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【映画】ワンピース ストロングワールド 感想(ネタバレあり)~ナミさんマジヒロイン!尾田栄一郎先生総指揮の看板は伊達じゃなかった!

ワンピースフィルム ストロングワールド [レンタル落ち]

エンタメ度 ★★★★★
デザイン ★★★★★
結論:これが作者の本気。

2009年 日本
制作総指揮:尾田栄一郎

20年の時を経て動き出した、ロジャーのかつての宿敵・金獅子のシキ!ひょんなことからシキと出会ったルフィたちは、天空に浮かぶ島「メルヴィユ」に連れて行かれる。だがそこは、シキの手によって凶暴化した動物たちが住まう「強者だけが生き残る世界」だった!

世界政府を降伏させるため、シキは抜群の航海術の腕を持つナミを奪い去り、数多の海賊と動物たちを引き連れ、ルフィたちの故郷であるイーストブルーを滅ぼそうとしている。
果たしてルフィは伝説の海賊を打ち倒し、ナミを、東の海《イーストブルー》を救う事ができるのか!?

目次

麦わら海賊団

■ナミ(演:岡村朋美)
もうおっぱいにしか目がいかない。
過去最高にヒロインしているヒロイン。
コスチュームといいヘアスタイルといい、今作のナミさんは最高に可愛い。

■ルフィ(演:田中真弓)
ナミさんのふとももに顔を挟まれた羨ましすぎる船長。
赤シャツ+黒ネクタイのドレスコードがまじかっけぇ。

■ゾロ(演:中井和哉)
相変わらずの方向音痴。
花柄バンダナ可愛すぎじゃない?

■サンジ(演:平田広明)
相変わらずのエロコック。
シキの部下のゴリラの言葉が何故か通じた。ケダモノ同士ということか・・・。

■ウソップ(演:山口勝平)
相変わらずのサポート担当。
こういう役回りは映画では本当に大事。

■チョッパー(演:大谷育江)
相変わらずの可愛さ。
序盤のクマ(?)パーカー姿がめちゃんこ可愛い。

前半はゾロと行動するが、後半はウソップと共にナミ奪還に向かい、毒に侵されたナミを守り続けた。

■ロビン(演:山口由里子)
ポニテ、眼鏡、ボーダーワンピとか私服最高か!
ドレスコード時の谷間といい尾田先生あざーっす!!

■フランキー(演:矢尾一樹)
序盤はロビン・ブルックと共に行動。
軍隊アリが襲い掛かってきた時にロビンを庇ったりと漢前。

■ブルック(演:チョー)
部分痩せに興味があるガイコツ。
美味しい所を全て掻っ攫っていった。

劇場版オリジナルキャラ

金獅子のシキ(演:竹中直人)

ワンピース ストロングワールド 金獅子のシキ

かつてのロジャーの宿敵であり、原作でもインペルダウンを脱走した海賊として名前だけ登場していた。笑い声は「ジハハハハ!」。インペルダウンを脱走する際、能力者には外す事が出来ない海楼石の足かせを両足ごと切り落とし、自分の愛刀を突き刺して足代わりにしている。

フワフワの実の能力者で、手に触れたものを重力に関係なく浮かせることができる(ただし、自分以外の生きているモノは浮かせられない)。能力者には弱点である海水も浮かせることができるが、『浮く』という能力上、サイクロン(嵐)が弱点。(原作の藤虎の能力も物体を浮かせられるが、こちらは重力を操る能力者なので恐らく別物)

メルヴィユ独自の植物であるIQの特性に目をつけ、島を支配し20年以上も研究に費やすなど、執念深く狡猾。イーストブルーで既にいくつかの島を滅ぼすなどまさに悪の所業だが、部下たちとトリオ・ザ・漫才をはじめたり、一人ボケだりとおちゃめな面も。

ロジャーに最も執着していた男であり、インペルタウンに投獄されたのも、自首したロジャーが世界政府に処刑される前に自分で殺すため、海軍本部に乗り込んだことによる。イーストブルーを執拗に狙ったのも、ロジャーの故郷だったからなのかもしれない。

ドクター・インディゴ(演:中尾隆聖)

ツッコミにキレがあるピエロ・・・ではなく科学者。
歩くと気の抜ける間抜けな音がする。「パントマイムで物事を伝えようとするが全く伝わず、普通に喋ってはツッコまれる」までがお約束。なので逆に伝わると驚く。

ワンピース ストロングワールド ドクター・インディゴ
「通じたぁ!!??」

面白キャラだがいざ戦うとなれば悪役らしい凄みをみせる。能力者ではないが自身が調合した薬品を使ったケミカルジャグリングでゾロと戦った。

ちなみに中の人の中尾さんは、アニメオリジナルエピソード「ロストアイランド編」で悪役のエリックを、近年ではこれまた悪の科学者のシーザーを演じている。某死神といい、中尾さんボイスのマッドな科学者の悪役率は異常。

スカーレット隊長(演:銀河万丈)

