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びーきゅうらいふ!

 ホラー映画やアニメやゲームを好きに語る感想サイト。ネタバレ多め。

ルパンvs複製人間 ネタバレ感想~神を夢想した男・マモーと、夢を見ない大泥棒~

ルパン三世 ルパンVS複製人間 クローン from HDマスター [レンタル落ち]
俺ぁ、夢盗まれたからな
・・・取り返しにいかにゃあ

ハードボイル度 ★★★★★
セクシー度 ★★★★★
結論:ウッチャンを思い出した人は年がバレる。

1978年 日本
監督:吉川惣司

※ラストのオチ含むネタバレあり。
ご注意!

目次

あらすじ

プロローグ

あのルパンが処刑された・・・?

DNA鑑定の結果、間違いなく本人と断定されるも、その死を認めない男がたった一人だけ存在していた──

ルパンの墓を暴きにいった銭形は、吸血鬼よろしく棺桶の中にいるルパンに杭をお見舞いしようとする。
が!なんとルパンは目覚め、いつもの憎まれ口を叩いて逃げ去ってしまう。

そのままルパンは、エジプトで永遠の命を与えるという伝説がある「賢者の石」を盗み出す。それは不二子からの依頼だった。だが、いつもの様に石だけをとられ、デートの約束はおざなりにされてしまう。

これが全ての発端だった・・・。

次元、五ェ門と共に何者かにヘリで襲撃されるルパン。
アジトまで破壊され、不二子と手を切るよう迫られるも、結局は不二子についてしまう姿を見て、二人はルパンの元を去ってしまう。

その夜は不二子と二人っきり。
燃えるルパンは服もパンツも脱ぎ去って不二子の元へ飛び込むも、一服盛られ、眠りこけてしまう・・・。

クローンたちの島

檻の中で目覚めたルパン。
監視を原始的な方法で騙し逃げ出すと、そこには既に死去したはずの様々な偉人が現実に存在していた。

この不思議な場所は、不二子の依頼人であるマモーという男の島。
マモーはクローン技術を使い、1万年もの間、己の複製を作り続けてきた複製人間だった。「神」を自称するマモーは、「生き残るのは美しいものだけでいい」と、不二子に永遠の若さを与えることを条件に、ルパンに賢者の石を盗むよう依頼していた。冒頭で死んだルパンは、マモーが作ったクローン人間だったのだ。

しかし、
不二子の望みはルパンと共に「不老不死」になること。
自分の崇高な理想を理解しないと怒ったマモーは、ルパンの頭の中を覗く。

表層意識はほぼ女のおっぱいと不二子の全裸で埋め尽くされていたルパンの脳内。
下劣だとあざ嗤っていたマモーだが、さらなる深層意識は・・・完全なる『無』だった。

ルパンは夢を見ない。
それは自分が求めやまない『神』への境地だと知ったマモーは、嫉妬に狂いルパンを殺そうとする。しかし、そこへ合衆国からのミサイルが飛来する。混乱に乗じ、島へやってきていた五ェ門と次元によりルパンは救い出され、マモーは射殺された。
だが、マモーの部下・フリンチとの戦いにより、斬鉄剣は折れてしまい、ショックのあまり五ェ門は姿を消してしまう。

最後の対決へ

古びた宿で休んでいたルパン、次元、不二子の3人の元へ、再び現れるマモー。
宇宙空間のような幻影を見せた後、不二子を操り連れ去ってしまう。

超能力としか思えない芸当と、ルパンの「大災害でも起こしてみろ!」との言葉に本当に大地震を起こしたことから、すっかり戦う気を失くしてしまった次元。

それでも尚、マモーと戦おうとするルパン。
「行くな」という次元に、「盗まれた夢をとり返しにいく」という。

強大な力を持つマモーの元へ、たった一人で赴くルパン。
世界の終わりを目論むマモーに、打つ手はあるのだろうか?

