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ゴースト・シャーク ネタバレ感想~サメを幽霊にすれば面白いんじゃね?って考えたヤツ表でろ。

ゴースト・シャーク [DVD]
B級度 ★★★★
CGのクオリティ 
結論:ルール無視とかそういう話じゃねぇ。

2014年 アメリカ
監督:グリフ・ファースト

※犠牲者&生存者、ラストのオチのネタバレあり!
※感想だけを読みたい人は目次ですっ飛ばしてください。

目次

ストーリー

スモールポートというとある田舎町。
地元の友達と妹のシスリーの6人で海に遊びに来たエバは、父親の船が漂っているのを発見する。しかしそこには誰の姿もなく、船内にはおびただしい血の跡と、血塗れになった父の帽子。そして携帯が残されているのみだった。
だがその直後。
海で女友達が、体がスケスケの巨大ザメに食い殺されてしまう!

翌日。父親の船で撮影された携帯の動画から、殺されたサメがゴーストとなって人を襲っていることに気付いたエバ。だが、誰も信じようとしない。

しかし幽霊となったサメは水を通し、次々と町の人間を血祭りにあげていく──!

登場人物

■釣り人
エバの父親の船に乗っていたおっちゃんとその娘・ヴィクトリア。
二人揃って最悪のDQN。この映画の元凶である。
町で行われていた釣り大会の賞金目当てに大物を狙うも、折角かかった獲物をホオジロザメに横取りされてしまいブチ切れ。船長の制止も聞かず銃を乱射し、ボウガン→手榴弾という最凶コンボでホオジロザメに致命傷を与え、「退治した!」と大喜びで動画撮影していたが・・・。

■エバの父親
冒頭で登場。
真面目な常識人だったため、DQNたちの暴虐を止めようとしたが、どつかれて気絶。目覚めた時には既に事が終わっており、ゴーストと化したサメに殺されてしまった。完全にとばっちり。

■エバ(吹:有賀由樹子)
ヒロイン。
冒頭で父親を殺されるもゴーストシャークの存在に気付き、町の人間を救おうと奮闘する。

■ブレイス(吹:矢野正明)
エバの男友達。チリチリヘアー。
泳げないのか一人だけ海にもプールにも入ろうとしなかったことで救われる。
最後までエバと行動を共にし、ケガをした妹のシスリーを庇い守りきった漢。

■シスリー(吹:綾瀬マリア)
エバの妹。
地味系な姉とは違いビッチ臭凄まじい。
中盤のサービスシーンで入浴中にゴーストシャークに襲われるも、なぜかコイツだけは足を甘噛みされただけで助かる。主人公補正ェ・・・。

一応カギ開けスキルで活躍するが、それ以外に見せ場はほぼ無い。

■テイラー
シスリーよりもビッチ臭かったエバの女友達。
「女は手を抜いたら終わりよ」とメイクに余念がなかったが、死に化粧となった。

■ミック(吹:小林達也)
白デブ。
女友達が死んだ後も暢気にプールパーティーで遊んでいたところにサメが出現。プールにいた全員が逃げたのに、トロトロしてるところを襲われて死んだ。

■キャメロン
市長の息子。
ディックが襲われた時は一人助けようとするなど悪い人間ではない。が、幽霊ザメの謎を解こうと博物館へ行った際、火を消しきっていないタバコを館内のゴミ箱にポイ捨てしたことで火災が発生。スプリンクラーが発動し、そこから幽霊ザメが侵入してしまう。館長が死んだのは完全にコイツのせい。だがすぐに館長の後を追うことになったのでまぁいいや。

■館長(吹:杉山洋介)
町の博物館の館長。
歴史や伝承に詳しく、エバたちのいる町が実はスペインの植民地であったこと。植民地時代に、死者の岬と呼ばれる洞窟には「洞窟で死んだものはみな蘇り、無念を晴らすだろう」という伝承があること。死者を地獄へ送り返す魔術書があることなどお役立ち情報を全て喋ったあと、用済みとばかりにサメに片腕を食いちぎられ死亡する。

