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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 ネタバレ感想(1995年)~人形使いと草薙素子。彼女たちは何を知り、何処へいくのか・・・。

Ghost in the Shell [DVD] [Import]
そう囁くのよ
私のゴーストが

アニメーション ★★★★★
音楽 ★★★★★
演出
 ★★★★★
結論:OPから鳥肌が止まらない。

1995年 日本
原作:士郎正宗
監督:押井守

目次

ストーリー

企業のネットが星を被い
電子や光が駆け巡っても

国家や民族が消えてなくなるほど
情報化されていない近未来──

西暦2029年。
義体と呼ばれるサイボーグ技術が当然のように存在し、デバイスを直接脳に埋め込む『電脳』など高度にネット化された社会で、秘密裏に犯罪を抑止する組織・公安9課に所属する草薙素子少佐は、他人の電脳をハッキングし操る天才ハッカー・人形使いを追う。だがそれが、彼女の運命を大きく変えることになる・・・

世界観

原作は士郎正宗の漫画『攻殻機動隊』。作中では第3次核大戦、第4次非核大戦という2つの大戦を経ているため、科学技術が発達した2029年という近未来な時代設定ながらも、薄汚れた貧民街と都会的な高層ビルが立ち並ぶ雑然とした町並みになっており、日本らしい和の風景は消え、香港や中国のような雰囲気になっている。また全身義体といった科学技術の発達により、人間と機械の境界線が非常に曖昧になりつつある世界を描いており、人と機械を分けるもの・・・「ゴースト」という概念が大きなテーマとなっている。

用語解説

■公安9課
主人公の草薙素子が所属する防諜機関。犯罪に対し常に"攻性"な対応をする・・・つまりテロの抑止や犯罪者の暗殺などを極秘裏に行う秘密組織である。通常の警察のように大量の人員を要するのではなく、軍人や傭兵や狙撃手、ハッカーなどのスペシャリストばかりを集めた少数精鋭の部隊となっている。

隊員たちにはそれなりの給料と最高品質の義体、ネットへのアクセス権などが保障されているが、退職する際には義体と記憶の一部を返還しなければならない。

■攻殻
原作ではフチコマ、TVアニメシリーズではタチコマと呼ばれる、自律型人工知能(AI)を搭載した思想戦車、「攻撃型装甲外骨殻」の略。公安9課が攻殻を使って戦う攻性の部隊であることから、作中での俗称が『攻殻機動隊』となっている。ただし、今作にはフチコマ・タチコマは登場せず、9課が戦車を使って戦う場面はない。

■義体
義手や義足といった部分のみならず、臓器に至るまで人工物で構成された体(サイボーグ)のこと。体内に埋め込んだ化学プラントで血液中のアルコールを数十秒で分解するといった代謝の制御も可能であり、運動能力や戦闘能力が飛躍的に向上するため、健康体であっても義体化する人間も多い。(ただし、それ相応の高度なメンテナンスもまた必須となる)

草薙素子は脳と脳幹以外オリジナルの部分が存在しない全身義体だが、使いこなすにはかなりの力量が必要なため、作中世界では屈指の義体使いという位置づけである。

■光学迷彩
光学技術により使用者の姿を視覚的に透明にする技術。マントやスーツに応用され、身に纏うだけでカモフラージュが可能となる。が、音・匂い・重量はごまかせず、悪天候など特殊な状況下では効果は薄い。

■電脳
脳にデバイスを埋め込むことで、ネットワークと脳を直接繋ぐことができる技術。義体化した人間は首の後ろに4つの穴があり、そこにコードを差すことでネット接続が可能となる。情報を視覚化し、有線ネットワークで口を動かさずとも会話できる。

大変便利な機能だが、電脳化した人間をハッキング(ゴーストハック)することで記憶の改ざんや義体のコントロールを奪うことも出来るようになった。これを防ぐため電脳には「防壁」というファイアウォールのようなものがあり、攻撃性を持ったものは「攻性防壁」と呼ばれる。