登場人物

■ルパン三世(演:山田康雄)
不二子に首ったけの大泥棒。
マモーの超能力のような力を見せ付けられても、わずかな家具のズレから、宇宙空間のような幻影は「ガスで眠らせて家具ごと別の場所へ移動させる」という古典的なトリックであること、直後に起こった大地震も、近くにあった大穴から、「マモーの原子力発電所が爆発した」と見抜き、マモーの力を一切信じようとしないなど、現実主義者(リアリスト)な面が強く描かれている。

マモーによって脳内を覗かれる場面では、表層意識は(実際の)ポルノ写真が敷き詰められた中、不二子のヌードが現れ、♂♀マークでSEXを揶揄したイメージが現れるなどほぼエロで構成されていたが、その深層意識は「無」だった(ちなみにこのシーンは地上波ではカットされている)。
マモーからは「白痴、もしくは神の意識に他ならない」と言われており、「夢を盗まれた」というセリフとあわせ、ファンから様々な考察がされている。

■次元大介(演:小林清志)
「どこまでいっても、追われる身か」

不二子に入れ込むルパンに心底呆れつつも、なんだかんだで助けにいっちゃうルパンの良き相棒。
マモーの居場所を突き止めようと海軍から拉致された時はその横暴さにブチ切れ、モンローとハンフリー・ボガートのファンを辞めようとした。

今作ではピンチの時もトレードマークの中折れ帽を手放さなかったりと、ルパンからも言われるように「古典的」な面が強調されている。
そんな彼とルパンとのやりとりは、作中でも屈指の名シーン。

■石川五ェ門(演:井上真樹夫)
「それが、奴の宿命」

女に弱いルパンに愛想を尽かすも、「ルパンを他人に殺されたくはない」と次元と共に助けに向かうルパンの腐れ縁。
しかしその際フリンチと戦うも、特殊合金で出来ているチョッキを斬る事ができず、最終的にはフリンチを倒すも斬鉄剣が折れてしまい、「しばらく顔を見たくない」と姿を消す。斬鉄剣が切れなかったのはコンニャクだけではなかった。
しかしこの時折れた斬鉄剣が、後にルパンの窮地を救うことになる

■銭形警部(演:納谷悟朗)
「ルパンという人間がいる限り、私は日夜永遠に負い続ける義務があるんだよ!」

ルパンと二人三脚をやらせれば右に出るものはいない、最強の刑事。
だがルパンを追うのを辞めろと警視総監に忠告されるも、辞職してまでルパンを追い続けてしまうなど、もはや刑事であることよりも、「ルパンを追う事」が人生の最優先事項になりつつある。もう子供も大きいのに・・・。※「としこ」という子供と妻がいるという設定はこの映画独自設定なので注意。

余談だが、ルパンの脳内イメージでは、最初にグラビアポーズをした銭形の姿が登場する。ある意味とっつぁんの存在は、それだけ印象が強いということなのかもしれない・・・。

■峰不二子(演:増山江威子)
「長生きしてヨボヨボになったルパンなんて見たくない」という理由で、ルパンと共に不老不死となるためマモーに協力をする。
今作ではオールヌードを披露したりB地区がモロに出てたりとエロス全開。シャワーシーンよりも鏡に映った下からのアングルが一番ヤバいと思うのは自分だけだろうか。
次作の「カリオストロ」で見られるような銃をブッ放すような面は描かれず、マモーのいう「永遠の若さ」に惹かれている描写が多い。

劇場版キャラ

■エジプト警察署長(演:三波春夫)
序盤に登場。
声を担当しているのは、主題歌「ルパン音頭」を担当する演歌歌手の三波春夫さんだが、結構喋るしそこそこ上手い。

■アメリカ大統領(演:赤塚不二夫)
■ソ蓮書記長(演:梶原一騎)

録音機内の会話としての登場(?)。
普通の喋りが却って雰囲気をだしている。

■フリンチ(演: 飯塚昭三)
マモーの部下の大男。不二子曰くサド。
五ェ門との戦闘で一旦はあの斬鉄剣を退けるも、顔を輪切りにされるという結構グロい死に方をした。フリ○ンっていうな!

