2015年 日本
監督:前川英章
※犠牲者&生存者、ラストのオチのネタバレあり!
目次
ストーリー
ブルーベリー色のバケモノが出ると噂されるジェイルハウスに実況動画を撮影しにきた卓郎、美香、タケシ、そして青い蝶を追ってやってきたヒロシは、そこで本当に青鬼と遭遇してしまう。実はそこは、卓郎のイジメによって不登校になっていたシュンが、復讐のために造ったゲームの世界とリンクしていたのだった。それに気付いたヒロシは卓郎と共にゲームをクリアするため、探索を開始する。
登場人物
今作は前作の続編ではなく、バージョンアップ・・・ほぼリメイクに近い作りとなっているため、登場するキャラクターは前作と同じだが、設定は一部異なっている。
■杏奈(演:平祐奈)
舌ったらずなヒロイン。
前作とは違い直樹は自殺したクラスメイトで、彼女は委員長という設定となっている。ほぼ活躍しない。
■シュン(演:タモト清嵐)
前作同様卓郎たちにイジメられ、不登校となっていた。
ゲーム製作が趣味で、卓郎・美香・タケシがどうあがいても絶対に死ぬゲーム「青鬼」を作り、好評を博していた。たくさんの人が遊んでくれる=その分卓郎たちを殺してくれることで彼らに復讐していたつもりだったが、現実に卓郎たちが閉じ込められ青鬼に殺されていく様子を見て、杏奈と共にゲームを止めようとする。
■卓郎(演:松島庄汰)
外見が赤髪に変化した。
直樹をイジめていたのは同様だが、ガチクズだった前作とは違い今作ではケガをしたひろしを手当てするなどいい人度が大幅にバージョンアップしている。そしてやたらとひろしとフラグを建てていく。
■美香(演:久松郁実)
相変わらずの卓郎の彼女。
青鬼にドライバー1本で立ち向かった勇者。
■たけし(演:勧修寺玲旺)
なんちゃってヤンキー。ビビリ。
相変わらず「ガタガタガタ」を再現する事に全力を尽くす。中盤にトチ狂ってドラゴンヘッドのノブオみたくなり、助けにきた卓郎に本音をぶちまけ拒絶した。何故か最後の最後まで、直樹の幽霊に執着されていた。
■ひろし(演:中川大志)
相変わらず虫が大好きな変人。
だが前作とは違い、ゲーム版とおなじく白いマフラーがトレードマークとなった。序盤に腹部を負傷するも、卓郎と共にゲーム攻略に挑み、フワッティーを見事撃退するなど主人公として活躍する。
■青鬼
序盤からやたらスマイリーな、毎度お馴染みブルーベリー色の全裸の巨人。
曇りなき眼の持ち主。
■フワッティー
今作の萌えキャラ。フワフワだなおまえ。
あらすじ
卓郎にイジめられていたシュンが復讐のために作った、「卓郎たちが青鬼に襲われて死ぬゲーム」が、現実世界とリンクする・・・という内容は前作と同様。(ただしヒロインはシュンと部屋でゲームを見ているだけというポジで、本当に最後の最後に彼らを助けにいくだけである)
時報の如く美香とたけしが青鬼に殺された後は、シュンのゲームをプレイしたことがあるひろしが、卓郎と手を組んでゲームを攻略していく。しかし、ひろしがシュンに「簡単すぎる」と助言したことで生まれた、ひろしも知らないハージョンアップされたエリアに、青いはんぺんみたいなちっちゃい青鬼(フワッティー)が現れる。
よちよち歩きで突進してくる萌えキャラのようなフワッティーだが、合体を繰り返すことで巨大化していく。しかし、卓郎とひろしのコンビネーションで撃退することに成功する。
2人はシュンが作った幻の4階に存在する『ゲームがリセットされてしまうバグ』を使って脱出を試みるも、負傷したひろしが自ら青鬼の囮となって卓郎を庇い、卓郎1人が残されてしまう。しかし助けにやってきたシュンの助言により、卓郎はゲームをリセットさせることに成功。ジェイルハウス侵入前の時間軸に戻ることで、美香たちを生き返らせることができたのだった・・・。
謎すぎるラストのオチ
虫にしか興味がなかったひろしやイジメっ子だった卓郎が、ゲームを通じて友情を学び、互いに信頼することを知って真人間になり、シュンとも和解してみんな生き返ってハッピーエンドになったぜー!みたいなまさかのイイ話的な流れ。序盤にカップルが死んでたような気がするが、うわさ話だから気にしてはいけない。
協力プレイでフワッティーを倒すところなんかはまぁまぁ面白かったのだが・・・合間に入る「たけしが直樹の幽霊を目撃するくだり」がとにかく謎。
ラストは「一人ジェイルハウス前に残っていたたけしが、死んだ直樹の幽霊に遭遇し、巨大な青鬼に喰われる」というオチになっているのだが、直樹をイジめているのは卓郎であり、特にたけしが直樹をイジメていたような描写もないため、どうして直樹がタケシにだけ執着しているのか映画版を見ただけでは解らない。一応、小説版ではたけしも直樹をいじめているのでその関係だとは思うが・・・んなもん本編で説明してなかったらさっぱどわかんねーっつーの!!
最後に!
前作とほぼ同じストーリー展開に加え、存在意義まるで無しなヒロイン、タケシの死に様の半端ねぇグダグダっぷりなどC級クオリティに一層磨きかかかってしまっている今作。びっくり演出もなくホラー要素もゼロ。フワッティーがめんこいことが唯一の救いである。それでもフワッティーのふわふわ感をこの目で見たいという方と、ひろしと卓郎のイチャつきっぷりを楽しみたい方ならイケる・・・かな?
もうおなかいっぱい感のある映画版の青鬼。とはいえ、次回作は実写ではなくアニメなんで期待してたんですが・・・
やべぇ心折れそう。
モーションも絵もカックカクなんすけど・・・。いや、でも、うん。それでも声優陣は良いし、志方あきこさんの主題歌なら・・・我孫子武丸さんの脚本なら・・・!!(震え声)
っつーか鈴羅木かりんさんのキャラデザでやってくれよぉ!!
どちくしょー!!(泣)
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