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びーきゅうらいふ!

 ホラー映画やアニメやゲームを好きに語る感想サイト。ネタバレ多め。

シャークネード ネタバレ感想~今日の天気は大雨、強風、ところによりサメが降るでしょう!?

シャークネード [DVD]

Z級度 ★★★★★
コメディ度 ★★★

結論:さすが俺たちのアルバトロス。

2013年 アメリカ
監督:アンソニー・C・フェランテ
配給会社:アルバトロス

※犠牲者&生存者、ラストのオチのネタバレあり!
※感想だけを読みたい人は目次ですっ飛ばしてください。

目次

ストーリー

凄腕級のサーファーにして、現在は海の家の経営者でもあるフィン。だがある日、2万匹のサメの群れを巻き込んだ超巨大ハリケーン・デヴィットが上陸。強風と共にサメが降り注ぐという前代未聞の災害に見舞われ、店が壊滅してしまう。フィンは別居している家族と合流するため、従業員のノヴァ、友人のバズ、常連客のジョージと共にロスへ向かうが、サメ台風はいままさに、ロサンゼルスを飲み込もうとしていた・・・!

登場人物

■フィン(吹:堀内賢雄)
元サーフィン大会のチャンピオン。現在は海沿いのバーを経営している。
困っている人は放っておけない性格で、道中ではことあるごとに人助けを繰り返す。一応一般人主人公なはずだが、ただの拳銃で数十メートル上空のサメを撃ち落とすなどとんでもない芸当をこなす。さらに後半のチェーンソー無双シーンではトンデモサメ映画史に残る名(迷)場面を披露した。

ちなみに演者は、ビバリーヒルズ高校白書のスティーブ役で有名なイアン・ジーリングである。

■ノヴァ(吹:あいざわゆりか)
フィンの店のウェイトレス。
専用武器がショットガンという重火器担当ヒロイン。100発100中の腕をみせるが、なぜこうも一般人が銃の扱いに慣れているのかは気にしてはいけない。
年上のフィンに惚れているためファザコン呼ばわりされているが、のちに彼が既婚者でさらに娘までいることを知り衝撃を受けていた。

左足に傷跡がある。
これは幼少のころ祖父に連れられ海へ出た際に船が難破。彼女だけは救助船に乗せられたものの、祖父含めた乗組員は全員サメに襲われて食べられてしまい、その後ヘリに救助されほっとしたのも束の間、ジャンプしてきたサメに脚を噛まれた時に出来た傷である。それ以来、サメを死ぬほど憎んでいる。

終盤フィンの息子のマットとフラグを建てるも、ヘリに噛み付いてきたサメを殺そうと躍起になってしまいヘリから落下、空中でサメにフライングキャッチされる(※喰われる)という、ヒロイン死亡というまさかの展開になるが・・・?

■ジョージ(吹:星野充昭)
常連客の飲んだくれオヤジ。
ことあるごとにノヴァのケツにさわろうとするドスケベじーさんだが、遠くビバリーヒルズからわざわざ店に通っており、ノヴァのことは単なるセクラハラ相手ではなく、サメの襲撃から守ったり、「オレの嫁になる予定」と言うなど彼なりに本気で大切に思っていたらしい。基本装備は店から持ってきた自分専用の椅子のみだが、サメを一発KOするなど有能な武器となる。

意外に有能&キャラの濃さでてっきり終盤まで生き残るかと思いきや、「結婚」という最大の死亡フラグワードを口にしてしまったからか、逃げ遅れたわんこを助けてあっさりとサメに殺されてしまった。ホラー映画においてわんこを助けた人間は勝つるの法則が通用しなかった稀有な例である。

■バズ(吹:藤沼建人)
フィンの長年の友人。
どんな時も軽口を忘れない素敵なおじさん。冒頭でサーフィン中にサメに襲われたフィンを助ける為に自ら囮になるも足を噛まれて負傷するが、フィンに助けられる。「サメのおやつになるとこだった」

ロスへ向かうフィンに同行するが、道中で洪水のなか取り残されたスクールバスを救う為、橋の上からロープを垂らし、子供をひとりひとり引っ張り上げるという地味な救助方法をとるが、なんとその際、彼がたった一人で20人近くいる子供たちと運転手をひきあげた。とんでもない腕力である。

終盤はトルネードを消す為に車の中に爆弾を詰んでおり、何かあった時は自爆も辞さない覚悟をみせるが・・・?

