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世にも奇妙な物語 映画監督編 感想~今週は完全新作!25周年記念のラストを飾る話は果たして・・・!?※ネタバレあり

世にも奇妙な物語 DVDの特別編1
先週に引き続き、今週も世にも奇妙な物語!!
オチを含めたネタバレありなので未視聴の方はご注意ください!

主演:武内結子

あらすじ
研究所で働いていた朔子は突然背後から何者かに殴られ、気付けば箱の中に閉じ込めらていた。棺おけの様な箱の中には誰の物かもわからない携帯があり、警察に助けを求めるが──。

箱に閉じ込められるというシチューエーションや、ヘビが出てきたり警察官とのやりとりや携帯のくだりいい、洋画のリミットに似せたのはなんでなんだ・・・
勿論オチは全然違うし、ヘビの登場にもちゃんと理由はあるんだけども!

オチ自体はよくよく考えれば凄い怖いラストだけど、そこにいくまでに絶望感が足りないというか、警察とのやりとりも刑事さんが淡々としすぎだし、基本女の人がずーっとぎゃーぎゃー騒いでいるだけ。箱を叩いてる手も爪も割れて無いし、手の皮が破れたりもしてないから本気じゃない感が目立って緊迫してる感じがしなかった。あんまり痛々しくするとクレームがきちゃうのだろうか?
もーちょい怖い方が良かったなぁ。

幸せを呼ぶ眼鏡

主演:妻夫木聡

あらすじ
趣味もなく出会いもなく、淡々とした日常を送っていた会社員の涼太だったが、同僚に冷やかされ思わず勢いで婚活サイトに登録。それがキッカケでデートをすることに!
だが今までデートをしたことがなく、何を着ればいいか、どこへ行けばいいかさっぱりわからない涼太。そんな時にある眼鏡が届く。その眼鏡はあらゆる情報を分析し、顧客にとって最善の情報を知らせてくれる高性能眼鏡だった!

後のドミネーターである。
ウェルサ(眼鏡)の声が日高のり子さんとか狙いやがって!!アニメーション(?)がIGとかもうさ・・・ちくしょう本広監督め!
犯罪係数も計れるようになってコンタクトレンズどころか直接瞳に投影できるようになるんですねわかります!!

しかし眼鏡に直接タップとか指紋付きまくりじゃねぇか!!
いちいち拭くのめんどくさいじゃん!?
きっとコンタクトレンズ版はまばたきが承認ボタン代わりになるんだろうな・・・

結局は最後の最後までメガネの言う事だけを聞いて主人公は見事幸せをつかむが、実はその眼鏡を利用して様々なものを買わせるために、裏で色々な会社が仕組んでいたことだった・・・というオチで、消費を誘導されているという皮肉が込められている話なんだけれど、結局は踊らされながらも主人公は幸せをつかめたし、彼女も不満はないようだし、会社はものが売れて意外にwinーwinなんじゃね?と思ってしまった。

(なぜかこの話を見てたら、ココリコの田中さんが主演だった「逆男」を思い出したよ・・・勿論結末もだけどね!)

しかし最後のちょい役で、リーガルハイ第二期で「磯貝タフガイナイスガイ!」役だった古舘さんが登場して吹いた。不意打ちすぎる!!

事故物件

主演:中谷美記

あらすじ
引越ししてきた母娘。だがその部屋に越した日から0時過ぎに無言電話がかかってくるようになり、白い女の影を見るようになる。さらに娘の様子もおかしくなるなど相次ぐ不審な出来事に、この部屋が事故物件なのではと疑いだすが・・・

ちらつく白い女の影、徐々におかしくなる子供の様子・・・という中田監督お得意の匂わせる系ホラーだけれど・・・オチわかりやすっ!もうちょい引っ張ってもよかったんじゃ!?予告の時点でとんでもなくネタバレだった。

オチは見てれば大体の人は旦那さんとの会話ぐらいで予想できるんじゃないだろうか。怖い話じゃなく、ただのいい話になっちゃったのが何ともいえない・・・。遠慮しなくてよかったのに。もっともっと怖くてもいいのよ・・・?

×(バツ)

主演:阿部サダヲ

あらすじ
ある朝起きたら、おでこに×(バツ)がついていた初野。
しかしそのマークは自分以外誰にも見えないらしい。だがある日、偶然おなじように額に×マークをつけた邑田(ムロツヨシ)と出会い・・・

それ、キルルの仕業じゃね・・・!?
とか超劇場版ケロロ軍曹ネタを真っ先に思い浮かべたのは・・・私だけだろうか・・・
ってか今の若い子は知らないのかケロロ・・・

今回の「世にも」で1番笑った話でした!中でもムロツヨシさんとのエスカレーターですれ違って「あ!?」「あ!」「「あ、あ、あああああ~~!!」」というくだりから、おでん屋で世間話のように×マークについて語り合うシーンは面白かった。二人とも大好きな役者さんなので絡んでくれてほんと嬉しい!

阿部さんの芝居や展開が凄く面白かっただけに、全滅オチはもう一捻りぐらい欲しかったかも。

嘘が生まれた日

主演:満島真之介

あらすじ
ここはウソという概念が無い世界。CMでは高カロリーでメタボの原因になるとファーストフードが堂々と宣伝し、結婚式の披露宴では正直に新婦の男性暦を暴露して修羅場が起こる事が日常の世界。そんな世界で正太郎は、始めて「事実とは違うこと」を言ってしまう。その時「自分が本当のことを言わなくても、周囲の人間はそれを勝手に本当だと思ってくれるという」事実に気付く。
正太郎はその概念を友人2人に教え、"本当のことを言わないことが出来る"ようになった3人は、その能力を自分たちの頭文字をとってUSO=ウソと名づけ、インチキ商売で大もうけすることになるが・・・

この作品が一番世にも奇妙らしい話だった!!
世界の常識そのものが違うという設定で、「ウソ」の概念を説明しようと四苦八苦する過程は面白い!男友達のアホっぽいノリに全体的にコメディタッチなテンポの良い会話がとんでもなくシュールだった。
「ウソ」という概念がなかったら・・・?
普通に考えると世の中が良くなりそうなものだけれど、意外に今の世界よりもずっと荒々しいかもよ?という、ありそうでなかった発想だった。
オチもラストにふさわしく「人を傷つける嘘もあれば、人を救う優しい嘘もある」といういい話だったしね!

原作はジャンプの漫画「ウソキヅキ!」らしいので、この機会に読んでみようと思います!

最後に!

「嘘が生まれた日」が近年の世にも~の中でも特に面白かったです!
だけど怖い系がちょい不満・・・怖い話があるからこそちょっと面白い話やいい話が際立つので、怖い話・・・もっともっと怖くてもいいんですよ?本気見せてくれていいんですよ~!!

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