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ユーリオンアイス 12話 最終回感想(ネタバレあり)~最終滑走!ヴィクトルのキッス、ではなく金メダルは誰の手に!?

ユーリ!!!onice 最終回

ユーリ!!! on ICE 12話感想!
ネタバレありなのでご注意ください!

結論:幸せしか祈れない。

痴話ゲンカ勃発(?)

前回の勇利の「ファイナルで終わりにしよう」発言。勇利なりにヴィクトルのことを思い、考えた末の言葉だったが、それを聞いたヴィクトルの反応は・・・

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泣かした~~~!!
今度は勇利がヴィクトルを泣かした~~~!!

ユーリ最終回

涙にまつげがふぁっさふぁさ!(?)

ユーリonice 12話

「こんなに自分勝手な人間だとは思わなかった」
「もっとオレの力を必要としてるのかと思ってた」・・・とショックを受けるヴィクトル。

どう見ても号泣だが、本人的には怒っているらしい。
しかし勇利の、ぎょっとするでもなく、「ヴィクトルも泣くんだ~」という反応が逆に凄い。

2人は、
フリーが終わったら、それぞれ自分の答えを出すことに決めた。

夫婦喧嘩・・・じゃなかった、
痴話喧嘩・・・でもなかった、
とにかくこんなすれ違いが生じている状況で、メンタルコンディション的に大丈夫なんだろうか・・・?

ステファン・ランビエールさんもご出演!

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かねてからツイッターでも宣伝されていましたが、スイスのフィギュアスケート選手で、引退後はコーチとしても活躍しているランビエールさんが本人役で登場!ヴィクトルと絡んでる・・・すげぇ!あんまりフィギュアスケートに詳しくないけれど、世界レベルの選手が日本のアニメに出演してくれるっていうのは、凄いことなんじゃなかろうか。

1番手はショート最下位だったJJから!

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前回で涙腺崩壊させてくれたJJが1番手。しかし、やはり最下位のショックはいまだ重く、不調の波は引いてはいなかった。曲の入りに送れるというトチりに始まり、序盤のジャンプも続いてミスしてしまう。それはまるで、翼の折れたJJ・・・(※笑うところじゃないです)

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が!
スケートをはじめて16年、はじめて裸で氷の上に投げ出されたような気分になりながらも、誰に何を言われたって、いつだって「自分らしさ」を貫いてきたキング・JJ!持ち前の自分らしさをひねり出し、その後のジャンプはノーミス、さらにクワドループにまで挑戦!
213.91点と改心の出来となった!

最後まで笑顔だったピチットくん

ユーリ!!!onice 12話

フリーも、今までと同様『みんなを楽しませること』に重きをおき、ミスをしながらも全ての演技を生き生きとした演技を魅せたピチット。彼の笑顔は、最後まで途切れることはなかった。

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回想ではまだ勇利にも言ってない夢として、「いつかタイで、アイスショーをやりたい」と語っていたピチットくん。スケートの楽しさを、みんなに知ってもらいたい・・・。彼は最後まで、誰かを笑顔にするエンターテイナーとして滑りきった!

勝生勇利、最後の滑走!

演技前、コーチとして「自分を信じて」など無難な言葉をかけるヴィクトルに、「ヴィクトルには、ヴィクトルでいてほしい」という勇利。そんな弟子の言葉に、ドSの本性がうずいたのか・・・

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「世界選手権5連覇したオレが休んでまでコーチしたのに、いままで金メダル一つとれないってどういうこと?」
「いつまで予行練習してるつもりだい?」
「金メダルにキスしたいな~」
とぶっちゃける!!

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あまりのぶっちゃけっぷりに笑い出す2人。
そして勇利は、笑顔で最後の氷上へ・・・。

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ヴィクトルを追い続けた半生、そして今まで出会った人たちへの愛・・・全てを込めた現役最後のフリーは、ヴィクトルと同じ難易度で決める。ずっとそう思っていた勇利。ユリオからサルコウを習ったあの日から、練習を欠かしたことはない。

「僕の中にいるヴィクトルを見てて」
ヴィクトルがコーチになってくれたことはムダじゃない。その証明のため、4回転を1本増やし、4本飛ぶ構成に変更。そして・・・ヴィクトルの代名詞、4回転フリップを決めた!!

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決まった瞬間のこの表情。
今度は嬉し泣き!!

