※第10話「好きな気持ちがむくわれないかもなんて、重々承知の上だろ?」のネタバレありの感想です。
結論:予想通りだったがキツイなぁ欝展開・・・
キズナ解除
新学期。
勝平たちの腕からは疵が消え、本当にうるしーたちが言っていたように、夏の終わりとともに彼らはキズナイーバーでは無くなった。もう誰の体の痛みも、心の痛みも感じることはない。いつも通りだ。
あの日以来、彼らは互いに接触を避けながら新学期を迎えたらしい。だが・・・
仁子ちゃんはやっぱり天使だった
前回大変なことになった仁子。
だがそれでも、「キズナイーバーのみんなと過ごした夏休みは、17年間の人生で一番楽しい夏休みだった」と泣き笑いで語る。痛みの繋がりはなくとも、みんなのことが大好きだと語る彼女に、勝平と日染は改めて「友達になる」ことを決意する。
ニコちゃんマジ天使ィィ!!
この3人のくるっくるシーンは10話で唯一のほのぼのシーン。
日染は牧にあんなに厳しいのに、勝平には缶詰を持って遊びにいってあげたり、仁子には優しい言葉をかけたりと、なんでこんなに甘いのか・・・。
過去のキズナ実験の結末
3人で仲良くクルクルさーくるしていた最中、なぜか一人だけ痛がる勝平。既にキズナは解除されたというのに・・・?3人はのりちゃんの安否を確かめに、再び地下施設へと向かう。そこで出会ったうるしーは、なぜかずっと前から勝平のことを知っているような態度をとる。
頭ナデナデしている時のうるしー。
今まで一番先生っぽかった。
彼女と山田は、勝平とのりちゃん、その他17名の子供たちを使った過去のキズナ実験の際、末端の研究者だった。全ての真相を知るうるしー。だが彼女が語る「結末」は、想像よりも遥かに残酷なものだった・・・。
のりちゃんの薬の正体
キズナ実験の「キズで繋がる」システムは共感を利用したものかと思っていたが、実際はそうではなく、
「1人の痛みを分配し個人に移動させる」
という、直接的なものだった。
他人の体に、自分の痛みのタネを残すというこの実験。研究者たちは体の小さな子供で実験する際に負担を軽くするため、19人もの人数を集め、一人ずつの痛みを最小限にしようとしたのだが・・・何の誤算なのか一人で5人分の痛みを受ける子供が現れてしまい、実験は中止。しかし、のりちゃんの体には19人分もの痛みが残留してしまった。痛覚、そしてそれに伴う感情を19人分一気に受け入れるようになってしまった彼女は、もはや日常生活すらままならず、全身の痛覚(感覚)をシャットアウトする薬を打たなければ生きていけない体になってしまったのだ。
過去にはこんな笑顔を見せていたのりちゃん。
だがのりちゃんはギリギリ薬でしのいだものの、のりちゃんの中に肉体的・精神的な感覚(痛覚)を残したままになってしまった子供たちは、殆どが廃人のようになってしまった。その中で、かろうじて日常生活を送れる程度で済んだ子供の一人が勝平だったのだ。
痛みを失った子供たちは、みな勝平と同じ髪の色になっており、その顔には微笑以外何も浮かばない。
彼らと勝平の痛みは、今ものりちゃんが受け続けたままなのだ・・・。
キズナ計画は中止。だが・・・
キズナ実験は正式に中止。
研究所を閉鎖するのはのりちゃんのため、と言っているが・・・どう考えても悪役の顔してらぁ。
19人もの子供が犠牲になった実験など公にはできないだろう。まして続けるなんて相当厳しいんじゃないだろうか。本音をいえば、研究していた形跡も、のりちゃんも子供たちも、バレる前に全て消し去ってしまいたいんじゃ・・・?
「実験の結果をみせる」といって飛び降りようとしたのりちゃん。直前まで、同じ実験を受けた子供たちの幻を視ていた。
彼女がそうまでして実験を続けたい理由は、自分の中にある痛みを彼らに繋げて、廃人になっている子供たちや勝平に痛みを取り戻して貰いたいという想いからなんだろうか?
今週のゴモリン
今週はね、殆ど出番ないの。
しょうがないね。
【最後に】
のりちゃんの目の色と勝平の目の色が同じグレーなのは、こういう過去があったからなのか・・・。いや、でも想像以上に重すぎてマジ仁子ちゃんいなかったら視聴が厳しかったなぁ・・・。天河も吹っ切れたいみたいだけど、それ以上に千鳥がダメージ深くて、割り切るには時間がかかりそうだ。(例え勝平たちに、もう心の痛みも体の痛みも本当に繋がってないことを証明するためだったとはいえ、冒頭の担任は前歯へし折ってやりたいくらいムカついたぜ!!)
廃人になった子供たちを救ってハッピーエンド!を期待したいところだけど・・・市長も真っ黒そうだしなぁ。
果たして来週、キズがなくとももう一度、本当の「キズナ」で繋がることができるのか・・・彼らの最後のミッションが始まりそうな予感です。
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