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【映画感想】脳漿炸裂ガール~ボカロ×マカロン=デスゲーム!?※ネタバレあり

脳漿炸裂ガール [DVD]
アイドル度 ★★★
B級度 ★★★
結論:デスゲーム要素どっから湧いた!?

2015年 日本
監督:アベユーイチ
脚本:吉田恵里香

※ストーリーのネタバレあり!
※未視聴の方はご注意ください。

※あらすじだけ見たい方は目次から。

目次

ボカロ初の実写映画!

元となったれるりりさんの名曲「脳漿炸裂ガール」は、怒涛のテンポとハイスピードなメロディに口がまわらない超早口な歌詞をあてているのが特徴!ご本人も「歌詞は適当」とおっしゃっているぐらいなので、他の小説化されたボカロ曲と比べ曲自体にストーリーがあるわけではない。

脳漿炸裂ガール

脳漿炸裂ガール

  • れるりり
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

なので小説化された作品は数多けれど、まさかの実写化で 一体どんな世界観になるのか意味不明すぎて、「頭ゆるい系の女子がマカロンと男喰いまくる話になるのか??」 などと勝手に思っていたら、何をトチ狂ったのか歌詞の内容ではなく「脳漿炸裂ガール」というタイトルをそのままストーリーにしてしまい、その結果女子高生が脳漿炸裂しちゃうデスゲームという山田悠介もびっくりな世界観の映画となった。

とはいえ、ストーリー中には「脳漿炸裂ガール」の歌詞に登場するワード至る所に散りばめられているので、人殺しゲーム中にマカロン食べちゃうようななんちゃってデスゲームなのでホラーが嫌いな人でも安心(?)して見れる仕様となっている。

※実際は「脳漿炸裂ガール」の小説版の映画化。
なのでデスゲームのストーリー自体は小説版のもの。因みに小説版の作者である吉田恵理香さんは映画の脚本も担当している。

登場人物

■市位ハナ(演:柏木ひなた)
お嬢様学校に通う庶民という典型的な主人公。憧れで入ったはいいが案の定学校に馴染めずに浮いていた。携帯2台持ちという彼女のスマホ依存体質が後にはなのピンチを救う。

■稲沢はな(演:竹富聖花)
浮いているハナに唯一優しく接してくれる、ハナの憧れのクラスメイト。
ハナにピンチを救われたことで友情を深めていくことになる。マカロン好き。

■城野モクハ(演:岡崎紗絵)
いじめっ子3人娘のリーダーでハナの心の中のあだ名はリッチ。典型的なイヤなヤツ。ということは・・・?

■瀬繹マイカ(演:上白石萌歌)
ぶりっ子で男好きのリッチの取り巻きその1。ハナの心の中のあだ名はビッチ。しかし後半、そのビッチっぷりがアダとなる。

■味田レイコ(演:志田友美)
黒髪おさげに眼帯と属性をつけまくった取り巻きその2。ハナの心の中のあだ名はパッチ。だが単なる痛い子ではない。

聖アルテミス女学院に通う市位ハナ。友人も出来ず、黙々とツイッターで呟くだけの日々が続いていた。が、ある日。教師たちが成績優秀者である白いリボンをつけたものを対象に行う「面接」に、ひょんなことからハナも巻き込まれてしまう・・・

