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【映画】ジュラシック・ワールド ネタバレ感想~まさかのラプトル大活躍!吹き替え版も結構面白いぞ!

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グロ度 ★★★
恐怖度 ★★★
ティラノサウルス 王者の座は譲らない。
結論:とりあえずウーさんはいい加減学んで。

2015年 アメリカ
監督:コリン・トレボロウ

あの事件から22年後。
ハモンドの夢は実り、ジュラシック・パークは一大アミューズメントパーク「ジュラシック・ワールド」として栄華を誇っていた。・・・この日までは。

※ストーリー、ラストのオチのネタバレあり。未視聴の方はご注意ください。
※感想だけを読みたい方は目次から。

目次

登場人物

■オーウェン(吹:玉木宏)
元海軍。
新生ジュラシック・パークで、4頭のラプトルの訓練を担当している。一方的に従えているのではなく、彼らとは互いに敬意を払っていると語るなど、ラプトルたちにある程度は愛情を持っているような節がある。
クレアとの初デートに海パン一丁で来た。

■クレア(吹:木村佳乃)
パークの管理者。
オーウェンとの初デートにスケジュール表を持ってくるほど時間に厳しい。その髪型と白スーツダサくね。髪にウェーブがかかると攻撃力が上がる。

■グレイ(吹:松岡茉優)
クレアの甥っ子。11歳。
恐竜が大好きで関連知識が豊富。両親が離婚しかけているため、家族が離れ離れになることに心を痛めている。

■ザック(吹:内山昂輝)
グレイの兄。16歳。
なかなかのイケメンで彼女とはラブラブ。なのにパークでは恐竜を見ないでかわい子ちゃんばっか見てた。弟と二人だけで行動したり立ち入り禁止のところに進んで入るなど、前半は余計なことしかしない。だが後半は一転、弟を守る良き兄となる。

■サイモン(吹:大塚芳忠
現パークの所有者。余計なことしかしない人その2。
ハモンドの意思を受け継ぎパークを一大施設へと作り上げた。決して悪人ではないが、損得勘定から脱走したインドミナス・レックスを殺さないよう指示し被害を広げ、その後「自ら討ってでる!」とヘリを操縦するものの、撃墜。よりにもよって翼竜ドームに落下し被害を更に広げた。

声を担当するのは「ジュラシック・パーク」でマルカム博士を担当した大塚芳忠さん。かつてカオス理論を掲げ、自然ではないものをコントロールすることの危険を問うていたが、今回それと同じことを逆にウーから言われるシーンがある。

■ホスキンス(吹:石塚運昇)
パークの警備隊長。余計なことしかしない人その3。
黒人で恰幅よくて傲慢な性格で吹き替えが石塚運昇さんとくれば悪役に決まっている。
登場して早々に「こいつらを恐竜兵士に・・・」みたいなベタなセリフを吐いた時点で誰もが正確にこいつの結末を予想できただろう。

■ザラ(吹:川庄美雪)
クレアの秘書。
クレアの代わりにパークで兄弟たちの面倒を見ていたが、電話に気を取られている間に逃げられてしまう。恐竜が脱走し大混乱に陥るパークでなんとか二人を見つけるも、翼竜ドームから逃げ出した大量のプテラノドンたちにかっ攫われ、空中キャッチボールされた上にプールに落とされて散々弄ばれた挙句、モササウルスに喰われるという、悪人でもないのにシリーズトップクラスに酷い死に方をした。スタッフは彼女になんか恨みでもあったのか。

■ヘンリー・ウー(吹:近藤浩徳)
1作目にも登場した科学者。
なんと22年ぶりに同じ役者(B.D.ウォン)が演じている。

今作の騒動の原因であるインドミナス・レックスを創り上げた張本人で、実はホスキンスと裏で手を組んでいたことも発覚。混乱に乗じて恐竜の胚を持ち出し、続編へのフラグを盛大にふりまいて去った。

■ロウリー(吹:小川剛生)
ヒゲメガネのオペレーター。旧パークが好き。
脱力系ボイスでギャグ担当かと思いきや、終盤は主人公たちの為に残るなど漢をみせる。だがやっぱりギャグ担当だった。

■ヴィヴィアン(吹:たかはし智秋)
女性オペレーター。
終盤脱出する際、「カレシがいるから」とあっさりとロウリーを振る。

■ジミー・ファロン(吹:藤森慎吾
「ジャイロスフィア」というガラス球のような乗り物に搭載されていたビデオに登場する案内人。声はオリラジのメガネだが意外に好演。

■ジャイロスフィアの従業員(吹:中田敦彦
声はオリラジのperfect human。
マジやる気ねぇ「おたのしみを~」。

主要恐竜

■ラプトル
この映画のヒロイン。
リーダーで長女のブルー、次女デルタ、三女エコー、末っ子チャーリーの4姉妹
で、オーウェンが訓練を担当。名前の由来はアルファベットのBCDE。アルファ(A)はオーウェンということになっている。

■インドミナス・レックス
この映画のボスキャラ。
1作目で性転換できるカエルのDNAを混ぜたことであれだけの大惨事になったのにも関わらず、今回も性懲りもなくカエルやらイカやらのDNAを混ぜてしまい、結果、擬態可能・熱感知不可・自分で体内のGPSをもぎ取る判断が出来るほど知能を飛躍的に発達させてしまう。いい加減学習しろよ!?

