迷家ーマヨイガー第9話「月下氷結」の感想と考察です!
※ストーリーに関わる重大なネタバレあり。未視聴の方はご注意ください!
結論:ジャッジネス終了のお知らせ。
目次
- あらすじ
- トンネルの先には別の集落が?
- 「ナナキ」の謎
- 颯人のトラウマ
- ヴァルカナのトラウマ=木の目?
- 弱体化しているトラウマの謎
- ジャッジネスを襲ったのは誰?
- 実在していたレイジ。彼は何者なのか?
- ラストに光宗が目覚めた場所は?
- まとめ~よっつん黒幕説はありうるか?~
あらすじ
死んだ娘に導かれるように姿を消してしまった運転手。残された真咲・光宗・颯人は、ついにあのトンネルの先へと足を踏み入れる。
そこには「ナナキを受け入れろ」というレイジからの謎のメッセージが残されていた。
再び誰もいない村を探索する3人。
だが真咲は何故か二人から離れ、姿を消してしまい──。
トンネルの先には別の集落が?
9話で明らかになったトンネルの先。
別段異世界と言う事もなく、こはるんたちがいた場所と同じような集落が広がっていた。工場のような場所もあり、建物の造りも比較的近代のように感じられるが、果たしてここも納鳴村なのか、それとも、ここが真咲のいう「別の集落」なのか・・・
だが一番気になるのは、明け方近くで外はかなり薄暗いはずなのに、トンネルを越えた途端昼間のように明るくなっていることだ。時間がズレているのか?
疑問点:ミサトの目的
トンネルの向こうへいこうとした運転手を、まるで止めるように現れたミサト。そしてどこかに姿を消した運転手。なぜか未だ一度も運転手を襲わないミサトだが、彼女は自分の父親を守るため、トンネルの先へ行かせなかったのだろうか。
単に誰もいない村のように見えるが、何か他に危険があるのかもしれない。
「ナナキ」の謎
マサキへ
この先に行くなら
ナナキを
受け入れろ
レイジが石に残したメッセージ。
この「ナナキ」とは何を指すのか。順当に考えれば「トラウマ」のことだと思われるが、「トラウマを受け入れろ」と言っても最初から真咲には見えていない。(とはいえレイジは見えていないことを知らないので、メッセージを残すことは不自然ではない)
また、自分には見えないにも関わらず「トンネルの先へ行かせなかった」「イヤな予感がして戻ってきた」という真咲の行動も不可解に思える。
「ナナキ」には、もっと別の意味があるのかもしれない。
カタカナ表記?
単に画数の問題かもしれないが、「マサキ」と「ナナキ」がカタカナで書かれていることも気に掛かる。
もしかしたらカタカナの「ナ」ではなく、漢字の「十」など、「ナ」や「キ」に形が似ている記号という可能性もある。
颯人のトラウマ
両親から何不自由なく育てられた颯人。
だがそれは上っ面のものに過ぎず、彼の両親は少しでも颯人が自分たちの望むように動かないとすぐに暴力を振るうなど、颯人を虐待していた。しかし彼が最も嫌だったのは殴られることではなく、屋根裏部屋へ閉じ込められることだった。
その薄暗い部屋に、ぽつんと置かれていた遺影。
それは颯人と同じように、屋根裏部屋へ押しやられ死んでしまった彼の祖母のものだ。
恨めしい目をした祖母にジッと睨まれたまま、虐待された記憶・・・それが颯人のトラウマとなっていたのだ。
颯人が光宗が必要な理由
「おまえはそのままでいい」
再三颯人が光宗に言い聞かせていたこの言葉。
これは、自分が両親の思い通りに動くよう命じられていたように、光宗にも「自分の言う事に、ただ素直に従順でいて欲しい」という思いの表れだった。自分の人生に絶望していた颯人だったが、光宗を思い通りにする事で鬱憤を晴らし、自分の心の平穏を保っていたのだった。・・・両親と同じように。
「おまえにあって初めて救われた」
「おまえに変わられたら困る」
・・・残酷な真実を告げ、光宗に拒否された颯人。
改心できるのか、それとも心の支えを失いトラウマに飲まれてしまうのか・・・?
