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 ホラー映画やアニメやゲームを好きに語る感想サイト。ネタバレ多め。

最高に怖いホラードラマ14選~木曜の怪談・怖い日曜日・トリハダなど~

新あなたの知らない世界 [レンタル落ち]

みなさんは怖いドラマはお好きですか?私はきです!なので今日は、自分が見たホラーなドラマを、個人的に好きなエピソードも含めてまとめてみました。

あなたの知らない世界(1973~1997年)

日本テレビのお昼のワイドショーで放送されていたドラマ。長い歴史があるが、自分が見ていたのはみのもんた司会の「午後は○○おもいッきりテレビ」内で放送されていたもの。視聴者からの投稿を元にした「再現ドラマ」で、体験者のモノローグが入るのがお約束。ドラマ終了後にはスタジオで解説が始まる。個人的に夏休みの定番と言えばこれと戸田恵子さんボイスのゲゲゲの鬼太郎。

2011年には「新・あなたの知らない世界」として復活。SKEの松井玲奈や吉木りさが出演した。

世にも奇妙な物語(1990年~)

世にも奇妙な物語 2008秋の特別編 [DVD]

毎週木曜 20:00~21:00
フジテレビにて放送。

今でこそ春と秋に特別編が放送されているが、始まった当時は通常のドラマと同じ枠の1時間ドラマだった。初期の頃はストーリーのどこかに、必ずストーリーテラーであるタモリさんがカメオ出演するというちょっとしたお遊び要素があって大好きだった。

ガラモン・ソングの不気味さといい、黒猫に変化するタモリさんや不気味に佇む椅子の映像といい、数あるドラマのオープニングの中でも最高傑作だと勝手に思っている。

【お気にいりエピソード】
■ロッカー(主演:織田裕二)
タイトル通りロッカーに閉じ込められるという至極単純なストーリーだが、後味の悪さが最高なエピソード。最近の作品でもこれぐらいやってくれていいのに。

Xファイル(1993年)

幼虫

毎週水曜 20:00~21:00
テレビ朝日にて放送。

UFOや宇宙人を中心に、超常現象全般を扱った幅広いストーリーが人気を博した海外ドラマ。妹を宇宙人にさらわれたFBI捜査官、フォックス・モルダー(CV:風間杜夫)と、超常現象に懐疑的なダナ・スカリー(CV:戸田恵子)の凸凹コンビが徐々に信頼しあっていくという展開に、「二人はいつくっつくのか」とやきもきしていたが、5年たっても手を繋ぐまでしか進展しなかった二人の仲「恋愛要素いらねーから!」という監督の本気を垣間見た。(だが6年目以降、二人の間に愛情が芽生えたことが明確に描かれることに)

ちなみにモルダーの敵役として登場するいつも煙草を吸っている謎の男は、ソフト版では「スモーキングマン」で統一されているが、ドラマ放送時は「肺ガン男」と呼ばれている。

【お気に入りエピソード】
■シーズン6「レイン・キング」
自分の精神状況が周囲の天気と連動してしまうという男の話、なんと犠牲者が一人も出ない。しかもほのぼのハッピーエンドで終わるという、Xファイルの中でも珍しいエピソード。

■シーズン2「宿主」
このエピソードに登場する、寄生虫のウズムシが突然変異したフルークマンみんなのトラウマとして抜群の知名度を誇る。Amazonビデオで配信中なので、グロ耐性がある方は一度視聴してみることをおすすめする。

宿主

宿主

 

学校の怪談(1994年・関西テレビ版)

?学校の怪談 呪いスペシャル [レンタル落ち] [DVD]

同名の映画やアニメがあるが、こちらは関西テレビで放送されていたドラマシリーズ。監督や脚本には今やJホラー界の重鎮とも言えるメンバーが携わっており、子供向けとは思えないガチな作品が多いのが特徴。

