ゲスト声優陣 ★★★★
デザイン ★★★★
結論:三村さん天竜人うますぎかよ!
※結末含めたネタバレあり。未視聴の方はご注意ください。
※一部入場者特典コミックス「777巻」のストーリーのネタバレも含みます。
2016年 日本
総合プロデューサー:尾田栄一郎
究極のエンターテイメント・シティ『グラン・テゾーロ』!黄金帝の異名を持つ最強のエンターテイナー、ギルド・テローゾが創り上げた街で、VIPとして持て囃されるルフィたち。カジノにレースにと遊び倒す一行だが・・・それは全て、テゾーロの罠だった!
膨大な借金を背負わされ、ゾロを人質にとられたルフィたちは、かつてのナミの商売敵で、今は歌姫として活躍するカリーナと共に、テゾーロの資産である「テゾーロ・マネー」を狙うが・・・!?
※感想だけを読みたい人は目次からキャラ紹介を飛ばしてください。
目次
登場人物
■ルフィ(演:田中真弓)
相変わらずやらかす船長。
ちょっとだけだけど女装シーンもあるよ!
テゾーロの部下にイカサマをされるまでカジノで勝ち続けていた。どんだけ強運の持ち主なんだ・・・。
■ナミ(演:岡村朋美)
金といえばこの人。
今作の主要キャラと関わりがあるため、出番が多い。そして露出も多い。
■ゾロ(演:中井和哉)
まさかのヒロイン枠。
序盤で人質にとられてしまったため、ちょっと出番が少ない。
■サンジ(演:平田広明)
後半はロビンとペアとなり戦う。
珍しくエロネタではない必殺技で敵を倒した。
■ウソップ(演:山口勝平)
もはやチョッパーの騎手と化している。
ブルック・チョッパーと共にギャグ担当。
序盤のウサギさん帽子めっちゃ可愛いんですけどぉぉ!
■チョッパー(演:大谷育江)
ギャグ担当。
近年の映画と比べれば出番は少ない方かもしれない。
■ロビン(演:山口由里子)
サンジと組みタナカさんと戦う。
ドレス姿が相変わらずセクシー。カリーナからは「お姉さま」と呼ばれていた。
■フランキー(演:矢尾一樹)
テゾーロ・マネーを盗み出す際にルフィと共に行動。
近年の映画の中で一番活躍する。
■ブルック(演:チョー)
まさかの女装枠。
赤目フクロウのライトにひっかかったが、生物判定されなかったのでセーフだった。
劇場版オリジナルキャラ
ギルド・テゾーロ(演:山路和弘)
グラン・テゾーロを支配している男。エンターテイナーであり、自ら中心となってショーを盛り上げる。ルフィたちにも明るく振舞うが、自分に逆らうものや所有物には容赦がない残虐な面も。
実はゴルゴルの実の能力者で、触れた黄金を操ることができる。グラン・テゾーロ(巨大な船)に乗ったものはみな金粉を浴びるが、それはテゾーロの能力下にある金であり、それが体に染み込んだ状態だと、何かあればすぐ能力が発動し、黄金で固められてしまう。そのため船内にいる人間は誰も彼に逆らえない
テゾーロの能力から逃れる術はただ一つ。海水で体を洗い、黄金を流すことである。(海水に触れた黄金は操る事ができない)
ちなみに、青年期の回想シーンで若き日のテゾーロを演じているのは櫻井孝宏さんである。
カリーナ(演:満島ひかり)
グラン・テゾーロの歌姫。
大変けしからんおっぱいの持ち主。笑い声は「ウシシシシ」
ナミとは旧知の仲であり、共にマッド・トレジャーのお宝に手をだし捕まり、ナミを置いて逃げた過去がある。ゾロが人質に捕られたことで、ナミたちに一緒にテゾーロ・マネーを盗み出さないか、と持ちかけるが・・・?
