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スーパーマリオ 魔界帝国の女神 ネタバレ感想~まさかの実写映画化!ヨッシーとキノコのガチ具合が半端ねぇ!

スーパーマリオ 魔界帝国の女神 [DVD]
衝撃度(色んな意味で) ★★★★★
原作再現度(色んな意味で) ★★★
結論:嫌いじゃないわ!!

1993年 アメリカ
監督:ロッキー・モートン

※ストーリー、及びラストのネタバレあり。未視聴の方はご注意!

あのマリオがハリウッドで実写化!
僕らのスーパーマリオブラザーズがさらわれたヒロインを助けるため、ゲームでお馴染みのジャンプやアクションを駆使してクッパと戦うぞ☆さらにシリーズには欠かせないあの仲間も登場!果たしてマリオは姫を助け出し、王国に平和を取り戻すことはできるのか!?(※ウソは言ってない)

ここがスゴいぞ!実写版マリオ!

世界観がすごい!

マリオのあの世界を映画にするにあたり、ハリウッドが何をトチ狂ったのか大胆なアレンジを加えたため、

6500万年前に隕石が地球に落っこちて恐竜絶滅→かと思いきや、実は隕石衝突のショックで次元が2つに分かれて、恐竜はもう1つの異次元の世界で独自の進化を遂げ文明を築いていたんだよ!!

という謎の恐竜推しな世界設定となっている。
それなんて恐竜惑星?

それに伴い、クッパは恐竜の血をひく恐竜人としてまさかの擬人化。
恐竜帝国を牛耳る悪の国王として、2つに分かれた次元を再び融合し、人間世界を侵略しようと目論んでいるという設定に。・・・どうしてこうなった。

ゲームの再現度がすごい!(色んな意味で)

上記の世界観にあわせるため、ゲームの可愛らしいデフォルメ姿から脅威の三次元へと変貌を遂げたキャラたち。コレジャナイ感が溢るるヴィジュアルだが、地味にゲームの設定を引き継いでいたりと、力の入れどころが間違ってる感がすごいことになっている。

キノコ

原作でお馴染みのアイテム。
ファミコンソフト「スーパーマリオブラーザーズ」でコインの次に登場する、マリオ(小)がスーパーマリオになるのに必要な、シリーズの顔とも言えるアイテムである。だが映画では・・・

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_人人人人人人_
> ガチ菌糸 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

確かにまごうことなくキノコだが、違う、そうじゃない。
だがこの菌糸、実はクッパの前に国を治めていた国王。キノコとなっても意思が残っており、事あるごとにマリオたちを助けてくれる、とても良い菌糸なのである。これは原作ゲームの「クッパが魔法でキノコ王国の人間をレンガ(ブロック)やつくしに変えてしまった」という設定の再現であるため、あながち間違っているわけではない。

ヨッシー

amiibo ヨッシー(大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ)

スーファミソフト「スーパーマリオワールド」で登場した恐竜。舌を伸ばしてアイテムを取ったり、そのまま持ち運べたり、甲羅を食べるこで羽が生えたりと様々な能力があるが、ヨッシーに乗った状態でジャンプするとマリオのみ通常よりも高く飛べるという技もあったりする。これで一体どれだけのヨッシーが乗り捨てられたのだろうか。

マリオの永遠の乗り物として不動の人気を誇る彼だが、今作にも勿論出演している。しかし・・・

マリオ 映画 ヨッシー

_人人人人人人_
> ガチ恐竜 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

確かに恐竜だから何も間違ってはいない。単にデフォルメをリアルにしたらこうなるというだけのことではあるんだが・・・。実際、作中でもヒロインのデイジーに懐き味方となってくれる頼もしいキャラでもあり、ゲーム同様舌を伸ばすこともできる。リアルだけど。見慣れてくれば案外可愛いのはさすがヨッシーということだろうか。

クリボー

スーパーマリオ ALL STAR COLLECTION クリボー (S) ぬいぐるみ  高さ13cm

キノコ王国の裏切り者。
マリオの「1-1」ステージでの最初の敵。コイツの目の前にジャンプして死ぬというポカは誰もが通る道。

そんな最弱にして至高のザコキャラも、勿論映画に登場する。
こんな姿で↓

スーパーマリオ 映画 グンバ

なんだこのCLAMPの初期絵みたいな肩パッドはぁ!!

