びーきゅうらいふ!

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【映画感想】ジュラシック・パーク~今は亡き名優による吹き替えは一聴の価値あり※ネタバレあり

ジュラシック・パーク [DVD]

最新の遺伝子工学によって、現代に恐竜が蘇る。 
その奇跡は人類の夢を詰めたテーマパークになるはずだった・・・

恐竜の再現度 ★★★★★
スリル度 ★★★★
ティラノサウルス 美味しい所を全部持っていく。
結論:古くない・・・今観ても古くないよ!

1993年 アメリカ
監督:スティーヴン・スピルバーグ

/主要人物/
■アラン・グラント博士(吹:富山敬)
主人公の古生物学者。みんなの生命線。
映画版では原作とは違い子供嫌いとの設定だったが終盤の彼は誰がどう見てもただのお父さんである。続編の3の主人公も彼。

■エリー・サトラー博士(吹:弥永和子)
グラント博士の助手で恋人。ただし恋人設定は映画版のみだったため3ではあっさりと別れたことに・・・

■ジョン・ハモンド(吹:永井一郎)
パークの創設者で孫好きなおじいちゃん。
原作とは性格が改変されているため死亡フラグを回避できた。

■レックス(姉)&ティム(弟)
(吹:坂本真綾&大島一貴)
ハモンドの孫の姉弟。終始どエラい目にあう。

■イアン・マルカム博士(吹:大塚芳忠)
カオス理論の専門家。
映画版では女好きの皮肉屋な面が強調されている。中盤で負傷し死亡フラグを建てたが原作のキャラ人気によりそのフラグはへし折られた。

■ドナルド・ジェナーロ(吹:納谷六朗)
弁護士。
改変により死亡フラグが周ってきてしまった可哀想な人。

ストーリーは最初から最後までクライマックス。
子供たちがティラノサウルスに襲われる車のシーンは今観ても手に汗握る。

ただし今の学説では実はティラノサウルスには羽毛があってもっふもふだった疑惑があるので、遠い未来に「うわーこの映画恐竜の描写ウソくせー!」とか言われちゃう日がくるのかもしれない。だがしかし!

最大の見所は、今観ても見劣りしない恐竜たち!

劇場公開当時は金が無かったので映画館で観れず、後々ビデオで借りて(※DVDでは無い。VHSだッ!!)映画館で観るべき映画だったと後悔した映画。
今現在DVDで観てもこの恐竜に古臭さなんて微塵も感じないのは自分だけだろうか。

素人の感想だが、昨今のやっすいCGにかいまみえる「嘘臭さ」みたいなのがないと思う。
DVDのメイキングにはアニマトロニクス(ロボットのように動く精巧な模型)を作ってる人たちがCGを観て「オレたちゃこれで廃業だ!!」みたいなことを言っていたーというシーンがあった。でも上手いことCGを使う前のモーションに使ったり、所々アニマトロニクスを使いながら撮影したからこそ素晴らしい出来になったのだと思う。

「生物」がフルCGだとコレジャナイ感が凄いのも多いので、これからの時代にも是非このアニマトロニクスの技術は残していって欲しいなーと思う。(でもきっとお金かかるんだろうなぁ)

他にもあの壮大なBGMやロケ地のハワイの島の自然の美しさとか、序盤の「恐竜が実際に生きているパーク」の楽しさから、古代の生き物を制御できると思っている人間の愚かさ、そして恐竜の本気を見せられるストーリーのテンポ良さとか。
王道ですが子供が頑張る!というストーリーが大好きなんですよねー。
パニック映画だけれど残虐なシーンはかなり控えめにしてある配慮も個人的には◎

~こんな人にはオススメできません~
■原作の方が好き・改変NGな人
原作とは主人公や他のキャラの性格や生存する人が違う。
映画であっさり喰われるあの人は小説版ではめっちゃ頑張る。
一番の大きな違いは何と言っても園長であるオーナー。全くの別人。
映画版の性格は監督のスピルバーグに似せたらしい。
ただ映画版は映画版で、原作は原作でそれぞれ凄く面白いことは付け加えておく。

最後に

映画で字幕派か吹き替え派か、という話題が多いようですが、
声優さんの芝居が聴きたくて映画観始めたので自分は吹き替え派。
そして映画が面白かったら字幕でもう1回見直して台詞とか検証しまくる派です。
とどのつまり両方観る派です。

そんでもってこの映画は個人的には吹き替え版を押します。登場人物全員がイメージぴったりというのもあるのですが何よりも、
富山敬さん、永井一郎さん、納屋六朗さん
などもう亡くなられた声優の方々の名演が聞けるからです。

富山敬さんは初代ちびまる子ちゃんのおじいちゃんや、3代目ゲゲゲの鬼太郎のネズミ男の声を担当されていて、当時小学生だった私にとっては非常に身近な声の方でした。(自分より年上の方ならば洋画の吹き替えで馴染みが多いはず)
亡くなられた時は新聞に富山さんの写真ではなくまるちゃんのおじいちゃんの写真が載っていましたね。
(今の若い方は青野武さんのおじいちゃんの声しか知らないかも・・・その青野さんもお亡くなりになってしまいましたが)

原作の小説とは性格が変わっているジュラシック・パークの主人公ですが、富山さんの常にどこか温かみのある声が個人的に凄くマッチしていて大好きでした。
純粋に映画を楽しんでいるか・・・と言えば矢張り邪道な楽しみ方かもしれませんが、海外の映画を観るキッカケをたくさん作ってくれたのは声優の方々のお蔭です。

少ししんみりしてしまいましたが、最新作ジュラシック・ワールドを観た方でこの作品は知らないという方や、そっちで吹き替え版を観て後悔したという方も、是非こちらでは吹き替え版をオススメ致します☆

↓続編の感想はこちら!

↓同じくスピルバーグ監督作品!