■ヘンリー秘書
市長の秘書。
脇役なのに、体の中からサメがぶち破って出てくるというトンデモサメ映画史上トップクラスにイヤな死に方をした。まじカワイソス。

■フランク市長
キャメロンの父親。
町が大パニックになっているというのに選挙のことしか頭にない。
だがさすがに息子が殺されたと知ると、ようやく幽霊ザメの存在を信じて全ての業務そっちのけで敵討ちに望む。が、トイレから逆流してきたサメに殺される。

■マーティン保安官
序盤から登場。
出番多めなキャラだったのに、市長に付き合って一瞬で喰われた。

■フィンチ
灯台守。
町の人からは変人扱いされている、ホラー映画によくいる「何か知ってる系」のおっちゃん。
アリソンという奥さんを高波にさらわれて失っている。しかし実際は、酒の勢いでケンカをしてしまい、彼がアリソンを殺してしまった。死んだ妻の魂が洞窟にあると信じており、妻に害が及ばないように幽霊ザメを倒す方法を自分で見つけるため、博物館から魔術書を盗み出していた。

最終手段としてエバが洞窟を破壊しようとするのを最初は止めるが、妻の幽霊らしきものを見て気が変わり、洞窟爆破に協力してくれる。・・・が雨と共に降って来た幽霊ザメにあっさりと殺される。わりとムダ死にである。

今作のボス:幽霊ザメ

DQNたちに撃たれ、瀕死の状態で「そこで死んだものは蘇る」という伝説がある洞窟に流れ着き息絶えるも、植民地時代の呪いだかなんだかの理由でゴーストとなり復活。「水があるところならどこにでも現れる」というルールもへったくれもないチート性能で、
・水漏れを直しに来た配管工事のおっちゃんを食い殺す
・バケツから現れて美女を食い殺す
・庭で水遊びしてたガキンチョを食い殺す

・・・など女子供見境なく襲いまくる。

さらには水を飲んだ人間の体の中に入り込んで真っ二つにしたり、雨と共にシャークネードよろしく降って来たりともはや無双。

魔術書にある「死に至らしめたものを使う」(この場合はトドメのボウガン?)こそ効かなかったものの、ラストは洞窟を破壊され消滅した。

これがやりたかっただけだろシリーズ

登場人物の死に方はもはや完全にギャグ。
画像を見て大体のノリはお察しください。

ゴーストシャーク
※5秒後に喰われます※

突拍子もない殺され方は面白いものの、肝心の幽霊サメの出来がチープすぎて、まるで90年代前半にタイムスリップしたかのような合成具合に笑いしかこぼれない。だがストーリー自体にはコミカルさが足りず、いかんせんはっちゃけ具合が中途半端なのが残念なところ。「ダブルヘッド」や「シャークネード」で鍛えられた腹筋はこのぐらいでは崩壊しない。

午後ロー版ではグロシーンはほぼカット!

残念なことに、
飛び込んだにーちゃんの首ポーンなシーンや、映画最大の見せ場であるヘンリー秘書の死にっぷり午後ロー版ではほぼカットされている地上波では非常に物足りないので、彼らの死に様をフルで見たい場合はレンタルでの視聴がオススメ。

ゴースト・シャーク(字幕版)

ゴースト・シャーク(字幕版)

 

~こんな人にはオススメできません~
■子供が死ぬのは胸糞な人
結構普通に子供が犠牲になるので、苦手な人は注意。

最後に!

もうどーにでもなーれ☆
みたいなノリがあるトンデモサメ映画。これをハロウィン特集にやる午後ローは流石やでぇ・・・。

ぶっちゃけ「殺し方の斬新さで勝負☆」みたいな身もフタもない内容なので、「バカな映画を・・・それでも愛そう」レベルの博愛精神を持って、ポップコーン片手にゲラゲラ笑いながら見るべき。とはいえそこまでのテンポの良さもなく・・・よほどヒマを持て余しているB級好きにしかオススメ出来ないかも?「我こそはトンデモサメ映画スキー!!」という方なら、怖いもの見たさでお試ししてみるのもいいかもですね。

↓同じ監督の仕業。

↓愛すべきサメ映画!