ちなみに演者のジェイソン・シモンズはトリプルヘッド・ジョーズにも出演している。

■エイプリル(吹:堀越知恵)
フィンと別居中の元妻。
現在はロスで新しい恋人と娘と3人で暮らしている。家族よりも他人を優先するきらいのあるフィンと衝突が耐えなかったらしく仲は悪いが、終盤はさすが夫婦という息のあいよう。

■クラウディア(吹:湯浅恵里奈)
フィンの娘。なまらめんこい。
両親が不仲だったことや、長男のマットを構いがちだったことで自分をかえりみてもらえなかったことから、父親に対して不信感を抱いている。

■マット
フィンの長男。
現在は航空学校の生徒。
どんな時でも人助け優先という父親譲りの性格で、終盤はトルネードを爆弾で吹き飛ばすため、自らヘリを操縦する。

その他のキャラ(犠牲者)

■ディアナ(吹:志摩淳)
フィンの友人のサーファー。
冒頭で登場したナイス美女だが、サメに襲われ死亡した。

■コリン
エイプリルの現在の恋人。
フィンことを心よく思っていないためサメの話を信じようせず、「バカいえサメなんてプールにいるわけ・・・」「う、うわー!」なことに。

■スクールバスの運転手
サメが泳ぎ回るなか、子供たちと共に道路に取り残されてしまったスクールバスの運転手。高所恐怖症らしい。喋ったその瞬間に死にキャラ臭がしたが、すんなりとフィンに助けられ地上へと帰還する。だがなぜか子供たちと一緒に保護されなかった。その後暴風吹きすさぶ中、「ハリウッドに殺される・・・」と言った瞬間、ふっとんできたハリウッドの看板に殺されるという最期を迎えた。

■航空学校の教師
マットたちを匿い避難していた女性。せっかく生き延びていたのに、フィンたちがきたことで外に出てしまい「あれ・・・なに?」という死亡フラグをはきながら天井を見上げていたところ、台風によって巻き上げられて死亡する。

■マットの友人×2
名すら登場しないモブ。
マットと合流後も地味に生き残っていたのに、一人は友人を庇って降ってきたサメに直撃され死亡。生き残った友人は滑空してきたサメに腕を喰われ、さらに下半身をもぐもぐされ、とどめとばかりに頭部をシュモクザメに潰される。扱いひどすぎるだろ!

今作の怪物:サメ台風

2万匹の多種多様なサメを巻き上げロスまで上陸した超巨大台風。ハリケーンといえば女性名のイメージが強いが、今作ではニュース内で「デヴィット」と呼ばれている。しかし邦題でもサメ台風と呼ばれているのでほぼ死に設定である。

竜巻の威力も相当ヤバいのだが、今作で最も厄介なのは、トルネードにぐるんぐるん巻き上げられながらもピンピンしている、エラ呼吸の存在を忘れたサメである。

今作のサメは数百メートルの高さから落とされてもしばらくは地上で元気にピチピチと跳ね回り、死なばもろともなのかそれともただのヤケクソなのか、絶対に人間を襲うことだけは忘れないというド根性で、周囲に甚大な被害を及ぼす。・・・だが結局は地上に落ちた時点で大量に死んでいるので被害の度合いはおあいこである。ある意味サメ映画史上、最も多くのサメを殺しているサメ映画といえる。

あらすじ(ダイジェストともいう)

サメ台風、襲来

サメがフカヒレ目当てに大量に殺されている場面からはじまる冒頭。人類におびやかされるサメ。彼らの復讐がいま、始まる──!的なアレだが、このストーリーにんな教訓は一切込められていないので要注意。

密漁船をサメ台風が襲い、乗員やら密売人が準備運動代わりに死んだあと、そのまま勢力を増した台風はフィンの店を直撃。落ちてきたサメは元気に跳ね回って客を次々に食い殺していくが、どうみても人間の体積を無視してサメのお口の中に吸いこまれていくように見える不思議。でも気にしてはいけない。

この時、サメにガスボンベを加えさせて爆破させる往年の名作サメ映画のオマージュのような場面や、どっかのコナン映画にあったような、観覧車が脱輪して人を轢き殺すというパニック映画らしい場面が続く。・・・が、普通にパニック映画していたのはここまでな気もする。

シャークネード ジョージ

シャークネードが誇る名物キャラ・ジョージ。
避難する時はちゃんと頭を守る出来るジジイ。彼がノヴァを守ってサメを撃退するシーンは、ただの椅子が伝説の武器となった瞬間である。そのキャラの濃さから面白枠として生き残るかと思われたが、立ち往生している住民たちを見捨てられずフィンが助けている最中、一緒になってわんこを助けていたところサメに襲われ死亡してしまう。主人公メンバーの中で一番最初に脱落したキャラだが、惜しい人を亡くした・・・。

妻と娘

ジョージを犠牲にしながらもロスにいる妻子の家へたどり着いたフィン。だがプールが決壊し、大量の水がサメと共に流れ込み、妻の恋人のコリンが死ぬ。都合よく憎い相手を殺してくれたサメだが、一連のカットを見ると・・・

シャークネード サメ

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あれ?
距離・・・感・・・?

