びーきゅうらいふ!

 ホラー映画やアニメやゲームを好きに語る感想サイト。ネタバレ多め。

【映画】ハリーポッターと秘密の部屋 感想(吹き替え版)~突然の石田彰さんに動揺を隠せない。

f:id:basiliskos:20161201164028j:plain
ファンタジー度 ★★★★
ミステリー
 ★★★
ハーマイオニーの可愛さ 天使級。
結論:もうロリコンでいい。

2002年 イギリス・アメリカ
監督:クリス・コロンバス

※ラストのネタバレ、及びハリー・ポッターシリーズ最終作のネタバレもあるので未視聴の方はご注意ください。

目次

ストーリー

夏休みをダーズリーの家で過ごしていたハリーの下に、ある日屋敷しもべ妖精のドビーが現れる。「ハリー・ポッターに危機が迫っている」「ホグワーツに行ってはいけない」と警告し、妨害してくるドビー。軟禁状態となってしまったハリーだが、空飛ぶフォード・アングリアに乗って人間界までやってきたロンたちに救われる。

しかし、ホグワーツ行きのホームが突然閉じてしまうなどハリーの周囲でおかしなことが次々と起こる。そして学期中、「秘密の部屋の継承者」を名乗る何者かが学園内で人を襲いはじめ・・・!?

登場人物

■ハリー・ポッター(吹:小野賢章)
前回は部屋が階段の下の物置だったが、今作からはダドリーの部屋を一つ分けてもらえたため2階に住んでいる。夏休み中は友達から手紙が1通も来なかったことにショックを受けていた。
ロンたちの活躍で救い出された後はウィーズリー家で過ごす。が、教科書を買いにフルーパウダー(煙突飛行粉)を使った際、「ダイアゴにょこ丁!」と華麗に噛んだ。

今作では前作「賢者の石」でも少しだけ触れられたフラグが回収され、あらためてハリーが「パーセル・マウス」と呼ばれるヘビ語使いであることが明らかになる。しかし、作中世界でパーセル・マウスなのはスリザリンの創設者など一部の特別な魔法使いのみであることを知らなかった為、無意識で使ってしまったハリーはクラスメイトから危険視されてしまった。

最後には散々な目に遭わされたドビーを救い、彼に「二度と僕の命を救おうとしないで」と約束させる。

■ロン(吹:常盤祐貴)
蜘蛛が大嫌い
なハリーの友達。
今作では空飛ぶ車を無免許で乗り回し、華麗なドライビング・テクニックを披露する。序盤で魔法の杖が折れてしまい、魔法関連ではトラブルメイカーとなるも、終盤それが思わぬ形でピンチを救うことに・・・。

作中では、マルフォイの父から「ポカンと開いた口」と言われたり何かとバカにされることが多いが、ハーマイオニーがマルフォイから侮辱された時は彼女のために真剣に怒るなど、このころから徐々にフラグが建ち始める。

■ハーマイオニー(吹:須藤祐実)
1年たってますます可愛くなった俺たちのヒロイン。相変わらずオキュラス・レパーロ(メガネを直す呪文)などの呪文が得意で、事あるごとに窮地を救うお役立ちキャラ。今作ではポリジュース薬で猫耳姿を披露。一部のファンを狂喜乱舞させた。

中盤で怪物に襲われ、右手に鏡を持った状態で石化してしまう。が、左手に持っていたメモのおかげでハリーたちが怪物の正体に気付けた。

ラストでは無事復活。ハリーに向かって笑顔で駆けていくシーンはまさに天使!そしてそのあとの、ロンとは互いに意識しまくってハグできず、握手で済ませちゃう場面の可愛さたるや・・・。

■スネイプ(吹:土師孝也)
お馴染み我らの陰険教師。
冒頭で空飛ぶ車が人間に見られたことで激おこ。
今作では、闇の防衛術の新教師・ロックハートの助手として、彼と決闘するシーンがあるが、この時のスネイプ先生のキレッキレの動きに注目。そしてこの場面で、のちにハリーの十八番となる武装解除術・エクスペリアームズが初披露される。

