ドラマ「そして、誰もいなくなった」1話ネタバレありの感想と考察です!
結論:もう全員犯人でいいよ!!
ストーリー
「おまえには選択肢が二つある。
このまま私に撃たれるか、それとも自発的にそこから飛び降りるか」
銃で脅され、
飛び降りるように命じられる男。
彼の名前は藤堂新一。
しかし今、彼は何者でもないという。
なぜ、名前も戸籍も失ってしまったのか?
それは10日前に遡る・・・
10日前。
婚約者・早苗を母親に紹介した新一。仕事も順風満帆。さらに早苗のお腹には赤ちゃんも・・・。新一の人生には幸せしかないようにみえた。
しかし、なぜかクレジットカードが使えなくなっていた。
9日前。
拡散された画像やテキストデータを削除することができる画期的な新システム「ミス・イレイズ」が完成し、浮かれきっている新一。しかし、会社の人事から、自分のパーソナルナンバーを使っている人間が婦女暴行事件で逮捕されたことを知る。なりすましを疑われ、謹慎を言い渡される新一。
大学時代の友人で総務省の官僚である小山内に自分のパーソナルデータを調べてもらうも、自分の経歴は戸籍から何から削除され、現在のパーソナルナンバーの持ち主は完全に「ニセモノの藤堂新一」のものになっているという。
婚姻届を書くのを躊躇した様子から早苗に誤解され、傷心のまま、ニセ藤堂新一を調べる為、新一は一人、新潟へ向かう。
8日前。
クレジットカードが全て使えなくなってしまい、夜行バスで新潟へ向かった新一を、大学時代の友人である斉藤とはるかが出迎えてくれる。
二人の助けを借りて『ニセ藤堂新一』を調べると、彼がかつて自分が住んでいたアパートに越してきたことや、自分と同じ経歴を語っていた事が明らかに。また、小山内に頼んでいた顔写真から、ニセ藤堂の正体を突き止める。
しかし、誰かが「ミス・イレイズ」にアクセスしたと携帯に連絡がくる。プロテクトを確認するよう五木に頼む新一。
行き付けのバーで、「全てがこれで終わった」と、小山内とバーテンダーの日下と乾杯する新一。
だが帰り道、再び誰かが「ミス・イレイズ」にアクセスするも、安心しきっていた新一は放置してしまう。
7日前。
一夜明けて、ニセ藤堂新一の顔写真がネット上から全て削除され、自分の経歴がニセモノと置き換えられてしまった。前日まで使えていた携帯も利用できなくなり、ミス・イレイズのログを調べようと会社に忍び込むも、何故か後輩の五木のIDが無効になっており、ログは確認できず。
さらに、会社の金を2億円も着服したという疑いをかけられ、思わず人事の田村を突き飛ばし、ケガをさせてしまう。
警備員に追われているところを、出張で東京を訪れていたはるかに助けてもらい、上司の田島に「ミス・イレイズ」の裏ログを調べるよう頼むも、失敗に終わってしまう・・・。
登場人物
■藤堂新一(演:藤原竜也)
株式会社LED・第一開発室に勤めるシステムエンジニア。32歳。
婚約者の早苗は母親には紹介済み。さらに待望の第一子まで妊娠中という、絵に描いた様な勝ち組でリア充。
しかし、ネット上で特定の画像・文章などのデータを削除・置換できる画期的なシステム「ミス・イレイズ」が完成した日に、何者かに自分のパーソナルナンバーを書き換えられ、会社から「なりすまし」の容疑がかけられてしまった上に、2億円の着服疑惑の容疑までかけられてしまう。
自分で「パソコンに保管している画像もネットに繋いだ途端に削除・置換できる」なんてシステムを作っておきながら、そのなりすまし騒動時にその可能性に気付かなかったり、画像データをオフラインで用意しない、バックアップをとらない、コピーしておかない・・・などポカミスが多い。もしかしなくてもとんでもないドジっ子なんじゃ・・・。
本人はお人好であり、人を疑うということを知らない。だからか、着服するのに一番怪しいポジションである上司の田島をあっさり信用したりと、絶望的に人を見る目がない。
■倉元早苗(演:二階堂ふみ)
