コメディ度 ★★★
キャラの濃さ ★★★
結論:なんでオネェキャラにしたし。
1989年 アメリカ
監督:アイヴァン・ライトマン
脚本:ダン・エイクロイド
ハロルド・ライミス
※感想だけを読みたい方は目次から。
目次
ストーリー
※ラストのオチ含めたネタバレあり。未視聴の方はご注意!※
あの事件から5年後。
世界を救った我らがゴーストバスターズは、莫大な賠償金を請求されてしまい破産。4人はそれぞれ別の道を歩み、すっかり落ちぶれていた。
だがある日、赤ちゃんが乗っている乳母車が、車が行き交う道路で勝手に動き出すという事件が起きる。母親のディナは、イゴンたちに調査を依頼。このことがキッカケで、5年ぶりにゴーストバスターズのメンバーが集結する事に。ピーターたちは、問題は赤ん坊ではなく、事件が起きた道路・・・のさらに真下にあると気付き、地下を調べる。すると、NYの地下鉄の廃線には、大量のピンクスライムが川の如く流れていた!
異常事態に気付いた面々だが、勝手に道路に穴を開けていた事がバレ、裁判沙汰に。前作に登場したルイスに弁護人を頼むも、彼は相続専門。裁判長からは有罪を言い渡されてしまう。
だがそこで、証拠物のスライムが突如暴走!ゴーストが現れ裁判所はメチャメチャに。しかしそのおかげで逆転無罪となった4人は、再びゴーストバスターズとして活動する事となる。
調査の結果、スライムは人々の感情に呼応する物体で、ニューヨークの人々の怒りやマイナスの感情から生まれたものはピンク色となり、人間が触れると感化され、凶暴性が増す事が解る。
一方。
地下に蠢くマイナスの感情エネルギーを使って、遥か昔、暴虐の限りを尽くして斬首された16世紀の魔術師・ヴィーゴの悪霊が、現世に蘇ろうとしていた!
ヴィーゴは自身の魂が宿った肖像画を修復していた作業員・ヤノシュを操り、彼のディナへの下心を利用して、現世に蘇る際に必要な『器』となる赤子・・・オスカーを奪ってしまう。
オスカーを取り戻そうとするゴーストバスターズだが、美術館はピンクスライムに覆われて手が出せない。そこで、悪意の感情よりも強い善意の感情を引き出す為、スライムを使って『自由の女神』を動かすことを思いつく。ノリノリな音楽と大晦日のテンションでハッピーとなったニューヨーク市民たちのプラスの感情に反応したスライムにより、女神像は歩きはじめる。
女神のたいまつアタックのおかげで美術館に侵入できたものの、ヴィーゴに苦戦する面々。しかし、街の人のプラスの感情のおかげでスライムの力が弱まり、ヴィーゴを撃退。オスカーを取り戻し、ピーターは、ディナと再び結ばれることができたのだった・・・。
登場人物
※吹き替えキャストはソフト版のものです。
■ピーター(吹:安原義人)
現在は口の上手さを生かし、「超能力アワー」というインチキ心霊番組の司会者を務める。前回あれだけいい感じになったディナとは別れてしまっているが、原因はディナのことを「奴隷の足かせ」と人に紹介したから。ピーターェ・・・。
だが結婚に踏み切れなかった過去の自分を反省し、作中ではディナに向き合おうとする姿がみられる。
■レイモンド(吹:玄田哲章)
普段はオカルト書店員をしながら、ウィンストンと共にゴーストバスターズの仮装をして、子供たち相手に営業して回っていた。相変わらずのおとぼけポジション。
■イゴン(吹:納谷六朗)
解散後は最新理論研究所に努めており、4人の中では一番まともに働いている。実験の為にスライムと添い寝していたことで、実はムッツリなんじゃね疑惑をかけられる。
■ジャニーン(吹:安達忍)
前回からイメチェンした受付嬢。
ベビー・シッターの仕事そっちのけでルイスとイチャつきまくる。
■ウィンストン(吹:大塚明夫)
レイモンドと一緒に度々営業している。
スライムまみれになったり幽霊電車に轢かれたりと今回も苦労人。
■ディナ(吹:駒塚由衣)
ピーターとは別れ、別の男と結婚。現在はシングルマザー。
そのためオーケストラを休み、美術館で絵画の修復員をしている。
■ルイス(吹:鈴置洋孝)
前作のサブキャラからレギュラーに昇格。
会計士なのになぜか弁護人にされてしまい、そのまま復活したゴーストバスターズの会計担当となる。ラストでは勝手にプロトンパックを背負い、ちゃっかり仲間入りを果たした。ジャニーンとはラブラブになるわ、大出世である。
■ヤノシュ(吹:千葉繁)
美術品修復の責任者。
ディナの上司で彼女に気がある。ヴィーゴに操られ、目がライトになったり霊体になったりする今作の悪役だが、どこか憎めない。
とかく日本語版で彼のキャラの濃さを倍増させている原因の一つが、彼がオネェ口調であること。別にオカマでもホモォでもないはずだが、どうしてこうなった。
■ヴィーゴ(吹:吉水慶)
16世紀にいいだけ悪さをした魔術師。顔が怖い。
同じ事を何度も言っちゃうタイプ。
■自由の女神像
スライムを全身にかけられエロ同人誌みたいなことに・・・(なってない)。
■スライマー
前作にも登場した緑のアイツ。
5年間、ずっとゴーストバスターズの本部でウロついていたらしい。相変わらずむしゃむしゃ食べているだけで人に危害をくわえない無害なゴースト。美術館に向かうルイスを、自らバスの運転手となって送ってくれたりと、随分と仲良くなっている。
ピーターとディナ、二人の男女の物語
今作ではピーターとディナ、彼らの「恋愛」が物語が主軸の一つとなっている。結婚を渋ったがゆえにディナと別れることになり、「ある日ついに爆発した」というピーター。すっかり落ちぶれディナと音信普通になってしまうものの、ゴーストバスターズの依頼をきっかけに再会。慣れないながらもディナの息子・オスカーをあやしたりと、彼なりに「お父さん」になろうとしている姿が微笑ましい。
エンタメ性が薄まったせいか前作からは人気面では劣るものの、これはこれで見ごたえがある続編となっている。
一度聞いたら忘れられないヤノシュのオネエ口調
前作から5年後という設定からか、吹き替え版キャストは大分変更されている。(ちなみに一番変わっていないのはソフト版)
テレビ版の吹き替えは、テレビ朝日・フジテレビともにメインキャラは全員声優が変わっているので、続けてみると違和感があるかもしれない。(テレビ朝日版のレイモンドが、ソフト版でピーターを演じている安原義人さんだったりするし)
特に、オネエ口調のインパクトが凄まじいヤノシュは演じている声優さんによってかなり印象が変わる。その中でもソフト版の千葉繁さんの演技はかなり面白いので、一度聞き比べてほしいところ。
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※ちなみに、前作はテレビ朝日版でルイスを演じていた富山敬さんは、今回はフジテレビ版でルイスに。それに合わせてか相手役のジャニーンをTARAKOさんが担当。まさかのちびまる子ちゃんコンビとなっている。
最後に!
せっかく1も観たのだから・・・と、20年ぶりに続編の「2」も観てみました!タイタニック号がやってきたシーンとヤノシュのオネエ口調は強烈に覚えてたんですが、その他の内容はすっかり忘れてました・・・。子供には恋愛ベースのストーリーがいまいち引っかからなかったのかも。あと、やっぱりあのBGMがあまりかからなかったのが大きいのかな?これはこれで、今観ると結構楽しいんですけどね。
↓前作はこちら!
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