どうやらロックハートのことは相当嫌っていたらしく、珍しくマグゴナガル先生と意見が合うシーンがある。

■クラッブ&ゴイル(吹:忍足航己&海宝直人)
マルフォイのお付のものコンビ。
「秘密の部屋」の継承者はドラコのことなのではないか?と疑いを持ったハリーたちが仕掛けた、宙に浮いているカップケーキを何の躊躇もなく喰った。ロン「どんだけバカなんだ・・・」。

その後はドラコから情報を聞き出すため、ハリーがクラッブに、ロンがゴイルの姿にそれぞれ化けるが、マルフォイからも相当なバカだと思われているようで、ハリーがメガネをごまかすために「本を読んでいた」と言い訳した時には、「字が読めたのか」と心底驚いていた。

■ドラコ・マルフォイ(吹:三枝享祐)
相変わらずのフォイ。
今作では完全にミスリード要員。

■コリン(吹:有馬優人)
ハリーより一学年下のカメラ小僧。
秘密の部屋の怪物の最初の犠牲者となった。映画版ではこの2作目のみに登場するが、原作では7巻まで登場する。しかしその最後は・・・。

■ジニー・ウィーズリー(吹:高野朱華)
今年グリフィンドールに入ったロンの妹。
終盤「秘密の部屋」へとさらわれ、重要なキーパーソンとなる。この頃はまだ「ハリーに憧れている」という設定しかなかった。まさかこの時助けた少女がハリーの未来のお嫁さんになるとは・・・。

■ハグリッド(吹:斎藤志郎)
森の番人。
今作では彼が50年前、飼っていた蜘蛛のアラゴグ(吹:益富信孝)が女子生徒を殺したと、監督生のトム・リドルにチクられたことで、ホグワーツを退学処分になっていたことが判明。そのことで疑いをかけられ、アズガバンへ収容されてしまう。

■嘆きのマートル(吹:坂本千夏)
女子トイレにいるぽっちゃり気味な幽霊。
同じくメガネっ子のハリーがお気に入り。
彼女がしょっちゅうトイレを水びだしにするためおかげで人が寄り付かず、ハーマイオニーたちはそれを逆手にとって、女子トイレをこっそりポリジュース薬を作る秘密基地代わりに使っていた。

実は、
50年前に「秘密の部屋」の怪物に襲われ亡くなった女子生徒とは彼女のこと。
生前はイジメられっ子で、一人で女子トイレで泣いていたところ怪物と遭遇してしまった。彼女の話がきっかけで、秘密の部屋の入り口が女子トイレであることが判明する。

新キャラクター

ドビー(吹:高木渉)

「ドビーは悪い子!ドビーは悪い子!」

今作から登場した新キャラ。
屋敷しもべ妖精という一生一つの家に仕える種族で、服従の証でもあるボロボロの衣服をまとっている。解放されるには、その家の人間から何か着るものを与えられなければならない。

人間の言葉を話すことができ、さらに呪文なしで「姿くらまし」や「死の魔法」を返すなど強力な魔法力を持つ。

今回は自らの主人を裏切り、ハリーに危機を知らせるためやってくる。が、主人の悪口を言いそうになると自分にお仕置きをするクセがあり、壁でもランプでも何でも使って自分の頭を叩きまくる。が、実際その行為でわりを喰らっているのはハリーのほう。

本人はハリーを助けようとしているので100%善意なのだが、ハリーをホグワーツへ行かせないようにするためにロンやハーマイオニーの手紙を全部隠したり、魔法を使ってダーズリー家に騒動を起こしたりと、有難迷惑極まりない行動をする。劇中ではこのほか、9と4分の3ホームの入口を閉じたり、クディッチの試合中ブッチャーに細工し、ハリーを無理やり退場させようとしていた。(前者はともかく後者はヘタすれば死んでいる)

ギルデロイ・ロックハート(吹:内田直哉)

