最終話「星を見る少女」のオカルトルート&科学ルート、及び番外編のストーリーのネタバレ&クリア感想です。黒幕や結末など、ストーリーの核心に触れるネタバレもありなのでご注意ください!
※「流行り神シリーズ」のネタバレあり。未プレイの方はご注意!
※ライアーズアートや推理ロジックなど謎解きのネタバレはありません。
結論:SPECかと思ったらXファイルだったでござる。
目次
最終話のストーリー
G県で多発している少年少女連続自殺事件。
ある日。この事件は自分が原因で起きている、という謎の少女が自首してくる。リセと名乗るゴスロリ少女は、自殺した少年少女たちはみんな、都市伝説の「星を見る少女」のように、ある少女に祈りを捧げながら死ねば、来世で人生をやりなおせると信じて死んだのだという。この「ある少女」が自分のことだというリセだが、果たして彼女の正体は・・・?
■謎の少年
目つきといい生意気な口調といい、どことなく雰囲気が刹那に似ている少年。可愛い。リセを探しているようだが・・・。
刹那に「何でも好きなもん食わせてやる!」と言われ、「本当に何でもいいんだな!?」の続きはてっきり「人肉!!」っていうオチなのかと思ったら違った。ステーキをほおばる姿が物凄く可愛い。
■元ネタ
「星を見る少女」とは、「マンションの窓から見つめる女」に属される怪談の一種。大体のベースは「男性がいつも窓にいる女性を目撃。気になって確かめにいくと首吊り死体だった」というもの。
この話のように、「いつも窓際で星を見つめていた少女に恋をした少年が告白しにいくと、その少女は首吊り死体だった」という少年少女の恋愛話に置きかえたものや、登場人物が成人しており、夜空や恋愛といった要素が絡まないもの、「確かめにいくとその部屋の女性は既に葬儀が終わっており、見たのは首吊りをした幽霊だった」・・・というものなど、様々なパターンがある。
分岐について
最終話はセルフクエスチョンが紗希と刹那が二人で考える「バディ─セルフクエスチョン」となり、結論ではなく、それまでに選んだ選択肢で分岐する。少々わかりにくいが、少年少女連続自殺事件について、マインドコントロール中心に選ぶとオカルトルート。敵の正体を犯罪組織と考えると科学ルートになる。
オカルトルート
刹那が体を張るルート。
一連の事件は、三部作のファンにはお馴染みの「FOAF」が黒幕だと判明。流行り神シリーズでもあったように、元々は怪異を調査したり後始末をする組織だったのが、いまや日本に伝わる呪いの力を悪用して世界征服を目論む、ベタベタな悪の組織に・・・。
三部作のシリーズから存在している組織であるため、流れは踏んでいるものの、オカルトというにはやや強引で、「果たしてこれがホラーなのか?」という疑問は拭えないストーリーとなっている。あとやはりモブに厳しい。ばっさばっさ死ぬ。こんなに人が死んで大丈夫なのかG県警察署・・・。
こちらのルートでS評価をとるにはカリッジポイントを使用することが多いので、攻略面では若干注意が必要。
しかし金髪王子様の正体はこのルートではよくわからず、サブキャラの扱いもかなり可愛そう。個人的には、まず最初にこちらをプレイしてから科学ルートに入ることをオススメする。
※以下、最終話ラストのネタバレを観たい方のみクリックして下さい。
科学ルート
紗希が体を張るルート。
「星を見る少女」=少年少女の恋愛話に絡めたシナリオで、超能力を利用した犯罪組織から子供たちを救うという、オカルトルートと比べれば不自然さがそれほどなく、まだ筋があるストーリーとなっており、ライアーズアートを駆使し犯人の説得にあたるという流れは最終話にふさわしいものになっている。
また金髪王子の正体や、彼がどういう過去を送ってきたのかも垣間見える描写がある。
※以下、科学ルート・ラストのネタバレを観たい方のみクリックして下さい。
EDには本部長が登場!
