アニメ「昭和元禄落語心中」2期 11話感想!
本編ネタバレありなので未視聴の方はご注意ください!!
結論:まだ最終回じゃないよね!?
ぽっくり逝ってしまった八雲
前回八雲を迎えにきた助六。
彼が言うには、八雲はあの幸せな一時のあと、急激に容態が悪化。医者を呼ぶもあっという間に昏睡状態となり、そのままぽっくり逝ってしまったのだという。安らかな寝顔だったと語るが・・・助六はずっと八雲を見守っていたのだろうか?
寄席を燃やした時の、助六の姿をした死神なのかと訝しむ八雲に、あの時の俺は俺じゃないと言う助六。
どうやらあの世とこの世を行き来できるのは『死神』だけらしく、助六は死神に頼んで八雲に会いに現世に連れていってもらったのだが、その際死神が八雲の落語に惚れこんだらしい。死神は天寿を全うするものには近づけない。なのではやく八雲をあの世に連れて行こうと、助六を操って寄席を燃やしてしまったのだという。
助六が「ジジイ」と呼んでいたので死神は恐らく年老いた男性なのだろう。随分と打ち解けている様子だが・・・某アニメみたく死神にも個性があるのだろうか。不思議である。
八雲がなぜか懐に持っていた死出の路銀。これは天寿を全うしたものはたくさん貰えるが、助六たちのような死に方をした人間には路銀がなく、三途の川を渡ることができないらしい。貧乏だと成仏すらできないとか死んでも世知辛い・・・。そのため八雲からお金を貰おうと迎えにきたのだという。
あの世では年齢は自由自在!
1期で少年助六の声優を務めた立川こはるさんが再び!!なんとこの世界では自分の年齢を思い通りに出来るという。なんという素敵空間。
いざゆかん死出の旅路へ その道中の陽気なこと~♪と、桜並木の中、出店で団子を買ったりと楽しそうな2人。四季でいえば春のエリアだが、ここはまだ死んですぐ来る場所。冥土の土産なんかも売っているらしい。本当にあの世なのか疑わしくなるほど、現世のお祭り屋台そのままの光景だ。
でも風呂の時だけ大人になるのは明らかにサービスカット的な意味じゃないですかい?
結局はひとりになりきれず、家族を持ち、落語には見放されて死んでしまった・・・落語と心中出来なかったという八雲。自分だけ最後まで幸せに死んでしまったことに負い目があるようだ。だが助六は、人間らしいと笑うだけだ。
みよ吉に会う前に、かつての生前の約束・・・2人で吉原に行くという約束を、あの世で叶えた2人。
年齢が若くなったからだろうか。珍しく色気づいた表情の八雲を拝める。
みよ吉と再会!
「やだ~来てたの~v」
・・・そんな久しぶりに会った同級生みたく・・・。でも、死んでしまったら惚れた腫れたも関係ない。女をやらなくてせいせいしてる、とあっさりしているみよ吉。生前の愛憎や執着もなくなって、なんというか憧れのアイドルと会って喜ぶ少女みたいな態度だ。
だがそんなみよ吉も助六と同じく、小夏のことを気にかけていた。生きている間に、上手に愛することが出来なかったと。「たった一人にすがるんじゃなくて、みんなと上手に頼りあって生きなくちゃいけなかった・・・」あの世にきてなお、後悔はあるようだ。
久々の山寺さんの落語「二番煎じ」
このあいだ燃えてしまった寄席がなんとあの世に!先代の名だたる名人が名を連ね、連日大賑わいらしい。極楽でしか味わえない贅沢なラインナップだ。
再び聞きたいと願っていた、二代目助六の落語。
あの世の寄席には、現世から1人だけ好きな人物を招ける座布団があるらしい。助六が話し始めると、そこには小さい頃の小夏の姿が・・・。
助六の落語は、雪が降り積もり寒くなってきた寄席をあっためる噺、「二番煎じ」。江戸の街を夜回りする旦那衆が酒を飲んだり鍋を作り始めたりと、そのうち酒宴をはじめてしまうという笑い話。
とにかく食べる描写がうますぎる山寺さん。・・・あぁ、ネギが見える・・・。
幽霊でも、汗はかくらしい。
八雲の最後の落語の演出
落語を渋る八雲の背を押す助六。
その一瞬に、原作のコマが挟まれる。
目をあけると、八雲は再び元の年齢の姿へ。人生最期の落語を老いたこの体ですると決めたのだろう。そして八雲が選んだ最後の噺は「寿限無」、招いた客は・・・信之助だった。
絶対に出会うことの無い4人。
愛した人たちのために、最後まで心ゆくまで落語をすることができたのだ・・・。
別れ
三途の川を渡るまで見送りにきてくれた助六。彼らは路銀が足りず一緒に渡ることはできないが、八雲は船頭付きという特別待遇らしい。
夢うつつのような世界とも、助六とも、これで本当にお別れ。
八雲が生き抜いてくれたおかげでやっと成仏できそうだという助六に、八雲はかつてのように指切りを交わす。
「いつかまた会える」
2人旅が終わり、ここからは本当に八雲ひとり・・・と思われたが!
船頭はまさかの松田さん!!死んじゃったのぉ!?
最後の最後まで師匠を見送る役目を全うした松田さんともに極楽へと旅立つ八雲。最後まで口ずさんでいたのは、野ざらしの一節。
「よもの山々雪溶けて、水かさ勝る大川の、上げ潮みなみで、ざぶーりざぶりと、水の音・・・」
最後に!
これぞまさに突然の死。
いやほんと・・・これ起きたら実は生きてましたとかそういうオチじゃないの!?本当に死んでたらある意味大往生・・・一番幸せなタイミングで逝ったことになるけれど。でもこの話を見る限り、与太郎は確かに松田さんとの約束を守ったように思えますね。八雲を落語と心中させず、最後まで愛する人たちと、家族と共にいさせたのだから。
それにしても落語心中でこんなファンタジー(ある意味オカルト?)な話になるとは思わなかったです。これは八雲が今際の際に見た夢の世界なのか・・・?それともあの助六は八雲の未練ではなく本物の助六で、今まで成仏できなかった理由は、八雲と離れられなかったからなのかな?でもマジであの世だとすると、松田さんが・・・(涙)
なんだか今回も衝撃展開でちょっと頭がついていけなくなってきてますが、果たして来週、これだけやりきっちゃった感があるのにどう終わせるんでしょう?次回予告に出てきたショートの女の人は小夏と与太郎の娘?眼鏡の兄ちゃんは信ちゃんの成長した姿でしょうか?ああもう!気になるなァ・・・。
※追記※
公式のツイートにより、来週登場する眼鏡の青年は信之助の大人バージョンで間違いないようです。しかもCVは小野友樹さん!楽しみすぎる・・・。
↓12話感想はこちら!