様々な肩書きを持つ、ハンサムで人気者な魔法使い。
その実績を買われたのか、此度の闇の防衛術の教師となる。

女性陣に断トツの人気を誇る有名人だが、実際はとんでもない無能。
ピクシー1匹つかまえられず、クディッチの試合で骨折したハリーの腕を直そうと、逆にぐんにゃぐんにゃにした(骨折ならばすぐ治ったものの、骨を生やさねばならなくなった)。

「秘密の部屋」の場所ならもう解ってるもんね~と吹聴していたことで、終盤マグゴガナルとスネイプから怪物退治を任される。が、逃げだそうとしていたところをハリーとロンに見つかり、子供2人に脅されて秘密の部屋まで付き合わされることに。

実は今までの功績は全て、唯一の特技である忘却術を駆使し他人の成果を横取りしていた結果だった。

ロンの杖を奪って忘却術をかけようとするも逆噴射してしまい、最後には自分の名前すら思い出せないくるくるパーな状態となってしまった。(その後、ロンから「こいつ使えねぇ」と判断され、石でぶん殴られて気絶する)

記憶は失われたまま戻ることはなく、エンディングでは拘束着姿が表紙となった「私は誰?」と言う本を出していた。

愛せない方のバカキャラだが、記憶喪失直後に気さくにロンに話しかけていたりと、野心さえなければ案外気がいいヤツだったのかもしれない。

ちなみに、彼が教師になったのも辞めたのも、代々防衛術の教師にかけられている呪いのせいかと思われていたが、ポッターモアによると、ロックハートのいかさまを知っていたダンブルドアが彼を失墜させる為にわざと教師に選んだとのこと。つまり破滅は予想されていたのだ。さすが鬼畜爺ちゃんである。

トム・リドル(吹:石田彰)

ハリーが拾った謎の日記に登場した人物。
ハリーが日記に字を書いた時に同じく文字上で返事を返し、ハグリットが退学処分となった50年前の過去をみせた。

その正体は、16歳のヴォルデモート卿本人。
マートルを殺した罪をハグリットになすりつけたもののダンブルドアだけは騙せず、在学中に「秘密の部屋」を開けることができなかったため、16歳の自分の記憶(魂の一部)を日記に残した。

本名である
TOM MARVOLO RIDDLE
(トム・マールヴォロ・リドル)

は並べ替えると
I AM LORD VOLDEMORT
(私はヴォルデモート卿です)

となり、アナグラムとなっている。
またこの話で、彼は父方がマグルで純血ではないことが明らかになる。
だが父の血を、そして存在そのものを憎んでいるが故に、父の名である「トム・リドル」が入った名前をのちに改めたことが判明する。

なぜか日記帳を持っていたジニーを操り、学校内で事件を起こしていた張本人で、ジニーの生命力を使って再びこの世に蘇ろうとしていた。が、ハリーに本体である「日記」をバジリシクの牙で貫かれ、消滅した。

ちなみに吹き替えの石田彰さんは、ミセス・ノリスが襲われた場面で「レイブンクロー。ついてきて」という監督生のモブも担当している。予期せぬ石田さんボイスに驚いた人もいるとかいないとか。

さらに余談だが、なぜかゲーム版では声優をえなりかずきが担当している。なんでだよ!?

怪物・バジリスク

秘密の部屋に住む怪物。
その目で睨んだものを殺す事ができるといわれているヘビで、パイプの中を移動していた。(ヘビ語がわかるハリーはバジリスクの声をいつも壁越しに聞いていた)

作中では主にマグルを襲い続けていたが、
コリンはカメラ越しに、正体をつきとめ、警戒していたハーマイオニーは鏡越しに、ジャスティンはゴーストの首無しニック越しに、ミセス・ノリスは水びだしになっていた床を通して見ていたため、幸いにも死亡者は出ず、全員が石化で済んだ。

スリザリンの真の継承者であるトム・リドルの命令に従いハリーを襲うが、ダンブルドアの不死鳥・フォークスによって両目を潰され、即死能力が使えなくなる。

音だけを判断してハリーを追い詰めるが、同じくフォークスが持ってきた組み分け帽子から、ハリーが「グリフィンドールの剣」を抜き、上あごを貫かれ倒れた。

ルシウス・マルフォイ(吹:諸角憲一)