ワンピース ストロングワールド ゴリラ

美人に目がないゴリラ。
動物たちの司令塔でもある。
ゴリラなので人の言葉は喋れないが、なぜか一部の人間には言葉が通じるようだ。
ロビンのシーンは完全にキングコングのパロ。
「ロビンはオレの嫁」発言をしたことで、嫉妬に文字通り燃えたサンジのキックを喰らい敗れ去った。

ビリー(演:高戸靖広)

ワンピース ストロングワールド ビリー

鼻タレ小僧みたいな顔をしている雷鳥。名付け親はルフィ。
他の動物たちと比べれば小さい方だが、黄色い電気ネズミの如き雷撃で、自分よりも遥かに巨大な敵も倒すことができる。IQの影響なのか人間の言葉を理解しているようで、仲良くなったナミと行動を共にし、合流後はルフィを背に乗せ、共にシキと戦った。

その他

■シャオ(演:水田わさび)
メルヴィユの村に住む幼い娘。
びっくりするとすぐ気絶する。ちなみに中の人は新しい方のドラえもん。
ダフトグリーンの外に出てIQを探していたが動物たちに襲われ、ゾロたちに救われる。シャオ含め村の人間の腕には翼が生えており、ラストでメルヴィユが崩落する際は鳥の様に飛び立っていった。エンディングでは崩落後の島で、IQの影響が抜けた動物たちとも仲良く暮らしているような描写がある。

■エバー(演:皆藤愛子)
シャオの姉。ゲスト声優その1。
シキの王宮にある酒場でウェイトレスとして働いている。「パンツ見せてもらってもよろしいですか?」といったブルックに華麗なネリチャギを食らわせたが、それって結果的にパンツ見せてるんじゃ・・・

■キタジマ(演:北島康介)
ゲスト声優その2。
一人だけ魚人の海賊なので目立つ。出番は少ないながらも目立ち、尚且つ中の人のイメージにキャラを合わせているという、良いゲスト声優の使い方。

■モブの海賊(演:青野武)
王宮の酒場に忍びこんだロビンたちに、シキの目的を教えてくれる海賊。名も無きモブだが、なんと声は青野武さん!こんな豪華CVなモブなんだ・・・。
因みに青野さんは本編では鷹の目のミホークを演じていた。

人生で生まれて初めて、映画を見るのに並んだ

「尾田さんが監督!特典に0巻もつくよ!」と公開前から異常な盛り上がりを見せていた映画。が、当時は「お~盛り上がってんな~」ぐらいにしか考えておらず、のほほんと公開日当日、前売り券すら買わず渋谷の映画館へ向かったら・・・道玄坂のほうまで続く大行列!そしてスタッフの「並んでも本日分はお買い求めいただけません!」という声・・・。

完全に舐めきっていた自分は「今日見れなければいつ仕事が休めるもんだかわからんぞ!?」と焦りまくり、慌てて23区外の映画館を探し、急遽深夜回が増えたところに何とか滑り込むことができました。(それでもチケットを買うまで相当並びましたが。仮面ライダー見に来てた子供と父ちゃんが可愛そうだった・・・)当然終電はなく、家まではタクシー・・・そんなことがあったのもいい思い出です。

少年漫画としてのエンタメ

2時間で伝説の海賊を倒してしまうところに「これだから少年漫画のインフレは・・・」と思う方もいるかもだが、尾田先生のキャラクターコスチュームや不思議動物たちのデザインや世界観、徹底して「少年を飽きさせない」作りに重きを置いた構成は見事だと思う。特にヤクザ映画のオマージュであろう、シキの元へ乗り込んで銃をブッ放すシーンはまさに様式美。ハデに散れぇ!

何よりいいと思うのは、最後までダレないテンポの良さと緩急の付け方のウマさ。悪役たちのコミカルなダンスシーンや竹中直人さんの名演による漫才など、小さな子供でも楽しんで観れる要素が多いが、ココヤシ村でのやりとりを思い出させるラストのナミのセリフなど、大人や従来のファンに向けたギミックがあるのもいい。

また、レギュラーが9人もいると一緒に行動させるのは難しいが、うまいことばらしているお陰で全員に見せ場があるにも良い。後半の戦闘も、戦闘の合間合間に、良く動き喋るウソップ組のやりとりが入るため、出番の偏りを感じさせない。

原作者の尾田さんが関わったことでこれだけ面白くなるなら、今までのは一体・・・とも思わなくも無いが、予算の関係や、あくまで決められた日程で決められた人数で完成させなきゃいけないなどの制約も多いので、一概に比べられるものでもないのだろう・・・多分。

最後に!

前日譚がちょっとアレな出来でしたが、23日は最新作のGOLDが公開されます!それにあわせ、huluではワンピースの劇場版も一挙に配信中!丁度ゴジラシリーズも配信されてますし、映画見放題な夏休みを送れること請け合いです。幸せだけど、最近は見すぎてちょっと寝不足気味です・・・。長期シリーズを一気見するときは、こまめな水分補給を心がけましょうね!マジで!

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