映画ではクリボーの英語読み「グンバ(Goomba)」として登場。これはクッパに逆らった帝国の恐竜人が白亜紀レベルまで逆進化させられた姿である。恐竜のクセになぜにクリボーの名を冠しているのかは不明。ただGoombaには「役に立たない愚か者」という意味があるらしいので、「うすのろ」的な意味でつけられたのかも。

映画のあらすじ

女性の失踪事件が相次ぐブルックリン。
配管工として働くマリオと弟のルイージは、ライバル企業のスカペリに仕事を奪われ、貧乏生活を送っていた。

そんなある日。
2人は恐竜の化石発掘調査チームのリーダー、デイジーと出会う。彼女に惹かれていくルイージ。だが謎の2人組にマリオの恋人とデイジーがさらわれてしまう!
彼女たちが連れ去られたのは、なんと壁の中。意を決して飛び込むと、そこは世紀末な住人が集う謎の地下帝国「ダイノハッタン」へと通じていた。

デイジーをさらったのは国王のクッパ。
彼は2つの次元の融合のため、デイジーが持っている石を狙っていた。実は、彼女が持つ石は6500万年前に衝突した隕石のかけら。元の隕石と1つにあわせれば、別々になっていた2つの次元が融合してしまう──!

人類を抹消しようと目論むクッパから恋人たちを助け出し世界を救うため、マリオブラザーズが立ち上がる!

キャラクター紹介

マリオ・マリオ(吹:富田耕生)

世界一有名なヒゲのおっさん配管工。
今作ではニューヨークのブルックリン在住。大手に仕事を奪われてビンボー暮らしをしている弱小修理業者である。性格は夢みがちな弟と比べれば現実主義だが、基本は気のいいおっちゃんという感じ。

ゲーム同様さまざまなアクションをこなすが、使用武器は基本工具であり、ボルトをしめたりボイラーを止めたりと配管工スキルを駆使して戦うため、職業要素が殆どないゲームよりも配管工らしさが増している。

演者のボブ・ホスキンスのおかげで見た目の再現率は非常に高いが、ご本人的にはこの映画に出たことは黒歴史らしい。

ルイージ・マリオ(吹:辻谷耕史)

ご存知永遠の二番手。
しかし今作では、異次元の存在を吹聴するオカルト番組の言う事をすぐ信じちゃうような好奇心旺盛な若者として描かれ、兄貴をさしおいてヒロインとラブコメしたりと、実質主役扱いとなっている。臆病に描写されがちな原作と性格は大分違うが、体型はスマートで兄より背が高いという原作設定はきちんと再現されている。

マリオとは年が離れているが、実はマリオに拾われ、彼を母親(もとい父親兼兄)として育っているためゲームとは違い双子ではない。マリオとは血は繋がっていない義兄弟という設定となっている。

デイジー(吹:日高のり子)

今作のヒロイン。
ブルックリンの大学で化石発掘チームのリーダーを担当している才女。幼い頃から恐竜に惹かれており、映画では建築現場から発見された新種の恐竜の骨の調査に当たっていたが、建築が進まないことに苛立ったスカペリから嫌がらせを受けていた。ルイージに一目ぼれされ、最終的には恋愛関係となる。

実は彼女の正体は恐竜帝国のお姫様で恐竜人。
クッパの企みに気づいた母親が彼女を守るため、生まれてすぐにの状態で、隕石のかけらと共にブルックリンの孤児院に預けられていた。

時空の融合にはかけらが必要だが、隕石の力に耐え切れるのは彼女だけ。他の人間では隕石の力に負け消滅してしまう・・・というトンデモ設定になっているが、これはゲーム初期にあった「クッパの魔法を解けるのはピーチ姫だけ」という死に設定を再現したのだと思われる。

ゲームではデイジーは「スーパーマリオランド」が初出。映画ではルイージの恋人という役柄となったが、実際ゲームでもルイージとペアになることが多い。

※憶測だが、今回ピーチ姫が名前が採用されなかったのは、恐らく『ピーチ』という単語がアメリカでは色々とアレな意味があるからだと思われる

クッパ(吹:穂積隆信)

世界一有名なボスキャラ。
今作では恐竜から進化した人間という設定となっている。※ただし実際のゲームではクッパは恐竜ではなくカメ。トゲトゲしているヘアスタイルは、原作のトゲトゲ甲羅イメージなんだろうか・・・。

潔癖症で泥パックとピザが大好き。
典型的な独裁者で、クーデターを起こし前国王をキノコにまで退化させ、逆進化マシーンで自分に逆らうものは全てグンバに変え部下としてこき使っていた。