清水監督による、俊雄くんそっくりの男の子が登場する「4444444444」や、オリジナルビデオ版「呪怨」のストーリーへと繋がっていく「片隅」など、呪怨好きには見逃せないエピソードもある。(ただし現時点ではビデオのみ。DVD化はしていない)

【お気に入りエピソード】
■花子さん(主演:京野ことみ)
「アサギの呪い」が有名だが、個人的には「学校の怪談 春の物の怪スペシャル」で放送された「花子さん」のエピソードがおすすめ。演出を「CURE」などで有名な黒沢清さんが担当。登場人物たちの背景は匂わせる程度にしか描かれず、正体が最後まで解らない謎の男を加瀬亮さんが演じている。

木曜の怪談(1995~1997年)

木曜の怪談 怪奇倶楽部?小学生編1 [VHS]

毎週木曜 19:30~20:54
フジテレビにて放送。※後に1時間に縮小

タイトル通り毎週木曜に放送されていた、ティーンズ向けのホラードラマ。オープニングの女性がミイラになって画面いっぱいに迫ってくるシーンがトラウマだった小学生は多いのではないだろうか。

「七瀬ふたたび」や、中山秀ちゃん主演の「MMR」など様々なドラマを放送していたが、一番有名なのはタッキーが主演していた「怪奇倶楽部」。気弱なメガネ・圭太役を、後の相棒となる翼くんが演じている。

そして忘れちゃいけないのは・・・

木曜の怪談 怪奇倶楽部 クラスター
「ハロー、ノボル」

このセリフを覚えている人はいるだろうか?
コイツは怪奇倶楽部に登場する人工知能(?)「クラスター」。

頭にくるくる回る飾りをつけたこのCG映像は、毎回主人公たちに様々なオカルト知識を授けるが、基本何もしない(できない)。

だが一度だけ、ピンチに陥ったのぼるを呼びかけて起こすという活躍を見せた回があり、子供心に「コイツ役立たずじゃなかった!」と感動したことを覚えている。

他、初期には単発のドラマも幾つか放送されており、特に堂本光一さん主演の「マリオ」は後味の悪さで人気が高いが、残念ながらソフト化はしていない。VHSになっているのは怪奇倶楽部やMMR、タイムキーパーズなど人気が高かったシリーズのみである。しかしいずれも、DVD化はされていない。

ほんとにあった怖い話(1999年)

ほんとにあった怖い話

フジテレビにて放送。
現在は夏に特別編と称し子供がレギュラーになったりと迷走した挙句、旬の役者を使ったタイアップものと化してからはすっかりヌルくなってしまった。だが初期のドラマは結構怖い。

また、ドラマ化のキッカケとなったビデオ版の「ほんとにあった怖い話」は、鶴田法男さんや黒沢さんによる、後のJホラーの原点となるような映像演出が光る作品が多い。

【おすすめエピソード】
■憑かれた家
(主演:ユースケ・サンタマリア)
ユースケさんが徐々に病んでいく男を好演している。クレーンゲームのシーンが印象的。ひつじのぬいぐるみが可愛い。

奇跡体験!アンビリーバホー!(1997年)

奇跡体験!アンビリバボー―呪いのメッセージ (単行本コミックス―角川マンガ)

最近ではもう見る影もないが、番組が始まった当初は「恐怖のアンビリーバホー」と称して心霊写真や再現ドラマなどがよく放送されていた。初期のアンビリーバボーで紹介されていた心霊写真のガチさは異常。写真紹介の演出といい、盛り上げ方がこの当時は最高に上手かった。2枚繋げると顔になる写真とかトラウマもの。

【お気に入りエピソード】
クオリティが高い再現ドラマが多かったが、個人的には車椅子を押す看護婦のお話が印象に残っている。元は軍の病院だったという学校に肝試しに行ったら、看護婦の幽霊に追っかけられ、トイレに逃げ込むも上から覗き込まれるという展開や、車椅子でお持ちかえりされるラストも怖かった。

