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【映画】クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!感想~みんなのトラウマ風間ママ!※ネタバレあり

映画クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!

ホラー度 ★★★★★
グロ度 ★★★★★
ギャグ ★★
結論:なぜベストを尽くしたのか!?

2006年 日本
監督:ムトウユージ
脚本:もとひら了

※ストーリー・ラストのオチのネタバレあり。

あらすじ

遊んでて暗くなって
うちへ帰ろうとすると、
ひた、ひた、ひた・・・
と、誰かがついてくる。
でも、振り返っても誰もいない・・・
しかし再び歩き出すと、目の前に「自分のそっくりさん」が!

自分のそっくりさんと出会ったら、「ただいま」と言って家へ帰るのは自分ではなく、そのそっくりさんの方になるらしい・・・かすかべ中でウワサになっている「そっくりさん」の話。全然信じていないしんのすけたちだったが、よしなが先生も、組長先生も、風間くんのお母さんの様子まで、何かヘン。

そんな中、しんのすけ一家は最近できたスーパーで「もう一人の自分たち」と遭遇。謎の美女・ジャッキーが窮地を救ってくれたけど、街は着実に、そっくりさんに乗っ取られつつあった!

いったいかすかべ町はどうなってしまうのか!?

そっくりさんと街の人が次々に入れ替わっていく・・・という「盗まれた街」のパロディな前半は、子供向けとは思えないぐらい本格的なホラー展開となっており、特にそっくりさんのグロテスクさはトラウマ級!劇場で見ていた子供をガチで泣かすほどの演出となっている。

結末は?

コンニャクローンというテクノロジーを利用して作ったニセモノにサンバを躍らせまくることで、ニセモノと連動している本物にサンバを強制的に踊らせようとする、今作のボス・アミーガスズキの差し金だった、というオチである。

劇場版のボスの中でも平和な方だが、捕まっていた街の人たちが、しんのすけたちが助けるまでずっとサンバを踊らされていたことを考えると、拷問をしていたのと変わりないかもしれない。

登場人物紹介

■しんちゃん(演:矢島晶子)
朝から快便な5才児。
毎度のことながら攻撃力が高いケツの持ち主である。

■風間くん(演:真柴摩利)
ムトウ監督の寵愛を受けてか、随分と出番が多い。

■風間くんのママ(演:玉川紗己子)
今作最凶のトラウマ要員。
件のシーンで作画が本気を出しすぎた為、地上波放送ではカットされる事態となった。

■まつざか先生(演:富沢美智恵)
襲い掛かるそっくりさんからしんのすけたちを守るため体を張って戦うなど、よしなが先生に代わって見せ場が多い。

■ボーちゃん(演:佐藤智恵
今作ではトレードマークの鼻水で思わぬピンチに陥る。が、ラストで鼻水で無双する。
ソックリさんの噂を知っていたり、脱出経路にかすかべ山を選んだりと、相変わらずのキレ者っぷり。

■川口(演:中村大樹)
ひろしの部下。
勿論正体は・・・。

■ヨシリン&ミッチー
(演:阪口大助&大本眞基子)

トラウマ要員その2。
珍しく劇場版に登場したと思ったら、とんでもない顔芸を披露する。

劇場版キャラ

■ジャッキー(演:渡辺明乃)
脱いでもすごい今作のヒロイン。
「ツンデレ」と書かれたジャージを着ていたことから、しんのすけからは「シンデレラのおねいさん」と呼ばれている。
正体は、「サンバのリズムいいネェ~」略してSRIの捜査官。クレしん映画では珍しく、最後までクールでかっこいいキャラ。

本名のジャクリーン・フィーニーという名前は、「盗まれた街」の作者:ジャック・フィニイから。

■アミーガスズキ(演:田島令子)
今作の黒幕。
ジャッキーそっくりのナイスバディな女性なのに、何故かキング・オブ・サンバと呼ばれているが、そのワケは・・・

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の正体はアミーゴスズキ(CV:池田秀一)。
女性の姿はこんにゃクローンを利用しているだけで、実際は男性。さらに、ジャッキーの父親でもある。サンバで美容と健康を追い求めすぎてこうなったらしい。どういう理屈だ。

■ソックリさんたち
コンニャクローンというバイオテクノロジーで作られたそっくり人間たち。元の人間の記憶を持っているが、性格は本物と比べ差異があることも。サンバの音楽がなると踊りだしたり、痛覚が無いなどの特徴があるため、見破るのはわりと容易。SRIが持っている特殊な水をかけると溶けたり、尻小玉を抜かれると空に登って花火となる。

ベスト・オブ・トラウマシーン!

「クレヨンしんちゃん」では殴られウサギなど、たまに気合が入りすぎたホラー回があることで有名だが、今作ではテレビシリーズを上回る恐怖演出が幾つも登場する。

風間くんのママのシーン

ママが鶏肉をばっさばっさと捌いているシーン。足付きの鶏肉が妙にリアルで生生しく、ここから既にいやな予感がしたのだが・・・

クレヨンしんちゃん 踊れアミーゴ トラウマ 風間くんのママ
※鶏肉はナマで食べるタイプ

マジでシャレにならん。
こんな見た目だが、エンディングに登場した時はニセモノの風間くんと笑顔で手を振って花火になったので、案外優しい人(?)だったのかもしれない。

入れ替わったよしなが先生と組長先生のシーン

よしなが先生がそっくりさんに襲われる電車のシーンからして怖いのだが、そのあと正体に気づきかけた風間君を追い詰めるシーンも、よしなが先生の顔がもののけ姫のこだまみたくなってて結構怖い。

クレヨンしんちゃん 踊れアミーゴ!

背景が真っ赤なとこがまさにホラー。

ひろしの部下・川口のシーン

踊れアミーゴ! 川口

頭にぶっ刺さった定規を、このあと自分でずぶーっと奥まで刺していく。表情の焦点のあってなさといい、なんか怖い!!

ミッチーのシーン

踊れアミーゴ ミッチー
※ミッチーです。

山へ逃げたジャッキーとしんのすけたちを追い詰めるヨシリン&ミッチーのシーン。ジャッキーに顔面を殴られてもグニグニと変形していくミッチーのこの姿は、もはや子供向けではない。

最後に!

ゆきやままさんのお題「トラウマ映画」の素敵企画!
大体の洋画ホラーは既に出尽くしていたので、今回はアニメ映画で参加させて頂きました!

ボスキャラの動機やギャグの弱さから評価はいま一歩な作品ではありますが、見た目のグロさの気合の入りようは一見の価値あり!地上波では絶対に放送されませんので、レンタルか、プライム会員の方なら無料でクレしん映画が見放題なAmazonビデオがおすすめです!

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