もはやゲームの面影なぞないように見えるが、お馴染みの火炎(ファイアーボール)は口からではなく、火炎放射器を使い攻撃することで再現。終盤のマリオとの闘いは、ゴンドラ的なものに乗って戦うことで、スーパーマリオワールドでのラスボス戦を再現しているようにみえなくもない。

最後にはマリオがキノコ(王様)から授かったボム兵で吹っ飛ばし、逆進化銃で撃たれ、生命の原始の姿である水まで退化し敗れ去った。

演者は名優デニス・ホッパー。
なんで仕事請けたし。

恐竜人の主要キャラ

トード(吹:荒川太朗)

恐竜帝国界のはなわ。
世紀末ヒャッハー!なキャラだらけのダイノハッタンで、ギター片手に路上でクッパ批判の歌を歌っていたところ、マリオたちとともに逮捕される。

クッパによってグンバにされたあとも一人だけハーモニカ・ホルダーをつけており、音楽好きの性格は変わっていなかった。その後も捕らわれのデイジーに優しく接したり、マリオたちを助けてくれたりと味方となってくれた良き人。最後のお別れの時はデイジー、ヨッシーと共に「bye」と言って見送ってくれた。

名前の由来はキノピオの英語読み「Toad」から。「前国王に忠実な人間」という設定は元ネタイメージなのかもしれない。

ビッグ・バアサ(吹:藤生聖子)

今作のセクシー担当。超ボイン。胸以外も色々とデカい。
用心棒として働いており、その腕っ節の強さで出会ったばかりのルイージたちから隕石のかけらのネックレスを奪い、豊満な胸の谷間にぶら下げていた。

中盤、彼女からかけらをとりかえすためマリオが彼女を口説くことに。しかし開口一番の口説き文句が「オレと一緒にダイエットしようぜ!」そら殴られるよ・・・。

だが1発喰らっても「もっと殴ってくれ!」と食い下がったマリオに惚れこんだらしく、ダンスに誘ったマリオがボインに顔をうずめたり、隙をついてかけらをとったりしても怒ることもなく、その場から逃がしてくれた。さらに終盤はクッパとの戦闘中にジャンプブーツを渡して援護してくれる。

モチーフになっているマリオキャラは正確には不明。
赤とトゲトゲが基調の服を着ているので、見た目はそんな感じの敵キャラをモチーフにしているのかもしれない。
名前の由来も不明だが、彼女のジャンプブーツにはキラーが仕込まれており、英語表記『Big Bertha』には、太っちょベルタと呼ばれるドイツ製の大砲という意味があるので、砲弾にかけているのかもしれない。

イギー(吹:井上和彦)&スパイク(吹:千葉繁)

いつも2人1組で行動するクッパのいとこ。
名前の由来は、イギーが「マリオブラザース3」に登場したコクッパ七人衆の一人。スパイクは同じくマリオ3で登場したカボンの英語読み「Spike」から。しかし映画のスパイクの髪型はどっちかっていうとゲームのイギーに似ている。

デイジーをさらえと命じられていたが、その愛すべきバカっぷりをフルに発揮し、「手足が2本の女」という理由でブルックリンの女性をさらいまくっていた。つまり女性連続失踪事件の犯人である。

あまりにもオバカさんだったため、途中で強制的に進化させられるも、なぜか口調がオネエになっただけでバカのままだった。だが知性はやはり上がっていたのか、その後はクッパを裏切り、前国王の娘であるデイジーの味方となる。

彼らのコミカルなやり取りは是非一度吹き替え版で聞いていただきたい。特に千葉さん。「助けておくれでないかえ~!」

その他キャラ

■レナ(吹:来宮良子)
映画オリジナルキャラクター。
この人もなかなかよい巨乳。

クッパの側近だがそれ以上の感情をクッパに抱いており、彼の関心がデイジーと隕石のかけらに傾いているのが許せず、かけらを盗みだし、嫉妬心からデイジーのことも殺そうとするが、ヨッシーに阻止される。その後は暴走し、クッパの命令を無視して勝手に人間世界に攻め入らんがために隕石のかけらを融合させようとしたが、力に耐え切れず骨となってしまった。

■グンバのみなさん
クッパによって逆進化させられた恐竜人たちの成れの果て。80年代のトレンディドラマばりの肩パッド集団である。凶暴らしいが、知能が低下しているせいかオツムが弱く、音楽にのせられて踊りだすなど間抜けな面が強調されている。