新一の婚約者。24歳。
妊娠中。パーソナルデータを乗っ取られている最中に婚姻届を出すわけにはいかないと、藤堂が書くのをためらったため、怒って部屋を出てってしまう。
藤堂の同僚たち
■田島(演:ヒロミ)
新一の上司。
コネ入社で入ったため、難しいコトはさっぱり解らない。
だが藤堂が経費を計上する時は全て田島を通して行っており、順当に考えればまずコイツが2億円着服の犯人のように思える。
また、「ミス・イレイズ」の裏ログを調べる時も、自分が調べると名乗り出ておきながら、結局は裏ログを起動させられなかった。怪しい。
■五木(演:志尊淳)
新一の後輩。
純粋に藤堂を慕ってくれているが、「ミス・イレイズ」のログを調べようとした際、何故か前日まで使えていた彼のIDが使えなくなっていた。
彼ならば「ミス・イレイズ」のシステムをいじり、不正アクセスすることも可能である。
藤堂の大学時代の友人たち
■小山内保(演:玉山鉄二)
総務省の官僚。
いつも襟につけているマイクで音声メモを録音している。
新一のパーソナルデータを調べたり、なりすましの男の写真を用意してくれるなど何かと尽力してくれるが、バーテンダーの日下に「提案」と称し、何かを頼んでいる描写がある。怪しい。
■長崎はるか(演:ミムラ)
新一の大学時代の友人その2。
新一のことが好きだったらしい。
自分になりすました男の正体を調べに新潟にやってきた新一を出迎え、斉藤と共に力になってくれる。また、東京にはしょっちゅう出張でくるらしく、新一がLED会社の警備員から追われていた時には匿ってくれた。
しかし。
何故か新一の母親・万紀子と電話で連絡を取り合っている。怪しい。
■斉藤博史(演:今野浩喜)
新一の大学時代の友人その3。
新潟のなりすまし野郎の情報を調べてくれた。実は警察の下儲けで血液鑑定など鑑識のような仕事をしている。
その他
■日下瑛治(演:伊野尾慧)
新一が1年ほど前から行き付けのバーテンダー。
気のよさそうな青年だが、藤堂に対し「何か恨まれるようなことをしているんじゃないんですか?」など意味深な質問をする。両親の顔を知らないらしい。
小山内からの「提案」どおり、藤堂の指紋がついたコップを保管しているなど、怪しいことしかしない。
■馬場(演:小市慢太郎)
いつもバーにいる謎の男。
新一に「家族であろうと裏切る」と忠告する以外、目立った活躍はしないが、なんかもう存在が怪しい。
■藤堂万紀子(演:黒木瞳)
新一の母親。
車椅子生活をしており、ヘルパーの西野弥生(演:おのののか)がいつも付き添っている。(新一が小学生の頃の運動会では走っている描写があるので、それ以降に事故か何かにあったのだと思われる)
上品で息子のことを心から大切にしているようにみえるが、はるかとこっそりと連絡を取り合っており、新一の置かれている状況を知っているような素振りをみせたりと・・・超怪しい。
■ニセ藤堂新一(演:遠藤要)
なぜか藤堂のパーソナルナンバーを持っていた男。
新潟で婦女暴行事件で捕まっており、それがきっかけで藤堂の会社が「なりすまし」に気付いた。
新潟には、事件の直前に、学生時代に新一が住んでいた部屋に引っ越しており、隣人の佐久間には「センター試験の日に熱を出した」など、なぜか新一と同じ経歴を語っていた。
しかし「ミス・イレイズ」で画像検索したところ、コイツの正体は「川野瀬 猛」という暴走族だったことが判明。警察に告発しようとしたところ、ミス・イレイズの画像検索機能を悪用され、猛のネット上の画像が削除、ただし経歴は全て新一のものと置換られてしまう。
■西条弁護士(演:鶴見辰吾)
ニセ藤堂の弁護士。
彼と暴行事件の被害者の女性の間に、秘密があることを知っている。
■ササダンゴン
新潟の至る所に出没する笹団子の妖精・・・ではなくてゆるキャラ。
性別が「笹男子」という謎のイキモノである。可愛い。
1話考察!~現時点で怪しいのは?
