「Outlast2」のプレイ感想!ストーリーのネタバレ含みます。一部グロいのでご注意ください!(※攻略はしておりませんのでご注意ください)ちょっとした考察もあり。
Outlastとは
非人道的な実験が行われているというマウントマッシブ精神病院を舞台に、狂気に染まりきった患者たちとの追いかけっこを楽しむいわゆる「逃げゲー」だった前作。プレイヤーは、たとえ指を切られてもカメラは絶対に手放さないジャーナリストの鑑、マイケル・アップシャーとなり、患者たちから信仰されている『ワールライダー』の謎を解くという物語だったが、今作では同じくフリージャーナリストのが主人公となっており、世界観は同様とのウワサだが、果たして・・・?
今作のストーリー
アリゾナ州の郊外で、謎の死を遂げた妊婦の事件を追っていたフリージャーナリストのリン・ランガーマンと、その夫で助手兼カメラマンのブレイク・リンガーマンは、事件の取材のためヘリに乗車していたが、突然ヘリが操行不可能となり墜落してしまう。目覚めたブレイクは燃え盛るヘリを見て愕然とするが、妻の死体がない。
彼はいなくなった妻を捜して山中をさまようが、やがて小さな村を発見する。それが恐怖の始まりだとも知らずに・・・。
モチーフとなった「人民寺院」事件
山中にある閉鎖的な村。そこに住む狂った信仰を持つ村人たち・・・という「2」の世界観は、1978年に実際に起こったカルト宗教の集団自殺事件として有名な「人民寺院」をモチーフにしたもの。ジョーンズタウンと呼ばれるコミュニティを作り、自給自足の生活をしていた大勢の信者たちが教祖のジョーンズに煽動され、9割近い914名が集団自殺を遂げたというもの。この時の様子を録音したテープがあることで有名で、大勢の人間が歌っているなか、徐々に人数が減っていき、最後は静寂が訪れるという怖気のよだつ光景が録音されている。
今作も至る所にバビロンだのエゼキエルだのそれ系なワードが散りばめられており、前作よりもかなり宗教色が濃い。
まずはプロローグ
序盤、ブレイクは夢で女の子の叫び声を聞いている。「彼が来た!」と何者かに襲われ絶叫しているが、これは幼い頃の友人『ジェシカ』のものらしい。
目覚めると向かいには妻のリンが座っていた。
リン・ランガーマン。
有り得ないような状況で殺された妊婦の事件を夫ともに調査していたが、この後ヘリは墜落してしまう。まさかのカ○コン製だったか・・・。
だが次の瞬間ブレイクが目覚めると・・・
はいぃ?
なぜか近代的な学校にいるブレイク。壁にキリスト像ということは、ミッション系の学校なんだろうか。というかここはどこ?村にこんなとこあんの?
とりあえず先に進むとロッカーが勝手に開く。まだ序盤なのに死ぬほどビビる。ロッカーには「ジェシカ」と書かれた名札と、3人組の写真が。女の子2人と男の子・・・少年時代のブレイクと、リンとジェシカだろうか?
人の叫び声の様なBGMのせいで歩くのがおっかなくてしかたねぇ廊下を「出口」を目指して突き進む。ちなみに廊下を進むと、男の人が先を歩いている姿が一瞬見える。だが出口直前、案の定締め出しをくらう。デスヨネー。さらに真後ろからは女の子の歌声が・・・。
この少女は、写真に映っていたジェシカ?年をとっていないということは、彼女はもう死んでいる・・・?
ぎゃああ!
シャイニングみたいなことにィィ!!
・・・という夢を見たんだ
現実世界で目覚めたブレイク。
どうやら彼はヘリから投げ出され、一人離れた場所で気がついたようだ。遠くには燃え盛るヘリの残骸が見える。たとえヘリから落ちても壊れない、最硬で最強の神器:ハンディカメラを手に、はやくリンを探さなければ・・・!うおおお!!待ってろリーン!!いますぐ助けにいくからなー!!
そして開始5分で死ぬ
あああ!!
ヘリの方に歩いたらガケから落ちたぁぁぁぁ!!(泣)
このあとヘリを見つけるところまでが操作方法確認のためのチュートリアルなんですが、まだ操作が慣れておらず、崖を降りるまでに3回ぐらい落ちて死ぬという・・・まだ序盤なのに・・・。
ようやくヘリ発見
崖下に降りていくと炎上しているヘリを発見。リンの死体がない、リンがいないと騒ぐブレイク。運転手のことも少しは心配してやってくれ・・・。
ここからはOutlast名物(?)の「暗視モード」が大活躍!そしてバッテリーとの勝負が始まる。暗闇のなか道なりに進むと、木に縛り付けられたグロい人を発見!これもしかしてヘリの運転士か!?なんて惨いことに・・・。
そして村に到着
村にたどり着き、助かった・・・とつぶやくブレイク。だがどう考えても事故った人間をさらに血祭りに上げるようなヤバい人がいる村なんて安心できるわけがない。
やはりというか当然と言うか、村は死体だらけ。しかも、死んでからまださほどの時間は経っていないようだ。残されたメモによると、子供を差し出した的な内容が読み取れる。さらに、「大神父クノース」という単語も・・・。この村はカルト宗教に支配された村だったのだろうか?
