ドラマ「そして、誰もいなくなった」9話、最終回感想です!!
結論:馬場さんの生死と斉藤の遺体の謎どうしたァァ!!
目次
すべては25年前にはじまった。
新一を殺そうとした万紀子。
彼女に連れられて向かった父親の家には、日下の姿が。
日下の本当の名は『ともや』。
彼は、母親が自分たちに何をしたのかを語りだす・・・。
2人の息子
新一の父親と万紀子との結婚の条件。
それは金と引き換えに、自分の息子を養子縁組に出すと言う非情なものった。
だが貧しかった万紀子は条件を飲み、金目当てに再婚。
そして毎年クリスマスの日には新一にウソをつき、息子・ともやの元へ通うという二重生活の様な日々を送っていた。
だが徐々に新一への情が湧いたことで、20年前の新一の父親の葬式の日に「息子はあなただけ、あなたと私は2人っきりの家族」と新一に告げてしまい、さらにそれを『ともや』に聞かれてしまう。
その後、遺産をともやに相続させるために新一をトラックの前に突き飛ばして殺害しようとするも、突き飛ばした直後に恐怖に負けたのか、それとも新一への愛情が勝ったのか、結局は新一をトラックから庇って事故に遭い、両足が不自由になってしまう。
新一への復讐劇
その後の万紀子は、新一の復讐に犯行を重ねる日下の共犯者として、新一のパーソナルナンバーを譲渡し、ニセ藤堂新一である川野瀬の父親を発見した、と電話してきた弥生の殺害に手を貸すなど自身も犯行を重ねる。
日下は
新一のパーソナルナンバーと、万紀子から聞いていた新一の個人情報(大学時代のエピソードなど)を利用し、川野瀬をニセ藤堂新一へと仕立て上げ、さらにそれを大々的に宣伝するように西条に弁護を依頼する。
さらにどういう手段で知ったかは不明だが、田島が2億円を横領していることをネタにミス・イレイズを操作させ、ネット上から川野瀬の情報を消し、裏ログも消去させた。
脱出ゲーム時は新一を馬場に狙撃させ、さらに新一を騙す為に、本当に自分の手を撃たせていた。
(この時小山内は、何者かが新一を陥れたことを知っていたが、自身の出世の為にパーソナルナンバー推進派の失脚を狙っていたため、静観していたようだ)
田島の最期
同時刻の出来事。
2億円の横領事件の犯人を知ってしまった早苗が田島に殺されかけていたが、そこに元カレの五木が現れ、ゴルフクラブで田島を殴り殺してしまう。横領した金を持って逃げようとする五木だったが、「そのお金は新一の無実を証明するもの」という早苗の説得に負けたのか、百万円の束だけを残していった。
それが金を置いていく条件だったかはわからないが、早苗は警察の事情聴取には「強盗が来て田島を殺した」とだけ話し、五木の名前は出さなかった。(実際はかなり苦しい言い訳で、すぐバレそうなものだが・・・)
だがその百万円のおかげで、新一の横領事件への容疑は晴れたようだ。
決着
新一を殺人犯にするべく、「オレを殺さないと母親を殺す」と脅す日下。すでに川野瀬を、白昼堂々殺害している日下は、人を殺すことに躊躇はないという。
だが、結局は万紀子が日下を刺し、日下が万紀子を殺害してしまう。
一人生き残った新一は警察に通報するも、現場には万紀子の遺体だけが残っており、日下の遺体は無かったという。ただ、万紀子の遺体には、日下が着ていたシャツがかけられていたようだが・・・。
その後。
小山内は日下が手渡したデータを元に、パーソナルナンバーのセキュリティーの欠陥を放置していた問題について争うことを決意。
そして早苗は、新一の子を無事出産。
「俺は今、孤独とは一番遠いところにいる」
新一は、愛する妻と息子と共に、万紀子の墓参りをするのだった・・・。
日下の生死は?