ドラコの父親。
陰険臭を漂わせた銀髪ロングヘアーなおじさまで、本編ではあまり描かれないが、実はスネイプの旧友でもある。純血主義で、マグルびいきと言われるロンの父親・アーサーとは物凄く仲が悪く、序盤のダイアゴン横丁で一家と会った時には言いだけイヤミを言い放っていた。

今作の元凶であり、この時にジニーの荷物の中に「トム・リドルの日記帳」を忍ばせていたことが騒動の発端となる。さらに終盤、ドビーを連れてダンブルドアの前に現れたことで、ドビーが仕えていたのがマルフォイ家であることが判明する。

ラストではドビーをきっかけに悪行に気付いたハリーから日記帳を手渡され、それをそのままドビーに渡してしまう。しかしその本にはハリーの靴下が挟まれており、「主人から衣服を渡された」ことになったドビーは自由の身に。召使いを奪われた怒りでハリーに呪文をかけようとするも、素手のドビーに吹っ飛ばされてしまった。

・・・ここまでが今作の活躍だが、実は最終作まで通すと彼のこの騒動の果たした役割は非常に大きく、ハリーは期せずして分霊箱の一つである「日記帳」を破壊できたことになる。

我が君・ヴォルデモートの破滅に一役買ってしまうなど、親子そろってやらかし体質のようだ。

その他のキャラ(?)

空飛ぶフォード・アングリア

今作の立役者。
ロンの父親・アーサーが魔法をかけた車で、空を飛ぶことが可能となった。冒頭で軟禁されていたハリーを救う為に使われ、ホームが使えなくなった時にはロンが運転し、ホグワーツまで辿りつくことが出来た。しかし暴れ柳に激突した直後、襲われたのがよほど怖かったのか、それとも「俺はもう自由だ!誰にも縛られねぇ!」的な考えだったのか、二人の荷物を吐き出して勝手に走り去ってしまう。

しかしその後、アラゴグの子供たちにかこまれ窮地に陥ってたハリーとロンの前に颯爽と現れ「待たせたな!!乗りな!」と言わんばかりにドアを開け、二人を救う。フォード先輩まじかっけぇ。

二人を助けた後は再びいずかへ走り去っていったことから、単なる空飛ぶ車ではなく、意思を持つ車となったことが伺える。

今みると最終作の伏線がてんこもり!

「秘密の部屋」の怪物の謎や、50年前の日記とやりとりするシーンは推理小説的なミステリー要素もあってことで、原作の中でも郡を抜いて好きなエピソード。映画版ではトム・リドルを石田彰さんが演じていたことでより一層好感度が上がった気がします。

最終作まで見たあとだと、ハリーが組み分け帽子から抜いたグリフィンドールの剣を「死の秘宝」でネビルが抜いたり、後にヴォルデモートの分霊箱であると判明する日記帳が登場したり、ハリー自身にヴォルデモートの力(魂)の一部が込められている(分霊箱である)ことが判明するなど、後々の伏線がこれでもか!と込められていることが解りますね~なんか嬉しい!

まだ大きくなる前のハリーたちが見られるギリギリの映像作品。久しぶりにたっぷりと堪能できました!

最後に!

涙目ハーマイオニーのアップの破壊力ったらない。最近実写版「美女と野獣」の予告でまさに美女となったエマ・ワトソンを見て、こんな理想的な成長がリアルであるのかと何故か泣けてきました。美少女がそのまま美女になるとか・・・現実も捨てたもんじゃねぇな・・・。

ドビーの特徴的な「ドビーは悪い子!」というセリフは高木渉さんのお声だと楽しさ倍増ですし、嘆きのマートル役に坂本千夏さんだったりと、声優好きとしては聞き逃せないキャストが多い作品。イケメン時代のヴォルデモート役が石田彰さんとか、ほんとファンにはご褒美でした!キャスティング担当の方、本当にありがとうございます・・・!!

↓ハリポタ最新作感想はこちら!

↓前作の感想はこちら!