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【映画感想】ディープ・ブルー~誰が生き残るか予測不可能!?サメ3体とか多すぎるわ!※ネタバレあり

ディープ・ブルー 特別版 [DVD]
パニック度 ★★★★★
テンポの良さ ★★★★
CGのサメ ちょっとショボい。
結論:生き残るのお前かよ!

※犠牲者&生存者&ストーリーに関する重大なネタバレあり!
※色々とヒドいので何でもOKな方のみ閲覧下さい!

1999年 アメリカ
監督:レニー・ハーリン
※日本語吹き替え版キャストは、2010年に日テレ・金曜ロードショーで放映された時のものです※

/主要人物/
■スーザン(吹:田中敦子 )
キマイラ製薬の女性社員で研究部長。
ホラー映画で「殺すな!そいつは貴重な実験体だ!!」とか言っちゃう役どころ。

■カーター(吹:小杉十郎太)
サメを監視したり捕縛したりする所員。
以前は刑務所にいたが、作中随一の活躍を見せる。

■ラッセル(吹:池田勝)
キマイラ製薬の社長で金持ち。
だがアルプスに登山して遭難し生還した経験があるなど結構な冒険家。
この映画のCMで凄まじいインパクトを誇るためか、DVD版と日テレ版で吹き替えキャストが唯一変わっていない。

■ジム(吹:谷昌樹)
風上で立小便をする凄く優秀な科学者。
この映画で一番踏んだり蹴ったりな人。

■ジャニス(吹:小林優子)
ラッセルに研究所のガイドをしてくれる、金髪ショートが可愛い社員。愛称はジャン。
ジムと恋人。

■プリーチャー(吹:塩屋浩三)
研究所のコック。本名はシャーマンだがクリスチャンのため、プリーチャー(説教師)と呼ばれている。口の悪いオウム・バードを飼っている。研究員では無い為一人だけ調理室にいる。

■スコッグズ(吹:青山穣)
本名はトム。研究所の建築構造に詳しい所員。
「オレはここにいる!どこにも行かないからな!」な人。

■ブレンダ(吹:喜田あゆ美)
研究所の通信係。気候状態の連絡やモーニングコールも担当している陽気な女性で、いつも管制塔にいる。主要キャラの中で唯一サメが直接の死因ではない。

■サメ×3
脳細胞の実験で遺伝子操作され知能を獲得。
全力でりにくる。

最大の見所:お約束だが予想外の展開!

大抵のホラー映画に存在する"お約束展開"──この映画もご多聞にもれず、都合よく来る嵐、水上の孤島と化した研究所、人間の所為でバカみたいに凶暴になったサメ、援助を打ち切られ追い詰められた研究者が、「実験の為だ!」とかいって犠牲者を増やしていく構図・・・と、これでもか!とモンスターパニック映画の王道を行く展開──だがしかし!

この映画、サメに襲われるだろ!までは予想通りなのだが、その後の展開が斜め上。序盤からハイスピードで展開していくテンポの良いストーリーは、サメ映画に飽きた人も充分に楽しめるものになっている。

登場人物の死に様のインパクト

昨今、大した見せ場も無く死んでいくキャラばかりのホラー映画が多いが、この映画は違う。
ホラー映画にとって演者最大の見せ場である死に様が一人ひとりに用意され、しかもどれもインパクトがあるものになっているのである。

■ジム

数あるサメ映画の中でもトップクラスに可哀想な死に方をした人。

・実験が成功し、麻酔で眠っているサメを褒めようとしたらサメに右腕を食われる→1Hit

・嵐の中救助ヘリが到着。吊り上げようとするが、途中、強風の所為かヘリまでワイヤーを巻き上げるウィンチが故障。海中に落ちてしまう→2Hit

この時、何者かがワイヤーで繋がっているヘリごと海中でジムを物凄い力で引っ張る。ヘリは管制塔に直撃、ヘリもろともブレンダも爆死。
サメ相手に空中戦で死亡するという衝撃展開に。

・実は海中でジムは生きたままサメに咥えられており(サメは救急搬送用のベッド部分を咥えてる)、そのまま猛スピードで地下研究施設のガラス窓にぶつけられる→3hit!

立ちションしただけでそんなに悪いことしてないのにこの扱いのヒドさである。サメ映画でサメに利用されて殺されたのはこの人ぐらいじゃなかろうか。

■ラッセル

この人の死亡シーンのCMのインパクトは見事。常に冷静で一番の常識人だった人物が、素晴らしい正論で皆を落ちつかせ「みんなで力を合わせて乗り切るんだ!!」と言った瞬間ジャンピングしてきたサメに喰われるという、まさにこの映画を象徴するシーンである。

■ジャニス

ホラー映画において恋人が死んでも生き残るのはヒロインのみの特権だと思い知らされる。
下半身をサメに食われたまま上半身だけ飛び出すシーンは前述のシーンにも負けず劣らずのインパクトを誇る。

■スコッグズ

結構あっさり喰われるが、一番サメにもぐもぐされる。
あんな死亡フラグな台詞を吐いて生き残れるわけがなかった。

結局生存者は・・・?

ここまでで生き残ったのはプリーチャーとスーザンとカーター。
果たしてエンディングまで生き残っているのは誰なのか・・・?

■スーザン

元凶。だが一応名誉の為に言っておくが、金や名誉のために研究に固執したわけではなく、あくまでアルツハイマーを治す薬を作りたいという信念からであって、悪人なわけでは無い・・・のだが行動がアレすぎる。

映画中では研究結果を取りに戻りサメに襲われ、データもろともサメを感電死させるハメに。
終盤、やっとこさサメを殺す踏ん切りがつき、最後の1匹を倒すため自ら囮となってぱっくんちょされた。

■カーター

冒頭でも見せていたサメ乗りをラストの巨大ザメでもやってのけた。最後、巨大ザメが爆散したにも関わらず無事だった事といい、タフすぎである。

■プリーチャー

作中2体のサメを倒した最強のコック
今までコックが生き残るホラー映画などあっただろうか・・・

序盤、調理室にいた為一人だけ何が起こったのか一切解っていない状況でサメに遭遇。追い詰められた挙句オーブンにインしてしまい危うくチンされるところだったが、見事脱出。更に喰われたバードの仇と言わんばかりにサメを焼き殺すなど孤軍奮闘する。

その後主人公組と合流し終盤まで生き残るが、サメに噛みつかれてしまう。もはやこれまでか・・・と思いきや、首にかけていた十字架でサメの目を突き刺しまくって助かる。
更に、コックなのにカーターが急遽作った爆薬つきのモリを撃ちこみ、猛スピードで泳ぐサメの背びれに命中させ、爆発させる。

もうコック止めたらいいと思うよ。

~こんな人にはオススメできません~
■サメ映画とかギャグ?な人
人間が喰われるシーンやサメのCGは今観るといかにもCG臭い上、全力で人間を殺しに来るサメがギャグにしか見えないのでそういうのが面白くないという人にはオススメできないかも。

最後に!

魔人ブウ役の声優・塩川浩三さんの吹き替えが好きすぎて、吹き替えは金曜ロードショー版のキャストをご紹介させて頂きました。観る人を選ぶモンスターパニックものとはいえ、終始テンポも良く後味も悪くないので、個人的にはお気に入りのサメ映画です!

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