ED曲は、第3話で死んだアイドル・加納ユキが作り、松岡るみと共に歌った「Last song」。実際に歌っているのは、3話でもちょろっと登場した宇宙と大地ガールズの高木麻友子さん(スタッフロールでは加納ユキのCVという扱いになっている)。そして松岡るみのパートは、古賀美香さんというこの曲の編曲やゲームの効果音を作っている人が担当している。
そしてこの曲とスタッフロールが終わると、ゲーム中一度も姿を現さなかった本部長がついに登場!「押忍!」という懐かしいセリフと共に、今も彼らが変わらず、怪異と戦い続けていることがわかる。
後ろ姿だけだがイラストもあり、流行り神ファンには必見のエンディングだ。
愛染刹那編:首無しライダー
ストーリー
番外編の主人公は刹那。
最終話で明らかになった彼の私生活を中心に、刹那の恩人であるおやっさん・・・郷田響の事件を独自に捜査していく。果たして、おやっさんを殺したのは本当に首無しライダーなのか?
■謎のメイド
突如愛染家に現れたメイド。
その正体は、愛染家と古くからの知り合いの家のご令嬢。花嫁修業をさせたいという父親の意向でやってきた。しかし、言いたい事はきっぱりと言い切るなど、意外に押しが強い。また、刹那の非公式の捜査にもついてくるなど少々変わっている。
最初見た時は変装した紗希かと思った。
番外編の見所は、リーゼントじゃない刹那!?
このストーリーでは、髪をキメる前の刹那の姿が見れる。髪を下ろした刹那のイケメン具合(&別人具合)は必見!さらにお風呂シーンなどファンには見逃せないイラストもあるので、ぜひ番外編までプレイしていただきたい。
ちなみに分岐はなく、一本道なので攻略にそれほど苦労はしないが、終盤ではカリッジポイントを消費しなければならないので、前半は使いすぎに注意。
クリア感想
※「流行り神」3部作のネタバレあり。未プレイの方は注意!
※「真流行り神2」ストーリーの結末のネタバレあり。
システム面について
ライアーズアートの時間制限がなくなるなど、前作の不満点は改善されている。分岐点もわかりやすく、やり直しやすいのでデータベース集めにも苦労しないだろう。システム面での遊びやすさはほぼ問題無し。
キャラクターについて
前作と比べ、刹那をはじめレギュラーの登場人物たちは愛着が湧きやすいキャラとなっている。如月蜜子は少々チートすぎた感は否めないが、ライバルコンビも好感が持てるキャラになっていたのは個人的には有難い。惜しむらくは彼ら一人ひとりの番外編シナリオがなかったこと。とくに心太朗目線の番外編ぐらいはあっても良かったのではないかと思う。
シナリオについて
前作で不評だった暴力描写中心のシナリオはなくなり、従来の流行り神の雰囲気に近いシナリオとなった。全編通してライバルであった心太朗と纐纈コンビが最後に『とくそう』の仲間になって終わるというエンディングや、「最後の最後に登場する本部長」の演出は非常に良く、「流行り神」シリーズは好きでも前作が不満、という人間ならプレイして損はないと思う。
しかし、
それでも人によって4話と5話のシナリオは評価が分かれると思われる。
4話は全編がパロディで構成されたギャグシナリオだが、他シナリオもコメディタッチなシーンが多く、『怖い話』を求めている層には面白みに欠ける。5話のオカルトルートも、「都市伝説と類似した事件を調査するホラー」というより、都市伝説に因んだモンスターが出てくるだけ、という印象。
FOAF自体が「世界を裏で操っている謎の組織がいる」という陰謀論=都市伝説をモチーフにしているから仕方ないとはいえ、幽霊や人外の存在が堂々と出てきてしまうと、あまり怖くない。旧作にもあった言葉だが、オカルトは「秘すれば花」。ただ幽霊や妖怪がお化け屋敷のように登場するだけではなく、人の理解を超えた存在への恐怖を主軸に、もう少しストーリーを練って欲しかった。
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まとめ!
4話のパロディーラッシュは、前作の後味の悪いシナリオが不評だったことの反動なんだろうか・・・。後半のオカルトルートで恐怖成分が減ったことは否めませんが、前作の不満点を全て改善していたこと、愛着が持てるキャラクターが多かったことで、最後まで楽しんでプレイすることができました!番外編の刹那のサライケメンっぷりはぜひ一度見て欲しい!
全てのルートをSランククリアしたことで解放できる最後の隙間録・・・そこでFOAFの黒幕っぽい男が登場しましたが・・・これ何かの伏線なのかな?
続編があるなら、陰謀論よりも怖い話中心でお願いしたいところです。
↓オカルト展開がほんとこれ。
↓プレイ感想はこちら!