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応援していたミケーレも、見守る南くんたちも号泣。豪も漢泣きだ。
多分視聴者みんなこんな感じだと思う。

ユーリ 最終滑走

最後の指先は、愛をくれたその人の下へ。
演技を終えた勇利の瞳にも、涙が浮かぶ。

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振り向けば、笑顔で待つヴィクトルの姿がある。
でも、戻りたくない。リンクから出れば、全てが終わってしまう・・・。

様々気持ちを胸に氷から降りた勇利は、祈るような気持ちで採点を待つ。

そして勇利の点数は・・・221.58!!
長い間破られることがなかった、ヴィクトルが持つ歴代フリー最高点を塗り替えた!!2人のユーリがそれぞれヴィクトルを超えたという快挙に、コーチとしては最高に嬉しいが、競技者としては最高に面白くないと囁くヴィクトル。
──彼の答えは、もう出たのかもしれない。

パーソナルベストを超えられてしまったクリストフ!

勇利に自己ベストを超えられ、グランプリファイナル優勝最後のチャンスが懸かったフリーに、いつもの余裕がなくなってきたクリストフ。浮かれ喜ぶヴィクトルたちに気をとられ、らしくなくジャンプをミス。

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いつも隣にヴィクトルがいることで、追う立場に慣れすぎていたクリストフ。彼もまた、追われる立場だったことを思い知る。

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演技後はミナコ先生が直接花冠を渡す。
メルシ♪とウインクを貰い、先生至福の時。

今まで演技前半に持ってきていたコンビネーションを全て後半に持ってくるなど、最善は尽くしたクリストフ。
だが、点数は188.32
4人が終了した現時点で3位。勇利のメダルは確定。しかしクリストフは・・・。

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憂いをおびた瞳が切ない・・・。

オタベックの演技中、驚愕の報告

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オダベックの演技が始まり、出番直前のユリオ。
そこへ、ヤコフに「現役復帰」を告げにきたヴィクトルが現れる。だがユリオにとって驚くべきところはそこではなく、カツ丼(勇利)が引退を決意したという事実!動揺が走る・・・。

YOI12話

ユーリを抱きしめるヴィクトル。
その腕の強さに、何を思うのか・・・。

ユーリ12話 オタベック

ユーリ最終回 オタベック

一方。
最後までブレず、ジャンプをノーミスで終えたオタベック。友と自分を鼓舞するような滑りは、『確固たる自分』を感じさせる素晴らしいものだった。点数は181.19。自分の全てを出し切ったこの結果に、悔いはないだろう。

ラストはユリオ!

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オタベックからの応援を受け、最終滑走に挑むユリオ。ヴィクトルの、コーチたちの、じいちゃんの、そしてはせつにいる優子たちへの思い、そして何より・・・ライバルの勇利への思いを、ありったけぶつける!!

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ブタに食わせる金メダルはねぇっ!!

去年のファイナル。
ジャンプをミスしても、ステップから目が離せなかった勇利に密かに注目していたユリオ。憧れにも似た感情を抱いていた相手の引退宣言に、「いま引退したら一生後悔させてやる」と、まるで「オレがいる」と語りかけるようなその滑りには、以前のプリマのような美しさはない。だが、苛烈で力強い、ユリオにしか出せない美しさがあった。

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演技終了後、瞳には大粒の涙。
泣き出すユリオ。
フリーの得点は200.97。
合計得点は319.53!!
勇利の319.41と、わずか0.12ポイントの差で、金メダルを獲った!!

銀メダルだった勇利

グランプリファイナルの1位はユリオ、2位が勇利、王者として意地をみせたJJが3位という結果に。

金メダルじゃないけど・・・と申し訳なさそうな勇利に、

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金メダルじゃないと
キスする気になれないな~v

と笑うヴィクトル。
そして・・・

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ユーリ最終話 ヴィク勇

※注意※
押し倒しているわけではありません。
というかここ人前なんですけど二人の世界すぎやしませんか。

「何か提案はないかな?」からの「何かオレをドキドキさせるような・・・」「ん?今何考えた?」の重低音イケボのギャップよ・・・これぞCV諏訪部さんの本気・・・

そして、勇利は決断する!

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僕と一緒にあと1年、競技人生続けてください!!
金メダル、絶対獲ります!!

