※アニメ第八話のネタバレあり!
※原作はほぼ未読の状態で視聴しています。
結論:可愛いのにかっこいいとか反則だよ助六!
物語の時系列は夏。
風鈴の音と描写が美しかったこの回でいよいよ、みよ吉と菊比古、そして助六・・・この3人の関係性に大きな変化がありました。初めからわかっていたこととはいえ、今週は切ない回でしたね・・・
みよ吉の過去
菊と会えず悩んでいるみよ吉の様子に気付き、飲みに誘う助六。そんな助六に対し「アンタみたいに優しい人は苦手。ツレない人が好きなの」と語る彼女。
そもそも満州へ行ったのも男に騙されたようなものらしく、そこで捨てられ色を売ってまで生き延びていたみよ吉。師匠との出会いによって新たな人生を生きることになった彼女は「お金も何も入らない。一生かけた仕事もいらない、ただ好きな男の側で尽くして生きたい」それが望みだと語るみよ吉。思った以上に、彼女の菊比古への想いは強かったようです。でも、菊比古が別れたがっていることにも感づいているみよ吉。もう諦めきった目をした彼女を・・・
思わず抱きしめる助六。
そしてその場に居合わせる菊比古!
しゅ、修羅場だー!!
・・・と思いきや、動じない菊比古。それどころか怒りもしません。冷淡な態度に手を上げるみよ吉ですが、それすらも受け止めてもらえません。
別れる決意をした菊比古
どうやら親子会の旅の最中、師匠から「そろそろああゆう女とは別れた方がいい」と打診されてしまったよう。芸ならいいけど本気ならダメって!自分も遊びだったってことかい師匠・・・。
逆らって破門されて、ようやく楽しくなってきた落語を辞めなければいけなくなったらと考えてしまった菊。
つまり菊さんの中では、
落語>>越えられない壁>>みよ吉。
これだけ聞くと菊さんがすっげー悪い男みたいだ・・・。
結婚はしたくない、一人になりたいと語る菊は、ずっと黙っていた助六へのコンプレックスをぶつけます。誰よりも側で、ずっと助六の落語を聞きたい気持ちと、離れたいという気持ち・・・それを聞いた助六は!
「よ~しよしv」
怒らないどころか「おまえが一人で大丈夫なら、もう一緒にいる必要はねぇなぁ」と、菊の部屋を出ることを告げます。
助六の未来の落語への思い
「ずっと先を見ている」と菊さんに評される助六は、そのまっすぐな目に変わり続ける世界を映しながら、落語の行く末を案じていました。
「落語だけが娯楽じゃない」
「落語が長く生き残る道を残してやりたい」
「そのために今、客に受ける噺をやりたい」
「でも変わらない落語も必要」
古典(クラシック)と新しい価値観・・・、この二つを両方することは出来ない。だから変わらない方は菊に任せると告げます。
菊に育ての親の形見の扇子を餞別に渡し、ついにこの日、落語を愛する根っこの気持ちは変わらないながらも、二人は別々の道をいくことになります・・・
でもやっぱりツラーい!
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【最後に!】
分かっていた事とはいえ、みよ吉のシーンは悲しかったですね。どこか小悪魔的な印象だったみよ吉が、本気で好きな男に尽くして生きたいと思っていたのが驚きでした。でも確かに仕事に人生を賭けたいと思っている男には、人生かけて恋愛したい女性は厳しいかもしれない・・・。来週以降、今度は助六とみよ吉がどんな風に意識しあっていくのかが楽しみですね。でもそろそろ、本気の落語シーンも聞きたくなってきたなぁ。
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