ヴァルカナのトラウマ=木の目?
ジャッジネスを殺そうとした人間を追い、トンネルの奥へと一人でやってきたヴァルカナ。光宗と合流した彼の前に現れたトラウマがこれ!
なんかポケモンにいそうなデザイン。
実はこのうにょうにょのトラウマの正体は・・・
仕事先で濡れ衣を着せられてしまったヴァルカナが、ただひたすら頭を下げて見つめていた会社の机の模様!よく子供が「トイレのカベに怖い顔が~!」って言って泣き出すアレと一緒(?)。ただの模様がエラいバケモノに・・・。
てっきり会社の人間の姿が見えるのかと思いきや、意外な元ネタだった。でも声は人間なのかな??
弱体化しているトラウマの謎
ヴァルカナの発言にもあるように「勢いがなくなってきた」トラウマたち。光宗のトラウマのペンギンも、かつては森の木々より大きかったのに・・・
なんかちっちゃくなっちゃった!?
かつては光宗をふっ飛ばしていたというのに・・・。
ナンコの推理
ナンコは、トラウマが主に夜に見えることから、闇の中=トンネルで見えるのではないかと推理(※ただしトンネルの先の集落では明るくてもトラウマは現れた)。
さらに「精神的なもの(傷)が解消されれば、村から出られる」という推測を建てる。現にマイマイなどは目の前にトラウマが現れたことで、客観的に自分の心の傷を見つめなおすことができ、自身の過去に向き合うことができるようになってきている。
以前、「バケモノの大きさは心の傷の深さと比例しているのではないか?」と書いたが、これが事実だとすれば、光宗たちは徐々に心の傷を乗り越えつつあるのかもしれない。
だとすれば、
「わるいまなこをぬいてやろ」というのは決してマイナスな感情からではなく、むしろトラウマを解消するために「やってあげている」ことに近いのだろうか?
気になるダーハラと鳥安の変化
同時に気になるのは、美影へのダーハラや鳥安の態度。まるで達観しているかのように、明らかにやる気をなくしている。これはトラウマが小さくなってきていることと関係しているのかもしれない。
以前書いた「納鳴村が黄泉の世界」説。
そこで「トラウマを捨て去ることでこの世の未練を失くし、成仏させることが目的」という考察を書いた。
単に本当に面倒臭くなっただけなのかもしれないが、もしかしたらトラウマと共に物事への執着が消えている=村(黄泉の世界)に馴染みつつあるのかもしれない。
彼らが心の傷を乗り越えた時に村から出られるのか、それとも本当の納鳴村《ユートピア》に導かれてしまうのか・・・一体どっちになるのかが気になるところだ。
ジャッジネスを襲ったのは誰?
再登場した氷結のジャッジネス。
だがヴァルカナにあっさり捕まり大号泣!
「今までどうしていたのか」という質問に「あの人に助けてもらった」「だからあの人の言う通りに・・・」と答えており、「あの人たち」と言わなかったことから、助けてもらった人間は一人の可能性が高い。
彼が襲ってきたのもその人間の指示だとすれば、こはるんグループに敵意を持つ第三者がバックにいることになる。だが名前を言うのを躊躇していたジャッジネスは別の人間から攻撃されてしまい、それ以上の情報を聞き出せなくなってしまった。
再登場したジャック
同じく行方不明になっていたジャック。だが、トンネルに入ろうとしたナンコたちに襲い掛かってくる!
ジャックもジャッジネスと同じ武器(弓矢)を使用していることから、同じ人間に助けられているはず。つまり目的は同じ。仲間同士なのにジャッジネスを殺そうとしたのは、ジャッジネスが恩人の正体の名前を言う前に、口封じしようとしたのだろうか?恨みがあるとはいえ容赦なさすぎである。
だが参加者たちと何の関係もない人物ならば、名前や立場など言ったところでそこまで問題はないはず。彼らを助けた人間は、ツアー参加者と関係がある可能性が高い。
他にも、
ジャックを助けた人物が、ジャッジネスの恩人とは違うという可能性もある。
どちらにせよ彼らを助けた人間は、こはるんグループに敵意があるようだが。
もしや複数の行方不明者のグループが存在していて、バトルロワイアルのように殺しあっているのだろうか・・・?