■スタッキー(演:大平透)
世界で一番偉い男を操ってるおっちゃん。
つまりアメリカ大統領補佐官。
神を気取るマモーに対し、「世界を支配する神がいるとするなら、それは我々だ」とマモーに負けずと劣らずの発言をし、ラストにはミサイルでマモーの島を焼き尽くした。

■ゴードン(演:柴田秀勝)
スタッキーの部下。こいつも大男。
ラストのミサイル一掃シーンでは「ヒャッハー!秘密を知るものは皆殺しだー!!」とトリガーハッピー状態になる。だがスタッキーの指示により、のちに自分も含めてまとめて葬られることに・・・。

マモー(演:西村晃)

マモー ルパンvs複製人間

子供の様な小さな体に、白い長髪を持つ男。
しわくちゃの顔、異様に大きな目とインパクト大のヴィジュアルをしている。怖すぎるとっつぁん坊や。
初登場時、ヒロインが如く優雅にハーブを弾いているマモーが振り返った時の衝撃が忘れられない人間も多い。

表の姿は世界の富の3分の1を牛耳っている謎の大富豪「ハワード・ロックウッド」。だが真の正体は、1万年の時を複製を作り続けたことで生きながらえているクローン。だが遺伝子もコピーし続けると劣化し、不死ではなくなるため、伝説の賢者の石にまで頼り老化を止めようとしていた。

自身を神と例え「地球上の歴史に干渉してきた」と語ったり、超能力としか思えない力を披露するが、少なくとも幻影と地震については人為的なものである。ただし、念動力のようなものは実際に使えるらしい。

1体目は次元に眉間を撃たれて死に、
続いて現れた2体目のクローンは、不二子と自分以外の全ての種を殺し、自分たちがアダムとイヴになろうとしていたが、ルパンに斬鉄剣のかけらでビームを跳ね返され、焼失する。

このほか大量の劣化コピーがおり、その全てを本体が操っていた。しかしそれぞれの意思が全くないというわけではなく、コピーも自分の意思で喋っていた。
もしかしたら2体目のマモーが最期の最期まで不二子を渇望していたのは、クローン自身の遺志だったのかも・・・?

本体(オリジナル)は巨大な脳の姿となっており、最後には宇宙に飛び立ち、そこで不老不死の技術を持つ星を探し、「新世界の神になる」的な発想で神になろうとするも、ルパンの腕時計爆弾により、宇宙空間で爆発。剥き出しの脳は、太陽へとゆっくりとすいこまれていった・・・。

名前の由来はTVシリーズに登場した、タイマシンを開発した科学者「魔毛狂介」から。当然ながら外見は全く異なる。

ルパンの夢とは何か?

現実主義者のルパン。
彼は夢を見ないとされている。
ここでいう夢とは寝ている時に見る夢ではなく、恐らく願望、欲求、そういったものなのかと思う。

「夢ってのは女のことか?」
「実際クラシックだよ。おまえって奴ぁ」

次元の質問に上述の言葉で返すルパン。
女=夢だという考えを古典的だと笑う、映画の中でも印象的なシーン。

では、
ルパンにとってマモーに盗まれた「夢」とは何なのか?

この夢とは、「自分こそがオリジナルであるという、自分自身の存在のこと」という解釈などもある。
自分が最初観たときは、マモーがこの世に存在しない神という「夢」を地球の外まで追い求めたのと対比して、ルパンは、この世に存在しないかもしれない愛という存在(夢)を、不二子の中に求めていたのかと思っていた。

だがこれは、観た人間の数だけ解釈があっていいのだと思う。

最後に

ミモー!マモー!って言ってた某番組のコントでこの作品を知り、のちに金曜ロードショーで見た時は、ラストの不二子ちゃんのビーチクを「ポチっとな」するシーンに目が釘付けに・・・(笑)
そして一度見たら忘れられない強烈なキャラ・マモー!見た目のインパクトもありますが、演じている西村さんの独特な語り口も、不気味さを引き立てていたように思えます。もう金ローで何回やるんだ!ってぐらいやってますが、それでも毎回見ちゃうぐらい面白い!・・・でも何度見ても、あのルパン音頭のイントロでズッコケちゃうんですが(笑)

ルパン音頭

ルパン音頭

  • 三波春夫
  • 歌謡曲
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

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