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蛍火の灯る頃に 2巻感想~謎の新キャラ登場!地獄に呑みこまれた村で生き残ることはできるのか!?

蛍火の灯る頃に(2) (アクションコミックス(月刊アクション))
なく頃にシリーズの最新刊!
前回はラストにひぐらしの鷹野と思わしきキャラが登場しましたが、今回は梨花ちゃまを髣髴とさせる謎の新キャラが・・・!?

※コミックス2巻のストーリーのネタバレあり。

目次

あらすじ

異形となった虫や犬。さらには鬼が徘徊する地獄のような光景が広がる平坂村。突如現われた謎の女・鷹野三四からの情報により、この村が文字通り地獄と化したことを知る。風土研究をしているという彼女から地獄の様々な『ルール』を聞いた月たちは、生き残るためサバイバル生活を余技なくされる・・・。

登場人物紹介

■月(ゆえ)
ヒロイン。炊き出し担当。
基本家にいるのでパンツ一丁になる以外はあまり出番はない。

■幸人(ゆきと)
ニートの兄ちゃん。
食料がどれくらい持つかを計算したりと終始冷静に村からの脱出方法を探したりと絶好調でサバイバル生活を仕切っていたが、輝美から「無能なニートのくせに指揮者面してあれこれ指図するのが嬉しくてしょうがないんだ!」と指摘される。本人も思うところがあるらしく悩んでいたが・・・。

■正志
月と幸人の父親。
負傷中だが一番症状は軽い。

■信輝
一番重傷だったため真っ先にリタイアとなった。回想では輝美の舞台デビューに応援幕を持っていったりと、それなりに子煩悩であった姿が描かれている。

■輝美
ヒロインに代わり、1巻に続きおっぱいポロリを強いられているキャラ。父親っ子だったらしく、信輝を失った後は周囲に当り散らすようになる。

■輝也
輝美の弟。
地獄の構成や鬼についてなど、オカルト方面の知識にやたら詳しい。幸人同様に冷静な人物で、姉とは違い一緒に行動することが多いためか、幸人を信頼しているようだ。

■常雅
忠村家の三男。
いまだ意識が戻らず、彼の体から霧が発生しはじめる。

■おばあちゃん
死んだ祖母。
今回再び姿を現すが・・・

■鷹野
幸人たちを助けた女性。
彼らに助言を与えるが、なぜショットガン装備なのか、彼女がいつこの村にやってきたのかなどいまだ謎が多い。同行者が複数いたようだが・・・。

地獄の『ルール』

2巻では鷹野から以下のような情報を得られる。

・昼でも夜でもない『禍時』には怪物が現われない。
・村には瘴気が満ちておりそのせいで食べ物が腐り、傷口も化膿する。吸うと激しい頭痛に見舞われる。
・瘴気の影響を受けている村の作物を食べるとバケモノになる(1巻で信輝たちを襲った野良犬など)。

影響を受けていない食べ物は今のところ缶詰と米のみ。ただし山からの伏流水と思われる地下水や井戸水ならば瘴気の影響を受けないらしく、水は問題なく飲める。

この時の「知り合いがうっかり口にして大変なことになった」という鷹野の口ぶりから、彼女が一人で来たわけではないことが伺える。

初の死者

野良犬に襲われた信輝が危篤状態に。
だが心臓マッサージをして蘇生させるたびに苦しみだす。最後には「楽になりたい」という父親の言葉を聴いた輝美が幸人の救命を拒否し、どこかから湧いてきたが体に入り込んだ後に息を引き取る。

初の死者となったが、マッサージ中に蘇生と死亡を不自然に繰り返すなど謎も多く、埋葬後、夜に亡者らしきものたちが穴を掘り返した時は再び蘇生しており、巨大な鬼に握りつぶされ絶叫していた。

地獄となった平坂村では死ぬことすらできず、永遠に責め苦を味わうことになるのかもしれない。

手水舎が生命線?

負傷したおっさん3人組のうち、信輝と常雅の症状が重い一方、2人と比べると意識もあり症状が軽い正志。これは1巻で月たち一家が手を洗った「手水舎」が関係しているのだろうか。祖母からの言いつけで村に入る前に手を洗っているか否かが重要ならば、素通りしてしまった輝美たちは・・・

奪衣婆となってしまった祖母

月の目の前で動き出し、行方不明となっていた祖母の遺体。2巻では夜に出歩いていた輝美が遭遇し、祖母に服を剥ぎ取られおっぱい丸出しになるサービス展開に。首を刺されても動いており、そのまま月のスカートを剥ぎ取った。

服に執着する姿から、三途の川で亡者の服を剥ぎ取る鬼『奪衣婆』になったと輝也は考えているようだ。

地獄と化した村でたまたま遺体の状態だった祖母の中に鬼の魂でも入り込んだのか。それとも姿を消した村人もみんな鬼となっているのか?

脱出

謎の声に導かれ森の奥に立ち入り、全身傷だらけとなっていてた常雅叔父。だが彼の体から霧(瘴気)が溢れ出し、安全かと思われていた祖母の家も危険となってしまった。拠点を失った幸人たちだが、正志から村の誰かにも祖母がお守りをあげていたという事実を聞き、まだ無事な家を探し始める。

辿りついた古民家には枕が7つあり女物の服もあったことから、大分前に鷹野たちが拠点として使っていた場所だったことがわかる。さらに床下には、全裸で縛られている謎の女性の姿もあった──!

鷹野の謎

仲間の存在

2巻では新たに同行人の存在が明らかとなった。
彼らは少なくとも6人おり、その中の1人は村の作物を食べて大変なことになったらしい。

しかし月たちに会った鷹野が「久しぶりに生きている人に会えて楽しかった」と述べていることから、彼女の仲間たちは全員死んでいる可能性が高そうだ。しかし、村が地獄となって2日も経っていない。彼女はいつから一人で行動しているというのか・・・。

鷹野自身も鬼に?

月たち以外の人間で唯一正気だった鷹野。だが忠村家のメンバーと一緒に行動しようとはせず、時折何かを発症しているような素振り(手を噛む仕草)をみせている。正志たちのように目に見える怪我はないが、既に鬼になりかけているのかもしれない。

黒幕説

今作でもどこかの世界線同様、地獄の証明をしようと必死に論文を書いている鷹野の姿が描写される。おじいちゃん・・・という言葉や20本目の旗など、本当にひぐらし同様の過去を持っているらしい鷹野だが、「その証拠に地獄はこの平坂村に予定通り出現した」「理論どおりにいけば・・・」などのセリフから、この惨状は祖母の死とは関係なく鷹野の行動によって起こされた可能性が非常に高い。

また、謎の素っ裸の女性は彼女の床下に監禁されていた。彼女の存在がこの平坂村を「地獄」にしたことと何か関係があるのかもしれない。

最後に!

輝美の言葉に悩む幸人を励ます輝也など、生き残りメンバーの人間関係も描かれつつある2巻!ラストではどことなく梨花ちゃん似の少女が全裸で縛られて監禁されてましたが、この少女を監禁したのが鷹野なのか。村が地獄になったのは彼女を監禁したからなのか?とはいえ、村からの脱出方法を探していた鷹野が彼女をそのままにしていたということは、彼女の監禁を解いたところで村から出られるわけではないようですが・・・。

色々と気になるところで終わった2巻。3巻でラストっていうことはなさそうですが、脱出に向けてどうストーリーが動くのか・・・続きが楽しみです!