本日発売された小説おそ松さん『前松』の感想です!ネタバレありなのでご注意ください!
※各話のラストのオチには触れておりません。
末っ子おそ松
ひょんなことからトド松とケンカをしたおそ松。だがそこへ、松野家家訓・その12『兄弟大回転』が発動する!
あらすじ
説明しよう!兄弟大回転とは!
「兄弟たちがケンカをしたら、火種となったヤツが末っ子になり、他の兄弟は順次繰り上がる」という松代考案の謎ルールのこと。20年以上使われる事がなかったが、なぜかここに来て実施され、おそ松が末っ子になってしまう。
初めて『弟』の立場となったおそ松は、普段のおそ松のようになってしまったトド松からパシられ、買出しへ。だがそこで、他の『兄たち』に恨みがあるモブ集団に絡まれてしまう!・・・というお話。
この展開でモブ×長男とか思った自分は死んでいい。
劇団カラ松
にゃーちゃんにプレゼントを渡したい!と悩むチョロ松のために、カラ松が一肌脱ぐ話。
あらすじ
アニメ本編ではあまり活用されなかった「演劇部」というスキルをいかんなく発揮した結果、「暴漢に絡まれたにゃーちゃんを助け、その流れでプレゼントを渡す」というベッタベタな脚本が出来上がる。が、なんだかんだでノってきた兄弟たちの協力を得て、まずはリハーサルをすることに!
■にゃーちゃん代役・・・トド松
安定の女装枠。さすがあざトッティー。
ちなみに本番では暴漢役としてにゃーちゃんの前に現れたが、その姿はじょし松さんのトド子そのものである。
■暴漢その1・・・十四松
「ぐへへ・・・ようねーちゃん、いいスイングしてんなぁ・・・」と絡み、即効で暴漢役をクビになった。
■暴漢その2・・・おそ松
十四松の代わりに挑戦したが、暴漢ではなく、ただの金をたかってくる迷惑な通行人になってしまったため、役を降ろされる。
■暴漢その3・・・一松
女装したトド松が相手なのに、照れて直視できなかった。
可愛いすぎか。
■監督・・・カラ松
時々近所の公園で、ちびっ子たちに芝居の稽古をしているらしい。・・・そのちびっ子たちはみんな†静寂と孤独†とか言っちゃうんだろうか。
■ヒーロー・・・チョロ松
にゃーちゃんを暴漢から救うかっちょいいヒーロー担当。色々あっても最後にはにゃーちゃんにプレゼントを渡せたのだが・・・
■にゃーちゃん
チョロ松憧れのアイドル。
金の延べ棒大好き。
なんだかんだ困っているチョロ松のために脚本を考えたり、クビになった十四松が一言でいいから台詞が欲しいとゴネると、ちゃんと台詞を考えてあげるカラ松の優しさ・・・プライスレス(そしてハイリターン)。
チョロ松、深夜の大冒険
チョロ松のチョロ松がギンギン。
あらすじ
居酒屋だより
デカパンとダヨーンに猫質をとられてしまった一松のお話
超短編。
世にも奇妙な物語。
カラ松病にご用心
ミスター・フラッグの鶴の一声により、一億総カラ松時代が到来する!!
あらすじ
こちらもそこはかとなく世にも奇妙臭がするお話。
誰かが流行らせた『流行』のおかげで、なんやかんやあって超大金持ちになったカラ松。兄弟たちが次々に欲しいものをねだる中、一松だけは何も言わないが、「おまえの欲しいものはお見通しだぜ!」と言って用意してくれる。こんなん、カラ松ボーイズになるしかないじゃない!