ただこのエピソード。
アニメ「学校の幽霊」にも同様のエピソードがあるのだが、元ネタが一緒なのだろうか・・・。

怖い日曜日(1999年)

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出典/http://mydramalist.info/title/10052/kowai_nichiyoubi

毎週日曜 11:40~12:00
日本テレビにて放送。

日本テレビで日曜のお昼に放送されていた、ジャニーズ主演のホラードラマ。原作はあの新怪談耳袋。なので後にドラマ化されたTBS版と内容が被っているものもある。10代の嵐メンバーなど旬のアイドルたちが出演している短編ホラーだが、こちらも意外に良作が多い。現在に至るまでソフト化はされていない。ドラマ内で使われたエピソードを集めた特別編集版が古書扱いである程度である。

【お気に入りエピソード】
■宅配ピザ屋(主演:古屋暢一)
散らばった腐ったピザと、不気味なピザ屋の配達人が口がモゴモゴしてるのが印象的。(この怖いピザの配達人を演じていたのは大倉考二さん)

ちなみにこの話は原作では「ベルボーイ」という、部屋に何度もやってくるベルボーイの話の改変であり、仕事の途中で亡くなったという以外原作と共通点はない。

四国R-14(2000年)

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毎週水曜 全4回
HTBにて放送。

北海道のローカル番組・水曜どうでしょうチームが作った、ロケ中に実際に起きた出来事をアレンジした1時間ドラマ。非常に手作り感に溢れているが、一ローカル局が真剣にホラードラマを撮影している。

キャストは大泉さんに該当する大沼陽役を本人が、藤村Dの役を森崎博之さんが、うれしーの役を音尾琢真さんが演じている。

ストーリーの元となった怪奇事件は、水曜どうでしょう番組内の企画の一つ「四国八十八箇所」という、受験生を応援するために四国のお寺を回るというロケの最中に起きた

事件の詳細は、
・夜にとある寺で、突如カメラや車がおかしくなる。
・「誰いま触ったの!?」と大泉さんが騒ぎ出し、徐々におかしな雰囲気に。
・カメラマンであるうれしーこと嬉野さんが大泉さんを撮影したが、カメラにはとある映像が映っており、その場では「撮れなかった」と説明していたが・・・。

随分経ってから、実際は映像は映っていなかったのではなく、嬉野さんが確認しようとしたところ、画面の下から糸が解けるように、スルスルと消えていったのだそうだ。

後日談として、
大泉さんはロケのあと体調を崩し、とある人に視てもらったところ「妖怪大戦争状態」と言われ、更にロケで湖に行った森崎さんも幽霊をお持ち帰りしていたらしい。

怪談新耳袋(2003年)

映画「怪談新耳袋 劇場版」【TBSオンデマンド】

TBSで放送されていたオムニバスホラー。1話5分ほど短編ホラーで、心霊系のガチで怖い話からちょっと笑えるものまで様々なストーリーが楽しめる。初期の頃は渡辺いっけいさんや筧さんなど実力派俳優も出演。後半は黒木芽衣さんなどアイドルが主演のものにシフトしていった。

現在は劇場版含めたシリーズが、huluやAmazonビデオ(※Amazonプライム加入必須)で視聴する事が出来る。

【お気に入りエピソード】
■もうひとり(主演:緋田康人)
第3シリーズの「花嫁さん編」に収録。新耳袋の腹筋崩壊回

ダムド・ファイル(2003年)

ダムド・ファイル DVD-BOX Vol.1

元々は名古屋テレビで放送していたドラマで、TV朝日系列でも放送されていた。同時期に放送していた新耳袋と比べると知名度が低い・・・かも。1話完結型のオムニバスで心霊系の話が多く、シーズン3まである。またファンの間ではダントツの人気を誇る「幽霊団地」は、あの「クロユリ団地」とのつながりも・・・?