■ヨッシー
でっていうとは言わない。
ガチの恐竜という設定で、代々王のペットとなっていた。まだ子供で体が小さいため、ゲームのように成人男性を背中に乗せたりはできないが、レナに殺されそうになっていたデイジーを助け、マリオたちとの別れ際には短い手で「バイバイ」のポーズをしていた。結構可愛い。

■国王さま(吹:黒沢良)
キノコにされてしまったデイジーの父親。クッパが乗っ取る前は、国民の側にいたいと願う良き王様だったらしい。キノコとなったあとも自我を保ちながら、クッパに対抗するべく街中にキノコをはびこらせていた。マリオたちのピンチを度々救い、最後には彼が授けたボム兵がクッパを倒すきっかけとなる。

最後に人間の姿に戻った時、玉座に座った状態だったのは「マリオブラザーズ3」の再現かも。

■スカペリ(吹:有本欽隆)
映画オリジナルキャラクター。
マリオのライバル企業のオーナーの嫌味な男。建設作業を中断して行われている恐竜の化石発掘を中止させようとデイジーに嫌がらせをしていたが、実は彼が行っていた建設工事で隕石が発掘され、封印されていた異世界へ道が開いてしまったことが今回の事件へと繋がった。

終盤、レナの暴走により一時的に次元が融合し、クッパが現代のブルックリンに現れた際、逆進化銃の光線を浴びてチンパンジーまで退化してしまった。最終的に元の姿に戻れたのかは不明。

■ダニエラ(吹:滝沢久美子)
マリオの恋人。
マリオたちと共にデイジーと食事をし、仲良くなる。が、帰り道にデイジーと間違えられさらわれる。助けられたあとはマリオと結婚した。

彼女もまたピーチ姫ではないが、赤いドレス姿からゲームボーイ版「ドンキーコング」のヒロインだと思われる(初期設定ではマリオの恋人とされていた)。

続編を匂わせるラスト

クッパを倒したあと、デイジーはこのまま国が落ちつくまで、王国に残ることを決意。ルイージといいだけちゅっちゅして別れた。

その後ブルックリンに戻ったマリオたちは、次元の融合を防ぎ、クッパから街を守った英雄「スーパーマリオブラザーズ」として一躍有名人に。

さらに3週間後。
マリオはダニエラと結婚。
幸せな日々を送るも、ルイージはデイジーに思いを馳せていた。

だがそこに、「大変なの!!あたしと一緒に来て!」と、戦闘服に身を包んだデイジーが乗り込んでくる。「信じてもらえないと思うけど・・・」という言葉に、「オレは信じる」といってすぐに工具を持ちだすマリオ。彼らの冒険は、まだ終わらない──!

トンデモ設定のオンパレードだけど憎めない!

ジャンプするよ!
→ただしロケットブーツで。

ファイアーボール撃つよ!
→ただし火炎放射器で。

・・・みたいなビミョ~な原作再現とか、欠けた隕石を元に戻すと次元も1つになるんだぜー!というトンデモ理論を採用したハチャメチャなストーリーに50億もかけたハリウッドが最高にクレイジーとしか思えない映画なんですが、じゃあ面白くないかと言うと・・・そうでもない!むしろ小学生当時大好きだった!VHSめっちゃ借りて観てた!!何故かあのちっちゃいボム兵がちまちま歩くのがお気に入りでした。

これがマリオ映画とかふっざけんな!!って人は絶対いると思うんですが、このぶっ飛び加減が嫌いじゃないというか、なんか勢いがあって好きなんですよね。オバカな2人組のやりとりとか、マリオとルイージの仲良しっぷりとか。

まぁ興行収入もふるわず、黒歴史扱いされてしまうのもさもありなんって感じの出来ではありますが・・・チープながらもコメディなノリやテンポもよく、マリカーイメージ(?)のカーチェイスシーンやゲーム的なアクションシーン、配管工として戦う珍しいマリオの姿などが盛りこまれた、これはこれで愛おしい作品の一つ。へっぽこ映画だとしても、愛せるタイプのへっぽこ加減だと思います。

最後に!

今後地上波では絶対再放送されないであろう映画なので、現時点では視聴するにはVHSをレンタルするかDVDを購入するしかありませんが、機会があればぜひご覧になってみてください。トンデモ系ですけど、そんなに悪くないかもですよ!

↓この実写化も嫌いじゃないわ!