※紹介順は適当です。
リトルウィッチアカデミア
トリガー全力の作画が光る今期イチオシアニメ。
2013年のアニメミライ版、2015年に公開された劇場版に続いてのTVシリーズ。今作では、主人公・アッコがルーナノヴァ魔法学校の入学式にいくまでのすったもんだや、のちに友人となるルームメイト、ロッテとスーシーとの出会いが描かれる。
生き生きと動くキャラクターに、ハリー○ッターのような『魔法学校もの』という王道ストーリーと、性別や年齢関係なくおすすめできるアニメ。夏目友人帳同様「なぜに深夜アニメなのか」案件である。劇場版やアニメミライ版とキャラクターは共通だが、ストーリーはとくに連動していないので今作から観ても大丈夫。コミカライズもされている。
亜人ちゃんは語りたい
某不死身漫画のスピンオフかと思ったら違った。
サキュパスや吸血鬼、デュラハン・・・人よりちょっと変わった特徴を持つ『亜人(デミ)』が普通に暮らす世界で、亜人に興味津々な教師・高橋と亜人の女子高生たちとのほのぼのとした日常を描いたアニメ。OPの「飛び出す絵本」演出がとびきり可愛い。
1話では、高校教師の高橋と、元気で明るい吸血鬼・小鳥遊ひかりとの出会い。そしてひかりとデュラハンであるまっちー(町京子)が友人になるまでが描かれる。
性を想起させないようにいつも赤ジャージ姿でいるサキュパスな女教師や、暑さに弱い雪女ちゃんなどヒロインは多いが、ハーレム要素はそれほど強くなく、過度なお色気要素もないので、見る人を選ばずのんびりみれるアニメである。
※現在kindle版の1巻は99円で読める。
ACCA13区監察課
13の自治区を持つ架空の国・ドーワー国の民間組織ACCA(アッカ)。その監察課に所属する副課長、ジーン・オータス・・・通称「貰い煙草のジーン」を主人公に、警察モノとはまた違う、組織に生きる男たちの日々が描かれる。
かっこいいオジさんに定評があるオノ・ナツメさんの独特な作風が特徴のアニメで、とにかく「かっちょよくタバコを吸わせる」ことに命かけてる気がする。みんな指長くてなんかエロい。
1話ではいきなり監察課が廃止されるというところからスタート。監察課らしく最後の仕事として、データの改ざんを見抜き不正を暴くジーンの活躍が描かれる。終盤にはジーンが本来なら住めないような高級住宅地に住んでいることなど、ジーンに関する伏線があちこちに描写されている。ハデさはないが、ハマる人はハマるアニメという印象。
ちなみに「男たちの物語」と書いたが1話ではACCA本部長のモーヴという女性が登場する。田中敦子さんボイスの女上司には従わざるを得ない。
現在、期間限定でkindle版1巻が無料で読める。
幼女戦記
タイトルから何かを期待してはいけない。
実際は見た目は可憐だが、幼女の皮を被った悪魔と称されるターニャ・デグレチャフ少尉を主人公とした戦記ファンタジー。
兵器+魔術で戦争をする世界観ときけば前期のイゼッタが出てくる人も多いかもしれないが、方向性は違う。モブがわんさかと死ぬ展開や独特なキャラデザに好みは分かれそうだが、ターニャ役の悠木碧さんの演技の幅広さは一聴の価値あり。軍人役の男性声優陣が大塚芳忠さん、三木眞一郎さん、玄田哲章さんとやたら豪華なもの特徴。
原作は「Arcadia」に投稿されていたweb小説。こちらのサイトで読むことができる→SS投稿掲示板
書籍化もされているが、web版とは一部設定が異なるので注意。
エルドライブ
自分だけにしか聞こえない「声」に悩まされていた中学生・宙太が、宇宙警察《エルドライブ》にスカウトされる、というお話。
原作が天野明さんということで期待が高かったのだが、コテコテに明るいデザインや演出のせいか、テンポが悪く感じられた。早見沙織さんの声で罵られるところだけはテンションが上がった。子供向けアニメっぽくしているのがわざなとなのかどうなのかは原作未読なのでわからないが、ストーリーに関してはこれからの展開で「おおっ」となる可能性はある。とはいえ、人は選ぶアニメかもしれない。
AKIBA’S TRIP -THE ANIMATION-
女の子をすっぽんぽんにするアニメ。
エロいんだが、ノリが明るいので気楽に見れる・・・はずなんだが、ゲーム未プレイだからなのか、若干コメディが滑りがちというか、テンポに乗り切れない部分があった。前期の「競女」のようにカオスに振り切っているわけではなく、コメディとして楽しいかと言えばちょっと微妙。原作もこんな感じのコメディムードなゲームなんだろうか??
政宗くんのリベンジ
かつてヒロインに振られたメタボリック主人公が、イケメンになってヒロインを見返すアニメ。あれ?私モテ?
