッコは、ちょうどやってきたロッテの箒に乗せて貰うことに。
しかし、アッコがレイラインが嫌う塩(梅干)を持っていたせいで異常がおき、スーシィーも巻きこんで、禁断の森・アルクトゥルスの森へと落ちてしまう。箒も失い、さらにスーシィからコカトリスの気をひく囮として使われてしまったアッコたち。だが逃げる途中でロッテが足を捻ってしまう。ロッテを抱えたまま逃げようとしたアッコは、森の中で輝く、憧れのシャリオの魔法の杖を見つける。
スーシィの箒に全員が乗りコカトリスから逃げるも、3人乗りの箒では逃げ切れず、突き落とされてしまう。そこへ駆けつけたアーシュラ先生にシャリオの呪文を唱えるよう言われたアッコは、記憶に中にあるかつてのシャリオと同じ、光の弓「シャイニィアルク」を使いピンチを脱する。
なんとか始業の儀式に間に合った3人。
だが前代未聞の始業式となったことで3人はまとめて同室となり、特別に厳しい指導が与えられることとなった。アッコの新しい日々が、ここからはじまる・・・
劇場版との違いについて
1話ではロッテ、スーシィとの出会いが中心。この時点でシャイニィロッドを拾っていることから、TVアニメシリーズはアニメミライ版とはストーリーは連動していない。(ただし、始業式にはダイアナ以外にも劇場版キャラの3人も登場している)
舞台設定:ルーナノヴァ魔法学校
シャイニィシャリオも学んだという世界一の魔法学校。だが近年は経営難により、魔女の家系ではない一般人も入学する事ができるらしい。
学校の側にある塔のてっぺんに魔力の源・魔導石があり、ここから学園内に魔力が供給されることで、生徒たちは魔法が使えるようになる。しかし、学園の外など塔の効果範囲外になれば魔力は供給されず、杖に付属している「魔法石」に蓄えられている魔力が切れれば、生徒たちは大きな魔法を使うことはできない。
世間的には携帯電話など一般機器も普及しており、魔法は老人たちが使うものとして扱われている。現在は迫害されることはないが、いまだ魔女への偏見も強い。
登場人物
アッコ(CV:潘めぐみ)
本名はカガリ・アツコ。
3人組の中で唯一魔女の家系ではなく、東洋の島国(日本)の一般家庭出身。TVシリーズではうめぼしがないと生きていけないことが判明した。
元気すぎるくらいに元気な少女で、初対面の人間にも臆せず話しかける事が出来る。思い込んだら一直線!な性格だが、悪くいえば自分勝手になりがちで、周りを振り回してしまうことも。
6歳のころにシャイニィシャリオの魔法ショーを見て以来、魔女を素敵なものだと教えてくれた彼女に心酔し、彼女のようなイケてる魔女になるため一般人の身の上で入学したが、魔力を持たないため箒に乗ることも出来ず、勉強もニガテなことも相まって落ちこぼれ扱いされている。だがアニメミライ版では、偶然見つけた「シャイニィロッド」を使いこなすといった一面も。
ロッテ(CV:折笠富美子)
アッコのルームメイトで、そばかすの眼鏡っ娘。
おだやかな性格で、暴走しがちなアッコをいつも諌めている。トラブルの中心となる2人に巻きこまれる形で落ちこぼれ扱いされているが、彼女の地元では魔女にだけ受け継がれる「魔法の歌」があり、劇場版ではロッテが歌で暴れていた精霊を呼びよせ、沈静化させるなど、実際は優秀な力を持っている。
スーシィ(CV:村瀬迪与)
アッコのルームメイト。
猛毒コレクターな毒舌家でキノコなど毒物に目がなく、危険な薬を造ってはアッコを生贄実験体にするトラブルメイカー。しかしその腕は確かなようで、アニメミライ版ではダイアナが手こずっていたミノタウロスにお手製の毒薬を飲ませて地面ごと溶かしたり、劇場版でもキノコを巨大化させピンチを脱したりと、かなりのお役立ち。