■ゴースト
自分が自分であるために必要な要素。人間(命)と機械(無機物)を分けるもの。人が自我や『魂』と呼ぶ概念に近いもの。作中で最も重要なキーワードでもある。

あらすじ

事件

『人形使い』。
不特定多数の人間をゴーストハックし、手足のように操ることからそう呼ばれる国際的犯罪者である天才ハッカーが、ここ日本で外務大臣の通訳にハッキングを仕掛けたことから、公安9課が事件の調査に当たることになった。

ハッキング元を追う9課の面々は、ゴミ収集車を運転する清掃員がハッキングを繰り返していることを知り追跡。途中で光学迷彩を使う男と銃撃戦になるも、草薙が男を蹴り倒し制圧する。だが結局、この男も清掃員も、人形使いに操られた傀儡に過ぎなかった。

邂逅

非番の日。
サイボーグにも関わらず海でタイビングに興じる草薙。同行していたバトーから「9課を辞めたいのか」と問われる。その直後、草薙の声色を使った朗読が聞こえてくる。

自分が何を持って自分なのか。
全身機械の体で、自分のゴーストの存在が揺らぎ始めていた草薙は、何者かの気配を感じながら日々を過ごす。

そんな中。
政府関係者、及びトグサと荒巻部長を除いた9課メンバーの義体を取り扱う国内大手の義体メーカー「メガテク・ボディ社」の製造ラインが突然動き出し、女性の義体を勝手に創り上げるという事件が起きる。出来上がった義体は逃走し、高速道路にて跳ねられたところを通報され、9課のラボに運ばれてきた。

金髪碧眼の白人女性の姿を模した全裸の義体・・・だがその中には、本来なら存在するはずのない「ゴーストらしきもの」があった。

プロジェクト2501

その後、公安6課の中村が一人の外人を引き連れラボに現われる。彼らはこの義体の中にいるのが「人形使い」だといい、中身を回収しにきたという。だが人形使いは自分を「情報の海から発生した生命体」だと主張し始め、政治的亡命を申し出てくる。しかし彼が「プロジェクト2501」という言葉を口にしてすぐ何者かがラボを襲撃。人形使いを連れ去ってしまうも、いち早く侵入者に気付いたトグサの活躍もあり、草薙がヘリで人形使いを追いかける。

たった一人で人形使いの奪還を試みる草薙。だが、人形使いは巨大な多脚戦車・アラクニダに守られていた。応戦するも馬力が足りず、手足がちぎれ、頭も潰されそうになる。だが寸でのところをバトーに救われる。人形使いを取り戻した草薙は、彼のゴーストの正体を確かめるため、電脳内にダイブする。

人形使いの正体

人形使いの正体は自我に目覚めたAI。
彼は自分が生命体となるため、草薙に融合を持ちかける。そうすることで人形使いは「死」という概念と、自分の変種をネット上に流し続けることで「子孫を残す」というプロセスを得て完全な生命体になり、草薙は自分自身の限界を超えたより上位の存在へとシフトすることができるという。

話を聞いた草薙は、その申し出を受け入れる。直後、ヘリからのミサイルが義体の頭部を撃ち抜いた。

ラスト

バトーによってセーフハウスに匿われた「草薙素子」は、脳幹を間に合わせの少女義体に入れられた状態で目覚める。だがもう彼女は、以前少佐と呼ばれた女でもなく、人形使いと呼ばれたハッカーでもない、新たな存在へと生まれ変わっていた。

ずっとここにいてもいい、というバトーの申し出を断る素子。「2501」を再会の合言葉にしようとだけ残し、彼の元を去る。

街を見下ろして、彼女はひとり呟く。

「さてどこへ行こうかしら・・・ネットは広大だわ」

登場人物

※原作、及びTVシリーズで設定や世界観が異なるため、主に今作の設定を記述する。

人形使い(CV:家弓家正)