中の人はアニメの2代目OP「Believe」を歌っていたFolder5のメンバー。終始ナミと共に活躍するキャラだが、素晴らしい好演をみせている。
タナカさん(演:濱田岳)
ネコ人間じゃない・・・だと!?※普通に人間です。
ヌケヌケの実の能力者であり、無機物ならなんでもすり抜けることができる。また、自分が触れている人間・物体も一緒にすり抜けることが可能。口グセ?が「スルルルルル・・・」。
最終戦ではロビン&サンジと戦闘。ヌケヌケの能力で翻弄しまくるも、ロビンに生物の体はすり抜けられないという弱点を見抜かれ捕まり、サンジのキックをモロに受けて敗北した。
中の人は某CMの金ちゃん。
一癖も二癖もある面白キャラだが、見事に演じきっている。
バカラ(演:奈々緒)
やたら英単語を使いたがる、とんでもなくglamorousな美人。
コンシェルジュを勤めており、VIPのもてなしが仕事。
・・・と見せかけて、実はラキラキの実の能力者。彼女が手で触れた人間は、運を吸い取られとんでもなく不幸になってしまう。どれくらい不幸になるかというと、急に腹をくだし、どこからか現れたバナナの皮ですっ転び、こちらの攻撃は全く当たらなくなるほどである。しかも、吸った運は自分の幸運に変換することが可能。とんだラッキーマン・・・いやラッキーガールである。
最終戦では、ウソップ&チョッパー&ブルックと戦闘。部下の運を吸いまくり、コイン1枚を弾くだけで大ダメージを与えてくるのに、ウソップたちの攻撃は何一つ当たらないという、とんでもないチートを発揮。
しかし、ブルックとチョッパーが運が尽きるまで攻撃しまくって時間稼ぎをしている間に、ウソップが「スロット」を用意。すると、先ほどまで当たらなかった攻撃がバカラに当たる!
実はそのスロットは777になっていて、バカラの運を使い果たさせた・・・というオチ。ウソップの頭脳戦(?)の勝利だった。
ただこの倒し方。
一度見ただけじゃなんで倒せたのかよく解らないかも。正直ちょっと???でもある。
ダイス(演:ケンドーコバヤシ)
ディーラー。
ムキムキマッチョなタフ野郎。
とんでもない怪力の持ち主だがドM。攻撃される度に「気持ちィイ~~~!」と喜ぶ。
最終戦では解放されたゾロと戦うも、最後は恍惚の表情でイッた。かなりのキワモノキャラだが、中の人が負けず劣らずのヘンタイのためか演技に違和感がない。
レイズ・マックス(演:北大路欣也)
元革命軍で、かつは伝説のギャンブラーとして名を馳せた男。激シブ。だが頭身が最強におかしい。地下の砂漠地帯に追放されたルフィたちの逃走に手を貸し、その後もことあるごとに助けてくれる。ある意味カリーナと並び活躍したキャラ。
白い犬中の人の芝居のお陰か、顔はともかく最高にカッコイイ。
その他キャラ
■リッカ(演:坂本千夏)&テンポ(演:渡辺菜生子)
借金のため奴隷の様に働く幼い兄妹。
リッカの中の人がトトロのメイ。テンポの中の人はちびまる子ちゃんのたまちゃんである。
■カマエル聖(演:三村マサカズ)
グラン・テゾーロの超高級スイートに泊まっていた天竜人。語尾にビブラートがかかりまくり、それに合わせ首もガクガク揺れまくる。
中の人はさまぁ~ずの三村さん。さすが筋金入りのワンピファンだけあって、天竜人のセリフ回しがやたら上手い。
■スパンダム(演:小野坂 昌也)
エニエス・ロビー編に登場したアイツ。
テゾーロに雇われていたため終盤でルフィと遭遇。恨みを晴らそうとするも、マックスたちに阻まれた。
※この他にも、映画初登場となるサボやコアラなどキャラは無数にいるが、割愛させていただく。
騙し騙され!?
前作のZが感動系でシリアス路線だったためか、今作ではのっけからカリーナとテローゾの豪華なショー、歌とダンスから始まるなど、再びエンタメに力を入れた路線に。この時の二人が歌う劇中歌はかなりかっこいい!
序盤は豪華な街でカジノを楽しむ様子が描かれ、中盤からはかつての泥棒仲間・カリーナと共に、塔のてっぺんにある現金を盗むという、ちょっとしたスパイ映画の様な雰囲気に。特にこのシーンでは、ルフィと共に行動しているフランキーの出番が多いのが印象的(前作で出番が少なかったためバランスをとったのかも?)。
そして後半は騙しあいの応酬!
テゾーロマネーを盗むようカリーナがもちかける!
↓
実は全部テゾーロが仕組んだショーでした!
↓
残念!そこまで見通してカリーナはナミたちと手を組んでたんデス!
↓
ルフィVSテゾーロ(3回ぐらい)
↓
カリーナ
「島が爆破される!逃げて!ここは私が引き受ける・・・」
↓
なーんてウソウソ♪お金頂きぃ!
