アニメ「昭和元禄落語心中」二期 1話感想!
本編ネタバレありなのでご注意ください。
結論:W関コンビ嬉しすぎる。
2期の主役は、3代目助六となった与太郎!
1期のラストで真打となり、師匠である八雲に「助六」の名を継がせて欲しいと頭を下げていた与太郎が、2期では3代目・助六となって登場!
序盤は与太郎が1期の内容を振り返り、本編では10年経って変わった人間模様や衰退していく落語界、一人で子供を育てている小夏に与太郎が家族になろうとする様子などが描かれます。
2期の主要人物
樋口(CV:関俊彦)
たまたま寄席で聞いていた助六(与太郎)の落語をいたく気に入ってくれたお客。先代の助六の落語を知っており、彼と似た空気を持つ与太郎の贔屓筋となってくれた。
実は1期で八雲に弟子入りを志願して断られたあの学生。現在の職業は作家で、演芸事情に非常に詳しい。今も落語を愛する気持ちに変わりはないようで、「文化の寿命は大体50年で、それ以降は残っても大衆のものではなくなってしまう」と説き、300年大衆に寄り添い続けてきた落語の未来のため、与太郎に「一緒に新作落語を作らないか」と持ちかけてきた。
萬月(CV:遊佐浩二)
1期に登場した円屋 萬歳の息子。
落語業界が廃れ具合や、自身の才能に限界を感じたことで落語をやめ、現在はテレビ出演で生計を立てている。金ピカの腕時計をしていたり羽振りはかなりよく、どうやらかなり儲かっている様子。
八代目・八雲の落語に心酔しており、何度も弟子入りを志願していた。さらに、口説こうとしていた小夏までとられた(実際は違うのだが)ことで、与太郎に対し若干妬みが入っている。
前番組が青エクの京都篇なおかげで志摩がちらついて離れねぇ。
1期からの登場人物
小夏
現在はシングルマザー。
与太郎の求婚(?)を「哀れみ」と言って跳ね除けていたが、惚れた腫れたな関係よりも、長く一緒に暮らしていた小夏と家族になりたいという純粋な与太郎の情に絆され、想いを受け入れたようだ。
心中を止められるのか。
10年前に八雲とした3つの約束。
「自分と助六の落語を全部覚える」
「助六とした、"2人で落語の生き残る道を作る"という約束の、欠けた穴を埋めること」
「自分より先に死なないこと」
2つ目の約束である「落語の生き残る道」を守ろうと、樋口との新作落語に取り組もうとする与太郎は、八雲に、またみんなで暮らしたいと告げる。
それはかつて菊比古が信さんに告げた言葉。
そして叶えられなかった願いでもある。
「小夏と八雲師匠の家族になりたい」・・・まっすぐな与太郎の思い。だが八雲は、このまま落語と消えてしまってもいい、と言い残す。
「落語と心中。
それがあたしの運命(さだめ)さ・・・」
そうはさせないと言い切る与太郎。
八雲の「なんのために落語をやるんだい?」という問いに、ニヤリと笑って「落語のためです」と答える。
小夏と八雲。それぞれの胸の内に今もいる助六。彼らを縛る「助六」の名を継いだ与太郎は、2人を呪縛から救うことはできるのだろうか?
天地がひっくりかえる描写が意味するものとは
2期ではOPにもあるように、天と地が逆になっている=ひっくりかえる描写が多い。(序盤の与太郎のシーンや、「天と地がひっくりかえっても(八雲の落語には)勝てない」という台詞がある)。
OPにはレコードのようにぐるぐる廻ったり、時間が逆に戻るなど時間の不可逆性を暗示するような演出がされていたりするが、これは落語と心中しようとする八雲の決意を「ひっくりかえそうとする」暗示なのか?
落語シーンも楽しみだが、ドラマ部分も存分に楽しめそうだ。
最後に!
OPだけ観ると・・・八雲師匠死にそぅぅ!!
2期の1話は落語そのものよりも、落語を取りまく環境の変化や、与太郎と小夏といった人間関係の変化、八雲の望み、それを変えようとする与太郎の決意が中心でしたが、以前と変わらず見ごたえばっちりでした!
声量が落ち、少し枯れ気味の声となった八雲師匠や、1期よりも貫禄が出てきた与太郎など、ちゃんと声に10年の重みを感じられるのは流石。来週はまたたくさん落語が聞けるのかな?2期のドラマ部分の面白さも期待大な感じですし、また目一杯楽しみたいと思います!
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