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【アニメ】昭和元禄落語心中 2話感想~八雲と助六の最初の出会い!&山寺さんの「時そば」は必見!※ネタバレあり

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※アニメ第二話のネタバレあり!
※原作はほぼ未読の状態で視聴しています。

結論:思った以上にショタ回でした・・・。

助六(CV:山寺宏一)

アニメ昭和元禄落語心中 助六

小夏の父親にして著名な落語家でもあった助六。だが現在は故人である。先週は小夏の「八雲が殺した」という発言や、血塗れの助六を抱きかかえる返り血を浴びた若い頃の八雲のカットも。更には上記のカットのように、1話で八雲の幻影として現れた助六は手つきといい、流し目といい、やたら色っぽく描かれているが・・・果たしてその真相は・・・?

そして今週は、八雲と助六の出会い・・・何十年も前の少年時代、始めて有楽亭の家に、八雲が連れて来られる所から始まります。

菊比古(幼少期CV:小林沙苗)

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八雲の幼少時代。
いかにも線の細そうな色白の少年。芸者の家に生まれたが、男の自分が踊っても家の者は喜ばず、更に足を壊してしまったことで、半ば親から捨てられる形で落語の家・有楽亭に引き取られる。とかく女系の家で育てられた所為か、銭湯で体をタオルで隠したり、泣く時に両手に目をやる仕草などがかなり女性的である。

青年となり、師匠から「菊比古」という名を貰うが、この時点では「預けられた家だから」という一心で落語を学んでいるだけで、本心から落語を好きなわけではない。

初太郎(幼少期CV:立川こはる)

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助六の幼少時代。
寄席で働いていたじいちゃんが亡くなって身寄りがなくなり、落語家になって八雲の名を貰う為、八雲(先代の師匠)に自ら弟子入りを志願した。寄席をずっと見ていた為か、色々な落語を覚えている。破天荒な性格で何もかも菊比古とは正反対。

幼少期の初太郎を演じた立川さんの名演技!

落語の喋りが上手すぎる!!どんな子役がやってるんだ!!と思っていたら、何と幼少期の初太郎を演じた立川こはるさんは、現在も活躍中の女性の落語家さんだったんですね。子供という役どころにも全く違和感を感じさせませんでした。これはこの方の落語、聞くしかねぇ・・・!

圧巻だった山寺宏一さんの「時そば」

まずは菊比古の初高座。その声には覇気がなく、淡々としており、お客も全く笑わない・・・。BGMの、菊比古の焦りを表すような静かな、だが段々と掻き立てるように早くなるピアノの旋律、そして終わった後のまばらな拍手・・・観てるこっちがガクブルしそうな落語でした。

が!アニメの中どころか、現実で見ている私たちの空気すら一瞬にして吹き飛ばした、初太郎の第一声!そして山寺さんの喋りの上手さといったら!!これは喋ることをずっと生業にしていた山寺さんだから出来る語りなのでしょう。

初太郎の演目は、落語を知らない人間でも知っている「今なんどきでい?」というセリフで勘定をごまかす「時そば」!ノリの良い初太郎にピッタリの落語です。

汗をかきながら必死に演じていた菊比古と、最後まで笑いを誘いながら飄々と演じきった初太郎との落差・・・。先週に引き続き、落語のシーンの気合の入りっぷりは凄いです。けど、先週は名人としての落語を、そして今週はど新人の気持ちの入ってない落語を、そして年齢差をも同時に演じわけた石田彰さんの芝居も、十分聴き応えがありました。

先週ほど長くはないものの、「落語を聞かせる」という事に重きを置いているのが非常に良かったです!

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【最後に!】
若い頃の助六のことを、八雲(初太郎)は「しんさん」と読んでいますがこれは何でだろう?初太郎や菊比古は師匠がつけた名前だから、元々の名前なんだろうか?ちょっと気になりました。それと、てっきり過去編は今週で終わると思ってたらまだまだ続きそうな感じでびっくり!先週八雲が言ってた「長い夜になりそうだ・・・」というセリフは真実だったのか!来週は何やら女の影もチラついていましたが、これは恋バナか・・・!?波乱の予感だ・・・!

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