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かまいたちの夜 輪廻彩声 クリア感想~チュンソフ党の陰謀の出し方やピンクのしおり後のシナリオについて

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「かまいたちの夜」リメイク版の輪廻彩声、クリア後の感想です!ピンクのしおり入手条後のシナリオについて触れています。

暗号編の解答のネタバレが少々あり。ご注意。

目次

ピンクのしおり入手後のシナリオについて

「暗号編」「Oの喜劇編」「チュンソフ党の陰謀編」「不思議のペンション編」を出すにはピンクのしおりを入手する必要がある。

リメイク版の入手方法はミステリー編のバッド含む全EDの入手。※悪霊編、オカルト編のED回収も必須なのかは未確認。

Oの喜劇編

かまいたちの夜 輪廻彩声 Oの喜劇

田中さんがオカマとなって登場するただのギャグシナリオ。突然のホモォ・・・。

せっかく香山のCVが上田燿司さんなのに、カラオケの「わしが香山や~男の大往生~」を語りまで喋らせておいて、歌わせないとかなんでだよ!?そこは歌ってもらえよ!!

暗号編

謎のメモを残し姿を消した田中。
メモには血痕と、「宝がシュプールの中にある」という言葉のあとに、暗号のようなものが書かれていた。それを見た宿泊客たちは、総出で謎解きに挑む!・・・というややギャグ寄りの短編シナリオ。

しおり入手後、
序章でガラスが割れた音がして田中の部屋に入るところまでは同様。
その後追加された選択肢で「小林さんの脇を通って中へ~」を選択するとルートに入る。

初見だとヒントの「1と3の間」に悩むかもしれない。が、リメイク版の見所はなんと言っても今日子さんのこの姿がイラストとして描かれたことではないだろうか。

かまいたちの夜 輪廻彩声 暗号編

ないすばでぃ!

チュンソフ党の陰謀

ADVとなったリメイクで一体どう再現するのか一番気になったシナリオ。

初代で最難関といわれたシナリオの出し方で、金のしおり入手の一番の壁となった「陰謀編」。リメイク版でも暗号編のシナリオ内に隠されており、ヒントは暗号編で暗号を解いた後の小林のセリフとなっているのだが・・・何せ以前は全画面に文章が表示されるからこそ解りやすかったギミックが、今作では2~3行ほどしか表示されずにまたぐため、少々解りにくいものとなっている。

シナリオの出し方は以下の通り。
真理の「あたしでも~」のセリフから、左から2文字目を縦読み→「たすけてくれ!」、その後香山の「・・・ところで~」のセリフから左から3文字目を縦読み→「ここにもどれ」。

この言葉通りバックログ機能でさかのぼり、縦読みが始まる香山の上記のセリフから再開すれば「陰謀編」となる。

不思議のペンション編

いわずもがなトルネコパロディで、シュプールに突如現れた地下ダンジョンを真理と一緒に攻略していくギャグシナリオ。

しおり入手後、
序盤の「そんなに太かったかな?」以降に新たに追加された選択肢を選んでいき、最終的には「幸せがいっぱい詰まった~」を選べば入れる。

そこまで難しくないので初見でも余裕だとは思うが、一応中盤に迷宮くんから出される問題は、携帯の数字入力画面を見ればわかる。

ちょっとエッチなかまいたちの夜について

全EDを回収して「金のしおり」を入手した後、音楽鑑賞に「ちょっとエッチなかまいたちの夜」が追加される。こちらはドラマCDのような音声だけのシナリオで、真理を夜這いしようと試みる透のヘンタイっぷりを心ゆくまで堪能できる。

リメイク版キャストで聞きたい方・・・というか、鼻息が荒い逢坂良太さんの芝居が聞きたい方向け。逢坂ファンには色々と必聴なシナリオ(かもしれない)。付け加えるならOL3人組のエロボイスを聞きたい人もだろうか。

というかCERO:Zで!!
せっかく可愛いイラストの絵師を使って!!

なんでこのシナリオに絵をつけなかったッ!!!

使いどころ絶対ここだろ!?
音声だけとかなんのためのZ区分なんだよ!!

全体の感想

なぜZ区分なのか?

プレイ前には「一昔前の吉里吉里で作ったゲーム」という印象だったが、実際プレイするとそこまでチープ感はなく、絵にもそこまで抵抗無くプレイできた。(ただ、基本スチル絵のみで構成され、目パチ口パチが一切なしでキャラが全く動かないのは明らかにマイナス)

が、やはり中年キャラの描き分けが出来ていないのが引っかかるところではある。(今日子さんや春子さんはほうれい線を描いただけという感じだった)10~20代のキャラだけなら解るが、男女ともに中年キャラが登場する「かまいたち」なら、流行り神のようなリアル寄りの絵柄の方が合っているように感じた。

もしラノベ系の絵で新規ファンを開拓するのが狙いならば、なぜ死体描写や表現方法を変えてでも対象年齢を下げなかったのか。ひぐらしのゲーム版ですら年齢制限がなかったのに、この内容でアダルト商品扱いは微妙すぎる。絵で釣りたいなら、確実に初代をプレイしたことがない10代もターゲットにした方が良かったんじゃないかと思う。

新規シナリオが少ない

追加の新規シナリオが「辺獄の真理編」のみ。
だがこちらはほぼ一本道のルートでEDも一つだけ。初代からプレイしている人間には非常に物足りない。せめて選択肢でエンディングが分岐するぐらいのボリュームがあっても良かったのに・・・。

結論!

「かまいたちの夜?なにそれおいしいの?」ぐらいシリーズを知らない人や、萌えゲーとして遊びたい方向け。

プレイ済みでも「昔すぎて細かいところ忘れちゃったわー」な人や、逆に初代が怖すぎてプレイ出来なかった人とかは、ボイス付きだし新鮮な気持ちで遊べる。

反面、
新規シナリオが一つだけで基本シナリオがまんまなので、とことん遊び尽くして全ルート出し方を覚えているような旧来のファンには向かない。Z区分にしては表現がぬる過ぎるので、ノベルゲーでは恐怖演出重視!な人にも物足りないと思われる。

最後に

結局リメイク版の一番の謎は『一体どこがZ区分に引っかかったのか』だと思う。

ミステリー・・・。
新規シナリオとかちょっとエッチな~の追加CGでよほどエログロ方面に偏った描写があるのかと思いきや、全く無かった!びーちくも描いてなかったし、バラバラ死体の描写がダメだったの??ほんと謎!!

初見やライトユーザー向けになったリメイク版。久しぶりのプレイでわりと楽しめましたが、もうちょい新規シナリオ追加するとか、演出方面頑張って欲しかったっす・・・。

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