実在していたレイジ。彼は何者なのか?
リオンたちを襲ったジャックを撃退したのは、間違いなくレイジだろう。3人から存在を認識されていることで、「レイジが真咲の妄想やでたらめ」ではないことが明らかになった。
彼の行動からジャックのようにこはるんグループへ危害を加えるつもりはないように見えるが、彼がジャッジネスたちの恩人だとしたら、助けた行動と矛盾しているようにも思える。(助けたと思わせて信用を得る・・・という自作自演の可能性もある)
長く行方不明になっていたとは思えない身なりをしているが、納鳴村で一人でずっと自給自足の生活をしていたのだろうか?それとも彼もまた、別の行方不明者グループと共に行動していたのかもしれない。
レイジ=0時?
この時刻は、奇しくも1話で訪れたサービスエリアであのわらべ歌が鳴った時刻でもある。
彼のこの名前は単なる偶然なのか、それとも・・・。
レイジ=よっつん説!?
真咲の過去の回想シーン、そして今回と、未だに顔の半分しか映らないのが怪しくてしょうがないレイジ。メタ推理だが、こういう「顔が隠されているキャラ」というのは「実は既に登場人物たちが出会っているキャラクター」であることが多い。(最近では僕街がそうだった)
だとすれば、一番可能性が高いのはよっつんではないか?
むしろ、よっつんこそレイジが変装した姿なのではないか。よっつんはヒゲを生やし、一人だけサングラスをかけ、帽子を被っていたので髪型もわからない。肌の色はファンデーションなどでごまかすことも可能だ。また、よっつんの最後の目撃者は真咲である。
しかしこの説だと、真咲がレイジと共犯で、尚且つ全員に嘘を付いているという最悪な結末になってしまうのだが。
ラストに光宗が目覚めた場所は?
ラスト、真っ白な天井の下で目覚める光宗。
ここはどこだろう、病院だろうか?
工場や学校という施設がある以上、当然病院もあるだろう。
真咲が運んだのか、それとも第三者か?
「実は全員が生死の境を彷徨っている説」に照らし合わせるなら、トラウマを受け入れるという試練を乗り越えた光宗が、現実世界の病院で一人だけ目を覚ました・・・みたいな展開を想像してしまうが・・・まだ最終回には早すぎる。
直前には川を渡っていた光宗。横にはヨチヨチとついていく時宗の姿があった。まるであの世のような光景にも見えるが、果たして?(光宗は落ちていく時宗を追いかけていったが、これはトラウマを受け入れたと判断していいのか、それとも・・・)
ここでさらにどんでん返しで、実は死んだのは光宗で、本当に自分は時宗だった!みたいなオチになったりして・・・。
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まとめ~よっつん黒幕説はありうるか?~
ここにきて、よっつん=レイジ黒幕説が浮上してきました。
死体がない被害者は被害者にあらず!むしろ真っ先に疑うべきポジションですよね!大体どこまで流れてったのよ?一人だけ助けてもらえなかったとかむしろ可哀想だろ!?
他にも「よっつんとレイジが双子なんじゃね?」とか、「よっつんがジャッジネスを助けたんじゃ・・・」とか、もう都合の悪い事は全部よっつんのせいにしてしまいたい!(笑)
まぁ真咲に手をだそうとして、本当にレイジにブッコロされた可能性もあるんですけど。
先週まで本気で「レイジが真咲にしか見えていない存在なんじゃ?」と疑ってたましたが、あっさりと否定されましたし・・・そうすると、レイジがどうして行方不明者として報道されていないのか?が最大の謎なんですよね。
真咲が本当は家族に行き先も告げておらず、黙って出かけていた可能性も高いですが、それでも同時期に年が近い親族が失踪していたら、家族も警察も関連を疑うでしょう。まさか真咲一族全員がグルなんてことはないだろうし、これは本当に行方不明になると存在が消えるとでも考えないと辻褄が合わない気が・・・。
しかしクライマックスが近いというのに、本当に終わらせる気があるのだろうかこのアニメ。「最後の謎は劇場版で☆」みたいなオチになったら泣くぞ、ほんとに!
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