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【漫画】美少女戦士セーラームーン かぐや姫の恋人~主役はルナ!今見ても最高の擬人化だっ!※ネタバレあり

美少女戦士セーラームーンS―かぐや姫の恋人 (KCデラックス)

──あなたが私の永遠の伴侶──

※ストーリーのネタバレあり!
※未読の方はご注意ください

原作者の書き下ろしコミックス!

劇場版「美少女戦士セーラムーンS(スーパー)かぐや姫の恋人」の原作を武内直子さんご本人が漫画として書き下ろしたものが今作。この話はうさぎ達ではなく、なんとマスコット的な存在だったルナが主人公、かつルナの恋物語が主軸となっている。

最大のポイントは、ルナの人間バージョン(しかも美少女)が拝めること!!黒髪ふわふわロングにうさぎちゃんとお揃い(?)のシニョンという髪型、黄色と黒を基調にしたドレスのキャラデザが当時小学生だった自分にはどストライク!セーラームーンの中で誰が一番可愛いと思う?という質問に「ルナだろ!」と即答するぐらい、擬人化の沼に引きずり込む原因となった。

コミックスにはルナの相方で未来の旦那でもあるアルテミスと、未来の自分の娘のダイアナも登場しているが、この美少女ルナの人気を受けてか、後の原作でアルテミスとダイアナも人間の姿へと変身する。ちなみにアルテミスは白髪ロングのイケメン。

主要人物紹介

■ルナ
セーラー戦士を現代に復活させた立役者にして、彼女らの司令塔でもある黒猫。使命に忠実でまじめな彼女が、とある人間の男性に会った事から物語が動き出す。

■アルテミス
相棒である美奈子から「30世紀の未来で結婚して子供までいるからってアグラをかいているようじゃダメね!未来なんていくらでも変わるんだから!」と言われ気が気でない。

様子が変わっていくルナに心を痛めながらも金平糖をプレゼントして気遣ったり、雪の中夜通しルナを待っていたりと本作一番の苦労猫。

■宇宙翔(おおぞら かける)
今作のキーキャラクターにしてルナの恋のお相手役。
幼い頃の「月にかぐや姫がいるか確かめる」という夢を叶える為努力していたが、心臓病が発見され宇宙飛行士になることができなくなった物語冒頭で彗星のカケラを手にしたことで、事件に巻き込まれていく。映画版のCVは花輪くん。

■名夜竹姫子(なよたけ ひめこ)
最年少女性宇宙飛行士候補と言われている才女。22歳。
翔の幼馴染。物語中で翔と思いを通わせ、終盤ではお腹に子供がいるような描写がある。映画版のCVは林原めぐみさん。

■プリンセス・スノー・カグヤ
今作のラスボス。
翔が拾った彗星のカケラから成長し、女性の姿となる。コミックス版ではビーチクが丸見え。映画版のCVは二代目峰不二子や初代キューティーハニーを務めた増山江威子さん。

■セーラーソルジャーズ
今作では脇役のセーラー戦士たち。お馴染みの5人だけではなく、ウラヌス・ネプチューン、そしてプルートも登場する。変身シーンは全員一括。決め台詞は「月と星に代わっておしおきよ!」

子供にはオトナなストーリー

ルナが人間の男性に恋をするというストーリーに、トキメキよりも「ダイアナ生まれてこなくなるんじゃ!?」というドキドキを感じていた小学生でしたが、そんな自分でも、ラストの「人間の女の子になったルナと翔との二人っきりの宇宙飛行のシーン」が大好きでした。額の三日月で翔が気付き「ルナ」と呼ぼうとするのをキスで止めるシーンとか最高に悶える。このあとに「月に私がいるか見に来て」と続くセリフも良かったですねぇ。

既に想い人にはヒロインがいて、ルナの恋が失恋に終わってしまうということが最初から分かっているというストーリーだったり、途中で翔と姫子が子供を作ったんだろうなと匂わせるシーンがあったりと、小学校低学年にはちょっとオトナな感じがしたのも、この作品がずっと好きだった一因なのかもしれません。

(とはいえ原作のセーラームーンは敵が倒される時にキモいミイラみたいな描写がされてたり、まもちゃんとうさぎちゃんの事後っぽいフルカラー表紙があったりしたので割と通常運転なんだけれども)

美少女戦士セーラームーンS―かぐや姫の恋人 (KCデラックス)

美少女戦士セーラームーンS―かぐや姫の恋人 (KCデラックス)

 

最後に!

当時にしては珍しく、劇場版のアニメよりも漫画の方が好きだった作品でした。しかしセーラムーン本編よりこの短編が好きだったという事実に、自分が生来の擬人化好きだったことを再認識させられたぜ・・・。

↓セーラームーン、お好きでしたか?