スピード感 ★★★★
ゾンビの恐怖度 質より量
結論:電源切れよバカぁ!!
2013年 アメリカ
監督:マーク・フォースター
※ストーリーに関するネタバレあり。未視聴の方はご注意!※
/主要人物/
■ジェリー(吹:堀内賢雄)
主人公。
逃げた先や目的地が大体壊滅するという、眠りの小五郎もびっくりの死神っぷり。序盤のマンションで匿ってくれた一家と、韓国の米軍基地の件は大体コイツのせい。凄腕の元国連の諜報員らしいが、飛行機を爆破しても生き残るのは凄腕とかそういうレベルではない。
見所1:ゾンビを隠すなら人の中!?な大群衆
最大の見所は大迫力の群集シーン!CGではなく、大勢のエキストラたちを使ったパニックシーンは、猛スピードでタックルかましてくるゾンビのテンションの高さもあいまってなかなかの見ごたえ。(とはいえ、ゾンビの大群が壁をよじのぼってくるシーンはCG)昨今の「ゾンビ」は、シルエットは人と変わらない「感染者」なので、確かにあれだけの群衆の中に紛れてしまえば誰にも対処できねえ・・・。
映画開始から数分で都会が大パニックになり、あっという間に世界が滅亡していく超スピーディーな展開は文句なしに面白かった!
見所2:声優陣の豪華さ
死神ブラピを演じる堀内賢雄さんにはじまり、以下主要キャラから脇役に至るまで、様々なキャラクターの吹き替えをベテラン声優陣が担当している。ブラピの奥さんがイマイチ目立たない篠原涼子さんだったことの反動なのだろうか・・・。
その他の登場人物
■ティエリー(吹:玄田哲章)
国連の事務次長。
この風体のキャラの声はもう玄田さんじゃないとしっくりこない。
■艦長(吹:大塚周夫)
主人公一家が救出された海上艦の艦長。吹き替えを担当しているのは2015年に亡くなった名優の周夫さん。
■アンドリュー(吹:浪川大輔)
若造のウイルス学者。
加速度的に広まっていくウイルスに抵抗する人類の希望といわれていたが、いきなり謎ポエムを語りだしジェリーと視聴者をドン引きさせ、目的地に到着後、ものの数分で滑って死んだ。何のために来たんだお前。
■スピーク(吹:大塚芳忠)
在韓米軍基地で逞しく生き残っていた兵士たちのリーダー。むっちゃかっこいい。だが主人公の携帯が鳴ったせいで死亡。迷惑になりますので携帯電話の電源はお切りください。
■エリス(吹:中井和哉)
スピークの部下。
何故かゾンビに襲われなかったらしい。吹き替えはゾロ。この人もやたらかっこいい。
■元CIAのおっちゃん(吹:若本規夫)
基地に捕らわれていた男。ジェリーにエルサレムへの情報を教える。若本節が全開のせいでもはやただの若本。「やつらがオレを喰ってるぅぅぅぅ」
■旅客機のパイロット(吹:三木眞一郎)
死神を乗せてしまった不運なパイロット。ゾンビパニックが起きた機内でもしっかり生き残り、主人公が爆破させた飛行機を不時着させたがコクピットは大破してしまう。・・・主人公は生き残ったというのに・・・。
この他にも、実質ヒロインな女性兵士を坂本真綾さん、序盤に主人公たちを助けてくれた家族の一人息子をくぎゅう、モサド高官を磯部勉さんなど、洋画からアニメに至るまで聞き覚えがあるであろう声のオンパレード。声優さんが好きな方には吹き替え版をおすすめする。
尻すぼみ感が否めない終盤
終盤に明らかになった、「ゾンビが健康体ではない人間(不治の病などに侵されている人間)は襲わない」というこの設定・・・。「バイオハザード」などゾンビものの定番である飢餓感に襲われて~な設定じゃないというのは確かに珍しい。
が!! 車のフロントまで頭突きでカチ割るぐらいの執念が、ただただ「感染を拡大させる」って理由だけなのがイマイチ・・・。食べる事が目的じゃないゾンビなんて、隔離しておけばそのうち「28日後・・・」みたいに勝手に死んでくれるんじゃないだろうか?
~こんな人にはオススメできません~
■ご都合主義が嫌いな人
周りの人間がどんどん死んでいく中、主人公補正のみで生き延びる主人公が嫌いな人にはおすすめできない。
最後に!
前半の群集シーンが迫力があっただけに、ラストがWHO(研究所)であっさりと静かに終わってしまったのはちょっと拍子抜けでした。これ、感染源とかを調べるのが醍醐味だっただけに、続編とか意味あるのだろうか・・・?
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