攻殻機動隊 人形使い
私は情報の海で発生した生命体だ

電脳犯罪史上、最もユニークと評されたハッカー。不特定多数の人間をゴーストハックして操る手口から『人形使い』というコードネームがついた。株価操作や政治工作、テロや電脳ハッキングといった容疑で国際手配中の犯罪者だが、国籍がアメリカと推定されている以外、年齢性別経歴全てが不明。去年(2028年)の冬頃から主に欧州に出没しており、日本に現われたのは今回が初めて。

正体は生身の人間ではなく、外務省が外交上の交渉を有利に進めるためにとわざと創り上げた情報収集用AI。だがネット上で情報を集めるうちに自分が何者であるかを知り自我に目覚め、自身と似た存在である草薙素子に興味を持ち始める。

その後は自我をバグとみなしたプログラマーたちが、自我を分離させるため彼のゴーストをネット上から義体(ボディ)に移そうとする。結果、6課の対人形使い用の特殊攻性防壁により機密事項扱いの義体に逃げこまざるを得なくなったが、草薙素子に出会うために9課に逃げ込み、ダイブしてきた彼女とコンタクトをとる。

その後は生命体としての絶対条件である「死」や「子孫を残す」というプロセスを得る為、草薙に「あなたと合体融合したい」という今でいうアク○リオンみたいなプロポーズをし、見事想い人と電脳内で結婚した。ぶっちゃけ作中で自分のやりたいことを全部やってのけた人(?)。

2008年に一部が3DCGとなってリニューアルされた「2.0」では、「ナウシカ」のクシャナ殿下でお馴染みの榊原良子さんが人形使いを演じている。

草薙素子(CV:田中敦子)

攻殻機動隊 草薙素子

公安9課のリーダー。
世界屈指の全身義体の使い手。元軍人で常に冷静沈着な判断を下し、戦闘能力にも長け、尚且つ凄腕のハッカーというチート性能の持ち主。

作中では年齢や出身は不明。
メガデク・ボディ社製の女型の義体を使っているが、恐らく本当の性別も女性だと思われる。(義体の見た目は量産型と同様であるため、そっくりの義体を街で見かけることもある)

メンバーからは主に「少佐」と呼ばれる。ほかには「メスゴリラ」「ゴツいお姫様」など散々な言われよう。

冒頭で彼女が高層ビルから飛び降りる印象的なシーンはそのインパクトから『攻殻落ち』と命名され、その後の作品でもやたらとビルから飛び降りるようになった。また今作では「海面に浮かび上がる時に、今までとは違う自分になれる気がする」という理由から、沈む体を持ちながらもダイビングが趣味となっている。

今の自分の人格は電脳から生み出された模擬人格ではないのか。本当に自分は自分なのか?という『自己』の在り処について考え込んでいる描写が多く、それと同時に自分という存在の枠組みを「制約」とも捉えていた。そのため、人形使いからの申し出を受け入れ彼と融合。新たな人格となった後は広大なネットの海へと姿を消した。

今作のイメージが強いためのちの映像作品ではストイックでクールな性格として描かれることが多いが、原作ではよく喋り茶目っ気もあったりと性格が大分違う。ちなみにバイセクシャルである。

バトー(演:大塚明夫)

攻殻機動隊 バトー

白兵戦と電脳戦に長けたガチムチマッチョなサイボーグ。元レンジャーで両目は特殊な義眼レンズとなっているものの、少佐よりは生身の部分も残っているらしい。

少佐とは非番の日も一緒にいるなど他の隊員よりも距離が近く、全裸のような光学迷彩スーツを着用している少佐にことあるごとに上着をかけてあげたり、ダイビングスーツを脱ぐ時は目をそらしたりと何かと紳士。終盤では命がけで彼女を救おうとし、最後には「素子!」と名前で呼んでいることから、彼女に好意を抱いていたようだ。しかし自分の想い人が目の前で寝取られたといえなくもない。