ただ痩せただけでイケメンになれるとかなんてうらやましいとか思ったりもするがそこは気にしてはいけないのだろう。ヒロインの可愛らしさよりも黒ストッキングに並々ならぬ情熱を感じるアニメだった。でもこのピンクの制服は正直どうかと思う。
2話ではヒロインの一人がパンツ全開になったりとまさにテンプレ中のテンプレ。ラノベアニメが好きな人なら安定してみられると思う。
ただ(原作未読なので展開がわからないが)、結局は振る振らないまでたどり着かず宙ぶらりんのままで終わるのか、それともちゃんと振るまでいくのかが気になるところ。誰もが予想する通り結局はくっついて終わるのであれば、それなりに紆余曲折がないと飽きちゃいそうな予感。
クズの本懐
原作知らずに観たら予想以上にエロくてビビった今期ノイタミナ枠。
男性教師・鳴海に恋する主人公の花火と、鳴海の恋の相手である女性教師・茜に恋する麦。2人は、互いに互いの思い人の姿を重ねながら、「好きにならない」「どちらかの恋が実ったら別れる」ことを条件に、付き合ってるフリをすることになる・・・。
という、痛々しいほど屈折していく十代の恋愛模様を描いた作品。「ふしぎ遊戯」のように、家族みんなでみたらお茶の間凍っちゃう系のアニメである。これ実写ドラマでやるみたいだけど大丈夫なのか。
ディープキス後の唾液やセックス一歩手前の場面など、生々しい方のエロスやドロドロとした感情をしっかり描いているため、苦手な人は注意。色彩が美しい作画やストーリーは申し分ないが、1話では画面を分割する演出が多用されていたのはちょっと謎。
昭和元禄落語心中~助六再び篇~
八雲演じる石田彰さんの「死神」、助六役の山寺さんによる圧巻の落語シーンが話題となった落語アニメの第2期。今作は「助六再び篇」と題し、真打となった与太郎が三代目・助六を襲名する場面からのスタートとなり、OPも前期と同様、椎名林檎×林原めぐみさんのタッグが担当している。
2期では落語シーンに加え、廃れていく落語と心中しようとする八雲と、八雲の落語、そして『落語』という文化そのものをどう後世に残していくか?という、落語の生き残る道を模索する与太郎のドラマ部分も描かれ、十分に見ごたえがある作品となっている。
アニメ1期はアマゾンプライムならば一気に見ることが可能。2期も配信されている。
青の祓魔師~京都不浄王篇~
サタンの落とし胤である奥村燐と、その双子の弟である奥村雪男を軸に描かれるダークファンタジーアニメの2期。父親であるサタンや母親・ユリも登場し、悪魔堕ちした雪男を巡るストーリーとなっていたアニメ1期とは連動しておらず、原作未読組やアニメだけしか知らない人が観ると「???」なことになるので注意が必要。
京都編1話は原作コミックスの京都編1話とほぼ同じ展開だったが、藤堂に弱さを見透かされ、振り切ろうとする雪男の心情などは若干駆け足気味となっていた点を除けば、美麗な作画といい安定して楽しめる作品だった。
ただ原作に忠実すぎるため、原作既読の人が観ても「次回はどうなる!?」的な楽しみ方ができないのはネックか。
アニメ1期は2期ともにアマゾンプライムビデオで配信中。
銀魂.~洛陽決戦篇~
ついに深夜アニメ枠になってしまわれた。
のっけから深夜アニメ欄にご挨拶にきたり、「ギルガメッシュ♪」って言ったりテロップで「夜のお供させて頂きます♪」とかノリノリだったりアレなモザイクが出たりラブライバー連呼したりと飛ばしに飛ばしまくっているが、いよいよラストスパートなためかシリアス成分が多め。どこまでアニメで描かれるかは不明だが、恐らく神威との闘い辺りまでだろうか?
それにしてもラスボスが山ちゃんといい、1話を見ただけでも早々たるキャストが登場する。これだけのベテラン声優陣が当たり前の様に登場する深夜アニメは他にないかもしれない・・・。
ただしご長寿アニメなだけあって、原作未読やアニメ未視聴の人間はもはやついていけないのが難点か。10年分を今から見返すのも至難の技だが、一応huluやアマゾンプライムで、2015年に放送されていた第4シーズンまでは一気見できる。実写映画を見る前に、あらためて復習しておいてもいいかもしれない。
CHAOS;CHILD
「科学アドベンチャーシリーズ」の第1作目、「CHAOS;HEAD」の続編ゲームのアニメ化。
1話は1時間スペシャルとして、前作「CHAOS;HEAD」のダイジェスト版を、後半からカオスチャイルド本編が始まるという構成だった。ニュージェネレーションの狂気と呼ばれる、渋谷の町で起きたグロテスクな猟奇事件を巡るストーリーだが、両ゲーム未プレイの人間から見た感想としては、「まるで意味が解らんぞ!?」であった。特に0話、カオスヘッドの30分は置いてけぼり感が強く、そのまま「カオスチャイルド」を観ても、初回から展開がスピーディーなのもあって、「結局良く解りませんでした」という着地点に落ち着いてしまった。観続けていく内に理解できるとは思うが・・・。
展開も(セリフも)速めだったが、事前情報無しでも視聴できた秋アニメの「オカルティックナイン」とはまた違い、ある程度「カオスヘッド」の内容を知っている状態でアニメを視聴した方がいいように思えるので、やはりゲームプレイ済の方が楽しめるアニメだといえる。
最後に!
今期もアニメの本数が多くて、なかなかチェックできず参りました・・・。まだ放送されていないのも一部ありますが、現時点では一番初見に優しいアニメは「リトルウィッチアカデミア」、日常系なら「亜人ちゃん~」、萌え系がお好きな方なら「政宗くんのリベンジ」でしょうか。「クズの本懐」も原作未読で視聴しても全く問題ないアニメでした。でも毎回色んな意味で精神削れそう。「幼女戦記」も原作未読の状態で見ても楽しめる導入だったように思います。
個人的には一番楽しみな冬アニメはやはり「落語心中」です。大好きな関俊彦さんも新キャラとして登場しましたし、八雲の古典落語VS新作の創作落語みたいな図式になっていくのか、どうやって"八雲の中にいる助六"を成仏させるのか・・・。世間では何かと忙しい時期ですが、その他の作品も含め、ゆっくり楽しめたらいいな、と思います。
★2017年アニメ感想記事★