どこか懐かしい世界観で人気を博した『夜廻』の続編!『深夜廻』がついに発売となりました!!前作で好評だった可愛らしくもおぞましい雰囲気はそのままに、今作では新たに、ユイとハルという2人の女の子が主人公に!互いの手を握り締めながら、異形ひしめく夜の暗闇を進む少女たち。果たして、その先に一体何が待ち受けているのでしょうか・・・?
※ストーリー冒頭のネタバレあり。さらに、前作「夜廻」のプロローグ部分のネタバレもございます。前作未プレイの方はご注意ください。
※PS4版をプレイしてます。
前作の【夜廻】について
いなくなったペットのわんこ「ポロ」とお姉ちゃんを探すため、少女がひとりで夜の町を歩き回る・・・というホラーゲーム。田んぼや商店街、神社・・・誰もがどこかでみたことがある田舎町を、オバケたちとかくれんぼしたり鬼ごっこしながら探索していく、というのが前作のストーリー。アイテムを拾う、投げるなど操作は極めてシンプルなので、ホラゲー初心者でもかなり遊びやすいゲームとなっている。
※【深夜廻】とは違い、ソフトはPSvita版のみなので注意。
深夜廻のストーリー~2人の主人公、ユイとハル
季節は夏の終わり。
赤いリボン&ポニーテールな女の子・ユイと、青いリボンで物静かな女の子・ハル・・・親友同士である2人は、夏休み最後の思い出に花火を見に裏山へと赴く。だがその帰り道、彼女たちは見てはならないものを見てしまう・・・。
前作同様夜の街を探索するというコンセプトはそのままだが、今作ではユイとハル、それぞれの視点でゲームを進めていくことになる。
だが果たして彼女たちは無事、朝を迎えることはできるのだろうか・・・?
早速プレイ開始!でも最初の注意文が怖すぎる
このゲームを始める前に、
お願いがあります。
部屋の電気をすべて消して、
この画面だけを見つめてください。
準備はよろしいですか?
▶【はい】 【いいえ】
これから、決してゲームの画面以外に
目を向けないで下さい。
約束できますか?
▶【はい】 【いいえ】
序盤から怖い・・・だと!?
ゲーム起動直後、真っ先に現れるのがこの選択肢である。本気度がすごい。
プロローグ:ポロの悲劇、再び
のっけから絶望。
ああああ!!またかよイッヌぅぅぅ!!日本一ソフトウェアはわんこに恨みでもあんのか!?
赤いリボンの少女・ユイの飼っている2匹の子犬のうち、黒い子犬=クロが死んでしまったらしく、裏山にひとりで埋葬しにやってきたところから物語は始まります。ちなみに後をついてくる茶色い子犬の名前はチャコ。多分ポメラニアン?
クロのお墓を作った後、なぜかチャコの赤いリードを外すユイ。その後はフリーダムに走りまわるチャコのあとを追いかけながら、チュートリアルに(基本操作は前作と同様)。小石を拾うと、すぐにチャコが「さ、投げろ!」という目でこっちを見てくるので、前作の経験からかものすごく嫌な予感がするものの石をブン投げると・・・。
あー・・・。
うん、知ってた。
橋(ていうか板切れ)が落ちてしまい、帰り道をナチュラルに断たれてしまったため、仕方なく先へ進むことに。
毒々しいまでに真っ赤な夕焼けに染まった裏山の頂上までいくと、ちょうどユイの頭上あたりに綺麗な花が。台を動かして花に手を伸ばす・・・かと思いきや。
んん!?
えっ、ちょ待っ・・・
やめろぉぉぉ!!
これだから!!これだから夜廻はァァ!!(泣)
花火大会へ
場面が変わり、ここからはもう一人の主人公・青リボンがトレードマークのハルの視点に。一緒に花火大会を見にいくためにユイの家のチャイムをならすが、誰も出てこない。ハル・・・おまえの友人はさっき・・・
なん・・・だと・・・!?
「キサマは・・・さっき死んだハズでは・・・!?」というプレイヤーのツッコミをガン無視して裏山から花火を眺める2人。どうやらハルはもうすぐ引っ越すらしく、一緒に花火を見るのは今日で最後になるという。やだ・・・シークレットベース(ZONE版)歌わなきゃ・・・。
そしてここからが本番である
帰り道。
なんか視界の端にモヤッとした影やチラチラ動くナニかが映りこむが気にしてはいけない。怖がるハルと手を繋いで歩くユイだったが、ハルは「ヘンな声が聞こえる」といって足を止めてしまう。なんか「呼んでるみたいな」声が聞こえるって・・・もうそれ絶対ヤバイやつ・・・。
「自分が懐中電灯を持っているから」という理由で、ハルをくさむらに隠し、たった一人で先へ進む超男前なユイ。だがその道中、とあるアイテムを拾うが、なんとそのアイテム名は首吊りロープ『赤いリード』。さらにメニュー画面を開いて詳細をチェックしようとすると・・・
・・・メニュー画面は安全だと思いこんでいる全ユーザーにケンカを売る演出である。
姿を消したユイ~自殺の理由とは?
懐中電灯を残し、姿を消してしまったユイ。ここからは本格的にハルのパートとなり、ユイの飼い犬であるチャコの導きのもと、ユイの家→ハルの家に帰ればプロローグは終了となる。
この時点での最大の謎は、やはり冒頭のユイの自殺だろう。
かなり見えにくいが、プロローグ時点でユイの右側のほっぺたと額には、包帯?のようなものが貼られている。
家庭内暴力など何らかの虐待を受けていて、それを苦にした自殺だったのか・・・?クロも巻きこまれてしまったのだろうか。さらに、心のよりどころにしていたハルが引っ越す(いなくなる)ことで耐えられなくなってしまった・・・という可能性も??ただ、一緒に見ると約束した花火大会の前に自殺を決行した、という謎は残るが。
死亡フラグどころかもう死んでるフラグを初っ端からぶっ建ててきたユイ。彼女の生死が物語の根幹に関わっているのは間違いないようだ。
前作との比較
まだ序盤だが、現時点では操作感やびっくり演出といった面では前作との差異は全くない。ただPS4でプレイしているというのもあってかグラフィックは美麗。裏山からの町並みといった、奥行きがある風景が増えたという印象。マップもかなり広めとなっている。
プロローグの舞台となる裏山。
夕焼けが酷く不気味。
新しいオバケたち
【夜廻】の顔でもある(?)街を徘徊するオバケたち。今のところ前作のオバケたちと同様のデザインは見受けられず、ご新規さんが多め。
プロローグのボス(?)。
牛の角っぽいものが映えている。めっちゃキモい。
いきなり飛び出してくる顔。
前作の商店街エリアに出てきたアレと同じ役割。
街の至るところでみかける謎のタイヤ痕。
なんだろう?と思って興味本位で調べると交通事故に遭うぞ気をつけろ!(初ゲームオーバーはこれだった)
今後「よまわりさん」など前作で活躍したキャラがどっかで再登場してくれたら嬉しいですね!
最後に
前作も序盤から心折られるストーリーでしたが、まさかW主人公だっつーのに片割れが早速こんなことになってしまうとは・・・基本操作やシステムにそれほど変化がない分、やはりストーリーで魅せる作りになっているみたいですね。 前作のストーリーとの関連や、オバケたちやキャラクターが再登場!なんてことがあるのかどうか、まだまだプレイしてみないと解りませんが・・・2年ぶりの夜廻ワールドを、全力で楽しみたいと思います!!
↓深夜廻クリア感想はこちら!
※EDネタバレ有。注意!
↓前作のプレイ感想はこちら!