迷家ーマヨイガー第10話「苦しい時の神様頼み」の感想と考察です!
※ストーリーに関わる重大なネタバレあり。未視聴の方はご注意ください!
結論:こはるんがエラいことに!
あらすじ
目覚めた光宗。
そこは病院のベッドだった。泣き崩れる父親と和解した光宗は、自分の現状をよく知る人物と再会する。その人物とは・・・最初に姿を消したよっつんだった!
彼は自分も光宗も「神様」に助けてもらったというが・・・
舞台は現実世界へ!?
目覚めた光宗。
だがそこは、現実世界の病院だった!
どうやら光宗だけが現実世界に戻ってきてしまったらしい。
世間ではツアーのことが連日ニュースとなっていて大騒ぎ。とんでもない状況になっている。
そんな光宗に涙を流し謝罪する父親。
彼はこの騒動で、自分のたちが光宗に酷い仕打ちをしていたことに改めて気付いたという。また光宗も父と会話したことで、母親も本当は光宗が時宗ではないことを理解していたことを知る。
「私、また殺しちゃったのか・・・」と呟いた母親。
現実を認められずに光宗に身代わりを押し付けたものの、時宗がもう死んでいることは解っていた。
光宗を助けた人物とは?
光宗を助け、世間から隠すように秘密裏に病院に入院させた人物・・・まるで光宗が今までどこにいたか、どんな状況だったのかを知っているような行動だ。一体何者か。手紙の指示通りに病院の屋上へいくと、そこで待ち受けていたのは・・・
よっつーん!!
死んでなかったのかYO!!
まさかの第一犠牲者が生存!
しかも現実世界に戻っていたとは・・・!
彼は真咲とシケこもうとした時、森の中で音楽家の両親の姿(恐らくこれが彼のトラウマ)を見つけ、そのまま崖から落ちて川を流れていき、「神様」に助けられたのだという。同様に光宗を助けたのも「神様」らしい。
さらに神様は、村に現れるトラウマの具現を「ナナキ」と呼ぶことや、その他の状況もよっつんに教えてくれたのだという。「神様」とは一体誰なのか?10話にしてまたも新キャラが登場するのか・・・!?
神様:神山晴臣(CV:飛田展男)
なんと神様の正体は、
真咲とレイジが村にいく途中に出遭った「神山」という謎の老人!こちらも真咲の妄想ではなく、ちゃんと実在していたのだ。
彼は光宗たちよりもずっと前に実際に納鳴村に行き、そこでナナキにも遭遇した「経験者」だった。彼は心理学の教授として心的外傷の事例を調べているうちに納鳴村の存在に気付き、村の研究を重ね、学会に発表していた。
だがそれは神山の地位を引き摺り下ろそうとする人間たちの罠であり、発表直後からバッシングを受け、研究者仲間は次々に手のひらを返していった。しかし皮肉なことに、逆にそのことが神山のトラウマとなったお陰で村にいくことが可能になったのである。
しかし。
村でナナキに遭遇した彼は、自分の研究成果が正しかったことを確信したことでトラウマを肯定。そのため村から現実世界にすぐ戻ってしまったのだという。
しかし誤算があった。
彼が研究を発表したのは今からたった3年前。
その間に彼は老人の様にみるみる老けてしまった。
実はナナキには感情や心といった人間の一部が残っており、それを置いたまま現実世界に戻ってきた彼は、肉体の老いが人の数倍早くなってしまった。心の傷(精神)を切り離したままでいるということは、人間としての機能が成立しなくなってしまうことを意味するのだ!
「傷はかろうじて残っている」
光宗に言ったこの神山のセリフは、まだ光宗には心の傷がかろうじて残っている、という意味だった。それはまだ光宗の心の中に、時宗がいるということなんだろう。
一方その頃、納鳴村にいる人間たちに変化が・・・
迷家唯一のリア充バカップル・まんべとぴーたん。
だが、なにやらぴーたんの様子がおかしい・・・。なぜかいきなり100年の愛が冷めてしまったようだ。先週のEDの不機嫌そうな顔は伏線だったのか!?
他のメンバーも、体がダルい、やる気がでない・・・と総5月病になってしまったかのようだ。今のところ症状が出ていないように見えるのは、ヴァルカナ、颯人、まんべ、ソイラテ、らぶぽん、美影である。途中まではユウナも大丈夫だったが・・・。まだトラウマが残っている人間の方が、正気を保っているのだろうか?
ダーハラの衝撃発言
「こはるんと仲良くしておくと得」
教授からも気に入られているこはるんに取り入ればお得~ぐらいの考えだったらしい。
だがこの症状が、普段隠している本音が出てしまうのか、それとも何もかも面倒臭くなるだけなのかが解らないため、この言葉がどこまで本意なのかはわからない。
こはるんにベタ惚れだからではなく、単に彼女のご機嫌とりくらいの考えであれば、このツアーを積極的に計画したのはむしろこはるんということになるが・・・。
レイジ組の情報
レイジに助けられたナンコたち一行。
「こいつもしかしてよっつんなんでは・・・?」とか疑ってたけれどそんなことは無かったぜくそぅ!
今回レイジの話でわかったことは、
・レイジ以外にも村に住んでいた人間はいたが、みんないつの間にかいなくなった。
・村に住んでいた時は彼女・真咲と一緒で、彼女以外とあまり話さなかった。
誰か住んでいる形跡があるのに人の姿がないのは上記の理由からだが、いなくなった彼らは、神山のようにトラウマを受け入れたことで現実世界へと帰っていったのだろうか?