【お気にいりのエピソード】
■file No 0001 テレビ局 中区(出演:近藤芳正)
1話から惜しむことなく幽霊がばんばん出るところが好き。

放送禁止(2003年)

放送禁止 DVD封印BOX

フジテレビで深夜に放送されていた、知るひとぞ知るフェイク・ドキュメンタリー。実際にテレビスタッフが取材しているような一見するだけではドラマとわからない作りになっており、放送当初はクレームもきた事があるという。超常現象っぽいことも起きているが、基本的には「人間が一番怖い」系ホラー。

1話の中に様々な伏線がちりばめられ、最後まで見て始めて事の真相に気付ける仕組みになっている。なので簡単に見直せるDVDでの視聴がおすすめ。

2008年には劇場版も作られたが、劇場版2作目の「ニッポンの大家族」に登場するとある伏線の元ネタは、よく未解決事件スレなどで話題になる「陽子の話は信じるな」なのではといつも思うのだが、どうなんだろうか。

トリハダ(2007年)

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正式なタイトルはトリハダ~よふかしのあなたにゾクッとする話を~」こんなタイトルを番組表で見つけた日にゃあ見ざるを得ない。フジテレビにて深夜に放送されていた。

20分程度の短編ホラーだが、幽霊などは一切登場しないのが特徴で、もしかしたら現実に起こるかもしれない・・・という怖い話が多い。CGや大きな音でびっくりさせるといった派手な演出は使わず、静かなホラー演出が秀逸な作品。

また、ホリプロが作っているだけあって所属している俳優さんが多数出演しているが、脇役含めかなりしっかりとしたキャスティングをしており、特にトリハダの顔とも言える笹野鈴々音さんの笑顔のインパクトは凄い。ただ笑ってるだけで怖い。

シリーズ6まであるが、「トリハダ2~ネック」のみオムニバスではなく続きもののストーリーになっており、チームナックスの音尾琢真さんが出演している。2012年には劇場版も作られている。

トリハダ ‐劇場版‐

トリハダ ‐劇場版‐

 

【おすすめエピソード】
■トリハダ3:第2話「雑音と無音の因果律」(主演:入来茉里)
日常でありえそうなエピソード。無音とBGMをうまく使ったこういうホラー演出が大好き。

■トリハダ6:第5話「天使の中にある恐るべき残酷」
これを見た後は遊園地の着ぐるみには優しくしてあげなきゃという気持ちになる。

鬼談百景(2015~2016年)

鬼談百景 [DVD]

小野不由美版「新耳袋」ともいえる怪談本、「鬼談百景」に収録されている10編がドラマ化。

ドラマ版はニコニコ動画にて2月26日まで無料公開しているが、いかんせん再生数が少なくて泣けてくるので、興味がある方はぜひ見てほしい。ドラマ自体は久しぶりに正統派なホラーオムニバスなので、上述してきたホラードラマが好きな人ならばハズれることはない・・・と思う。でも一番怖いのは内容よりも、「残穢」で主演している竹内結子さんの、淡々としたナレーションかもしれない。(※2/26日以降は視聴期間終了のため、見たい方はDVDで)

因みに原作の鬼談百景には、新耳袋と同じく読者から蒐集した99話の怪談が収録されており、映画公開中の「残穢」ともリンクしている。

【お気に入りエピソード】
■続きをやろう
子供が主人公のホラー。どうしてそうなるのか、誰も理解できないところが怖い。

■赤い女
女子高生が主役のホラー。人間の邪な部分と、幽霊なのかすら定かではない存在を描いており、鬼談百景の中では随一の出来。

最後に

こうしてみると、1999年と2003年はホラードラマが随分と豊作でしたね。現在はあまり作られることはなくなってしまいましたが、そんな中で鬼談百景がドラマになってくれたのは嬉しい知らせでした!今後はアイドルだけじゃなく、もっと色々な役者さんが活躍するオムニバスホラーが増えてくれたら嬉しいなぁ。

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