パーソナルデータを入れ替えた犯人は?
1話ラストでは、川野瀬が起こした婦女暴行事件の被害者の女性が登場。しかし、ハデに着飾りブランド服を買い漁っている姿は、とても被害者にはみえない。暴行事件そのものは狂言だった可能性が高い。
羽振りがよすぎることから、恐らく新一をハメようとした人間に川野瀬ともども買収されたのだろう。しかし、刑務所に入ってもいいと思うほどの金額は相当だろう。後述する着服された2億円は、この買収に使われたのだろうか?
その場合はLED会社内の人間が犯人となる。第一開発室のメンバーなら「ミス・イレイズ」も操作が可能だが、問題は、川野瀬が隣人に語ったセンター試験のエピソード。新一の大学時代の友人や身内しか知らない情報だが、彼らを買収しているのか、それとも彼らの中に共犯者がいるのか?
ただ、隣人の佐久間が最近越してきたばかりの人間と、少し話だだけという割にスラスラと喋りすぎていて不自然。あらかじめ川野瀬から、警察が尋ねてきたらそういうよう、仕込まれていたと見るべきだろう。
2億円の着服事件の犯人は?
新一の上司である田島が犯人の可能性が高い。コネ入社で実力もない・・・もしかしたら個人的に借金があった可能性もある。
ただ、はるかが言っていた様に、会社ぐるみで「ミス・イレイズ」の利権を奪おうとし、新一を陥れようとしている可能性も。ただ、それにしては手が込みすぎているともいえる。ただ会社を追い出すだけなら、この着服事件だけでも充分では?
また2億円の用途は買収に使われていた可能性が高く、なりすまし事件を起こしたのは、利権以外にも新一個人への怨恨などもあるのかもしれない。
銃で藤堂を脅していた犯人は?
1話のラストで、新一を銃で脅していた謎の人物が小山内だったことが判明。彼は新一に「自分たちが手を組めば、誰もが平等で争いがない、孤独な世界を作れる」という。
1話の時点で真犯人が判明とかそんなバカな。彼は怪しいが、小山内はなりすまし事件そのものの犯人ではないのか・・・?
新一への恨みというよりは、本当に「個人間の繋がりを絶った世界を作る事」が目的のような口ぶりだったが、「ミス・イレイズ」を悪用して、過去の経歴を抹消でもしたいのだろうか?
怪しい女性陣
しかし個人的に一番怪しいのは母親!
婚約者を紹介された食事会で、別れ際、ドアが閉まる直前の顔が笑っていなかったのがひっかかる。息子をとられたくないという思いから・・・みたいな理由も在り得るか?
大学時代、新一のことがずっと好きだったというはるかも怪しい。同じく友人の斉藤の、「はるかが笑ったところを久しぶりに見る」というセリフからも、彼女が相当悩んでいたことが伺える。
新一を匿った時も「デートして」というなど、内心まだ諦めていないように見えた。もし二人が犯人・もしくは共犯者だった場合は、婚約を解消させることが目的だろうか?
最後に!
全人類ぼっち化計画とかなにそれ怖い。
いやーさすがにネット上でいくらデータが入れ替えられるとしてもだ、個人のなりすましは、家族の写真とか学校の写真とかが消せない以上難しいんじゃないかと思うんですが。それとも写真も既にデータ化されているような未来なんだろうか。
でもパーソナルナンバー上、母親となっている万紀子を警察が調査すれば、どっちがなりすましかなんか解るんじゃね??
なーんて設定にツッコミを入れつつも、文字の演出とか全体的にミステリーアニメを見ているようで面白いです!完全にオリジナル脚本なので、これから毎週、あーでもないこーでもないとイロイロ考察してみようと思います!
見逃した方は、huluで第一話が見逃し配信されてるので要チェック!
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