嬉しそうなヴィクトル。
だが、あともう一声だという。

「コーチ続けながら競技に復帰するんじゃ、前みたいに戻れるかオレだって不安なんだよ」
「だから、世界選手権5連覇ぐらいしてもらわなきゃ、割りにあわない」

そして、ラストダンスへ・・・

ユリオのアガペーを受けて、もう1年現役を続け、今度こそ金メダルを獲る事を決意した勇利。そんな勇利のコーチとして、そして選手として生きることを決めたヴィクトル・・・。

最終話のEDは、ヴィクトルの昨シーズンのフリー曲「離れずにそばにいて」を滑る、2人のダンスで締められた。

デュエット《離れずにそばにいて》

デュエット《離れずにそばにいて》

  • 松司馬拓指揮 Ensemble FOVE (Tenor:工藤和真, Soprano:松原凛子)
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

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ユーリオンアイス最終回 ED

ヴィクトルの頬を撫でる勇利。

ユーリ最終話 ED

いつか魅せた漢らしい表情。
2人の愛が、氷の上に満たされる・・・。

幸せはED後に。

ユーリオンアイス 最終話

耳を真っ赤にしながら、息が白くなるほどの寒空の下を走る勇利。その笑顔の先にはユリオと、同じく耳を真っ赤にしたヴィクトルの姿が。

これからはここロシアで。
愛しい人たちと一緒に。
また新たに、競技者としての1年が幕を開ける・・・!!

総括~魅力的だったキャラクターとストーリー

今も忘れもしない、「王道スポーツものか・・・」と油断させておいての、1話での全裸シーン。あの衝撃のラスト3分で、私の心は完全にブチ抜かれました。そしてまさかそれが毎週続くとは・・・ユーリオンアイス・・・恐ろしいアニメでした。

毎週のように盛り上げどころをこれでもか!!と盛り込んだテンポのよいドラマパートと、選手一人ひとり、個性的な振り付けをたっぷりと魅せてくれたスケートシーンのバランスが絶妙で、スポーツものが得意でない人間にも非常に受け入れやすいアニメで、とても楽しかったです。(とはいえ、野郎のイチャこらなんざ見たくねぇんだよ!!という人には厳しいアニメだったとは思いますが)

印象的なのは、中国大会のレオ、ロシア大会のスンギルやGPファイナルのJJなど、自己ベストを出した選手の後に滑る選手が調子を崩していた場面。勝負の世界で、いかにプレッシャーが敵となるのか・・・見ていて胃がキリキリしました。
他にも、勇利の「ユーリオンアイス」が、緊張や心理状態で指先や体の動き、表情まで毎回違っていたのが凄かったですね。

諏訪部さんまじ諏訪部さぁん!!

ユーリ12話 最終話

村瀬さんのハスキーボイス×方言が超絶可愛かった南くんや、天真爛漫なピチットくん、腹筋崩壊ギオルギーさんなど個人的に推しキャラは沢山いますが・・・(とはいえみんな大好きなんだけれども)

大人の色気フルスロットルで、黙っていれば美しい×かっこいいのに、喋りだすと茶目っ毛たっぷりで可愛いすぎるヴィクトルは、諏訪部さんの魅力と相まって破壊力大でした。

お口がハートのギャグ顔から、そのまま笑顔で毒を吐いちゃうようなSっぷりとか、もう属性ありすぎてわけがわからないよ!!なヴィクトルを演じてくれたのが、諏訪部さんでよかった。そしてヴィクトルに振り回されているようで振り回している、天然系エロスを演じた勇利が豊永さんで良かったと、本当に思います。

そして忘れちゃいけないのが加藤アナウンサーの実況!スケートシーンのリアルさや大会での緊張感など、ユーリのアニメを影で支えていたもう一人の演者は加藤アナだったと思います。素晴らしかったです。

最後に!

それぞれの愛の物語。
あっという間の12話でした・・・勇利と一緒に駆け抜けた、幸せな3ヶ月。なんだか最終話は涙腺ゆるみっぱなしだったのか、序盤のヴィクトルの涙に心臓が止まり、その後のJJがミスしてからジャンプをノーミスで飛ぶまでずっと号泣していました。目がいてぇ!!

勇利があと1年現役を続投するというエンディング。これは二期フラグか!?とか色々思いましたが・・・これはお話として続編をつくるためというより、最後に勇利の胸を打ったのが、ユリオのアガペーだったからじゃないかな、と思いました。あの全身で「ここにいる」と叫んでいるような演技は、勇利ともう一度滑りたいという思いが込められていたように思えます。最後の涙は、無償の愛が届いた瞬間だったのかもしれません。

エロスにアガペー。2つの愛。
ユーリオンアイスの主役は2人のユーリだったことを思い出させてくれる、よい最終回でした・・・淋しいけどねっ(泣)。・・・いつかまた、ヴィクトルと勇利、2人が金メダルをとるまでの日々を見られたら嬉しいな!

↓前回の感想はこちら!

↓ヴィクトルの全裸をもう一度!