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びーきゅうらいふ!

 ホラー映画やアニメやゲームを好きに語る

アナと雪の女王 ネタバレ感想~レリゴーの本当の意味を知った時の衝撃が忘れられない。

映画 映画-アニメ映画 ディズニー

アナと雪の女王 (吹替版)

歌 ★★★★★
美術 ★★★★★
ストーリー ★★★
結論:そこで歌うの!!??

2014年 アメリカ
原題:Frozen
監督:クリス・バック

※ラストのオチのネタバレあり!
※感想だけを読みたい人は目次ですっ飛ばしてください。

目次

あらすじ

アレンデール王家の姉妹、エルサとアナ。
2人は幼い頃はとても仲が良かったが、ある日、エルサが持つ魔法の力でアナを傷つけてしまったことから、エルサは部屋に閉じこもりアナを避けるようになっていった。さらに10年後、最愛の両親が船の事故により帰らぬ人となってしまう。

2人ぼっちになってしまった姉妹。
それでもエルサは、部屋から出ることはなかった・・・。

3年後。
成人したエルサが女王となり、戴冠式のため城がしばらくぶりに開放されることとなった。はじめてのパーティーに浮かれるアナは、そこでハンス王子と運命の出会いをし、結婚を決意。早速エルサに報告するも、自身の力に気付かれることを恐れたエルサに拒否され、姉妹はケンカをしてしまう。そこでエルサの魔法の力が暴走。氷に閉ざされた国は窮地に陥る。

遠く離れた雪山に氷の城を築き、誰も傷つけぬようひとり閉じこもってしまったエルサ。アナは国を救うため、そしてエルサと仲直りするために、雪山で出会ったクリストフとトナカイのスヴェン、魔法の力によって生まれた動く雪だるま・オラフと共に氷の城に向かうが・・・。

登場人物

アナ(吹:神田沙也加)

「雪だるまつくろ・・・♪」

アレンデール王家の次女。
幼い頃はエルサの魔法の力を怖がることもなく一緒に遊んでいたが、はしゃぎすぎて魔法をモロに頭に受けてしまった。その際トロールから魔法に関する記憶を全て消し去られており、現在はエルサが魔法を使えることを忘れているが、力を受けた影響で髪の一部が白いままとなっている。(事故当日の記憶は忘れているため、髪の色は生まれつきだと本人は思っている)

明るく積極的な性格で、王家の者とは思えないほどくだけた口調で話したり、意外に腕っぷしが強かったりと男勝りな面もあるが、パーティーの日には運命の人との出会いを妄想するなど、年頃らしく恋に憧れる18歳の少女である。

ただ思い込みが少々激しく勢い任せなところがあり、ハンス王子との結婚を出会ったその日に1曲歌って即効で決めた。早過ぎるだろ!

ちなみに5歳のアナを演じたのは「シュガー・ラッシュ」でヒロインのヴァネロペ役だった諸星すみれさん。冒頭の幼いアナが歌う「雪だるまつくろ~♪」のパートも担当している。子供の役が本当にうますぎる。

エルサ(吹:松たか子)

「少しも寒くないわ♪」

アナより3つ上のアレンデール王家の長女。
生まれつき触れたものを凍らせる魔法の力を持つ。幼い頃は雪を生み出したり地面を凍らせたりとそれなりにコントロールできていたが、アナと雪遊びをしていた際に過ってアナの頭に魔法を直撃させてしまう。それ以来自分の力を恐れるようになり、両親以外の人間との接触を避け、自分の部屋に閉じこもって生きていた。つまり筋金入りのひきこもりである。

母親譲りの美貌の持ち主で、女王らしい優雅な物腰を持つ人物。だが年々強まる魔法の力を制御できず、また誰かを傷つけやしないかと怯えたまま過ごしていたことで、生来の明るさは失われ、内向的な性格へと変わっていった。

戴冠式の日だけは・・・とパーティーを開くも、他人に力を知られることを恐れ、アナの結婚話(同居話)を拒否。食い下がるアナに「出て行って」と言ったことで喧嘩となり、魔法が暴走。人前で魔法を使ったショックで逃げ出すも、雪山のど真ん中でなぜか突然吹っ切れ、レリゴーしながら氷の城を築き上げる。その最中に髪をふりほどき前髪もあげ、スリットが入ったドレス姿へとイメチェンした。