(嫌過ぎる)第一村人発見!!
家の外に出ると、庭にはちょっとここに載せるのも憚られるぐらいモツがこぼれちゃってる牛さんがいる。さらに、「雄牛が~・・・」とぼそぼそつぶやくおっさんの声も。チュートリアルで「チラ見機能を使え!」と出たので、命令通りにカベからチラ見すると・・・
うわーい第一村人だぁ(白目)
いやおまえなにしてくれてんだ!!
そこ進行方向だろ!?どけよ!!
ここは隠れるところもなく先に進むしかないのだが、もう完全にロックオンされており、これは死ぬ気で特攻すればいいのか、いやしかし這いつくばって進めばセーフなのか?と色々試行錯誤を繰り返していたら、なんかよーわからんがいなくなっていた。なんだったんだ・・・。
とはいえ、
生きている人間もこの村にはまだいるということが解った。油断せずにいこう・・・。
死体だらけの村を散策
生命線であるバッテリーを死んでも取り逃さないように気をつけつつ、村を探索。村人の家には青鬼になくてはならないクローゼットや、クロックタワーでは死亡フラグでしかないベッド下など、「はいここ後で使いまーす」みたいなポイントがちらほらと・・・。ちなみに外にあるドラム缶は中に入って隠れることができ、ちょろっとだけ頭をだして外の様子を伺えるらしい。・・・大の男がドラム缶に入って頭をひょこひょこだしている様を想像すると笑える。
そういえば最初に見つけた男性の遺体は自殺だったが、道中には赤ん坊の人形と一緒に焼け焦げた、女性らしき死体があった。焼死体ということは恐らく他殺だが、村人同士で殺しあっているのだろうか?
このあとも、第一村人以外生きている人とは全く出会わない。だが途中、子供の写真と祭壇のようなものがあった。
さらに、「サタナス・イニミカル・デイ(サタンを讃える日?)」と書かれた地下通路にいくと、納屋のような場所に「産婆の嘆き」という子供が生まれるわ短剣を用意しなきゃハレルヤァァァ!みたいな歌詞のメモと、トマトぶちまけたかのようなお産台のようなものがある・・・。
もうこの時点で最高に嫌な予感しかしないが、ここから先に進むと焼死体の山を発見する。おそらく全員が子供である。この村のどこかに、子供を生贄に~とか言い出したクソ野郎がいるらしい。
今作の追跡者が登場
奥へ進み、別エリアに到着。
すると、どこかから老婆のような声で聖書っぽい内容をぶつくさ呟く声が聞こえてくる。さっきの第一村人のこともあって、初見では特に気にせず先に進んだのだが・・・
ここで最初の追跡者、謎のババア女が登場!!
どでかいツルハシでブレイクを殺しにかかってくる。もう今日一日コイツに何度殺されたことか・・・
この場面も見飽きたわ・・・。
怒りのあまりついババアとか暴言吐いちゃったけど、何度か殺されると見つかった時に女の顔がアップになる瞬間があり、少なくとも老婆ではないことがわかる。声は老婆だけど。長細いその容姿は、ホラー映画「REC」のラスボスとちょっと似てるかもしんない。
とにかく遭遇するとシザーマンみたく追跡用BGMみたいのが鳴り始めるので、すぐに物陰に隠れてやり過ごすことが大事らしい。
どうやらこの女、「(神様が)この男をご所望か」みたいなこといってたので、一度撒いたあともブレイクをずーっと付け狙ってくるようだ。
一体この女は何者なのだろう。
この村はどうなってしまったのだろうか・・・?
考察:大神父クノース
この村を牛耳っていると思われる「大神父・クノース」。村人たちのメモによると、子供を生贄にするような儀式だったり、どうも女性には自分と交わって快楽を受け入れろ的ないかがわしい教えをしていたようだ(道中には神父さんに抱いてほしい的な内容の女性の手紙もある)。また、ゲームオーバー画面やロード画面では「クノースの福音書」と称した、聖書の偽書のような一文が登場する。
村人たちの部屋に飾ってある肖像画。
彼がクノースなのだろうか・・・?とはいえ今回の元凶と思われるが、村人=信者を殺し、何がしたいのだろうか。基となった人民寺院では、視察してきた議員に村の実態を知られ、議員を含めて数名を射殺。その後、教祖は自分の妻子すら自殺させ、自身もピストル自殺した。いわばやぶれかぶれ、自暴自棄の果ての無理心中だったわけだが、今作では・・・?