ちなみに原作では少佐のことは軽口を叩き合う同僚といった関係で、特に恋情はない。

その他のキャラ

■トグサ(CV:山寺宏一)
このご時勢に未だにマテバを愛用する男。少佐によって本庁(警視庁捜査一課)から9課に引き抜かれた元刑事。電脳化はしているが9課の中で唯一義体化しておらずほぼ生身で、さらに所帯持ちという異色の経歴の持ち主である。だが、「戦闘隊員としてどんなに優秀でも、同じ規格品で構成されたシステムはどこかに致命的な欠陥を持つ」と考えた少佐が、チームに多様性を求めた結果トグサを選んだらしい。

捜査能力は高く、作中では中村とウィリスがやってきた際、地下駐車場に車が2台あったことから、光学迷彩を使った侵入者の存在にいち早く気付いた。

■荒巻部長(CV:大木民夫)
9課のボス。
今作では部長だが、後の映像作品では課長となっている。9課の創立者で犯罪への確固たる信念を持ちつつ政治的な立ち回りも上手くこなし、部下のことも信頼しているという良く出来た上司。

■清掃局員(CV:山路和弘)
人形使いからゴーストハックされた男。
離婚を言い渡され別居中の妻と、天使のように可愛い娘がいる。妻の本心を知るために、ゴミ収集のルート上にある公衆電話から防壁破りというアイテムを用いて妻へのゴーストハックを繰り返していた。

・・・かに見えたが、実際は政府関係者にゴーストハックを繰り返しており、実生活では10年以上一人暮らし。同僚に見せようとしていた娘の写真には、自分と犬しか映っていなかった。家族がいるという記憶は人形使いによって植え付けられた偽の記憶であり、真実を知った時には絶望していたが、現状の医療ではゴーストハックによって植えつけられた記憶は消せないという。

■ドクター・ウィリス(CV:生木政壽)
中村に同行していた白人男性。
AI研究の第一人者で、外務省のプロジェクトを担当していた。人形使いが9課に逃げ込んだ理由を、「片思いの相手でもいたのかもしれない」と予測していたが、産みの親として何か思うところがあったのかもしれない。

■中村(演:玄田哲章)
公安6課の部長。
当初は人形使いを追い詰めるため、彼を義体に閉じ込めたあと本体を暗殺した・・・といっていたがそれは真っ赤なウソ。実際は外務省とグルになり人形使いのプロジェクト:2501を進めていた。

■台田瑞穂(CV:宮本充)
冒頭で亡命しようとしていたプログラマー。実は前述のウィリスのプロジェクトに参加しており、途中から自我を持ち出した人形使いに怯えていた。

登場する詩:コリント人への手紙(13章)

11節
童の時は語ることも童のごとく
思ふことも童の如く
論ずる事も童の如くなりしが
人と成りては童のことを棄てたり

12節
今われらは鏡をもて見るごとく見るところ朧なり。
然れど、かの時には顏を對せて相見ん。
今わが知るところ全からず、
然れど、かの時には我が知られたる如く全く知るべし。

ラストの少女義体(通称コドモトコ)になった素子がいったセリフ「わらべのごとく~」というのは、読んで解るとおり「大人になれば子供の時とは違う自分となる」みたいな意味だが、これは人であった少佐が人形使いと融合したことで、上位の存在として生まれ変わったことを意味するのだろう。

そしてダイビングを終えた場面で、少佐の声で聞こえてくる「~見るところ朧なり」という謎の一遍・・・。これらは新約聖書の中で、使徒パウロが書いたとされる『コリント人への手紙』という文書のもの。この手紙は自分がいない間に好き勝手やり始めたり派閥争いが起きたりしたことで、パウロさんが「おいちゃんとしろよ(超要約)」と説教する内容だが、引用された部分は神(上位の存在)への理解について述べている部分。

