アニメ「昭和元禄落語心中」二期 2話感想!
本編ネタバレありなのでご注意ください。
結論:かっぺーちゃんが楽しそうで何よりです。
三代目、さっそくスランプ?
週刊誌に元ヤクザで前科モノだったことがとりあげられてしまい、TVの仕事も減らされてしまった与太郎。だが、彼はもう一つ「問題」を抱えていた。
それはスランプ。
お得意の明るい落語も、早口になりすぎてしまうなどおどけ具合が上滑りしてしまってしまい、寄席の空気はいまひとつとなっていた。
アマケン(CV:山口勝平)の痛い指摘
1期の時にも登場したイヤミ記者の息子が再登場!
かっぺーちゃんと絡んだ瞬間、関智さんの空気が明らかに変わった!(笑)
さりげなく「(先代の)助六を評価しない」と言っていたりと、先代助六への評価は父親と変わらないようだ。
コナンみたいな蝶ネクタイしやがって!
だが彼も単に記事のことをからかいにきたわけではなく、落語を愛する一人として、与太郎の落語を、「助六と八雲も影響が強すぎて、中途半端にどちらの本質にも迫れていない」と称し、
「キミには自分の落語がまだない!」
と、一刀両断!
八雲・助六・・・どちらの影響も強く受けながらも、まだ「真打・三代目助六」の落語を確立できていないことに焦る与太郎だったが・・・
大★失★敗
記事の影響もあってか、小さい部屋に数人のお客さんという場で行われた「二人会」。アニさんも滑ってしまい、真打としてなんとか挽回を試みるが・・・客の表情、空気から、受けが悪いことを感じ取ってしまった与太郎。明るくしよう、場を盛り上げようとしゃべればしゃべるほど、ドツボにハマっていく・・・
あの与太郎の手が震えている・・・。
結局、焦りすぎて力技に走ってしまったのか、背中に刺青があるということも忘れ上半身裸になって踊りだしてしまい、客は呆れて帰ってしまう。・・・大失敗であった。
今週の落語:錦の袈裟
大ゴケした与太郎がやった落語。
ちなみに作中で出ていた「与太郎」という名は、「錦の袈裟」の中で実際に使われている名前である。
ストーリーは、
普段から仲の悪い隣町の連中が、高価な長襦袢を持って遊女たちと遊びに行き、総踊りをしながら「あの町の連中はこんなことはできないだろ」と言ってバカにされたことを知り、自分たちも錦のふんどしを締めて吉原にいこうとする。
だが1枚足りず、「おまえが自分の分を用意できたらタダで連れて行ってやる」と言われた与太郎が、どうすればいいか嫁に相談したところ、「寺のお坊さんなら錦の袈裟を持っているから、『娘がキツネに憑かれまして、お坊さんの袈裟をかければ治ると聞きました』といって借りてきたら」とアドバイスされる。だがお坊さん相手にしどろもどろになってしまい、「キツネに娘が憑いちゃって~」と支離滅裂なことを言ってしまう。
それでもなんとか錦の袈裟を借り、それを持って仲間と遊女たちと遊びたおし、頃合いをみて仲間たちは上着を脱ぎだす。(本編で与太郎がやってしまったのはこのシーン)
本来は、袈裟の模様をお殿様のものだと遊女たちに勘違いされた与太郎だけがモテまくり、「袈裟(今朝)まで返さない」というオチがつく、というお話である。
樋口と八雲
落ち込む与太郎を飲みにつれていった樋口。そこで八雲と出会い、すぐさま土下座謝罪する与太郎。そんな与太郎に、背中の刺青をみせろというが・・・。
鯉金
八雲が言っていた筋彫りとは絵のライン(線)のこと。鯉金とは、金太郎が巨大な鯉をつかまえる絵柄で、江戸時代に男児の出世を願って描かれてきたもの。
刺青を見ながら、「おまえさんはこれから過去と向き合わなきゃならねぇ」「決別じゃなく、抱えて生きろ」と告げる八雲。師の言葉に涙した与太郎はすっかり元気になったようで、「飲みにいくよりも稽古がしたい」といって先に帰ってしまった。
樋口の謎
残された2人。
八雲は、樋口がかつて弟子入りを断った学生だったことを思い出したようだ。前回、八雲のことを「落語の死神」と呼んだ樋口は、新しい落語を作るだけではなく、「僕は後世に残したいんです。あなたの落語を。あなたの人生の全てを。あらゆることを残したい」と語る 。
「あなたに落語は殺させませんよ」
なぜかみよ吉の名前を知っている樋口。
彼は本当にただの演芸好きの作家なのか・・・?
八雲の望み
それはとある日の出来事。
寝ている小夏に腕をつかまれてしまった八雲。
悲しい夢を見ているのか、泣いている小夏の頭を撫でながら、かつて助六が幼い小夏にしたように、そして助六にねだられていた時のように、「あくび指南」の落語を聞かせる八雲。
家族でありながら、互いに愛情と憎しみ、両方の感情を抱いている2人。
「ついぞあたしを殺しちゃくれねぇなぁ」と言う八雲。今でも殺したい、絶対に許さないと言いながらも、殺してしまったら、息子の信之助に八雲の落語を聞かせられなくなる、それだけはイヤだという小夏。だが・・・
「ずっと待ってるんだよ。おまえさんがあたしを殺してくれるのを」
「あの日から、ずっと待ってる」
本当はあの日。
みよ吉と助六を失った日、一緒に逝ってしまいたかった八雲。それでも逝けなかったのは小夏がいたから。でも、やっと大人になったと思ったら、今度は息子のために死ねないというのか・・・。
死の影がちらつく八雲。
彼は自分の中にいる助六やみよ吉と、そして自分が愛し憎んだ落語と共に逝ってしまいたいのだろうか・・・?
OP:今際の死神
今週から林原めぐみさんが歌う通常OP「今際の死神」が流れるようになりました。でもあらためて見ると、不穏なシーンのオンパレード!
・冒頭で炎の中に消える八雲
・飛び降りする八雲
・与太郎と天と地が逆になる
・レコードの上、正面には正者、後ろには死者?
・骨はあるが心臓はない八雲
・OPラストの言葉が「うやむやに、闇の中」
1期のOPも少し怖い感じでしたが、2期のOPは『死』を暗示する場面が多めで、素敵だけど、毎回ドキドキしてしまうかも・・・。
最後に!
前回書き忘れましたが、1期の時はキャラの口まで隠すほどデカデカと出てたテロップ・・・今期からは小さくなってましたね!ぃやっほぅい!EDはこのままない感じなのかな?1期の時よりもこっちの方が終わり方の雰囲気、余韻があって好きです。
そういえば小夏の子供の名前が「信之助」と「信」が入っているのは、菊比古が助六のことを「信さん」といっていたからなのかな?とか、今回あらためて気付きました。
さて、スランプをなんとか乗り切った与太郎ですが、小夏に謎の男の影がちらつきはじめましたね。もう1期以上の修羅場になることはないと思いますが、一難去ってまた一難な予感です。
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