前回、無事ラスボスを倒しエンディングを迎えた【夜廻】!今回でレビューも最終回です。今日は2週目要素やエンディングの考察や全体を通しての感想など、色々とまとめてみたいと思います。
※エンディングのネタバレあり!
※未プレイの方はご注意下さい!
クリア後について
エンディングを迎えた後、いつもの安全地帯の部屋にはなんとお姉ちゃんの姿が!!とはいっても少女の夜廻りにはついてきてくれません。話しかけると色々と情報をくれるので、たくさん話しかけてみましょう。ちょっとしたトロフィーも貰えますよ!
そして少女の左目には眼帯が・・・エンディングで左目が潰れた描写はそのまま引き継がれていくんですね、痛々しいよう!!
夜廻は2週目要素・・・再び最初からスタートして~というシステムではないので、エンディングを迎えた後はアイテム欄などを引き継いだ状態でそのまま探索を続行できます。なのでニワトリ小屋から脱走したニワトリたちを捕まえて元に戻したり、街中を駆け巡ってアイテムをコンプリートしたり・・・そういったコンプリート要素が「クリア後のお楽しみ」になります。
おまけ
メインストーリーに絡まない、ちょっとした小ネタなどをご紹介。
■ニワトリあつめ
▽にわとり が なかまに なった!
街中に散らばったニワトリは、捕まえると後をくっついてきます。ドラ○エみたいで可愛い。
■ガードレールの人魂
▽ひとだま が なかま になった!
へこんだガードレールを調べると憑いてくる!
■「いけ」エリアの道ふさぎ
いつも「道ふさぎ」がジャマをして通れなかったので、エンディングを見た後は通れるようになっているのかと思いきや、やっぱり通れず。
なんでやねん!いつ通れるんじゃ!!と思ってたら
フツーに脇を通れました。
だまされた・・・
お次はエンディングや少女の左目について考察という名の妄想をつらつらと!
よまわりさんの正体について
いつも街で少女をじっと見つめているだけで、人畜無害なオバケだと思っていた「よまわりさん」。第六章で始めて主人公に牙を向き、工場に拉致監禁した挙句裏返って襲い掛かってくるという鬼畜っぷりを見せ付けてくれましたが、なんとこのよまわりさん、クリア後も家を出た途端主人公を掻っ攫うことがあります。(びっくりしすぎてスクショもとれなかった)以前と同じように工場へと連れて行かれるのですが、哀しいかな・・・メニューの「おうちへ帰る」のボタン一つで帰れるのであまり意味はありません。
ただこのオバケだけやはり別格というか、存在が謎。最終章では主人公を助けてくれたようにも見えるし、でも相変わらずさらってくるし・・・。ただ、主人公を口の中に閉じ込めてくる姿はある意味守ろうとしているようにも見えるので、何となく山の神に子供をさらわれてしまったお母さんのオバケなのかなーとか思ってます。ラスボスと対になる存在なのかな?結局やってることはどっちも人さらいなんだけれども。あくまで妄想レベルの考えですが。
少女の左目について
少女の左目はどうしてなくなってしまったのか?おねえちゃんの話からすると、ラスボスは山の神さまらしい。そういえばラスボスはよくみれば左目がたくさんの人間の目で出来ていました。
古来より山の神というのは、一本足や一つ目・・・片足片目の姿をしたものが多いです。(妖怪でいうと一本タダラ、ギリシア神話ではサイクロプスなど)。少女の左目が潰れたとたんお姉ちゃんが目を覚ましたことから、山の神にお姉ちゃんの命の代わりに獲られてしまったという解釈が妥当でしょうか。本当のところはわかりませんが・・・。
エンディングについて
「私がいなくなっても夜は来る」──とても意味深な日記で終わるエンディング。クリア後のお姉ちゃんの話から「第三章のボスのお姉さんを殺した犯人が逮捕された」という情報があったりと、この街は時間は進んでいるようですが・・・果たして、ここは本当に生きている人間が住んでいる街なんでしょうか・・・?少女たちの、一切語られない両親はどこへ行ったのか?気になるところはたくさんあります。
当初は第四章のラストで「主人公は実は電車に跳ねられて死んでいるんじゃないか」と思っていましたが・・・
あの電車のシーンは暗転した後にポロの声が聞こえ、目を覚ますと「ポロのくびわ」を拾うという展開なので、恐らく死してもポロが主人を守ってくれたという結末なのだとは思います。
ですが、クリア後もオバケは変わらず街にいます。もしかしたらお姉ちゃんと少女は、現実の世界ではなく、裏世界に行ってしまったのかもしれない・・・とホラゲー脳の自分は考えちゃうなぁ。
実際は黄泉の世界に一度行ってしまったことで、少女もオバケが普通に見える体質になってしまったのかもしれません。(お姉ちゃんは既にオバケが見えているようだったので、もしかしたらお姉ちゃんも少女と同じように、夜廻を経験したことがあるのかも・・・)
ゲームをクリアしての感想!
雰囲気は文句なしに最高でした!!操作も難しくなく、子供からゲームに慣れていない方でも簡単にプレイ出来ます!
ただ、「隠れる」「小石を投げる」などのアクションは、最悪使わずとも走り抜けるなどのゴリ押しでいけてしまったり、即死ゲーなので一度死ねば後は対応が容易だったり、オバケのアクションが基本同じなので、中盤以降は単調になりがちという点は気になりました。基本「オバケに触れたらすぐに即死!」なゲームであり、そのうち殺されることにびっくりすることもなくなってくるので、普段からホラーゲームに慣れている人には物足りないゲームではあったのかなと思います。
結論!
可愛くも怖いオバケたちや主人公のデザインは◎!! 街の暗い雰囲気や、BGMではなく雑音や風の音だけを使った演出はホラーとして最高!!ストーリーが短いので手軽にサクサク出来るし、操作が難しくなく誰でもプレイできる点は良し!
反面、
オバケの攻撃アクションや死に方がワンパターンなので後半飽きる。ボリュームも無いのでコアなホラゲーファンには物足りない。
1ヶ月プレイしまくった感想はこんな感じです。
個人的にはフリーゲーム以外でこういうちょっと懐かしい感じのホラーゲームを出してくれたことが嬉しかったので、ぜひともマップなどの雰囲気はこのままに、探索ポイントやアクション性をもう少しボリュームアップした新作が出てくれたら嬉しいなぁと思います!
普段ホラーゲームに興味が無い方、やってみたいけど怖くて出来ない!という方にこそオススメなゲームなので、気になった方は是非プレイしてみてください!
追記:続編「深夜廻」が発売決定!!
2017年8月24日、夜廻の続編となる最新作『深夜廻』が発売決定!!今度の登場人物は2人の女の子!探索ベースのシステムはそのままに、2人の視点からストーリーを楽しめるようです。前作でも評判だった、日本のレトロな田舎町をイメージした雰囲気あるマップがさらに広くなるなど、色々とパワーアップしてるみたいです!
対応機器はPS4とVita。さらにvitaTVにも対応しているようです。TV派には嬉しい仕様ですね!前作が好きだった方は要チェックですよ~!!
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