チョロ松のために50万枚CD買ってあげたり、おそ松にはパチンコ代をあげたりと何かと兄弟のためにお金を使ってくれるが、カラ松が自分の為にお金を使っている描写は無い。
終盤には一部で人気の「あつしくん」もちょろっと登場する。
夏休み
夏休み。
海水浴にいくも、リア充たちの眩しさに精神をやられてしまう6つ子の話。
【感想】
6つ子の童貞力が悲しいほどに凄まじい1本。スイカ大好きな十四松が可愛い。
描き下ろしイラストの風景は、多分この海水浴にいくまでの移動風景なんじゃないだろうか。
白か黒か
一松がオセロで兄弟たちと勝負する話。
だが、そのオセロはもはやオセロではなく・・・
あらすじ
他の兄弟たちが競馬にいっている間、一人ジェンガや一人UNOをやってヒマを潰していた一松。だがいよいよやるゲームがなくなり、最後にオセロをやろうとしたタイミングでおそ松たちが帰ってくる。
オセロを見て「やりたい!」ノってくる兄弟たち。俺も俺もとやりたがる弟たちを「みんなでやろ~ぜ~」とガバガバに受け入れるおそ松マジ兄さん。そして何故か、オセロなのに3対3のチーム戦に。
さらに、
三次元ルールが適用されたり、「俺のターン!」で手札から召還したり、闇のデュエルの攻撃から一松を庇ったカラ松の服が大事なところを中心に破れたりと、もはやオセロではないなにかと化している。果たして、この『オセロ』の勝利条件とは何なのか・・・?
裁判
様々な罪で起訴された兄松たち。
果たして、彼らは有罪なのか、それとも無罪なのか・・・
あらすじ
■イヤミ
裁判長。
アニメ6話の貧乏暮らしを経験しているため、金にがめつい。
■おそ松
罪状はDV罪。
やっていることは小学生のイタズラだが、内臓にまでダメージを与えるカンチョーはやばい。
■カラ松
存在が痛いため傷害罪で訴えられるも、「めんどい」という理由で秒速で無罪に。
■チョロ松
お金を溜め込んでいる疑惑をかけられている。その驚きの貯蓄額は・・・
熱いウロコでkissをして
F6とトト子の夢小説。
全ページトト子の妄想・・・夢小説で構成されているが、とかく男性向けにエロい。そして一松の方向性が相変わらずおかしい。
こわしちゃった!
「CRただいま」の悲劇再び。
「十四松まつり」でパチンコへ言った時と同じようなやりとりをするカラ松。以前の繰り返しになら無いよう言い聞かせるも、ラストは・・・
感想
2話ぐらいまでは「アニメのおそ松さんの雰囲気をちょっと柔らかくした感じのドタバタギャグだな~」と思いながら読んでましたが・・・
お い 3 話
なんなんだ。
ほんとなんなんだ。
アニメといい3話は下ネタの縛りでもあるんだろうか。
台詞回しやトッティの遠慮の無いツッコミなどはアニメのノリと雰囲気そのまま。その中にところどころ世にも奇妙のようなちょっと不思議なお話が混ざる感じです。パロディネタは出版社が出版社だけに、ジャンプネタが多め。オールキャラなので、トト子ちゃんやハタ坊やにゃ~ちゃん、ちょろっとだけですがイヤミやデカパン&ダヨ~ンコンビもちゃんと登場します。でもあつしくんまで出てきたのにはたまげたなぁ。
描き下ろしイラストも、一松に寄りかかって寝るトド松&おそ松がクッッソ可愛くって、個人的には大満足でした!
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最後に!
チョロ松好きではなく、シコ松スキーさんにオススメしたい3話でした。(中身はどっちかっていうとバーコードハゲの教頭チョロ松なんだけど)
番外編のおそ松さんは児童向けでしたが、こちらのおそ松さんはパロネタも下ネタもエロネタも容赦なくぶっこんでくるスタイル。本編のショートギャグ回が好きな方や、番外編がちょっと物足りなかったな~という方は、一度こちらを読んでみることをオススメいたします!
でも文字媒体もいいですが、そろそろ画面いっぱいに動く6つ子たちがみたいですね。もういっそ「なごみ探偵:劇場版」とかになればいいのに・・・。
↓後松はこちら!
↓なごみの小説の感想はこちら!