この後フィンが囮となってみんなを先に逃がす。この時、1階に水が溜まっているにも関わらず、先に逃げたヤツらが玄関を開けても水が溜まったままで、外に水が一切漏れていないとか最高に謎。

そして間一髪家から脱出したフィンたちは、道中で人助けをしながら、長男のマットがいる航空学校を目指す。たどり着いた航空学校では、友人たちと一緒に隠れていたマットがいた。そこで武器や爆弾を手に入れた一行は、今度はトルネードから逃げるのではなく、立ち向かうことを決意する。

ラストのオチは?

マットの作戦により、
ヘリからトルネードに爆弾を落として竜巻を消すことに。

何万トンのサメを巻き上げる威力のあるトルネードにどうやってヘリが近づくんだ!?という良識的なツッコミをガン無視して、平然とトルネードに近づくヘリ。運転手のマットと爆弾役のノヴァのコンビの活躍により、3本あった竜巻を2本消す事が出来た。

だが残り1本。
威力がありすぎて爆弾がきかずトルネードを消す事ができなかったマットたち。さらに、ヘリに噛み付いてきたサメを落とそうとしたノヴァが落下。そのままサメにぱっくんちょされてしまう。絶叫するマット。

一方地上では・・・。
万が一ヘリの作戦が失敗した時のため、『プランB』・・・困った時はポチっとな!をすればニトロシステムで爆走できる車に爆弾を積んでおいたバズ。いざとなったら「世界を救うために車で竜巻につっこんで、かっちょよく自爆してみんなを救う・・・俺!」な展開にする気満々だったが、バズは特に活躍することもなく降ってきたサメに襲われ、台風に巻きこまれて死亡してしまった。

そこでフィンがバズが遺した車を自ら運転。必殺・ニトロシステムを起動させトルネードに爆弾をツッコませ、見事に竜巻を消し去る。

だが竜巻が消えたことで巻き上げられていたサメが一斉に落ちてくる。その1匹が愛しの娘・クラウディアに迫ってきたのを見たフィンは娘を庇い・・・自らホオジロザメの口の中にツッコんだ。

シャークネード ラスト

なぜ・・・
なぜツッコむ必要があったのか・・・?

目の前で起きた惨劇にむせび嘆く家族たち。

だが、
フィンは生きていた。

サメの腹をチェーンソーでかっさばき、さらにサメに食べられていたノヴァまで一緒に救い出したのだ!

ジョージ、バズ、そしてモブ・・・
多くの犠牲を出しながらも、フィン一家とノヴァは生き残ったのだ・・・

ツッコミの行列待ちができるサメ描写

ラストが「なんて日だッ!!」の一言で締めくくられる本作。その後三三七拍子のリズムに乗せて「シャーク!!」と連呼するエンディングが流れた時には、もう腹筋が持たなかった。まさかホラー映画のEDでタイトル叫ぶのがあるとは思わなかったよ・・・。

決してサメの全貌を映さない(映せない)カメラワーク、距離感とサイズがカットによって変わるサメ、巨大ザメを巻き上げるトルネードにビクともしないヘリなど、低予算感がほとばしるZ級映画。CGのうそくさ~いサメと、たまに挟まれる本物のサメの映像の落差が涙を誘う1作である。

序盤から中盤はダルいカメラワークが続くこともあるが、この映画は終盤、フィンがチェーンソーを装備してからが本番である。某サム・ライミ映画の主人公が如くはっちゃけるその無双シーンに、多くのトンデモサメ映画愛好家が虜になったとかならなかったとか。

驚愕のラストシーンはかの「マツコの怒り心党」の三大○○にも取り上げられ一躍有名になったが、そのちょっと前にある、まるで刺身でもおろすかのようにチェーンソーで一瞬でサメを二枚降ろしにするシーンもなかなかのもんだと思う。

この1作目が評判となり、以降シリーズが4作も作られ、現在も5作目が作られるという、トンデモサメ映画で頭一つ飛びぬけたアイディア勝負の伝説の一作目。肩の力を抜いて、手にハリセンの一つでも持ちながら、深く考えずに観ることをオススメする。

(The Ballad of) Sharknado

(The Ballad of) Sharknado

  • Quint
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

ゴーゴーゴーゴーゴゴゴー♪という脳みそ溶けそうな歌詞が特徴のED。その歌詞のシンプルイズザベスト具合から、一部ではジョーズのBGMに次ぐサメ映画を代表する音楽となった。

最後に!

シャークネードシリーズは2017年4月現在、ネットフリックスで字幕・吹替え版両方が配信されています。シリーズ一気見したい方はそちらがおすすめです!

史上最強にサメを使い捨てる映画ですが、ポンコツな感じを愛でられるZ級映画。どうしてこうホラー映画界におけるチェーンソーは最強なのか謎ですが、腹抱えて笑える系でグロも控えめなので、友達同士で観るのに最適な映画です。くれぐれも、カットごとのサメの大きさの違いを気にするような人と見ちゃダメですよ!!

↓トンデモサメ映画、お好きですか?