恐怖度 ★★★★
舞台設定 ★★★
ラストの展開 SAWが好きならオススメ
結論:とにかく人形がキモい。
2007年 アメリカ
監督:ジェームズ・ワン
脚本:リー・ワネル
/主要人物/
■ジェイミー・アーシェン(吹:坂詰貴之)
主人公。奥さんとラブラブ。
■リサ(吹:弓場沙織)
ジェイミーの奥さん。
とってもチャーミング。
■リプトン刑事(吹:内田直哉)
ジェイミーを執拗に追う刑事。
だが終盤は結構仲良しに。
■エドワード・アーシェン(吹:村松康雄)
ジェイミーの父親。車椅子。
母親を自殺に追い込んだため、ジェイミーからは嫌われている。
■エラ・アーシェン(吹:宮寺智子)
父親の3人目の妻。美人。
あらすじ
ある日ジェイミーとリサの下に、差出人不明の謎のキモイ人形が贈りつけられてくる。それはジェイミーの故郷・レイブンズ・フェアでは不吉とされる腹話術人形だった。
その後、ジェイミーが外出している間にリサが何者かに舌を切り取られ惨殺されてしまう。
刑事からは妻殺しを疑われながらも、誰が犯人かを探るため、故郷へ赴くジェイミー。
だがその故郷は 腹話術師 メアリー・ショウの呪いに支配された村だった──!
最大の見所:腹話術人形のキモさ
SAWの監督&脚本家の最強タッグ!!
しかしこの二人は、なんぞ人形に恨み、いや愛情でもあるのだろうか。
とりあえず内容よりも何よりも人形がキモい!
恐怖度★3つ分ぐらいはほぼこの人形・ビリーくんの怖さである。
演出や美術は◎
腹話術人形の不気味さや、何かが起こる時に音が吸い込まれるように消える演出。 腹話術をテーマに「声」をうまく使った恐怖感など、演出はいい感じ。
更に、寂れた街、子守唄、忌まわしい過去、湖に浮かぶ劇場――などなど、ホラー好きにはたまらない要素満載の舞台設定は素敵でした。
特にラスボスステージである廃墟と化した劇場は、人形制作時に使う目玉とか人形劇ならではの舞台装置とか、ずらっと並んだ99体の腹話術人形とかのおかげで雰囲気が最凶。(ただしラスボスステージは悲鳴をあげると即殺される鬼畜ゲーである)
因みに!
この劇場のシーンでは至る所に人形が転がっていますが、とあるカットに「SAW」で使われていたジグソウの人形も友情出演しています!SAWがお好きな方は、ぜひチェックしてみて下さい☆
~こんな人にはオススメできません~
■雰囲気ホラーが好きじゃない人
雰囲気重視なのでストーリーは色々とアレ。現実ではありえない個人行動しまくりの刑事や、終盤に一気に喋りまくる舌ベロベロお化けになったメアリーにしらける人もいるはず。ラストのどんでん返しもSAWと比べると物足りないかも?舞台装置や雰囲気だけで楽しめるぐらいホラーが好きな人にしかオススメは出来ない。
■グロいのがダメな人
舌を切られ殺されたメアリーが、復讐の為に他人のベロを切り取って自分のベロにしちゃうという設定。ぶっちゃけメアリー本体よりも殺されてしまった人がグロいことに・・・。直接殺害する描写は無いが、死体の描写やグロホラーがダメな人はご注意!
ラストのどんでん返しは・・・?
※ここからはラストのどんでん返しのネタバレあり。
※未視聴の方はご注意ください!
何とか鬼畜ゲーを攻略し、最後は大炎上というお約束で劇場と99体の人形を葬り去ったジェイミーは、実家に残った最後の1体・ビリーを暖炉にくべる。
全てが終わった──
朦朧とするジェイミーの視界に入ったのは車椅子の父の姿。
父親の体は、空洞。
"それ”は父親の死体を使った操り人形──!
エラが笑う。
「さぁ言ってご覧」
「誰が人形?」
メアリーが作った、101体目の人形。
最高傑作の”完全な人形"──それがエラだった。
というオチ。
よく見ると確かにどのシーンでもエラが喋る時は父親は喋らず、父親が喋る時はエラが喋らないんですよね。
もう一つのエンディング
特典には「エラが人形ではなく、メアリーにとり憑かれただけの人間でしたバージョン」のエンディングも収録!本編のエンディングで主人公は殺されてしまいましたが、こっちのエンディングではどうやらエラ(メアリー)の子供として支配されている様子。ある意味生存エンド?
また未公開映像では本編で存在を消されてしまったジェイミーの家の使用人・ボズや、ボズやエラが殺され、主人公が車椅子から立ち上がる人物を見つけるシーンもあったり・・・。
これは恐らく「車椅子の父親が本当は黒幕でしたバージョン」のエンディング案もあったということ!
別エンドや未公開映像も一見の価値ありです!
最後に一言!
どうしてもラストの衝撃度やストーリー展開がSAWと比べられてしまう映画ですが、うん!これはこれでアリです!ホラーは雰囲気と世界観で選ぶという方にはおすすめなホラー映画でした☆
↓同監督のホラー!