魔法の力は感情とリンクしているようで、エルサが怯えたり怒ったりすると氷が棘棘しい攻撃的な形になる(氷の色も変わるようで、怯えると赤。警戒すると黄色になる)。雪を振りやませるなど力を止めることは出来ないが、アナが死んだと聞かされた時はショックのあまり始めて雪が止まった。

また、魔法が人間の心臓(ココロ)に当たるとその人間は段々と凍りつきやがては死に至る。エルサ自身には溶かすことは出来ずにいたが、ラストではアナの献身により恐れを克服。心に生まれた余裕により、完全に魔法をコントロールできるようになった。

常に自分を抑圧し続けてきたせいでアナとは正反対のようなイメージがあるが、女王に即位したその日のうちに国の女王を辞めることを決意したりと、姉妹そろって思いきりが良過ぎるきらいがある。

クリストフ(吹:原慎一郎)

ノースマウンテンで氷売りをしている青年。幼い頃からトナカイのスヴェンと2人だけで生きていたため、唾液だらけのにんじんを分け合えるぐらいのトナカイへの愛情は異常。たまにスヴェンの言葉をアテレコしながら会話する変わり者だが、恋愛感はごくごく真っ当である。でも不潔じゃないけどいつもちょっと臭いらしい。実は幼いアナがトロールに治療されていたところを目撃しており、それがきっかけでトロールたちと「家族」として暮らしていたという過去を持つ。

ぶっきらぼうに見えるが根はしっかり者でお人好し。ゆきずりのアナに買収され彼女をノースマウンテンまで送り届けるが、その道中でアナに心惹かれていく。終盤はアナの命を助けるため一度は身をひくが、EDでは王家直属の氷係に任命され、アナともばっちりフラグを建てていた。

オラフ(吹:ピエール瀧)

ディズニー アナと雪の女王 ミュージカルフレンズ オラフ
ぼくオラフ!
ぎゅーっと抱きしめて!

愛すべきアホの子。
夏に憧れる(色んな意味で)クールガイ。幼いころエルサがアナと作った雪だるまが元となっており、昔よりも強まった魔法の力により命を与えられた。どこか気の抜けたボイスと天然な発言が特徴で、歌うとわりと美声。さすがピエール、やるじゃない。

特に脈絡もなくさらっと登場し、出会ったばかりのアナにヘッドキックを喰らって首が吹っ飛ぶも、ニンジンで鼻を作ってもらってからはアナに懐き、夏を取り戻すためエルサの元へと案内してくれる。その後もアナたちについてきて終始ボケ倒すが、岩に話しかけるクリストフの姿を見た時は本気でドン引きしていた。

そんなマスコットな彼だが勇敢な面もあり、小さな体で巨大なマシュマロウを止めようとしたり、終盤のアナのピンチにはどんなテクニックを使ったのかニンジンで鍵開けし、体が溶けるのも厭わずに暖炉に火をつけ「アナのためなら、溶けてもいいよ」と言い放った真の漢でもある。別の物語ならばキスで魔法が溶けて王子様になっても不思議ではなかった。また、この時オラフがアナに教えた『真実の愛』が物語をハッピーエンドに導くことになる。

ハンス王子(吹:津田英佑)

サザンアイルズ王国の王子様。
13人兄弟の末っ子で、好物はアナと同じサンドウィッチ。

アナとのデュエット曲「とびら開けて」を見事に歌い上げたあとに即プロポーズ。その後はエルサを追うアナから国を任せられ、冬に凍えていたアレンデール国民を助け、アナのピンチを知った時には自ら後を追い、女王の命を狙う兵士からエルサを守り、国に連れ戻すなど活躍・・・

・・・したかに見えた。

終盤、キスを迫るアナに本性を暴露。本作のヴィランズであることが判明する。が、悪役は最初から悪役として登場する事が多いディズニーで、しかもこれだけ善行をしまくった後でのまさかのどんでん返しにびっくりした視聴者も多い。

