【映画感想】バックトゥザフューチャー PART2～運命の2015年10月21日16時29分！※ネタバレあり

未来度　★★★★★★
SF度　★★★★★
ホバーボード　超乗りたかった
結論：空飛ぶ車にボード！未来の夢てんこ盛り！！

１９８９年　アメリカ
監督：ロバート・ゼメキス

※日本語吹き替え版のキャストはVHS/DVD版のものです。

／主要人物／
■マーティ・マクフライ（吹：山寺宏一）
前作のラストで戻ってきてすぐにまた未来へ連れていかれた。
運動神経バツグン。

■ドク（吹：青野武）
タイムマシンを作った天才科学者。前作のラストで未来へ飛び立った。
が、再び１９８５年に舞い戻り、何故かマーティとジェニファーを連れて３０年後の２０１５年１０月２１日へワープする。どうやら未来では二人の子供が大変なことになっているらしいが･･･？

■ビフ・タネン（吹：谷口節）
前作でコテンパンにされた１９５５年のイジメっ子。１９８５年でマーティの父親の部下となっていたが･･･
今作では過去・未来の時間軸の最大のキーパーソン。

ドクとマーティが未来へタイムワープした際、未来のビフがタイムマシンを悪用し過去が大きく変わってしまう。その結果どこぞやの世紀末と化した１９８５年が出来上がってしまった！
ディストピアと化した１９８５年を元に戻すため、マーティとドクは再び１９５５年のあの日へ戻る！

今作のテーマはパラドックス！

前作は現代から過去へのタイムワープ。今回は２０１５年、３０年後の未来へとワープ！更に今作では、タイムワープしてきた人間がその時間軸の自分自身と会うとタイムパラドックスが起こり、元の時間軸やワープした時間軸の世界も含め、全宇宙や銀河まで崩壊してしまう！というとんでもない設定になっている。（ただし、会っても「未来の自分」と認識しなければセーフな模様）
この設定から、近作の「サマータイムマシーンブルース」や「シュタインズゲート」といった様々な作品の礎となった映画といえるかもしれない。（「特異点」という言葉はこの映画から学んだ！）

最大の見所：夢溢れる未来の世界！！

まさに子供が描く未来の世界そのものな世界観が、このパート２の最大の見所！
空を飛ぶ車、自動で靴紐が結ばれる靴にサイズ調整される服。
ジョーズはpart１９まで作られ３Dのサメが映画館の看板になり、子供達は空飛ぶボードで遊ぶ･･･。これで心躍らないわけがない！！
更に未来のペプシはテーブルから生えてくる。

The Future is Now | Back to the Future Part II ...

↑実際にバックトゥザフューチャーのペプシ作ってくれたらしいよ！

エンターテイメントを極めた映像と脚本

前作は同じ役者が特殊メイクを駆使し４７歳と１７歳を演じるという楽しさがあったが、今回はマーティ役のマイケル・J・フォックスが、４７歳になった自分と息子であるマーティJr、更に娘のマーリーン役の４役を演じている。（マーリーンの吹き替えも同じく山ちゃんが女声で喋っているので、マーティの家族が集うシーンは爆笑モノである）

自分自身に見つからないようパート１の映像と交差していくシーンの、まるでパート１の舞台裏を覗いているような楽しさ、ドクが３０年前の自分と二人並ぶシーンなど映画ならではの映像トリックも見事である。更に、特異点となってしまったビフがタイムマシンを悪用し過去に戻った日付があの雷の日であることなど、続編であることを最大限に生かした秀逸な脚本も素晴らしい！！
人気作の続編はヒットしないというジンクスを打ち破った真に稀有な作品である。