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【映画感想】コララインとボタンの魔女:吹き替え版~劇団ひとりさんマジイケメン!※ネタバレあり

コララインとボタンの魔女 スタンダード・エディション [DVD]

アニメーション ★★★★★★
BGM  ★★★★★
キャスティング ひとりさん起用した方GJ!
結論:もっと評価されるべき!!

2009年 アメリカ
監督:ヘンリー・セリック

引越したお家で見つけた小さな扉。
その扉を開けると、そこには現実の世界とそっくりの別の世界が!
そこで出会った「別のママ」は美味しい料理を作ってくれるし、「別のパパ」はピアノを弾いてくれる、本物よりステキな理想の両親!
ただ一つ、目がボタンになっていることをのぞけば・・・

/主要人物
■コラライン(吹:榮倉奈々)
11歳の女の子。結構口が悪い。不思議なものが好き。
忙しい両親に構ってもらえず不満を抱えている。

■ママ(吹:戸田恵子) 
ライター。
仕事が忙しくコララインに構ってあげられない。

■パパ(吹:山路和弘)
同じくライター。髪も服もボサボサで顔色も悪い。
料理担当たが全てがスライム状。

■ワイビー(吹:浪川大輔)
コララインが越してきた家の大家の孫で、悪戯好きの男の子。かつておばあちゃんの双子の妹がコララインの屋敷で消えてしまったらしく、屋敷へは入るなとキツく言い聞かせられている。そのこともあってか越してきたばかりのコララインに構ってくる。
コララインからはストーカー呼ばわりされているが、終盤に男を見せる。

■黒猫(吹:劇団ひとり)
この映画最高のイケメン。
何かとコララインに"助言"する。猫のクセにとにかくカッコイイ。

最大の見所:ボタンや毛糸、身近な素材で彩られたアニメーション!!

「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」のヘンリー・セリック監督のストップモーションで撮られたアニメーションが素晴らしい!
特にオープニングの人形を作るシーンや終盤の世界がほどけていく映像は圧巻!
さらに、三つ編み姿の女の子の人形を一度ほどいてコララインの姿の人形に作り直すシーンが人形の解体シーンのようでちょっとグロテスクさを感じさせるなど、全体的にホラーテイストなのもナイトメア好きならキュンとくるはず!
登場人物たちの髪の毛が毛糸だったり、別世界へと通じるトンネルの壁が和紙のようなもので出来ていたりと、本物の毛糸や布の質感が見事に調和した映像は、CGだけで作られたアニメーションでは決して出せない味わいあります。

奇妙な別世界の住人

壁の扉の先で出会う、コララインの世界にそっくりだけど全てが夢の様に素敵な別世界の住人。本物と同じ姿をしているが、みんな目がボタン。果たしてその正体は・・・?

■別のママ
本物とは違って料理が得意。コララインにとても優しく接してくれるがそれらは全て子供の命を喰らう為の作戦であり、正体は別の世界を作り上げているボタンの魔女。別世界の人物たちを操っている。ゲーム好きでネコが苦手。

■子供たちの幽霊
コララインと同じように別世界へ誘い込まれ、自分の目をボタンにしてしまい魂を喰われてしまった3人の幽霊。天国へと解放するにはどこかにある奪われてしまった目を見つけなければいけない。この幽霊の一人である三つ編みの少女が、消えてしまったというワイビーのおばあちゃんの双子の妹

■別のパパ
本物とは違い、髪もまとまっていて服もオシャレなパパ。
偽者のパパだがコララインのことを大事に思っていたようで、操られて襲いかかってくるも、橋が崩れ落ちる瞬間にコララインに子供の目を渡してくれた。

■別のワイビー
魔女に余計なことを喋れないようにされているので、ずっと黙っている。こちらのワイビーも鏡に囚われたコララインを助けてくれた。ぶっちゃけこっちのワイビーの方が可愛い。

最後に

黒猫がかっこいいアニメなんて「学校の怪談(映画じゃない方)」の天邪鬼ぶりだったぜ・・・。

映画のラスト、逃げるコララインに魔女は「一人にしないで」と叫びますが、これが本心なのか、それともコララインを引き止めるためのウソなのか?ちょっと考えてしまいます。なぜ魔女が自分を欲しがるのか?というコララインの問いに対し、黒猫が「愛してみたいんだろ。自分じゃない、何かを」と答えていたことから、実は魔女も自分の子供が・・・コララインが理想のママを望んだように、魔女も"理想の子供"を欲しがったのかなーとか思ってみたり。
まぁ黒猫がいうように「喰いたかっただけ」かもしれないけどね!!

ナイトメアとはまた違うホラーな世界観で描かれた現代の寓話としてのアニメーションも凄く面白かったですが、原作(児童文学)は映画とは少々お話が違うようなので、こっちはこっちで要チェックです!

コララインとボタンの魔女

コララインとボタンの魔女

  • 作者: ニール・ゲイマン,スドウピウ,金原瑞人,中村浩美
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2003/06/30
  • メディア: 単行本
  • 購入: 4人 クリック: 43回
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※追記※
↑こちらのデザインの文庫版は現在絶版となっているようです。新デザインの文庫本は以下になります↓

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