12人の兄がいるため自分に王位がくることはなく、王になるためにはどこかの王女と結婚するしかないが、エルサは誰の求婚も受け入れなかったためアナに白羽の矢を立て、結婚後はエルサも殺してしまうつもりだったという歴代でもトップクラスに悪いヤツ。ラストではアナに右ストレートでぶっ飛ばされた。

ちなみに日本版の吹き替えを担当するのは、テニヌの王子様のムスカこと柳生比呂士役の津田英佑さんだったりする。

その他のキャラ

■国王夫妻
エルサとアナの両親。
海難事故に遭いこの世を去ってしまったが、優しく慈愛に満ちた人物で民からも慕われていた。姉妹を心から愛しており、年々強まる魔法に怯えていたエルサに手袋をあげるなど娘を守るために尽力していた。が、魔法のことを誰にも知られないよう城を閉ざし、徹底して人からエルサを遠ざけていたことが、かえって力の暴走を招いてしまう結果となってしまった。

■ウェーゼルトン公爵(吹:多田野曜平)
アレンデールの貿易国の公爵。
序盤から解りやすい悪役臭を撒き散らすことで、前述の王子のミスリード的な役割を担う。自称ダンスフロアの魔術師だが、独創的すぎて多分誰もついていけない。『ズートピア』には彼のパロディキャラクターが登場する。

■オーケン(吹:北川勝博)
サウナ付きの山小屋で営業している主人。優しげで穏やかな口調だが怒ると怖い。因みに中の人はベイマックスの監督。

■トロールたち
岩の精。
幼いクリストフとスヴェンを気に入り家族に迎え入れ、彼らが大きくなるまでしっかり面倒を見ていた。クリストフがアナを連れて来たときは嫁が来たと大はしゃぎするが、そのノリは尋常でなく、アナに婚約者がいると知ってなお「彼女も完璧じゃない」「諦めるには早い」「指輪もしてないし」と煽り「婚約者と別れればそれでいい♪」と歌の勢いで結婚させようとした。冷静に考えればかなり怖い。

ラストのオチは?

エルサの説得に向かうもエルサに拒否され、再び魔法の力を受けてしまったアナ。クリストフの家族だというトロールたちに会いにいくも、かつてアナを治してくれた長のパビーも、心に刺さった氷のかけらは溶かせない。このままだとアナは永遠に凍り付いてしまうが、それを溶かせるのは『真実の愛』だけだという。

アナの命を救うため、ハンス王子が待つアレンデール王国へとアナを運んだクリストフは、彼女を想いながらも去っていく。だがハンス王子の真の目的は、王女に取り入りアレンデール国の王となることだった。愛する人からのキスをもらえず火のない部屋に閉じ込められしまったアナだったが、オラフによって救われる。

愛が何かも解らないと落ち込むアナに、
「愛っていうのは、自分より人のことを大切に想うことだよ」というオラフ。

窓からクリストフの姿を発見したアナはようやく真実の愛に気付き、彼の元へと走る。

一方。
ハンスによって国に連れ帰られたエルサは再び逃亡するも、ハンスからアナが死んだと聞き、崩れ落ちる。そしてその背には、ハンスの凶刃が迫っていた──!

同時刻。
雪が晴れたことでクリストフの姿を発見したアナは、同時にエルサの危機にも気付く。このままクリストフの元へといけば自分の命は助かる。だが・・・。

エルサの前に立ちふさがるアナ。
剣はみるみるうちに凍り付いていくアナを貫くことはできずに、吹き飛ばされていった。

氷となってしまった妹を抱きしめるエルサ。だが、人を愛することを思い出したその涙がアナの氷を溶かしていく。やがて国中の氷も溶けはじめ、アレンデールにようやく夏が戻る。

念願の夏を目の前に危うく溶けかかっていたオラフには、魔法で小さな雪雲を作ってあげるエルサ。完全に魔法をコントロールできるようになった女王の下、城は再び開放される。そこには、真夏の太陽の光を浴びて輝く季節はずれなスケートリンクがあった・・・。