ネタバレしかないあらすじ

この映画あらすじをざっくりと説明すると、

どっかのバトロワみたいな世界観の大人たちが「各地の高校でデスゲームやって生き残ったヤツを支配者として教育するわー!」と言い出したせいで、失敗するとMIBに出てくるような近未来的なビーム銃で頭をブチ抜かれて、映倫に引っかからない程度のゴア表現で脳漿炸裂ガールにされるゲームに巻き込まれる!
 ↓
ゲームに必要な携帯を持っておらず、初っ端から死にかけるはな(竹富)だったが、ハナ(ひなた)がスマホを渡してくれたおかげで窮地を脱する。 この事がキッカケで「一蓮托生」となったはなとハナは、二人で協力してデスゲームをクリアしていくことに
 ↓
第二ゲーム以降は「脳漿炸裂ガール」をバックにダイジェスト風に端折られる。
 ↓
あっという間に生存者がハナとはな、ビッチとパッチの4人に。 この時出題された問題で、 パッチが片思いしていたチャラい教育実習生の男とビッチが既に♂♀凹凸擦っていたことが判明! 更にチャラ男から「オレにも選ぶ権利はある」と発言されブチ切れたパッチは、 近未来ガンを自力で奪い取り、チャラ男とビッチの脳髄を炸裂させた後、勝者となるべく殲滅を開始する!
 ↓
パッチに撃たれてしまうはな。絶対絶命のピンチに陥ったハナだったが、ここにきて常に無愛想だったもう一人の教育実習生・古寺正義が、 その名の通りの正義感を発揮し、パッチを倒しハナを救ってくれる。 が、そんなフラグを立てておいて無事でいられるわけもなく、古寺は即効で撃たれてしまう。
 ↓
生き残ったハナ。 
デスゲームのリーダーである担任の教師から 「大丈夫!撃たれた生徒はあくまで”前頭葉"だけ撃たれただけで死んでませんから!! ただ自分では考えることも出来ない家畜同然になっちゃっただけだから!!」という、 本当になんちゃってデスゲームだったことを暴露される。
 ↓
そして最後の一人を決める最終面接が始まる。 実は急所以外を撃たれたはなは無事だったのだ。

ハナとはな。 果たして生き残るのはどちらなのか──!?

・・・という、B級感しかないストーリー。伏線などもあるっちゃあるが、「みんな心の底では、何も考えず、ただ人の命令だけ聞いて生きていたいと願っている」「だがそれでいいのか」というテーマのためだけに作られたデスゲーム設定のため、ストーリーにはあまり期待せず観るのが吉。

ホラー映画というよりはアイドル映画

普段アイドルが主演しているものは厳しい目で見てしまう事が多いのですが、そんな自分から観ても、主役のハナを演じる私立恵比寿中学の柏木ひなたちゃんは超めんこかったです!!ホラーやサバイバル要素は薄いものの、アイドル映画としては十分に楽しめる出来となっております。脳漿炸裂させながらぶっ飛ぶ女子高生たちのスカートがひらひらする度にときめいちゃうよ!

個人的におすすめなのは、中盤で眼帯の封印を解き放って無双しまくるという見事なブチギレシーンを演じた、パッチこと味田レイコ役の志田友美ちゃん!彼女は良かったですね~。チャラ男を殺す前と後で、銃を構えた姿がまるで違っていたとこに萌えました。おさげに二丁拳銃とか最高です!

しかし現役アイドルを多用したこのキャスティング・・・「量産アイドル一蓮托生」という歌詞を考ると、結構シュール。

~こんな人にはオススメできません~
■デスゲームに食傷気味な人
あの突拍子も無い設定がどーにも嫌い!もう飽きた!という人は無理かもしれない。

■アイドル映画がダメな人
個人的には許せる範囲だが、アイドルが主演のは観ない、という方にはオススメできない。

最後に!

映画のEDが「脳漿炸裂ガール」の私立恵比寿中学Verで、メンバーが1フレーズずつ(無理なく)歌うという構成が結構好きです!

脳漿炸裂ガール

脳漿炸裂ガール

  • 私立恵比寿中学
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

全体的を通してチープな世界観=リアリティの無さが徹底しているため、かえってそれが10代の少女たちの芝居面の拙さをうまくカバーしているように思えました。B級好きとしては結構楽しめた作品です。上述の通り全然怖くもグロくもないので、そういうのはニガテだけどアイドル映画が好き!という方にはおすすめですね~。

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