11/29日に発売された、小説おそ松さん『後松』の感想です!ネタバレありなのでご注意ください!
※各話のラストのオチには触れておりません。
一松、人権を重んじる
「どうせ誘っても来ないから」という理由でハブられ続けてついに切れた一松。そこで、今度はみんなで一松を敬うことになったのだが・・・?
感想
「一松兄さま!」と十四松に呼ばれてまんざらでもなさそうだったり、十四松がトイレいけなくて困ってる時はカラ松を容赦なく追い出したり・・・。一松、おまえちょっと十四松に甘すぎねぇ・・・?
こんな風に思うのは自分の目が腐ってるからだろうか。あと、ワイン(※ぶどうジュース)なカラ松にクソ萌えた。そしてことあるごとに一松の肩に腕を回しては吹っ飛ばされるその姿はもはや様式美の域。
十四松、YOUTUBERになる
楽して稼ぐ「ユーチューバー」になるため、おもしろ人間・十四松を動画にするお話。
感想
お兄ちゃんたちに頼まれて、よくわからないのに「ゆーちゅーばーにぼくはなる!」と言っちゃう十四松まじ天使ィィ!!(あと「うっかり人間に生まれてきた太陽」とかわりと褒めてない?え?耳腐ってる?)
このお話では「十四松はプレッシャーに激弱」という設定。なのでカメラを向けられた途端に普段のはちゃめちゃ行動が一切とれなくなってしまうという珍しい五男の姿が見られます。(あと、十四松にことあるごとに「なに、お腹空いたの?」と聞く四男が最高に可愛い)
あとお話の中で、デカパンが一部動画界隈で人気というのが地味にリアリティがあってなんかこう・・・ね!この世にはデブ専とかオジ専とか様々な需要があってだな・・・?
トッティ、口内炎になる。
口内炎になってしまったトド松。だがそれをきっかけに、甘えの権化となってしまう!
あらすじ
20歳すぎて口内炎やササクレ知らないってマジかよトド松・・・!
でも、痛がっているトド松に真っ先に「ちょっと見せてみて?」とお口みてくれるチョロ松がまじお兄ちゃんでなんか滾りました。あと口内炎に大騒ぎするトド松をカラ松が諌めるっていうのもイイ。ただし後半のトド松の壊れっぷりは怖い。
一松の嫉妬
いつも構っていた猫をとられた一松が嫉妬の権化となる話。
あらすじ
登場するのは一松とトド松だけ。
ネコをトド松に貸した一松。だが、トド松に予想以上にネコが懐いてしまい、さらに可愛がった勢いでちゅーしようとしたトド松にジェラる一松。(だが自分はネコにちゅーできない)そして勢いあまった一松が取った行動は、「自分が(トド松の)ネコになる」という選択だった・・・というお話。
ネコのフリをしてトド松のヒザに頭を乗っける一松とか・・・。その筋の人にはたまらないのかもしれない。
チャット騒動
チャットにハマるおそ松。だがその相手は赤塚区在住の6つ子で、イニシャルが「T」だった・・・?
感想
おそ松とチョロ松が互いだと気付かずにチャットで仲良くなっていることをトド松が発見するお話。イヤミがチョロ松に携帯をぶっ壊されていることが判明して地味にかわいそう。
部活の助っ人、十四松くん
私立赤塚学園中等部で、廃部の危機に瀕した部を救う為、十四松がテニスのプリンスになるお話。
感想
十四松が伝説のあの台詞を言っちゃう。
それだけ。
裁判
前回に続き、今度は弟松たちが起訴された!
果たして彼らは有罪なのか。それとも無罪なのか・・・?
あらすじ
■一松
ピンポンがなっても絶対にでない罪で起訴される。
■十四松
「もうなんか醸し出す空気がアレでダメ」という身も蓋も無い理由で、一人だけ十四松の異常性に気付いたチョロ松から起訴される。
■カラ松
何故か一松の裁判で有罪判決を受ける。本当に何故なんだ。だが有罪になりながらも、十四松の裁判で「本当に人間なのか!?」と責めるチョロ松に対して「兄弟に向かってそんなことを言うんじゃない!」と庇いにきてくれたりする良い次男。
■トド松
童貞を卒業できないのはおまえの努力が足りないから、と起訴される。
アニメでもあったが、トッティはどれだけ希望の星なんだろうか。というか、いまだに童貞ってのが信じられないんだけども・・・。
タダめしと6つ子
賞金10万円をかけて、大食いに挑む6つ子の話
感想
中華料理屋の大食いチャレンジ。一人参加(十四松)のフリをしながら6人で食べきろうという魂胆で挑む。表紙のピンナップにもなっているだけあって、一番らしいお話。一松が6人の中で一番食が細いっていうのがツボる。
店番カラ松
風邪を引いてしまったチビ太の代わりに店番をやることになった筋肉松の話。
感想
「ヒマそうだったから」という理由で十四松をつれてきたカラ松が、2人でおでん屋の店番をやるお話。このコンビはどうしてこう和むのか。可愛い。
締め切れ!チョロ松さん
自己啓発書を書くチョロ松の話。
感想
タイトルが「ググれ!コックリさん」のパロ。チョロ松が書いた、最近流行りのストーリー仕立ての自己啓発本(のような小説)を、兄弟たちが読んではダメ出ししていくお話。十四松の感想の「字が多いね!!」のピュアさったらない。
最後に!
ピンナップの、餃子をカラ松に食べさせてる一松のイラストが可愛すぎた(真顔)。
一応「裁判」のお話は前作の兄松との対比となってますが、その他のお話は何の関連も無いので前松を読んでいなくても問題はないです。ただ、中身は前作と比べるとオチが大人しめなお話が多い印象でしょうか。あと一松とチョロ松の口調に違和感が出てきたような・・・?(一松の口グセに「悪くない・・・」なんてあったっけ?)
おそらく一番賛否が分かれそうなのは、トド松の口内炎のお話な気がしますね。確かにあざトッティーと呼ばれるほど可愛さを武器にしている末っ子ですが、あの壊れ方や、口内炎やささくれを知らない成人男性という設定はギャグでもちょっと無理がある気がしました。
文体やキャラの口調などは最初の一松のお話が試し読みできるので、そちらを確認してから購入を考えてみてもいいかもしれません(ただ、web版は本とは違ってルビなどが大きくてちょっと読みづらいので注意です。)→一松、人権を重んじる|ジャンプ×小説 JUMP j BOOKS|集英社
しかし、そろそろ動くおそ松さんたちが本気で恋しくなってきました・・・。へそウォや小説で淋しさを紛らわせるのもちょっと限界かも。12日の特番が楽しみですが、特番だけじゃなく何か嬉しいお知らせこないかな~?なんて期待しちゃいますね。
↓前作の感想(?)はこちら!
↓おそ松さん小説の感想!