迷家ーマヨイガー第12話「ナナキは心の鏡」の感想と考察です!
※ネタバレあり。未視聴の方はご注意ください!
結論:一人も死ななくてよかったね!!
あらすじ
颯人の心の傷を広げようとするこはるん。
しかし光宗の説得により、颯人は己のナナキを受け入れる。そして真咲は、レイジから「自分が真咲のナナキである」という真実を告げられる。
果たして真咲は、そらし続けていた真実を受け入れることができるのか?
ナナキマスター颯人!?
冒頭、巨大ナナキを何故か操る事ができた颯人。これが自分の一部だと認識することで可能になったんだろうか?しかし、囚われている光宗のトラウマがもうただの可愛いマスコットにしか見えない。
そして光宗たちが追われている間、ちゃっかり逃げている美影とらぶぽん。
光宗のペンギンを見て「ぐろかわです!」と言ったり、合間合間にツッコミいれたり、最終回にしてこの二人がギャグ担当に・・・!
こはるんの本当の目的は父を助けること
こはるんの本名はやはり「小春(こはる)」。彼女の正体は神山の娘であり、本当の目的は、ナナキを失い、肉体の老いが加速している父親を救うこと!
元々村に来たのも父親のナナキを探す為だったが見つからず、他人のトラウマを刺激し、ナナキを増幅させる実験をしていたこはるん。
でも他人のナナキを大きくできても、父親のナナキが消えてたら元も子も無い。このあたりの理屈がよく解らないが、納鳴村のナナキはどこかで全部繋がっている・・・ということなんだろうか?
こはるんの疑問点:自分から正体をバラしたのはなぜ?
ジャックとジャッジネスを使って彼女は何がしたかったのか?参加者同士の疑心暗鬼を加速させ、わざと山を下りさせてトラウマを見せようとしたのか。その後は村を出ないように暗躍?
なら今このタイミングで自分から正体(黒幕であること)をバラしたのは何故だろう。真咲を刺そうとしたことで、颯人のトラウマが一番強くなりそうだと察して、それ以外のメンバーを危険に晒さないようにわざとジャックたちにひきつけさせたのか?
しかしこはるんが目的を遂げたあと、残りの参加者たちを一体どうするつもりだったのか、これもまたよくわからない。
レイジは真咲のイマジナリーフレンド
イマジナリーフレンドとは、一言でいえば幼年期の「見えないお友達」である。
日本ではあまり一般的ではないが外国などでは有名。
レイジは真咲が幼い頃に創り上げた「イマジナリーフレンド」だった。本来は大きくなるにつれ見えなくなるのが一般的だが、感受性が強い真咲は思春期を過ぎてもそのまま。
さらに真咲と共に年齢も重ねていくなど尋常ではなかった。
真咲が納鳴村に来たのは、その村で心の傷が具現化するという研究結果があることを知ったため。その村でなら本当にレイジと会えると思ったからだった。
・・・つまり、
「本当のこというから・・・(涙)」で話した内容は全部ウソ(妄想)ってことか!?
故人の可能性が高いと思っていたが、まさか最初っから全部妄想とはな・・・。
もはやただのマスコットと化した光宗のナナキ
母親からの待遇に心を痛めていた光宗だが、それでも時宗は自分の大切な兄弟。自分の一部でもある。それを認めたからか、今度の光宗のナナキはペンギンの姿ではなく・・・
真咲をイメージしたゆるキャラに!(?)
後ろのリボンがピコピコ動いたりして可愛い。
グッズ化狙いか
残留組と現実組と別れた参加者たち
納鳴村の、そしてナナキの真実を知った参加者たちは、自らの意思で村に残るか、現実に帰るかを決めた。
残留組は、
ジャックと氷結のジャッジネス、リオン、熱帯夜、鳥安などのワケアリ陣と、症状が出ていないソイラテと山内、そして残った人間が自我を保てるよう、村に残って研究することに決めたこはるんと、それを手伝うことにしたヴァルカナの計9人。
それ以外の全員は、運転手も含めて現実世界に戻ることに。
運転手の会社の社長はダーハラの大学の同期らしい。だからあんな横柄な態度だったのか・・・。というか、この状態で戻ったら絶対に倒産待ったなしだろうこのバス会社。そしてダーハラは世間をこれだけ騒がせて大丈夫なのか、日常に戻れるのか?最悪逮捕エンドかもしれないぞ!?
というかこれだけ大騒ぎになっている以上、これからは納鳴村の居場所も簡単に突き止められるような気もする(そうなると、警察も学者も乗り込んできそうなものだが・・・)
最後はCPだらけに?
ソイラテと山内
ここくっつくのかよ!?
穏やかな者同士相性は良さそうだけど、予想外だったわ・・・。ソイラテさんはドザえもんとフラグ建てるものとばかり・・・
ヴァルカナとこはるん
本人なりに事情があったとはいえ・・・こんだけのことをやらかしたこはるんをそれでも許すとか・・・やっぱヴァルカナただのいい人だよ!!そんなんだから冤罪着せられるんダー!
しかしこのまま一緒に残るとヴァルカナが言った時の、演技ではなく本当に嬉しそうなこはるんの顔・・・!案外、8話でヴァルカナに魅せた笑顔も本心からだったのかも。この二人のコンビはわりと好きだったんで、素直に嬉しい!