中盤以降は常に畳み掛けるように展開がひっくり返ります。特にカリーナ裏切った!?と思わせる展開は結構ドキドキかも。ラストは「カリーナは犠牲になったのだ・・・」と思わせて、実際はテゾーロの島をまるごと盗んで終わり!ただ、『泥棒』という役職から想像しやすい、わかりやすいオチともいえるかも。
あと「ストロング|」や「Z」では、ルフィ一行だけで全てのケリをつけてきた感がありましたが、今作ではルフィ一行以外のキャラが、モブキャラも含めてみんながルフィを助け、共に戦ってくれる・・・という展開に。この辺りは「今までとは違う展開にしよう!」と意図して入れてきた感じがしますね。
テゾーロの過去
ストロングワールドのボスは海賊、Zでは海軍、そして今作「GOLD」のテゾーロは、元海賊の、金と能力を持った人間。ですが、今までのボスキャラにない過去を背負っています。
元々テゾーロは貧しい生まれ。
母親からは虐待され、家出し、悪事に身を染めます。
しかし青年期に、奴隷として売られていた少女・ステラと出会い恋に落ちます。彼女を買う為、必死に金を稼ぐテゾーロ。しかし、天竜人がステラを買っていってしまいます。抵抗してもどうにもならず、彼もまたハンコックと同じく、背中に天竜人の奴隷の印を押されていたのでした。
その後能力を得て、莫大な金を得ていったテゾーロですが、その言動はかつて自分を虐げていた天竜人とそっくりに・・・。彼自身は支配される側ではなく、支配する側になることを望み、暴走していったようですが、ルフィとの戦いの最中、仲間のために、何度でも諦めずに向かってくる姿に、かつて天竜人からステラを取り返そうとしていた自分の姿を重ねたり、最後にルフィに敗れる瞬間、「ステラ・・・」と呟いていたり・・・。(テゾーロの装飾品や街のモチーフは星型になっているが、ステラは「星」という意味)
Zのゼファー先生の過去も酷いものでしたが、テゾーロはテゾーロで「完全なる悪」とはいえないボスキャラでした。
とはいえ、ラストは尾田先生Verの方が良かったかも?
特典の777巻には尾田先生が描いた(原案時点での)ラストの絵コンテがあるのですが、個人的には本編よりもそっちの方が面白かったです。映画本編ではルフィは何かと同じセリフ(オレは諦めない!)ばかり言うのが気にくわなかったので。
あと、サボやロッチの扱いもちょっと・・・ただ出てきただけって感じでしたね。ゲスト扱いなんでしょうが、全く宣伝されていないスパンダムの方が目立ってたってどういうことなの。
そして一番心配なのは、少年漫画としは避けられないパワーインフレ問題。ここにきてついにギア4を発動させテゾーロを倒しました。ただ、ギア4使っちゃったらもう後が無いぞ!?これを超えるボスって本編にしか出せなくね?次に映画作るときに大丈夫??ここはかなり気になるところでした。
3Dにしようかお悩みの方へ
今作は2D、3D、4DX、MX4Dで公開されています。あくまで2Dを観たものの意見ですが、恐らく3Dで一番映えるのは、冒頭のダンスシーンと、途中に入るルフィたちのレースシーンじゃないかと思います。特にレースシーンでは、自分視点で坂道を滑空するようなシーンもあるので、4DXなんかだと特に楽しいのではないかと。
ただ、戦闘シーンの迫力などは2Dでも充分に楽しめるものになっています。映画をアトラクションのように楽しみたい方や、友達同士でわいわい見るのなら、3Dや4DXがおすすめです!
最後に!
GOLDに登場していたゲスト声優陣はみなさんかなりハマっていて良かったです!結構キワモノキャラが多かったですが・・・特に浜田さん。あの声色で喋れるだけでも凄い!あと北大路さんはさすがのシブさとかっこよさでした・・・全く遜色ないです。
エンタメ性重視なので、小さいお子さんからでも楽しんでみる事が出来る作品。おっぱい率が高いので紳士のみなさんも納得の出来でしょう。満島さんのセクシーボイスは必聴です!ただ、Zのようなシリアス路線や感動路線を求めている方には逆に物足りないかもしれません。
とはいえ何から何までキンピカでゴージャスな映画!映画館のスクリーンで堪能できて幸せでした☆
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