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びーきゅうらいふ!

 ホラー映画やアニメやゲームを好きに語る感想サイト。ネタバレ多め。

昭和元禄落語心中 助六再び篇 9話感想~今週は八雲の「たちぎれ」!そして炎と共に、今際の死神が姿を現す!

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アニメ「昭和元禄落語心中」2期 9話感想!
本編ネタバレありなので未視聴の方はご注意ください!!

結論:ショタのおねだりに萌えてる場合じゃなかった。

落語をする決意をした八雲

親分の刑も確定し、時代の流れが押し寄せる冬の瀬。
銭湯にて、「死ぬ時は落語をしながらコロっと逝きたい」と溢す八雲に、与太郎は自分が八雲の落語と出会うキッカケとなった刑務所への慰問を進める。気乗りしない八雲だったが・・・

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子供ってのはとんでもねぇ生き物だねぇ

信之助のおねだり攻撃を喰らうハメに。さすがの八雲も信之助には勝てなかったようで、ついに再び落語をする運びとなった。

今週の落語「たちぎれ」

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慰問で披露した落語は「たちぎれ」。
深い仲になるも、離れ離れにさせられてしまった男と芸者の小糸。倉に押し込められた男の元には小糸の店から毎日手紙が届くが、ついに80日目に手紙がこなくなる。100日目に倉からでた男が読んだ最後の手紙には、もうお目にかかることはない、と書かれていた。所詮色街の恋か・・・と男は失望するが、小糸が勤めていた店の女将から、彼女が最後の手紙を書いてすぐ、恋わずらいによる病で死んだことを聞かされる。男はこんなことなら蔵を蹴破ってでも来るべきだった・・・と泣いて悔やみ、小糸の位牌に手を合わせる。

するとどこかから三味線の音が聞こえ、小糸の唄が聞こえてくる。男はこれから生涯女房を持たないと誓うと、三味線の音が止む。もう一度だけと現われてくれと叫ぶ男に、女将はもうあの娘は三味線をひけないと告げる。そして「何故?」と問うた男に一言。「仏さんのお線香が、たちきれました」

たちぎれとは

昔は「たちきり」という線香を1本立て、芸者はその線香が消えるまでの時間(2時間)でお代を頂いていたらしく、線香が消えれば(たちぎれば)芸者は帰る・・・という仕組みになっていたんだそう。なので落語も、線香が消えてしまったから芸者はもう帰らなければいけなくなった、というオチとなっている。

ちなみにうぃきによると「たちぎれ」は上方落語で芸者の名前は小糸となっているが、東京では芸者の名前は『美代吉』という場合もあるらしい。八雲がこの噺をしたのは、「(刑務所の外で)あなたをずっと待っている人がいる」という人情話を選んだからだろうが、もしかしたら反魂香の時のように、もう一度みよ吉に会いたかったのも・・・?

昭和元禄落語心中 たちぎれ

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三味線の音色と共に聞こえてきた「唄」は小夏が歌っていた。しかし、八雲は小糸ではなく「みよ吉」と呟いている。「あたしからみんな奪ったあの人の声だ」と。やはり、八雲の全てを持っていくのはみよ吉なのか・・・?

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生涯女房は持たないという八雲のセリフを聞いて涙していた小夏。いまだ八雲が母を想っていることを感じ取ったのだろうか。

最後の落語

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与太郎の寄席に姿をみせた八雲。居残りにも厳しいダメだしをするが、樋口には温かい言葉と共に「与太郎に渡してくれ」と、助六の扇子を預ける。・・・まるでこれが形見の品だとでもいうように。

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誰もいない寄席で一人『死神』を演じる八雲。全てを終えた時、客席からは懐かしい声が聞こえてくる。

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いよっ!八代目!

八雲と言葉を交わす助六。
生前と寸分変わらぬ言葉に、落語を道連れにしようとした自分を怒っていないのかと聞く八雲に、あっけらかんと笑う助六。だが・・・

昭和元禄落語心中2期 9話

その瞳が赤く染まる。
八雲の耳元で「情にほだされる。それが一番深ぇ業だ」と囁き、未練を断ち切るよう促す助六は、震える手にろうそくを握らせ寄席に放り投げる。「よく燃えらぁ」と嗤うその姿はまるで・・・

今際の死神

昭和元禄落語心中 今際の死神

燃え盛る寄席に現われた『死神』。
それは八雲が邂逅を望んでいた芸の神様だったのか・・・。死神の手に抱かれ、そのまま逝こうとする八雲。だが、そこへ与太郎が現われる。

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死にたくない。

涙を浮かべ、死神を拒否する八雲。与太郎の手を取り、炎に包まれる寄席をあとにする。その後姿を、死神はずっと見つめていた・・・。

最後に!

炎上エンドかと思ったー!!
あああ焦ったぁぁ!!OPの『今際の死神』がこんなところで登場するとは・・・!死神はみよ吉の方かと思ってましたが、死神=芸の神様=先代助六・・・ってことなのか。それとも、あの瞳が赤い助六は八雲の中の死の概念であって本当の助六ではないのかな・・・?

あれだけ芸の神様に会いたいと願っていて、死ぬ時は落語をしながら・・・なんて覚悟を決めたように思えたけれど、師匠がちゃんと与太郎を選んでくれたということは、まだ生に未練があるということ。寄席は燃えてしまったけれど、樋口がいうような、落語が生き続ける新しい時代を一緒に生きてくれるのかもしれません。

↓次回の感想!