アニメ「昭和元禄落語心中」二期 3話感想!
本編ネタバレありなのでご注意ください。
結論:ラストカットの八雲の破壊力やばし。
屋形船にて
樋口に連れられた屋形船の上でも、絶賛稽古中の与太郎。だがしかし、自分の落語を見つけようと未だに焦り続けている様子が手に取るようにわかるのか、樋口から『大工調べ』の棟梁のセリフ、「あんにゃもんにゃ」の意味が解らないと悩む。お客は気にしない、と笑う与太郎だが、作家である樋口は、なぜここで棟梁は啖呵を切ったのか?という疑問を口にする。
与太郎は「あんにゃもんにゃ」の言葉の意味も知らないといい、棟梁が啖呵を切る理由も考えたことがないという。八雲から「耳がいい」と褒められたこともある与太郎は、まず、落語をリズムで覚えているようだ。落語が走りがちになるのはそのせいかもしれない。
小夏と会っていた謎の男は、与太郎の元親分!
3話では、前回小夏が会っていた男が与太郎の元親分(CV:土師考也)であり、さらに、家族をネタに与太郎を脅し、なかば強制的に「おつとめ」させた原因でもあったことが判明した。
よく見ると表情こそ違うが髪型や体格の雰囲気は、どことなく先代助六と似ている。どうやら彼が本当の信乃助の父親らしい。しかも、彼の愛人は小夏の勤め先の女将・・・しゅ、修羅場だ・・・!!
お久しぶりの登場となったアニキをよそに部屋に乗り込み、何もかもハッキリさせようと啖呵を切る与太郎。ぶん投げられる!
それでも諦めない与太郎。
『大工調べ』の棟梁の文句で啖呵を述べたあとは、「信乃助は誰が何と言おうと自分の息子」だとハッキリと告げる。親分も、与太郎の心意気を認めてくれたようだ。
小夏と2人
あの人に非はない。全部覚悟してやってる・・・という小夏の言葉に、ならそれでいいと明るくいい放つ与太郎。
隠し事がない人間なんて、
色気がねぇ
自分もみよ吉と同じことをしているんじゃないか、と本当は不安だったという小夏。だが与太郎の言葉で救われたようだ。そして「信乃助には、八雲でも助六でもない、あんたの落語を聞かせたい」と言う。
今週はずっと影から見てた樋口。
どこぞの家政婦かアンタは。
大工の棟梁が啖呵を切ったのは「すっきりするから」と与太郎らしい結論に呆れながらも、与太郎が自分の落語をつかんだ瞬間を見れて嬉しそうでもあった。最後は与太郎に手をひかれてお祭りに連れまわされたようだ。
八雲にお土産
金魚すくいで4匹の金魚を獲ってきた与太郎。
赤いのが小夏、白と赤のが与太郎、小さいのが信乃助で、黒いのが八雲。家族分とってきた!という与太郎に、影で「自分のがない」としょげる松田さん。可愛い。
八雲の居残り佐平次
いつか親子会がやりたいという与太郎に、居残りを全部覚えろという条件を出す八雲。しかし師匠となる人間がいないと、急遽、八雲自身が『居残り』を聞かせることに。
瞬間。
表情が変わる。空気が変わる。
その噺っぷりは、まさに先代の助六そのもの。
八雲と助六、2人分の落語に、思わず涙する与太郎・・・
最後に!
現実世界では冬真っ盛りですが、落語心中の季節は夏真っ盛りなんですね。今週はわりと修羅場回でしたが、八雲の助六の息吹を感じさせるような『居残り』には胸が熱くなりました。でも話している時から額には汗が浮かび、終わった後は息も絶え絶えといった様子で・・・持てる気力を芸に全て注ぎ込んでいるのがありありと伝わって、観てるこっちも震えそうになりました。全力を賭して、自分の中にいる『助六』を、与太郎に継がせようとしたのでしょうね。
さて。来週の予告の信くんの育ちっぷりを見る限り、また時間軸が飛んで、少し未来のお話になるみたいですね。自分の落語を見つけた与太郎・・・真打・3代目助六としてこれからどう活躍するのか?今週とのギャップに注目ですね。
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