しかしトラウマを乗り越えてないはずのダーハラたちの身におかしな症状が出ていることを考えると、ナナキを放置したまま村にいると、そのうち肉体も魂も村に喰われてしまうのかもしれない。
疑問点1:真咲とレイジの話の矛盾
レイジが真咲と一緒に他の行方不明者たちと暮らしていた時期があるのなら、真咲の「ナナキに襲われてレイジとはぐれた」という話と矛盾する。彼女の口からは他の行方不明者の話は出てこなかった。姿を消してしまった真咲だが、やはり他の行方不明者たちと関わりがあるのだろうか?
レイジと真咲が本当はいつはぐれたのか、疑問が残る。
疑問点2:真咲とレイジの関係性の矛盾
レイジは向こうが一方的に好きだったとは言いつつ、とりあえずは「彼女」という言い方をしたことから、単なる従兄弟同士ではなくカップルではあったようだ。
しかし真咲は光宗たちには「従兄弟同士」と説明していた。レイジも一方的に真咲に言い寄られていたと言っているのでその辺りで認識が違うのか・・・本当にレイジが言っている「マサキ」は真咲のことなのか、疑いの余地はある。
レイジの能力について
一番疑問なのは、レイジには「他の人間のナナキ(トラウマ)」が見えていること。ナンコたちや他の人間には見えていないのに、なぜレイジだけ?
また、彼は「ナナキを切り離したままだと危険だ」という情報を知っていた。一体誰から聞いたのか?神山がこの事実を知ったのは、自身が研究を発表した後のことだ。神山が既にネットか何かで公表していたのか?それとも他の行方不明者に聞いたのか?
レイジの正体について
レイジは「真咲とは一緒にいけない」と言いつつ、「俺は何も考えてはいない」など謎な発言も多い。リオンもレイジが他の人間とは違って見えるようだが、これから死ぬ人間とは少し違うらしい・・・。彼の正体は一体?
・ナナキを失い存在が消えかかっている
・すでに死者
・真咲のナナキ(トラウマ)
ミサトが本物の死者だとすれば、レイジも死者の可能性がある。また、3つ目の「レイジこそ真咲のトラウマ説」は、前回リオンたちに姿が見えたことから否定したが、今回何らかの条件で「他人のトラウマも見える」ことが判明。それならばまだ、可能性の一つとして残っている。
納鳴村からの脱出条件について
レイジのメッセージが「ナナキを置いたまま村を出るな」という意味ならば、トンネルの先が脱出ポイントの一つであることは確定する。
光宗がいたのも川、よっつんも川にいた。よっつんがトラウマを乗り越えているようには全く見えないので、恐らく神山のようにトラウマを克服せずとも、あの川を使えば現実世界に戻ることが可能なのかもしれない。(三途の川のように、異界と現実を繋いでいる?)ただよく分からないのは、
「ナナキを受け入れること」と、神山のように「トラウマを解消してしまう」ことの違いだ。本来なら神山のように悩みに納得できたのなら、それはトラウマを受け入れるのと同じ意味になる気もする。トラウマを外に出したままではなく、再び自分の中に戻すにはどうすればよいのだろうか?
ジャックとジャッジネス
彼らは敵対しているのではなく、やはり同じグループの人間だったようだ。
しかもちょっと見ないうちに仲良くなったらしい。
だとすれば、ジャックがジャッジネスに矢を射ったのも作戦のうちだったのか?彼らを雇っているボスとは一体・・・
ボスの正体
ラスボス降臨。
ジャッジネスに意味深なセリフ吐かせたのも、何もかも全部計算のうちだったってことか!?
こはるんの正体と目的について考察
神様こと神山の名前は「晴臣(はるおみ)」。
こはるんの本名が「こはる」なら・・・彼女は神山の娘なのかもしれない。
だとすれば、
父親の研究が馬鹿にされたことの復讐のため、このツアーを企画したのかもしれない。わざとセンセーショナルな事件を起こして、納鳴村が実在していることを世間につきつけることが目的か?
動機からトラウマが多そうな人間をわざとチョイス。真咲は動機は薄いものの、新聞の記事に名前があったことで、何かを知っているとふんで選んのだろう。もし村で自分が疑われたら、最初から真咲をスケーブゴートにするつもりだったのか?
あの人間嫌いのジャックを懐柔したことや、ヴァルカナを心理面で操っていることも、父親が心理学の教授であることと関係があるのかも。なんという策士・・・。
真咲を執拗に狙うのは、村からの脱出方法を知っているからなのか?大騒ぎなら現実世界で充分起きているのだが、彼女の最終目標は一体・・・?
とかいって、村にイケニエを呼び込んでる人外だったらどうしよう。
リオンの過去
今週はリオンの過去が明らかに。
「死ぬ人間がわかる」という能力を自分の母親に利用され、新興宗教の教祖として祭り上げられてしまったリオン。母親は実際には死期をずらせるわけでもないのに、高いお札を買わせたりとインチキまがいの商売をしていた。
恐らくこれがリオンのトラウマでもある。また、本名は「りお」らしい。(おそらく漢字だと里緒か?)
まとめ
黒幕とかいってぐぉめんねぇぇよっつぅぅん!!(※おそ松さんのトッティ回参照)
まじむっちゃ冤罪だったわ。まさか一抜けだったとは!レイジ=よっつん説とか、このブログにまたあらたな黒歴史が刻まれてしまったぜ・・・(笑)
そしてここにきてついに黒幕の正体が!!いや、その可能性は最初から考えてはいたものの、話がオカルト展開に傾いてきたことで頭の隅っこから追い出してた・・・あやしすぎて逆に!と見せかけて本星とはな・・・。
残すところあと2話!
まさかの光宗&よっつんコンビは、真咲や颯人、マイマイたちを無事救い出せるのか・・・!?
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