感想~壮大なひきこもりソングだった衝撃

劇場で見ない間に文字通り雪だるま式に高まっていた今作の評価。ただただCMで延々と流れ続ける松たか子さんの「レリゴー」の歌の素晴らしさに聞き惚ていた状態で、やっとDVD化。これで本編が見れる!という喜びに満ちていたあの時・・・

そしてそれが「ありのままにひきこもるのよ私」というシーンで流れたことの衝撃。

初見では「ティアラ投げ捨てたけどそれ結構大事なやつじゃねーのんなあっさり女王辞めちゃっていいのかエルサァァァ!」というツッコミ不可避だったのもいい思い出。

劇中歌は文句なしに素晴らしく、「Let it go」の一連のシーン・・・エルサのドレスアップシーンや氷の城を作る時の映像美はスーファミのドンキーコングで水晶ステージが大好きだった自分には感動ものだったが、本編ではほぼキャラが歌いっぱなしであり、あれよあれよとストーリーが進んでさっくり終わるので、歌ですべてを乗り切っている感は否めず、ぶっちゃけストーリーは薄い。

とはいえ!
演者と歌唱担当が分けられる作品も多い中、演者がそのまま歌唱も担当した吹き替え版の完成度は素晴らしく、特にWヒロイン・・・アナを演じた神田沙也加さんとエルサを演じた松たか子さんの歌声はそれらの不満をすべてふっ飛ばすほどに価値があるものだった。

日本のヒットは勿論曲自身の秀逸さもあるだろうが、アナの愛らしさを極限まで引き出した神田さんと、松さんが歌う「Let it go」の勢いがありながらもどこか暖かく優しさを感じる声が、子供の心をつかんだからではないだろうか。

レット・イット・ゴー~ありのままで~(日本語歌)

レット・イット・ゴー~ありのままで~(日本語歌)

  • 松たか子
  • サウンドトラック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

「Let it go」の意味

本来の「Let it go」の意味は「放っておいて!」に近い。

なので「ありのままで」だとかなりの意訳となり、賛否両論ではある。・・・ただ、言葉ハメ(文字数)という条件があるなか、サビのインパクトがあり、なおかつ子供にも歌の意味が理解できて歌いやすいという条件はクリアしているように思える。

何より、映画館帰りの子供たちが「ありの~ままの~♪」と口ずさみながら帰っていったのなら、もうそれは成功なのだろうと個人的には思う。

真実の愛について

いつもラストは姫と王子がらぶちゅっちゅして終わるけど、家族愛だって真実の愛だよね!みたいな意気込みで作られている(と思われる)今作。

妹の愛が姉を救ったというラストには、じゃあ両親の愛は真実じゃなかったのか?という疑問が湧くが、これは、姫としての立場のアナを必要としていたハンスではなく、そのままのアナを愛していたクリストフが真実の愛だったように、「(魔法使いである)ありのままのエルサ」を愛してくれる人が必要だったのだろう。

そして作中で『真実の愛』を知っていたオラフ。
オラフは魔法の力を恐れずにエルサと接していたころのアナ・・・「ぎゅーっとして」という言葉に「大好きだよ」といって抱きしめていたアナの愛情、姉妹の愛情で出来ていたからこそ、アナに無償の愛を持って接していたのかもしれない。

~こんな人にはオススメできません~
■なぜ歌うのか理解できない人
普通に喋っているシーンで突然歌いだすという、ミュージカル映画おなじみの作りとなっているため、苦手な人にはトコトン向かない。そういう人はベイマックスやズートピア観ようぜ!

最後に

エルサがドレス姿で足ドン!ってやるシーンで、床になりたいって思ったやつは自分だけじゃないって信じてる。

なんか巷では男が絡まないストーリーということで同性愛云々言われているようですが・・・生まれつき自分が持っているもの(性癖だとか、)を抑えて周りに合わせても、結局制御できなくなっていつか暴走しちゃうしよくないよねー!ぐらいのレベルに思ってればいいような気がする。(あとは結婚はよく考えてしようぜ!かな)

もうすぐ地上派初放送ですが、一体どれだけのお茶の間でミュージカルが繰り広げられるのでしょう。楽しみだけど、CM多すぎないといいなぁ・・・。

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