田舎町にある美しい湿地帯。その中心にある湿っ地屋敷の窓辺には、金髪に碧い瞳の美しい少女が佇んでいた──
イチャイチャ度 ★★★★★
主題歌 ★★★★
ストーリー 正直びっくりした
結論:こんなに可愛い女の子が思い出なわけない。
2014年 日本
監督:米林宏昌
/主要人物/
■杏奈(演:高月彩良)
札幌に住んでいたが喘息の療養のため、夏休みの間だけ親戚の大岩の家へ預けられる。
ショートヘアに基本短パン、女の子らしい格好はニガテのようだ。
作中しょっちゅう行き倒れる。
■マーニー(演:有村架純)
金髪碧眼の少女。
裕福な生まれらしい。
個人的最大の見所:チームナックスが全員出演再び!
「ハウル」に続き、北海道のローカル劇団・TEAMーNACSが全員ご出演!もう既に色々なサイトやブログで紹介されているが、自分はマーニーは完全に初見。セリフと合わせ改めてこのブログでも紹介させていただく。
冒頭に杏奈に話しかける先生:森崎博之さん
「どれ、見せてみろ」
本っ当に森崎さんはぼく駐(*1)といい、先生役が似合うな!!
杏奈を診察するお医者さん:大泉洋さん
「もう大丈夫ですよ、おつかれさま」
序盤から惜しみなくナックスを・・・!!
そしてさすがのセリフ量である。
ゴミ拾いの呼びかけをする男性:音尾琢真さん
「いいですか~、拾ってきたゴミはここに集めま~す」
余談ですが本当に昔、まだナックスにハマって日が浅かった頃、音尾さんの声と大泉さんの声の区別が付かなかった時期がありました・・・
マーニーのお父さん:佐藤(戸次)重幸さん
「みなさん、可愛い花売り娘が来ています」
まま、まさかのパツキン役!
今までで一番喋ったんじゃ?
十一:安田顕さん
「マーニー、碧い窓に閉じ込められた少女・・・昔の話だ」
最後の最後にお声が聞ける。なんておいしい役!
ヤスケンにダンディーなおじいちゃんをやらせるとはわかってらっしゃる。
・・・ていうか、ちょっと待って!?
ガヤほとんどナックスでないかい!?(←道弁)
杏奈の回想に登場する男性で「まだその話をしているんですか」って言ったのもヤスケンじゃん!パーティーのシーンにもナックスがいっぱい!!声に特徴があるメンバーだからすぐ解る。
ガヤシーンがほぼナックスとか!!な、なんと贅沢な!!
ストーリー最大の謎:マーニーの正体とは?
原作も未読&公開時も全然チェックしておらず、CMだけの知識からてっきりヒロイン同士でこれでもかとイチャつく百合アニメなのかと思っていたのですが(失礼)、序盤からマーニーの存在が怪しく、まさかのマーニーが空想のお友達という展開に絶句。あんなにいちゃこらしてたのにウソだろ!?
果たしてマーニーとは何だったのか、気になったのでちょこっと考察。
といっても大体この2説になっちゃうと思うのですが。
本当に杏奈の空想の友達?
杏奈はハッキリとマーニーは空想の友達と言っていました。
回想だと幼い頃にマーニーに似た人形を持っているシーンがあるので、その人形にマーニーと名づけて友達にしていたのかもしれません。
本当に「マーニーの幽霊」?
亡くなったマーニーの魂が子供時代の姿となってあの館に留まっているという、これぞTHE・ホラー脳。マーニーが他の女の子にも会った事があるような口ぶりなので、年頃の女の子に見えるような存在だったのでしょうか。
果たして正解は・・・
一番解りやすい説明は、
杏奈が幼い頃、おばあちゃんになったマーニーとわずかに過ごした間に、おばあちゃんの名前や金髪碧眼の容姿、屋敷の様子や家で行われていたパーティーの様子、カズヒコの存在・・・
そういった思い出を聴いていて無意識に刷り込まれていた記憶が、杏奈があの屋敷を見た時に想像となって現れた──
と言ったところでしょうか。
ただ、杏奈がどうして想像上の友達とある意味割り切っていたマーニーのことをあれほど大すきと言って抱きしめるのか。
そしてマーニーも何故「今まで会ってきた女の子の中で杏奈が一番すき」と言ったのか。
実際にマーニーが杏奈にとってどんな存在だったのか・・・と言うのは各々の心で決めていい、ということなのかもしれません。
~こんな人にはオススメできません~
■ジブリは冒険アニメが好き!という人
冒険的な要素やアクティブさはほぼ無い静かな作品。
冒険活劇的なわくわく感を期待している方には向かないかも。
最後に
北海道民からすると、あの湿原の美しさがちょっと違和感。あんなに緑と青が色鮮やかじゃないというか、空があんな突き抜けるように青くはないというか、もっと日差しが柔らかい色合いというか・・・道民の方なら言わんとしてることがおわかり頂けるだろうか・・・?
あと残念だったのは、物語の終盤にど~~っとマーニーの生い立ちが説明がされてしまう所!観ている人間には絶対「あぁ杏奈がマーニーの孫なのねそうなのね」ってすぐ解ってしまうので、盛り上がりに欠けていたというか・・・杏奈の驚きに共感できず、その点がどうにもひっかかりました。
とはいえ、思っていたのと全く違う良い意味で想像を裏切ってくれたストーリーだったので、次は原作を読んでみようと思います☆
↓同じくナックスが全員出演☆
↓その他のジブリ映画感想!
*1:森崎さんは「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」の映画でも先生役でした