幼い頃に妹を殺し、ぼっちで育てられた為か動くものは全てエサとしか認識せず、殺戮を繰り返すごとに殺しの快楽に目覚めちゃうというとんでもない女王様気質の持ち主で、翼竜ドームをわざと壊しヘリを迎撃させたり、ホスキンスが放ったラプトルたちも懐柔、逆に人間を襲わせるなどもはや止める手立てはないと思われた。

だが、ラスボスは別にいる。

懐かしのシリーズの小道具たち

ザックがあのジープを運転したり、1作目のラストでティラノサウルスの元に墜ちてきた「Jurassic Park」という幕が廃棄された施設で見つかったり、ところどころに登場するシリーズの片鱗を見つけるのは楽しかった!1作目でネドリーを殺したディロフォサウルス(エリが広がるヤツ)が、ラプトルを一瞬足止めするホログラフで登場したのには、思わずニヤリとさせられる。

中でも嬉しかったのは、1作目でも登場したキャラ・ミスターDNAくんが再登場したこと!しかも吹き替えは1作目と同じ江原正士さん!カラーリングは若干変更されてはいるが、1作目と吹き替えが変わらない役は、唯一このキャラクターだけ(ウーは演者は一緒だが吹き替えを担当している方は変わっている)。

全体の感想

1993年公開されたジュラシックパークよりもCG技術が進歩しているというのに、どうしてもチープさがぬぐえない・・・。一体なぜなのか?

これは恐らく、「お客さんがたくさん入って完全に遊園地と化したジュラシックパーク」そのものがチープなのだと思う。1作目の「恐竜が現代に復活する」という未知の科学への憧れや夢の部分が完全に消化され、ただの「恐竜動物園」と成り下がったパークに対し、あとはもう恐竜が脱走して観光客を巻き込んでパニックになるんでしょ?というB級モンスター映画おなじみのストーリーしか連想できなくなっているから、最先端のCGを使っているにも関わらず、どこか安っぽい印象になってしまうんだろう。(とはいえ4作目ともなれば、致し方ないことかもしれないが・・・)

ストーリーについて

とはいえ、テンポやスピード感は良く最後まで飽きさせずにみせるストーリーは面白い。だが、ところどころに入るコントちっくなギャグは好き嫌いが分かれそうだなとも思う。プテラノドンの襲撃で周りが阿鼻叫喚の中チューしちゃう主人公元カップルのシーンとかギャグだよね?

あと変に「人間の様に知性がある恐竜」という設定や、人間と恐竜同士がコミニュケーションをとっているような人間寄りの恐竜が登場するストーリーは、B級ホラーとしてみれば面白いが、ジュラシック・パークの「自然を人間がコントロールすることはできない」という野生生物との向き合い方といったテーマから考えると、この描き方でいいのか?と疑問が浮かんでしまう。知能が高くなって凶暴化する動物はサメでもうおなかいっぱいなんだよ!

ラストについて(※ネタバレあり)

インドミナス・レックスに対抗する手段として、最後の最後でクレアが解き放ったのは、1作目に登場したティラノサウルス・レックス!「バケモノにバケモノぶつけんだよ!」理論で、インドミナスと戦わせることに!

だがピッチピチのインドミナスと、かたや三十路手前のおばあちゃん・・・寄る年波には勝てず絶体絶命のピンチに陥ったところに、颯爽と現れる小さき勇者──ラプトル4姉妹の長女・ブルー!

まさかの逆転劇に追い詰められるインドミナス!そして・・・

 

最強はレックスだと思った?
残念!モササウルスでした☆

と言わんばかりのノリでプールからジャンピングしてきたモササウルスに喰らいつかれ、そのままインドミナスはプールに引きずり込まれてしまった・・・。

このラストには仰天。
レクシィじゃないのかよそこは!!
(このモササウルス、飼育員からはシャイガールと呼ばれているくせに随分とアグレッシブなことしたけど、パークの混乱でエサがもらえずよっぽどお腹が空いていたんだろうか・・・)

「1作目で主人公を追い詰めたラプトルと、結果主人公を救う形となったティラノサウルスが共闘するという燃え展開」のオチが、まさかモササウルスだとは思わなかった・・・まぁ爆笑したので許すけども。

ジュラシック・ワールド (吹替版)
 
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~こんな人にはオススメできません~
■玉木さんの顔がちらつく人
個人的には俳優陣の吹き替えはそこまで悪くない。ただドラマの印象が強く、玉木さんの顔がどうしてもちらついてしまうという人には吹き替え版の視聴は厳しいかも。

■1作目しか見た事が無い人
1作目に比べるとかなり景気良くバンバン人が喰われるので、ニガテな人は心されたし。

最後に!

相変わらずの軍隊チームの噛ませ犬っぷりに涙がでそう。パークに混乱をもたらすためだけに作られた「夢は世界征服」とか言い出しかねないぐらいベタな悪役の設定や、続編ありきなストーリーに引っかかるものはありつつ、14年ぶりの新作というわくわく感とあの有名なラプトルの調教シーンだけでも満足できた作品でした。続編ではなにとぞ、今回は何を逃れたウー博士に正義の鉄槌が下りますよーに!

↓前作の感想はこちら!

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