クノースの福音書
ロード画面では
エゼキエルは短剣と炎で持って、その生まれぬ子、蜘蛛の目をした子羊を裁き、正しきものたちはハレルヤと讃えるだろう。
そして汝らは天国が開いて地上へ降り立ち、エゼキエルが白い馬にまたがるのを見るだろう。その瞳が炎に包まれ、その頭に地上のあらゆる冠が被せられるのを
──クノースの福音書 14:3-4
ゲームオーバー画面では
汝が私の一部分だけを崇拝するなら、それは我が子の手足を切り落とし、残った部分だけをより深く愛そうとする両親のようなものだ。
そうした子はやがて死に、私は汝を幼子を殺す者として憎むだろう。
──クノースの福音書 7:7-8
と、この村独自に伝わる聖書の文章が登場する。エゼキエルとはうぃきによると、「旧約聖書に登場する、紀元前6世紀頃のバビロン捕囚時代のユダヤ人の預言者」とある。
書いてある内容や追跡者の女や村人が口にする内容から、どうもこの村の宗教は、nightcryといい、この手のヤバい宗教御用達の「大淫婦バビロン」に何らかの関係があるものらしい。
また、作中で登場する「産婆の嘆き」の歌詞の冒頭は
赤ん坊が生まれるわ
短剣を用意して
赤ん坊が生まれるわ
夜の産婆さん
敵の母は内から汚れ
神の子は罪にて救われる
とはじまり、最後には
赤子は育つ
子宮は膨らむ
赤子は育つ
地獄の使いが
エゼキエルは待つ、刃を研いで
門へと集え、跪き祈れ
強制的に妊娠させ、赤子は殺しているような内容となっている。そもそもの事件の発端は、アリゾナ州で発見された死んだ妊婦である。リンが調べていたこの女性は、村から逃げてきた人なのかもしれない。
ちなみに妊婦は今から2週間前、裸足で近くの街から150キロも離れた荒野のハイウェイを歩いているところを発見され、その後死亡したという。現在でも身元不明で、上流にあった重産業工業が垂れ流した10年分の水銀により中毒死したらしい(ただし、警察は自殺と発表)。リンが言いかけていた内容では、おなかの胎児にも何かあったようだ。
ジェシカについて:主人公との関係は?
ブレイクの夢の中で、
「お願いブレイク」
「彼が来たわ!逃げて!」
そして絶叫・・・
幼馴染と思われる少女、ジェシカ・グレイの記憶。リンは関係が薄かったのか、当初は名前を聞いても誰だか解っていなかった様だが、ブレイクがフルネームを告げると「もう何年も忘れていた」と言っていた。特別仲はよくなくとも、同級生ぐらいではあったのかもしれない。ロッカーの3人組の写真、ジェシカとブレイクと、残りはリンだと思っていたが、別の人間も可能性もあるかも。
おそらく何らかの事件に巻きこまれ亡くなっていると思われる少女だが、なぜ彼女が主人公の夢にこのタイミングで出てきたのか?彼とは学校パートで一瞬だけ出てきた男のことだろうか?
これから彼女がストーリーにどう関わるのか、学校パートの最後のセリフ「他にも誰かいる」とは何なのか?・・・色々と気になるところだ。
序盤のプレイ感想
steam版で日本語字幕版をプレイ。難易度はノーマル。操作はマウスとキーボード。画面がぐらぐら揺れるので酔いやすい体質の人には厳しいが、コントローラー操作ならまた違ってくるのかも?チュートリアルで大体の操作が説明され、オプションでも操作確認が出来るので操作感は悪くないが、やはり慣れは必要。
暗さを生かした恐怖演出は以前同様。そしてやはり、暗視モードを使わなければ何も見えないが、使えは使うほど目に見えて減っていくバッテリーへの緊張感は異常である。
今作では舞台が病院など閉鎖空間ではなく、村というフィールド・・・野外なので広く感じるが、どっから村人が出てくるのかわからずその点は怖い。相変わらず音楽も最高に怖いところで盛り上げてくれる。雰囲気は良いが宗教が深く絡んでいるストーリーなので、村人たちが何言ってんだかさっぱり意味がわからないというのはある。今後の展開に期待。
最後に
またおまえの世話になる日が来たようだなア○ロン・・・!
バイオ7と同じ轍は踏むまいと、初回プレイから酔い止めを飲んでいた私に抜かりはないぜ!これでどんだけマウス操作で画面が揺れても大丈夫。
それにしても、バイオ7がいかに初心者向けだったかを改めて思い知った感じです。自分視点初心者にもプレイしやすく作ってたんだなぁ本当に・・・。
日本語字幕版をプレイしてますが、「チラっと見る時に~」とメッセージがでてちょっと驚き。「チラッチラッ」を意味する言葉が向こうにもあるんだ・・・。訳がわかりやすいのでプレイ自体には今のところ問題なし。ただ操作性が悪いとかではないのですが、やはり画面がブレるのと、W押しながらスペースで乗りこむ!みたいな動作に慣れるまで、もう少し時間がかかりそう。
子供の死体など前作よりもグロいというか胸糞な描写が多くなりそうな予感なので、地雷の方は注意した方がいいかも。ベースもまさにカルト宗教という感じ。ただ、幼馴染のジェシカの回想など、主人公にも何か秘密がありそうですね。暗闇の怖さ、そして暗視モードでの充電の減り具合の恐怖と戦いながら、楽しんでプレイしていきたいと思います!
↓次回感想はこちら!
↓ホラゲーレビュー記事!