美影とらぶぽん
こちらも意外なペア。
何かと一緒に行動することは多かったけど、帰りのバスも隣同士とか、ホント随分仲良くなったね・・・。中学生と仲良しとか犯罪の香りが
ニャンタと地獄の業火
6話で大活躍して以来は出番がめっきり減ってしまったミリタリコンビ。何かとずっと一緒にいるので、リアルでもくっつきそう。
光宗と真咲
レイジ公認の仲。
颯人も落ち着いたようだし、帰ったら真咲の家は大変なことになってそうだけど、多分乗り越えていけるんだろう。
破局したまんべとぴーたん
いたるところでカップリングが成立(?)していく中、熱々カップルだったこの二人は、エンディングで初めて別行動をとり、なんと最終回にして破局を迎えてしまった。まんべのトラウマが新たに増えてしまいそう・・・。しかし死ななかっただけマシといえる。
実はダーハラといい、誰かへの恋心がトラウマの一部で、ナナキとなって抜け出てるかんじゃないのか?と思っていたけれど、残念ながらはずれだったようだ。
最終考察
ハッカーでもない真咲がネットで調べて解る程度の情報を、光宗たちが調べられなかったのは何故なのか?
研究結果が一部でネットに残っているなら場所の特定は容易に思える。「トラウマが具現化する」ことも、実際に被害に会っている人間がいるのだから、納鳴村の有名な伝説として残っていてもよさそう。
神山がわざとオカルト論などのニセ情報をばら撒いて噂の流布を阻止してるのか、それとも元情報を削除しまくっているのか・・・。
ここは納得がいかない点の一つでもある。
真咲の疑問点:なぜ一度村を出たのか?
レイジと暮らしたいのならそのまま村に残るはず。なぜ彼女は外へ出てしまったのか?
1つ考えられるのは、
真咲の「自分のトラウマと出会いたい」という想いは、神山の研究結果が事実だと認めたいという想いに似ている。神山がナナキを置き去りにしてしまったように、真咲もレイジを置き去りにしたまま外へ追い出されてしまったのかもしれない。
しかしそれなら、1年の間に肉体が老いていなければおかしい気もする。一体、どのくらいのあいだ村にいて、追い出されてからツアーに参加するまで、どのくらいの期間があったんだろうか?
この問題も語られずに終わったので、疑問だけが残る形となってしまった。
考察:症状の差異について
ソイラテや山内、ジャックたちなど症状が出なかった人間と、熱帯夜や鳥安のように症状が出ていた人間の差異はなんだったのだろう。
・トラウマの性質
・危機的状況を理解しているか否か
・元からの精神力の違い
リオンやジャックたちが平気な点から考えると、状況を理解している人間はやる気を失うことはないように思えるが、レイジから説明があっても症状が治ってはいないなど疑問が多いので、単に精神力の違い、というのが一番ありうるのかもしれない。
最大の疑問:残留組の、「ナナキが抜け出たままだと肉体が老いる問題」はどうなるのか
こはるんは村に残る者たちのために、自我を維持する方法を見つけだすといっていたが、仮に自我は維持できたとしても、ナナキが抜け出たままなら肉体の老いは加速度的に早まってしまうのではないか?それとも、村にいれば肉体の老化は止まるのだろうか。
努力や技術でどうにかなる問題の様に思えない。だがこはるんの研究が進めば、いずれ納鳴村が「トラウマ治療村」として日の目をみることもあるのかも・・・?
まとめ
こはるんが本当の悪じゃなくて一安心な最終回でした。エンディングのリオンがナンコに抱きつく姿が!可愛いぃ!!姉妹みたいでほっこりした!!マイマイもさらに二人を抱きしめたりと、この3人にはホントの絆が芽生えてたのはよかったですね!
腕力なら負けないナンコ姐さんマジかっけぇ!
ヴァルカナの「おまえらなんて、おれとナンコがいれば充分なんだよ!!」というセリフも、なんか嬉しかったな。
しかし・・・村に残る組と現実回帰組と分かれるとは・・・。ナナキ受け入れられたの?らぶぽんも!?そこが信じられないんですけど!
個人的には熱帯夜と鳥安のコンビも好きだったので、ここの絡みはもうちょい見たかったですね。わんことかユウネはトラウマや過去の回想どころか出番も殆ど無かったので、どっかでちゃんと全員分の過去や回想が見たいです。
個人的に不満をあげるとしたら・・・やはりミステリーアニメをWOWOWと地上波で1週間ズラして放送するのはちょっとどうなのかな、と。公式のツイッターで一足先にサブタイの「よっつんの川流れ」という文字を見ちゃった時はおいぃぃぃ!!ってなりましたし(笑)
他にも話の矛盾点や、未解決の疑問の多さ。それに加え突然の新キャラがばーっと解決しちゃう展開とかにモヤモヤする人も多そうなアニメでしたが・・・
それでも、原作ありきのものが殆どのアニメ作品の中、あまりないジャンルでオリジナルアニメをやってくれたことは、凄くありがたいことだと思っています。
個人的には、ああでもないこうでもないと考えるのは面白かったですし、コメントして下さったみなさんのおかげで、一人で見ている時よりもずっと楽しくアニメを視聴する事ができました!
3ヶ月間、妄想という名の考察&感想語りにお付き合いして頂き、本当にありがとうございました!!
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