ハッピー度 ★★★★★
ディズニー度 ★★★★★
クリスマス度 ★★★★★
結論:めっちゃ良作!!
1983年 アメリカ
製作:ロナルド・W・ミラー
※吹き替え版のキャストはVHS(ポニーキャニオン版)のものです※
■エベニーザ・スクルージ(吹:吉永慶)
キャラ・・・スクルージ・マクダック
お金が命の強欲な老人。演じているキャラクターのスクルージ・マクダックの名前は、元々この「クリスマス・キャロル」の主人公の名からとられている。
■クラチット(吹:後藤真寿美)
キャラ・・・ミッキーマウス
スクルージの会計事務所で薄給でこき使われている善良な男。
今作のミッキーは誰もが知っているあの裏声ではなく、普通の人間の様に喋る。
■過去のクリスマスの精霊(吹:江原正士)
キャラ・・・ジミニー・クリケット
一番最初にスクルージの元へやってくる過去のクリスマスの精霊(亡霊)。
ディズニーキャラクター達が演じる「クリスマス・キャロル」!
クリスマス・イヴの夜、金にがめつい強欲で偏屈な老人 エベニーザ・スクルージの元にクリスマスの精霊が現れる・・・クリスマス小説の傑作「クリスマス・キャロル」をディズニーキャラクター達が演じている今作では、ミッキーマウスやドナルドダックといったレギュラーキャラクターから、ちょい役にいたるまで様々なキャラが登場する。特に「蒸気船ウィリー」に出てきたビートやラットとモールなどの懐かしのキャラの登場はディズニーファンにはたまらない!
だが本作は単に有名作をディズニーキャラクターに置き換えただけの作品ではない。キャラクター映画としての魅力だけではなく、ディズニーの十八番である美しいBGM(特にOPのクリスマスソング)とアニメーションの秀逸さと、コメディを交えたテンポの良いストーリーで、短編アニメーション映画として非常に見ごたえがある作品となっている。
子供のころ怖かったマーレイの登場シーン
「クリスマス・キャロル」の序盤、スクルージの元同僚・マーレイの幽霊が現れるシーン。暗い家の階段を登るスクルージの後ろを、影だけのマーレイがゆっくりと憑いてくる・・・ここの演出が全力でホラーしているので、子供心に結構怖かったことを覚えている。とはいえマーレイ役はグーフィーが演じており、ドアノブに化けて思い切り鼻をつかまれて「いったぁい!!」と言ったり、自分で鎖に引っかかって転んだりとかなりユーモラス。ホラーだけれどコミカルなマーレイとスクルージのやりとりは、この映画の中でも屈指の名シーン。
VHS(ビデオ)版の特徴
今作でなぜビデオ版の吹き替えキャストを紹介しかというと、ディズニー作品ではもはや珍しい「山寺宏一さん以外のドナルドダック」が聞けるからなのだ(出番はちょこっとしか無いけど)。また上述したマーレイ=グーフィーの声を小山武宏さんが非常に独特な間で演じている、子供の頃見た人で小山さん演じるグーフィーの声が印象に残っている人も多いのでは? 他にもVHS版ではミッキーも含め、現在では聞けない、他とはちょっと違ったディズニー作品の吹き替えが楽しめる。もしご自宅にVHS版があればこれを機に見返してみてはいかがだろうか。
↑このように、ミッキーのクリスマス・キャロルが30周年記念として装いも新たにDVDになってくれたのは非常に嬉しい、嬉しいが!!
子供の頃見てたビデオ版の吹き替えキャストが、DVD版で全員一新されてしまっているのがほんとつらい!!
仕方ないこととはいえ、過去のディズニー作品のDVD版はビデオ版と比べるとセリフの言い回しや一人称が変わる事が多く、印象がかなり違う。別作品の様に感じてしまう作品も多い。なぜポニーキャニオン版の吹き替えも同時に収録してくれないのか・・・スネ夫(肝付)ジミニーも悪くない、悪くないが!!
私は江原正士さんのジミニー・クリケットが大好きなんだッ!!
大人の事情なのはわかってるんですけどね・・・。最近の映画だと日本語吹き替え版が複数収録されているブルーレイなども発売されているので、いつの日か完全版が出てくれるって・・・信じてる・・・!!
最後に!
子供の頃、「ダンボ」や「白雪姫」よりもダントツで好きなディズニー映画がこれでした。他の有名作と比べれば知名度は低いかもしれませんが、紛うことなき傑作のクリスマス映画です。今宵はクリスマス・イヴ。心温まるこういう作品もいいのでは?
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