ダイアナ(CV:日笠陽子)
アッコのクラスメイト。
先生からも一目おかれる優秀な生徒で、有名な魔女の家系のお嬢様。常にお供の女子生徒2人を連れて現れ、落ちこぼれのアッコを見下すような発言を繰り返す。が、アニメミライ版ではアッコと同じくシャイニィシャリオに憧れているような素振りをみせたり、劇場版では落ち込んでいたアッコを励ましたり、陰ではアッコの実力を認めていたり・・・と、色んな意味で完璧なライバルキャラである。
実はアッコ同様、内心では世間の魔女のイメージや古い因習を変えたいと思っているようで、劇場版ではかつて魔女のイメージを変えようとしていたシャリオについて、思うところがあるような発言をしている。
※追記※
こちらのミスにより当初CV名を間違って表記しておりました。大変申しわけございません。
アマンダ(CV:志田有彩)
劇場版に登場。
ショートカットでボーイッシュな雰囲気ただよう女の子。キャッ○アイじみた格好で校内の宝物庫に忍び込み、華麗な身のこなしで宝石を盗み出したことで問題となった。実はダンスが得意で、パレードでは振り付けを担当した。
コンスタンツェ(CV:村川梨衣)
劇場版に登場。
メカニックが大好きで様々なロボットや機械を瞬時に作り出す。校内で禁止となっているハイテク機器の持ち込みや密売が問題視されていた。主要メンバーの中で一番背が小さく、無口で殆ど喋らない女の子で一見無愛想に見えるが、アッコのパレードの提案に一番に乗ったり、アッコが町の少年からいじめられた時には真っ先に銃を作って反撃した。
ヤスミンカ(CV:上田麗奈)
劇場版に登場。
ぽっちゃり三つ編みな女の子。
盗み食いの常習犯で、魔法で無限に食べ物をだしているのか、常に常に常に常に食べている。というか食べていない時がない。いつもニコニコしていて表情が変わらないが、たまに「これ食べる?」とおやつを分けてくれようとする。自身の体重を増加させる魔法が得意のようだ。
アーシュラ先生(CV:日高のり子)
魔女学校の先生。眼鏡っ子。全作品に共通して登場する。
自由奔放な生徒たちに振り回されっぱなしで、封印が解けていにしえの怪物が目覚める→彼女が魔法で大きなメガホンをだし、緊急避難させるのがお約束。アニメミライ版ではアッコが見つけたシャイニィロッドを知っているような素振りをみせるなど、何か秘密があるようだが・・・?
シャイニィシャリオ
赤毛の魔女。
アッコの憧れであり、かつて白帽子に白マントという衣装に身を包み、魔法の杖・シャイニィロッドを弓に変化させ、必殺技「シャイニィ・アルク」でモンスターを倒すというド派手なショーを行って、子供時代のアッコ(とダイアナ)の心をとりこにした。しかし魔女界では「魔法というよりイリュージョン」「インチキ魔法」などと言われ評判はすこぶる悪い。
劇場版のダイアナのセリフによれば、一時は持て囃されたようだが結局は忘れ去られ、世間での魔女のイメージを変える事はできなかったようである。
ちなみに、彼女の声優はとあるキャラと一緒。
配信状況・関連商品など
劇場版DVDをはじめ、コミカライズも発売されている。
配信状況だが、現時点でアニメミライ版、劇場版、TVアニメシリーズが全て見れる動画配信サービスはNetflixのみ。こちらは無料期間は1ヶ月となっているので、参考までに。
最後に!
ディズニーやハリポタといった王道ファンタジーな雰囲気満載の、今ではもはや珍しいタイプのアニメ。ベタなストーリーが嫌いではなければ年齢問わず見られますし、劇場版などを見ていなくとも、TVアニメシリーズから見始めても十分楽しめるのでおすすめですよ!
↓2017年アニメ感想はこちら!