間違いなく刺されていた日下。
だが母の遺体にシャツだけを残し、その姿を消してしまった・・・。
思ったよりも傷が浅く、自力で逃走したのか。
どこかで力尽きて死んでいるのか・・・。
気になるのは、生死が不明の馬場の存在だ。
日下は「死んだ」と発言していたが、日下に雇われているとはいえ、命令があればホイホイ死ぬキャラだとも思えない。
死んだように見せかけて実際は生きていた馬場に救われた・・・という可能性はあるような気がする。
弥生殺害の謎
弥生の電話の相手は万紀子であり、自分の息子の犯行がバレないよう、弥生を足止めまではしている。万紀子が回想で「何の罪もない女の子を死においやり・・・」と言っていることから、弥生が殺害されたことは確定だが、車椅子の万紀子に殺害は無理だろう。だとすれば、直接殺したのは馬場の可能性が高い。
弥生を足止めした場所で馬場が弥生を拉致(車の名札はこの時のもの?)。その後どこかで殺害したと思われるが、遺体はどうしたのか、山奥の別荘の弥生の声はいつ録音されたものなのか?など気になるところは多い。
斉藤の遺体の謎
最終回でまさかのノータッチ。
なぜ斉藤の遺体をわざわざ盗み、万紀子の持つ別荘(?)に冷凍保存していたのか?それを早苗たちに発見させたのは何故か?
単に万紀子を陥れたいという日下の思惑だったのか・・・この行動が本当に謎だっただけに、最終回でも一切思惑が語られなかったのは残念としかいいようがない。
※監督のツイッターにて、「斉藤を殺してしまった新一を、停電爆弾計画の実行まで逮捕させないよう、警察の捜査かく乱のため日下が馬場に指示した」との情報あり。
感想
ひまわりの花がお墓に供えてありましたが、そういえば最初の方に「息子からもらった」とか万紀子がひまわりの花を見て言ってたのは、日下との関係の伏線だったのかも?(今ちょっと見直したら、日下のバーにもひまわりが!やられたぜ・・・)
とはいえ本格的なミステリーというより、自分の中ではあくまでネタとして楽しむ系なドラマでした。(スタッフの悪意しか感じない藤原さんの絶叫回。どこかの層を狙ったとしか思えない上半身裸の男を全力でハグする伊野尾慧さん・・・)
小山内さんがミスリードすぎて、なんかもう意味がわからなかったです。あの謎脱出ゲームの時に日下たちの部屋にいたのはなんだったの小山内さん・・・。最後まで「ショータイムだ!」のセリフ引っ張ってきたのには爆笑でした。厨二病キャラは確定だったのだろうか。
あと「そして、誰もいなくなった」というタイトルの割には、ギリギリのところで小山内さんと早苗、公安の鬼塚、そして最後の最後まで小物臭全開だった五木が死亡フラグを回避したのも驚きでした。てっきり全滅ゲーになるのかと・・・実は死んでなかったんダー!な日下さんに狙われないといいね!
最後に!
個人的に一番解らなかった「斉藤の遺体を盗んだ謎」が解けなかったことが凄い残念でした。マジでなんだったの!?・・・と思ったら、最終回放送終了後、監督のツイッターで答えらしきものがツイートされてました。・・・でもこれでかく乱されたのは警察じゃなくて視聴者の方だ。
容疑者がどんどん死んでしまうため、あまり推理要素がないミステリードラマでしたが、毎回ネタが豊富で面白いドラマではあったので、細かいところまで気にしたら負けなのかもしれない。コネ入社だった田島にミス・イレイズ操作できたのとか、そもそも横領の事件とかどうやって調べたの?とか。
はるかや斉藤の暴走は完全に予想外だっと思うんですけどねぇ・・・。
まぁ藤原さんの絶叫に盛大に笑わせてもらいましたし、伊野尾くんがめちゃんこ可愛かったので、よしとしましょう!
↓こちらはアガサ版のドラマ化!