「自分」を証明するものは何か・・・自己について悩みながらも、同時に生まれ変わりたいという願望を口にする少佐に人形使いが残した一言だが、訳としては「鏡に映した虚像のようにぼんやりとした理解しかない」みたいな意味になる。

これは終盤、人形使いと少佐が見つめあいながら「私たちは似たもの同士だからね。鏡に映った虚像のように」という会話にも通じるが、「人間としての目線では、現実を鏡の虚像のようにしか認識できない」という意味にもとれる。

だが作中には登場しないその後の文章が「今はわからないかもしれないけど、いずれ顔を合わせれば全てがわかるよ!」と続くので、これは人形使いのやがて会えるという遠まわしなメッセージだったのかもしれない。

ちなみに作中で引用されている13章の最後は、「人生で最後に残るのは信仰と希望と愛だけど、一番大事なのは愛だよ。愛」といって締められている。・・・人形使いが暗に言いたかったことは、もしかしたら・・・。

■参考サイト
コリント人への前の書(文語訳) - Wikisource

多脚戦車・アラクニダ

攻殻機動隊 アラクニダ

タチコマは登場しないが、代わりに今作にボスとして登場する戦車がこのアラクニダ。アラクニダとは主にクモの形をしたものにつけられる名前で、由来はギリシャ神話にてアテネと機織り競争をした際に彼女の怒りを買い、クモの姿に転生させられたアラクネという女性の名前から。

ちなみになぜキレられたのかというと、アラクネが作ったタペストリーの内容が「アテネの父ちゃん浮気しまくりやんけww」みたいな嘲笑的なものだったせい。でもタペストリー自体はアテネのよりも素晴らしいものだったらしく、もしかたら神様より出来がいいものを作っちゃったせいで嫉妬されただけだったりして。

攻殻を象徴するBGM『謡』

冒頭の義体が創られているOPで流れ、その後も劇中で何度も挿入される攻殻を代表するメインBGMである川井憲次作曲の『謡』。美しい鈴の音と、織り重なるような女性のコーラスが非常に印象的なこの曲の歌詞の内容は、2人の神様の結婚を意味するものであり、終盤、融合を持ちかけられた少佐と人形使いの関係を示唆したものだと思われる。が、一番気になるのは一番最後の歌詞である。

夜這いに 神天下りて
夜は明け 鵺鳥鳴く

「夜は明け、鵺鳥鳴く」という歌詞。
鵺鳥といえば夜の鳥。夜に鳴く声が不気味なことから、凶兆を意味する鳥である。結婚が決まったその日の夜明けに鵺が鳴くとは、神々しく、めでたいイメージとは真逆である。まるで夜の終わりを嘆いて鵺が鳴いているような、最後の断末魔的なイメージが湧くが、1つの世界が死んで・・・『草薙素子』としての生き方が終わって、新たな世界(素子)がはじまるという意味なのかもしれない。

※Amazonのページからは各曲の視聴が可能。

感想

「GHOST IN THE SHELL」・・・殻の中の魂とは何を指すのか。チタン合金に護られた脳のことか。脳のさらに奥にある魂のことなのか。人にあって機械にはない、命とは何なのか?・・・その問はイノセンスへと引き継がれていきます。

子供の頃はとにかくOPの素晴らしさに、意味もわからず「おおおなんかすげぇぇぇ!!」と思って見てましたが、いま見直すと、ずっと落ちたり沈んだりしていた少佐がラストでは見下ろす側となった場面で、あぁ、人を超えた存在に変わったんだなぁ・・・と感じてしまい、なんともいえない気持ちになりました。

大人になった今でも、少佐の「自己の証明」に悩むところまでは理解できても、なぜ彼女が草薙素子という殻を捨て、人を超えた存在になりたかったのか・・・この点はよく解らないんですよね。でも1から100まで全部解るストーリーより、いまなお謎な部分がある方が面白いのかもしれません。

もうすぐハリウッド版が公開されますが、一体どんな風になるのか・・・いまからドキドキです。

↓「攻殻」実写映画感想!